赤い袖先 25話・26話 あらすじ・ネタバレ・感想

赤い袖先

時代劇ロマンス『赤い袖先』25話・26話あらすじ。

王の子を産み、側室最高位の嬪になったドギム。しかし、息子は亡くなり、自らの恋を貫いた友人ヨンヒも処刑される…。心労からかドギムも危篤に__。

以下、ネタバレになります。続きが気になる、見逃してしまった、視聴後の確認用にご活用ください☆

尚宮となったドギムでしたが、初めての夜から10日も王が顔を見せないので、「王が一夜の過ちを犯した」とドギムは女官たちに馬鹿にされます。

10日ぶりにドギムの元を訪れた王は「考える時間を与えたかった」と言い、ドギムは「お会いしたかった、私は王様のものです」と答えますが、その顔はどこか寂しそうです。

まもなくドギムが懐妊します。知らせを受け、一刻も早くドギムに会いに行きたい王でしたが、長らく子を望みながら懐妊できなかった王妃に寄り添いに行くことに。王はドギムだけの夫ではないのです。

ドギム自身も懐妊を喜びながらも、以前のように友と過ごしたり、外出できない生活を寂しく思います。友には以前と同じように接してほしいですが、王の子を授かったドギムにそうすることは許されません。王を待つだけの侘しい生活。ドギムは独りの時間が増えていきます。

王は、王子が生まれた場合のドギムの嬪号(ピノ)を「宜嬪(ウィビン)」と決めます。「宜」は「当然」という意味のようです。

宜家宜室(ウィガウィシル)、夫婦が睦まじく暮らすこと、

宜家之楽(ウィガジラク)夫婦で仲良く楽しむこと、「宜」にはそんな意味がありました。

「宜には『好む』という意味もありますね」笑顔でそう聞くドギムに、王は今の気持ちを聞きますが、ドギムは王への気持ちを口にしません。

1786年(正祖10年)、宜嬪の息子であり世子のスンが麻疹に罹ります。懐妊中であり、麻疹に罹ったことのない宜嬪は息子に会うことを許されません。ほどなく息子は亡くなります。

ドギムは食事も摂らず臥せってしまいますが、民の税金で生きている身で、世子の母であるドギムには、息子を亡くしても悲しむことを許されません。王は、毅然とした態度を求めます。お腹の子のためにも義務を果たせ、王にそう言われ、ドギムは食事を摂るようになります。

そんな中、ヨンヒがいないことに気づきます。

友を呼ぶと「ヨンヒは身ごもっていて、子が流れた。もうすぐ処刑される」「宜嬪様には告げぬよう王に命じられた」と衝撃の告白が…。

ドギムは牢にいるヨンヒに会いに行き「子どものことで頭がいっぱいですぐに気づくことができなかった」と謝ります。

「お慕いする方の女人になりたくて、自ら選んだこと」ヨンヒの顔は穏やかです。

「結末が分かっていても?」

「ギョンヒとボギョンにも申し訳ないです。ですが、皆が悲しむとわかっていても、望み通りに生きてみたかった。夢見ることすら許されぬ幸せも味わった。その代価が死だとしても構いません」ヨンヒは死を受け入れています。

牢から戻る途中、ドギムはショックと心労で倒れてしまいます。

目が覚めると王がそばにいました。

ドギムは、ヨンヒのことを隠していた王を責めます。

「隠すのが一番だと思ったのだ。そなたが友を大切にしていることは知っていたゆえ…。そなたの友は役人と情を交わし子が流れた。宮女は皆知っておる。国には守るべき法がある、法は万民に等しく適応せねば。そなたの友だろうと見逃せぬ。それが王の仕事だ」

ドギムは王が例外を認めないことをヨンヒの命乞いをしても無駄だと分かっています。ただ「一人になりたい」とそれだけを王に求めました。

「ヨンヒは空の上で私を恨んでいるかしら」

ギョンヒ「ヨンヒは人を恨んだりはしません。よくご存知でしょう」

ボギョン「ヨンヒはどこかで生きているのではありませんか?小説にもありますよね、薬を飲んで死んだふりをした者が目を覚まし、お慕いする方と遠くへ逃げる話が」

ギョンヒ「ヨンヒは先に行って私たちを待っているのです。昔約束しましたよね、おばあさんになって王宮を出ることになったら、貸本屋の近くに家を建てて、焼き栗を食べながら小説を存分に読もうって。ヨンヒは今、その家で私たちを待っているのです」

ドギム「それならまた会えるわね」

ボギョン「もちろんです。ヨンヒには想い人がいた、その人のことが好きだからって私たちとは住まないかも」

ギョンヒ「裏切りは許さない、無理にでも連れて来なきゃ」

ボギョン「ヨンヒが旅立ってしまい、私たちは3人になりました。もう誰も死に急いではなりません。先に逝かないと約束を」

3人で手を繋ぎます。

ドギム「破ったらどうなるの?」

ボギョン「わかりません。とにかくだめです」

.

