大王世宗(テワンセジョン)の33話のネタバレと感想です。
33話「女真族の攻撃」
「自尊心はないのか!仲間も国もそなたを捨てた。そなたの忠誠心など誰も認めていないのだ。なのになぜここにいる。馬鹿を見るだけだぞ」忠寧大君は声を荒げます。
ユンドクは忠寧大君を殴ります。「そんなに知りたいか。お前のような人間がいるからだ!2年間何をしていた?世間が認めてくれないからと腹を立てていただけか?」
「黙れ!そなたが私について何を知っている」忠寧大君はユンドクに掴みかかります。
「次はこぶしを握り締めるのです。私を容赦なく殴ってください。人間らしく怒りを爆発させればいい。何が怖いのです。世間は恐れるに足りません。世間より自分を恐れるべきです」
その時、怪我をした村人が「女真族が攻めてきた」とユンドクに報告に来、そのまま亡くなります。
イ・チョンは「ついに北方出兵の大義名分ができた」と意気込みます。
チェ・へサン軍器監少監「国境警備の強化ではなく?」
「世子様の意思だ」
ユンドクが役所に戻ってきます。「出兵の名分を得るために敵を刺激したのか」「民が皆殺しになってもいいのか」
何も知らない王の元に「女真族の挑発が急増している」とだけ報告が入ります。
世子は「出兵するべき」と言いますが、パク・ウンは反対します。
イ・スクボンは「女真族を撃退できたのは世子のお陰。事前に世子様が火筒軍(ファトングン)を派遣し、北方の警備を強化しろと助言なさった。そのお陰で襲ってきた女真族を撃退できた」と言います。世子派は出兵すべきと世子の意見に乗り、王は兵曹で決めるよう命じます。
重臣たちは対策を話し合います。
ホ・ジョ礼曹参判「出兵ですか。何だか釈然としません。世子様が火筒軍を送ったのは、国境警備だけが目的だったのですか?」
メン・サソン礼曹判書「火筒軍を送ってすぐに女真族が攻撃してきた、どう考えても間が良すぎる」
ホ・ジョ「世子様が出兵を望んでいたのは周知の事実です」
ピョン・ゲリャン芸文館提学「うかつに出兵すれば、明の誤解を招きます」
明と良好な関係を築く女真族に対し出兵するということは、明に対する宣戦布告だと、明の使臣も憤ります。
忠寧大君を心配した王后は、王族を伴い、忠寧大君を都に呼び戻すよう王に頼みに行きます。
一方の忠寧大君は「自分は鏡城の人間だからここを手伝う、警備などいらない」と頑なです。
忠寧大君はユンドクに心を開いていました。「そなたは正しい。私は世の中に絶望しながら、自分自身にも絶望していたのです。それは間違っていた。これからは鏡城の民として生きます。隣人と心を交わ合って、私にできる手伝いをしながら残りの日々を過ごします。それが唯一私にできることです」
鏡城にいる忠寧大君を心配した世子に、イ・スクボンとキム・ハルロは「忠寧大君は鏡城を離れないおつもりです。忠寧大君は出兵に反対するユンドクを味方につけ、世子様に真っ向から挑むつもりです」と言います。
世子から「忠寧大君がユンドクを味方につけている」と聞いた王は、先日鏡城に行ったという敬寧君を訪ねます。「忠寧は元気だったか?」
「そうでもありませんでした」「チェ・ユンドクを信頼しているようでした」
「忠寧が決意したら謀反を手伝うような人間に見えたか?」「そこまではわかりませんが、ユンドクも王子様への忠誠心は厚いように見えました」
王は、ユンドクについて調べるため、敬差官(キョンチャグァン。朝鮮初期に、地方に派遣した政府調査官)を送ることにします。
ヨンシルは、イ・チョンの命令を無視して矢を作っていることを咎められます。「接戦に必要な矢ではなく、火筒に使えるように、もっと軽い矢が欲しい」
敬寧君は、王に嘘の報告をしたことを忠寧大君派の重臣たちに責められますが、「敬差官を派遣させるために言った」「謀反を起こすような方ではない」と言います。
王に自分たちに有利な報告をできるよう、誰が敬差官になるか各派閥でにらみ合いが始まりますが、領議政が立候補したため、敬差官は領議政が務めることになります。王は、忠寧大君が本当に謀反を企てているなら、その場で斬り捨てても良いと、王の刀を領議政に渡します。
世子は、イ・チョンに「鏡城を火の海にしろ」と命じます。大戦になれば、中央軍を派遣する名分が立つからです。
忠寧大君は、奇襲で親を失った村の子どもたちにオン・ダル物語を聞かせます。「昔々、オン・ダルという男がいました。顔は醜かったが、心は優しく親孝行な人でした。王女は泣き虫でした。月日が経ち、ピョンガン王女が結婚を…」
ユン・フェは忠寧大君に会いに来ます。
敬差官として派遣された領議政にも、忠寧大君は逆徒には見えません。
イ・チョン「村から追い出すために忠寧大君を逆徒にした。王子様を警護する兵がないからだ」
領議政「敵を挑発しなければ、王子様を警護する必要もなかった」
「襲ってきた理由が何であれ、敵には違いありません」
「罪悪感のかけらもないか。お前と世子のせいで、多くの兵と民が犠牲となった」
「戦闘の時期を決めたのは、世子様ではなく私です。世子様は火筒軍の派遣を命じられただけ。出兵の邪魔だけはなさらないでください。故郷奪還のためだけでなく、北方の民の安全を守るためにも、少なくとも豆満江(トゥマンガン)まで国土を広げなくては」
領議政はイ・チョンの打ち首を命じますが、忠寧大君が止めます。
ユンドク「豆満江を国境線にすれば、民の安全を守りやすくなる。ただし、貿易を再開して、敵の部族を懐柔してから攻撃すべき、そうすれば被害は最小限にできる」豆満江を国境にするのは一理あるようです。
チェ・へサンは「銃筒に関する知識で彼に勝る者はいない」とイ・チョンを庇います。
忠寧大君は「国土拡大を急ぐな」「生涯国に献身することで、その罪を償え」「鏡城の民として、将軍に頼んでいる」と言います。
オリは、シム・オンに会いに行きます。「忠寧大君を鏡城から呼び戻します」
感想
忠寧大君が都に戻る日が近いようですね!ところで、忠寧大君が遠地送りになっていたのは、創作上の設定ですよね?ネット上では、史実でも遠地に行っていたという話は見つけられなかったのですが、どなたか詳しい方がいらっしゃいましたらコメントで教えてくださいませ☺
大王世宗 33話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆
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