画像は、公式サイト様よりお借りしました。
ページ内に広告が含まれています。
今回は、映画版『王になった男』のあらすじ・ネタバレを書きつつ、ドラマとの違いを挙げていきます。
ちなみに、映画版は2012年公開、ドラマ版はそれをリメイクし、2019年に韓国で放送されたもの。映画版がオリジナルですが、私がドラマ版を先に見たということ、おそらく日本ではドラマ版の方が有名ということから、ドラマとの比較という形で進めていきます。
本記事は、映画版『王になった男』の後半のあらすじ・ネタバレになります。
前半のあらすじ・ネタバレはこちらです。
映画版『王になった男』ネタバレ(後半)
ト部将が影武者に気づく
ハソンは、中殿に会いに行きますが、兄への仕打ちやこれまでの王の言動への不信感から中殿は王(ハソン)に冷たいです。
ハソンは、歯に海苔?をつけ、中殿を笑わせようとしますが中殿は笑いません。
「約束通りユ・ジョンホを放免した。余の願いも聞いてくれ。中殿の笑顔が見たい」
中殿は無理にでも笑って見せようとしますが、うまく笑えません(笑)
ト部将がやって来た隙に、中殿はその場を去ってしまいます。
ト部将は、王(ハソン)の指の荒れから、王が偽物であることに気づき、チョ内官に伝えます。
チョ内官は、ト部将に真実を伝えた方がいいのでは?と都承旨に相談しますが、都承旨は、ト部将は真面目過ぎるため真実を打ち明けるのは危険だと判断。

「中殿の笑顔が見たい」の台詞はドラマ版にもありました。
ト部将は、『哲仁王后』の待令熟手・マンボクです。「マンボク」のイメージが強いので、これからどんなお笑いシーンを見せてくれるのか楽しみです(笑)
その夜、中殿に「通行禁止の鐘のあとに裏庭で待っている」と呼び出されたハソンは、中殿に贈る詩を考えます。
王(ハソン)が浮かれて中殿に会いに行く足取りを見て、「妓楼にいた道化だ」と確信したト部将は、中殿の前で王(ハソン)に刀を向けます。
驚く中殿は「私の体に小さな赤いほくろがあります。どこにありますか」と聞きます。
中殿が自害しようとした時に、衣がはだけて、胸の上のほくろを見えたハソンは、なんとかその場を切り抜けます。
それによって王が本物だと信じたト部将は自害しようとしますが、ハソンはそれを止めます。
しかし、ト部将は川に落ちてしまいます。
ハソンは目を覚ましたト部将にこう言います。

王を守る護衛官が自害するとは大逆罪だ。余に刀を向けるのは構わぬが、そなたが生きてこそ余も生きる。そなたの命の大切さがわからないのか?この刀は余のためだけに使え
ト部将はハソンに心を奪われ、声をあげて大泣きします。

ドラマ版と同じく曲がったことが許せないト部将(ドラマ版では「チャン武官」)。規則大好き。
民を大切にする王(ハソン)の心に惚れ、王を守ります。
映画版はコメディ要素が少なく、ト部将が声を上げて泣くシーンが唯一笑えるシーンかなと。『哲仁王后』のマンボクを思い出しました(笑)
マンボクも、思いっきり芝居がかった哲宗に「民に寄り添った宴のメニューを考えてほしい」と言われて王に惚れたシーンがありました。
本物の王が目を覚まします。意識を失ってから半月後のことでした。
都承旨はアン・ゲシがケシを盛っていたと王に伝えます。
王は、アン・ゲシの黒幕パク・チュンソよりも、王座を奪った偽物を憎んでいます。

賤しい偽物を生かしておけぬ。
(都承旨の顔を見て)情でも移ったか?
中殿を守る
重臣たちは、北人派の中殿を廃するべきだと王に上奏します。

西人派でないことが廃妃の理由なら、余も西人派ではない。
余も廃位すればよい。
怒って出て行こうとする王(ハソン)を重臣たちが座り込みで足止めします。
「どうしても行かれるのでしたら、小臣どもの背中を踏んでください」
重臣たちの向こうに目をやると、悲しげな中殿がいました。
ハソンは重臣たちの背中を踏み、その先にいた中殿の手を取り、その場から走り去ってしまいます。