ドギムは、世子を失ったのは王様も同じことなのに、王様の悲しみに寄り添えなかったと王に詫びます。

「友を救えたのに救わなかった余を恨めしくないのか?」

「王様がどのようなお方か存じていました。どうにもできぬほどに、王であられると」「春になればまた花が咲くはず。王様が世孫だった頃のように、王様と花をめでたい。何もかも平穏だったあの頃のように」

キム・ギジュは流刑地で命の終わりを迎えます。

王は大妃にそのことを伝えに行こうとしましたが、恵民署(ヘミンソ)で3日間調べものをしていた疲労から倒れてしまいます。

代わりに恵慶宮が大妃を尋ねます。

「兄の死に喪服を着ることも許されず、弔問にも行けない、王宮に閉じ込められて一歩たりとも外に出ることはできない。王宮は華やかな牢獄です」大妃もまた自分の立場を悲しみます。

風邪で寝込む王は、ドギムに詩経を読んでほしいと頼みます。

「王様はお強い方です。それゆえ心配ないでしょう」

ドギムは熱があったようで、少し書を読んだ後に急に倒れてしまいます。

薬剤を煎じるソ尚宮を手伝うカン武官は、かえって邪魔になってしまいます。

3日後、ドギムは目を覚まします。医女を呼んでくると言うソ尚宮を引き留めるドギム。

「尚宮様」

「何故、さような呼び方を?」

「なんとなく、以前のように呼んでみたかったのです。尚宮様はお心が強いお方です。前からそういうところが大好きでした。私を産んでくれた母は優しい方でしたが、心が弱かった。尚宮様のように強い方なら良かったのに。ですから尚宮様は心配ありません」

王様を連れてくると言う尚宮に、ドギムは友を連れて来てほしいと願います。

しかし、大殿の尚宮であるソ尚宮は、王を呼びに行きます。

王が急いで駆けつけますが、ドギムは友を呼んでこなかったソ尚宮を責めます。「逝く前に友たちに会わねば」

「余には?余には会いたくなかったか?」

「王様はきっと大丈夫でしょう、守るものがたくさんありますから。王様は守るべき者から逆に守ってもらえます。私の友には私しかいません。置いていくのが申し訳ないのです」

「余が悪かった、そなたが宮女のままだったら…余の側室に迎えなければ…かようなことにはならなかった」

「王様、誠に私をお慈しみに?」

「もちろんだ」

「ならばどうか来世では私をお見かけになっても、そのまま通りすぎてくださいませ。王様を恨んではおりません、憎んでもおりません、ただ来世では望み通りに生きたいのです」

「そなたは余を…少しも…恋い慕っていなかったのか?ほんの少しでも余に心を許さなかったと?」

「まだわかりませんか?誠に気持ちがなければ、どんなことをしてでも遠くへ逃げていたはずです。結局王様のお側に留まることにしたのは私の意思でした、まだわかりませんか?」

友との関係が変わり涙を流すドギムが切なかったです。王との切ない恋ではなく、女性の人生を描いたドラマ?という印象でした。

ヨンヒの恋と死については、「この描写は必要?」という意見をネット上で見かけましたが、宮女それぞれの人生を描きたかったように思います。

ボギョンは、ホン・ドンノを慕い遠くから見ている、ロマンチストだけれど現実的な子(英祖崩御御、すぐに叔母の店で働く現実的なところがありました)、

ヨンヒは、一時でも好きな人と結ばれたかった、心優しく純粋な一方で、自分の意思を貫く強さがある子、と。

ギョンヒの人生は次回描かれます。

宮女とは全く置かれている状況が違いますが、アラフォーの筆者は、ドギムたちの空しさ寂しさがわかる気がします。結婚するか未婚で生きるか、子どもを選ぶのか仕事を選ぶのか…、女性はまだまだ、子どもか仕事かどちらかを選ばなければいけない社会。両方を選ぶこともできますが、一時は、どちらに重心を置くか決断を迫られる時期がありますし、女性は、子どもがいれば男性のように仕事に100%を注ぐことはできなくなります(だんだんと多様化が進み、父親が家事・育児をメインで担当する家庭もありますが)。好きな人についていくために自分の仕事を諦める場合も(転勤や駐在、相手の家業を継ぐ等々)。

筆者は独身なので、既婚、特に子どもがいる友人とは疎遠に。避けているわけではないですが、興味関心が変わって話題が合わなくなってきますからね。王宮に閉じ込められているわけではないけれど、ドギムが理想とする「ずっと友と過ごしていたい」というのは、現代社会でも難しいことで、現代社会もわりと孤独との戦い。

仕事を選ぶ、子どもを選ぶ、好きな人を選ぶ、様々な選択の中で、100%納得しているわけではないけれど、何かを選び生きていく、そんな女性の生き方が共感を呼んでこのドラマが人気を得たのかな?と思ってしまいました。全く的はずれかもしれませんが(^-^;

次回は最終回です。

赤い袖先 25話・26話のあらすじ・ネタバレ・感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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