26話
ウットルとモンゲは千家客主の人間としてボンサムが墓を作り弔います。
ボンサム一行が峠を越え元山に向かっているとソゲの元に情報が入ります。紙は他の仲間が元山に運んでいるようです。ボンサム達は死んだ山賊の頭の遺品の中に辛家大客主の大量の手形を見つけます。ガプスはシン・ソクチュの甥だという噂があり、また「ボンサムを通すな」という旨をシン・ソクチュからの手紙を見つけます。怒ったボンサムはシン・ソクチュの元に向かいます。
シン・ソクチュの元にもボンサムが峠を越えたと情報が入ります。
ボンサムはシン・ソクチュの屋敷に乗り込み手紙を叩きつけます。シン・ソクチュは、ユギジョンと王室の財産を守るためしたことだと言い訳をします。そして「馬房を返せば満足か」と言いますが、ボンサムは「二度と道をふさぐことはしないでください。また同じようなことがあれば、行商人の掟において大行首を裁きます」と言います。大客主は「取引しよう」と言いますが、ボンサムは「心を売ってまで取引しようとは思いません。大行首様は私の命の恩人なので、この件は公にしません。これで借りを返します。峠を諦めてください」と言い出て行きます。シン・ソクチュは怒りのあまり倒れてしまいます。
チェ・ドリとコムベは元山で紙を売ろうとしています。ソゲが来て、雪花紙を自分たちが買うと持ち掛けます。
ボンサムはケトンに雪花紙を渡します。帰ろうとするボンサムを抱きしめ「なぜ私じゃなくて、大行首の妻なの」と泣きつくケトン。そこにソリンが入って来ます。勘違いして出て行くソリンをボンサムは追いかけます。ケトンが「何の用か」とソリンに聞くと、ソリンは「松パ馬房の主に会わせて欲しい、と頼みに来ました」と言います。ケトンは二人を部屋に通し自分は出て行きます(ケトンは部屋の外で盗み聞きします)。ソリンはボンサムの身を案じ「大行首と争ってはいけません」と言います。「たとえ旦那様に非があっても、命を助けてもらった恩を返すべきだ」と。ソリンのお腹に気づいたボンサムにソリンは「旦那様の子」と言います。「お腹の子の父親と私を助けてください」と言いソリンは出て行きます。ケトンはソリンがお腹の子の本当の父親をボンサムに明かさなかったことに満足します。帰宅したソリンは泣きます。ボンサムは自分がお腹の子の父親だと思っているのでしょうか。それともソリンの言葉を信じているのでしょうか。
馬房にシン・ソクチュが訪ねて来「手を組もう。父親の千家客主を返してやる、ユギジョンの海産物客主に加えてやる。その代わり北関大路(プッカンデロ)と峠を忘れろ」と持ち掛けます。シン・ソクチュは千家客主の番頭のキル・サンムンが以前、ユギジョンに入れてほしいと土下座して頼みに来たことをボンサムに伝え、「馬房の仲間たちの為にどうしたらいいのか考えろ」とボンサムを揺すりかけます。ボンサムが留守の間、馬房を預かっていたマンチはシン・ソクチュの手を握れとボンサムに助言します。不正を嫌うボンサムはシン・ソクチュの申し出を受け入れず、平康と元山を結ぶ峠は通れるようになったと全国の行商人に通知文を出します。ボンサムはシン・ソクチュの申し出に対する応えを言いにソクチュの屋敷に行きます。ソクチュは王室のため峠を封じたと言い訳しますが、ボンサムは、峠が通れるようになって商人が税を納められるようになれば王室の財政の問題ないと言い返します。そこへ、ソゲが雪花紙を買って戻って来たと知らせが入ります。それもシン・ソクチュが出した1締め10両で買ったと契約書まで持っています。チェ・ドリは「ソゲに朝鮮の民なら朝鮮人にうるべきだといわれた」と弁解します。ソゲは、雪花紙の買値500両、運搬費2万両を馬房に払いました。ソゲは改めてボンサムを殺し、商人の王になると誓います。シン・ソクチュはボンサムを倒せば、お前にユギジョンの海産物客主の座を与えると約束します。