派手な衣装や薄っぺらい恋愛ドラマよりも、
人としての「生き方」や「信念」を描いた物語に心惹かれる__。
権力の狭間で信義を貫く者、宿命に抗う者、献身的な愛に生きる者…
彼らの姿に自分自身の生き方を重ねる瞬間があります。
今回は、これから観たい「深い愛と信念を描く韓ドラ時代劇」を7作品、厳選してご紹介します。
心の奥に静かに響く作品ばかりです。
深い愛と信念──これから観たい韓ドラ時代劇7選
『師任堂(サイムダン)、色の日記』深い愛×信念
2017年 全28話
かつて結婚を約束したが無残に引き裂かれてしまった2人が20年ぶりに再会。
男は、別の男性と家庭を持ち子どもをもうけた想い人を、遠くから見守り、陰ながら手を差し伸べ続ける。
会えなくなっても別れではない、愛する人の幸せを願うこと、見守ることが愛のかたちだと一途に想い続けるギョムが切ない。
Point:イ・ヨンエの13年ぶりのドラマ出演として注目を集めた作品。主演2人の幅広い演技にも注目。
『太陽を抱く月』深い愛×陰謀
2012年 全20話
運命に引き裂かれた若き王(太陽)と初恋の女性(月)の恋。
ファンタジー要素ありですが、運命、純愛、喪失、再会と──古典的ながらも普遍的なテーマを繊細な心理描写と深い演技で描く。
Point:映画のような幻想的な映像、切ないOSTにもハマること間違いなし。
『根の深い木』信念×狂気
2011年 全24話
ハングル創製をめぐる、知と信念の戦い。
世宗の文字創製事業に関わる人物が次々と殺害される事件を軸に、国家と個人の信念を問う名作。
知識、思想、言葉──あらゆる面で“人間とは何か”を深く掘り下げた作品です。
Point:脚本は『善徳女王』を書いたキム・ヨンヒョンとパク・サンヨン、面白くないわけがない!緻密な脚本とカリスマ的演技。全てのセリフに重みがある。
『六龍が飛ぶ』信念×建国
2015年 全50話
李氏朝鮮建国を目指す6人の英雄、そして、乱世に苦しむ民の立場から革命の歴史を描く。
『根の深い木』の前日譚としても知られ、建国の理想と権力の現実が交錯。
理想と裏切りの中に、確かな友情と愛が息づく壮大な人間ドラマ。
見どころ:イ・バンウォン(演:ユ・アイン)の圧倒的な存在感。理想を突き詰めるあまりに狂気に変わっていく過程が見事に演じられている。
『不滅の李舜臣』信念×忠義
2004年 106話
国家の危機に身を投じた英雄の孤独と信念と苦悩の記録。
華やかさは一切ないが、ひとりの人間としての「李舜臣(イ・スンシン)」を丁寧に描く。
戦乱の中での忠義・宿命・孤独…理想を貫くとはどういうことか──問われ続ける名作。
Point:曲がったことが大嫌いで、多くの試練を乗り越えながら、清く正しく、志を高く生きるイ・スンシンの姿に胸を打たれます。長編ですが、『善徳女王』や『朱蒙』、『大王世宗』が好きな方には特におすすめ。
『 大王の夢』信念×政治
2012年 全70話
新羅・高句麗・百済の三国時代、三国統一を夢見る王たちの理想と友情・裏切りの壮大ドラマ。
キム・チュンチュ(のちの太宗武烈王)とキム・ユシンを中心に描いているので、『善徳女王』ファンにも特におすすめ。
『善徳女王』と比較し、『大王の夢』は史実に近い脚本になっています。
Point:ドラマ全体に「夢」「理想」「忠義」という精神軸が通っており、哲学的に味わえるドラマ。
『ヘチ 王座への道』信念×友情
2019年 全48話
チョン・イルが演じる英祖は、民のための政治を目指し朝廷の腐敗と戦う若き王。
正義を追い求める3人の仲間に支えられ、平等な世を目指す英祖は、理想と現実の間で苦悩し、知恵と思考で道を切り開いていく。
Point:脚本は『イ・サン』『トンイ』などを手掛けたキム・イヨン。数々の時代劇へのオマージュが散りばめられており、時代劇ファンを楽しませてくれる。
まとめ
一途に誰かを想う愛、揺るがぬ信念を貫く生き方。
そんな物語には、深い輝きがあります。
彼らの生き様は、時を越えて心に響き、
ドラマの中に生きる人々の葛藤や選択に触れるたび、
私たちもまた、明日を生き抜く力を思い出すのです。
 
  
  
  
  
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