約束したであろう。一生、中殿の側で見守ると。この世が終わるまで手を離さないと、余がそう言ったではないか。

ドラマ版では、大妃の暴言や、お祭りの出し物で民に罵られる中殿を守りました。
映画版では、重臣たちの上奏から中殿を守っています。
「背中を踏んで」の描写は、ドラマ版では、庶子のだからと官職に就くことを反対されたチュ・ホゴルを守るために、儒生の背中を踏んで儒生たちに反対の姿勢を表しました。
中殿に正体が露見
パクの手下が「王が二人いるのを見た」と報告。
中殿も「王が偽物」「傷跡がない」という噂を耳にします。
噂を耳にした中殿は、夜、正殿に行き、真偽を確かめようとします。
…中殿は、王が偽物であると知ってしまいます。
影武者を使ったことが本物の王の意向で、兄を救ったのは影武者だと知った中殿。
「本物の王が戻れば、お前は〇される」中殿にそう言われても、ハソンは、サウォルとの約束のために王宮を去りませんでした。
そして、都承旨から貰った影武者の報酬・銀20両をサウォルに渡し、サウォルの母親を自分の代わりに探すよう都承旨に「王命」を下します。
サウォルは、尚宮から、桂皮飴を噛み砕き、王の小豆粥に混ぜるよう命じられます。
中殿「兄を放免したのは、そなたの意向だと聞いた。なぜ勝手なことをした?」
ハソン「そうすれば、中殿様の笑顔を見られるかと。明るく笑う中殿様の笑顔を。明晩、私はここを去ります。中殿様は王宮にいても、追われる身でも、生きていてください」
ハソンは、中殿が自害しようとした時に彼女から奪った小刀を中殿に返します。
翌日の最後の上奏の儀、明の機嫌を取るため、国境警備を手薄にしてでも派兵しようとする重臣たちにハソンは怒りをぶつけます。

オランケ(後金のこと)に踏みにじられても良いだと?国ごと明に献上したらどうだ!恥を知れ!
明に派兵すると同時に、後金に書状を送ろう。「明を恐れて派兵したが、後金との戦は望まぬ。兵士を朝鮮に帰してくれ」と。
なにゆえ民を死地へ送るのだ。王ならば、民を助けるべきだ。余にとってはこの国と民が何よりも大切だ!
サウォルの死
サウォルが食事を運んできます。王が小豆粥を口にすると、サウォルは泣いています。

サウォル、どうしたのだ?

殿下、どうか末永くお元気で
サウォルは血を吐き苦しみます。
サウォルを抱え、内医院に走る王(ハソン)。
「誰が毒を盛った?」とハソンが聞きますが、サウォルは答えることなく死んでしまいます。
サウォルに桂皮飴を渡した尚宮は、恐ろしくなり自白します。
「イ正郎(チョンナン)の命令です。毒を入れなければ〇すと言われました」
「イ正郎を捕えろ」
都承旨が止めるのも聞かず、ハソンはイ正郎を捕え、拷問します。
「本物の王」に
「蛮人と和合する王など、偽物でも本物でも我慢がならぬ」
「せっかく王権を取らせてやったのに」
重臣たちは、王(ハソン)への怒りを募らせます。
女官が「少し前から王の胸の傷跡が見えない」と証言するので、パクら重臣たちは、王(ハソン)に兵を向かわせることにします。
それを察知した都承旨は、ハソンに逃げるよう言いますが、ハソンは断ります。

これまで賤しく生きてきたが、今は違う。
サウォル〇しの犯人を罰するまでは一歩も動かぬ。
都承旨「ならば、本物の王になれ。サウォルの復讐がしたいなら、民を搾取する者を許せないなら、民を天のように仰ぐ王、それが望むべき王なら、その夢を私が叶えてやろう」

私は…王になりたい
チョ内官は、逃げるようハソンに涙ながらに訴えます。
パクら重臣たちは、偽物を暴くため王宮に攻め入ります。
ハソンは自ら、パクらの前に姿を現します。
ハソンを捕え、胸の傷跡を確認するパクの手下。自信満々のパクたちでしたが、ハソンの胸には古傷がありました。

逆賊どもを今すぐ捕らえよ!
本物の王のもとにも間者を送りましたが、「本物の王」がいるはずの寺には誰もいませんでした。

私は王になりたい。しかし、私のために誰かを〇し、誰かが死ぬのなら、本望ではない。それが本物の王なら、私の夢は…私が見る。
それを聞いた都承旨は承政院(スンジョンウォン)日記を持ち出し、本物の王にハソンのこれまでの王としての言動を伝えました。
「臣は、二人の王に仕えました。去る15日間、王様の行跡を記録した承政院の日記です。お読みの後、臣の不忠を断罪し、首をはねてください」
ハソンの言葉、民を想う気持ちを知った王は…。
結末
その後、ト部将はハソンを逃がします。
「そなたには偽物でも、私には本物だ」
ハソンを逃がす時間稼ぎをするト部将は、一人で十数名の武官を相手にし、斬られても斬られても立ち上がります。ト部将を見捨てられなかったハソンは、彼の元へ引き返しますが、ト部将は息を引き取ります…。
ハソンは、船に乗っています。国外へでも行くのでしょうか。
都承旨が見送りに来ています。ハソンに頭を下げ、挨拶する都承旨の目には涙が…。ハソンもぽろぽろと涙を流します。
翌年8月、ホ・ギュンは王朝転覆の罪で斬首に。
5年後、光海君は廃位される。光海君は土地を持つ者だけに課税し、民を救うため、明と対峙した唯一の朝鮮の王である。
ドラマ版との違い
前半のまとめに記載した項目も、こちらの記事にもう一度纏めています。
| ドラマ版 | 映画版 | |
|---|---|---|
| 食事を運んでくる女官の名前 | ケファン | サウォル |
| 黒幕 | 左議政シン・チスや大妃 | 吏曹判書パク・チュンソ (大妃は登場なし) |
| 王に毒を盛る | キム尚宮 | アン尚宮 |
| 政争に巻き込まれる | 中殿の父(ハソンによる減刑で流刑に) | 中殿の兄(ハソンにより放免される) |
| 武官の名前 | チャン武官 | ト部将 |
| 武官の心を掴む | 自らの夢を問われたチャン武官は「王様を守り名誉のある死を遂げること」と答えるが、ハソンに「私のために生きるより、そなた自身や目標のために生きてほしい」と言われたことから。 | 自害しようとしたト部将をハソンが𠮟り、彼の命の大切さを訴えたため。 |
| 背中を踏む | 庶子のチュ・ホゴルを守るため、座り込みをして訴える儒生たちの背中を超え、ホゴルの手を取る。 | 重臣たちが中殿の廃位を訴えた時に、行く手を阻む重臣たちの背中を超え、中殿の手を取る。 |
| 王妃に正体を知られた理由 | ハソンの拙い筆跡。 中殿の名前を答えられなかったことから。 | 「王の体に傷跡がない」という噂を聞いた中殿が、王の体を確認。 |
| 女官の死 | 女官(ケファン)を可愛そうに思ったハソンが与えた夜食に毒が入っていた。 | 王の食事に桂皮飴を混ぜるよう言われた女官(サウォル)が、王を守るため、自ら桂皮飴(毒)を食べた。 |
| 後金との和平 | 都承旨の考えにハソンも賛同し、密書を送る。 | 明に媚びる重臣たちの前で「明に派兵するのなら、後金に和平を望む文を送る」とハソンが発言。 |
| 本物の王の結末 | ハソンを「本物の王」にするため、都承旨が〇害。 | 承政院(スンジョンウォン)日記を読みハソンの民を想う気持ちを知った王が、ハソンに協力、と案じさせるような描写。 |
感想
無駄がなくすっきりとまとめられた素晴らしい映画でした。
欲を言うなら、都承旨、チョ内官、中殿、ト部将の心情の変化や葛藤にもっと時間を割いてほしかったと思います。
アン尚宮はあっさりと〇されてしまうし(キム・ゲシがモデルなのに、黒幕ではなく、駒でした)、2時間映画なので仕方ないのですが、パク・チュンソとの対峙も一度のみ。
本物の王は、ハソンの言動を知って、ハソンが罰を受けないよう、パクらに〇されないよう協力したのだと思いますが、本物の王の取った行動は視聴者の想像に任せるという描き方で、最後は雑なように思いました…(韓ドラお決まりの、色々回収せずに終わる(^-^;)。
ハソンが民に想いを寄せるようになる描写も、サウォルや妓生が両班の道具のように扱われる現実に怒りを募らせるだけで、わが身を捨ててまで民を想うというには、少し弱い気がします。
2時間なので仕方ないのですが…(←2回目です)。
と、気になる点を挙げましたが、基本的には良作だと思います。悲しげで名残惜しさを感じる音楽はドラマ版と通じるものがありますし、若いヨ・ジングとは違う渋い光海君を見られたのも良かったです。
光海君は33歳で王位に就いたので、こちらの方が史実に近いのかと個人的には思います(映画は、光海君8年を舞台としているので、光海君は41歳ということになります)。
明に媚びず、民を守ろうとした光海君。近年、再評価されつつあるようですが、もっと評価されてほしいですね。
映画版『王になった男』、ドラマ版『王になった男』は、Amazonprimevideoで視聴できます(2026年5月1日現在)。
最後までお読みいただきありがとうございました☆





コメント