50話
ボンサムはついにソリンの死の真相を知る
王妃はケトンの想いを知り、巫女を辞めて結婚することを認めます。さらに、結婚祝いとして人参と紅参(ホンサム)の専売権である黄帖(ファンチョプ)を贈ると言います。
ボンサムが黄帖を手に入れるとソンドルの構想は敗れてしまうため、ソンドルはボンサムにソリン〇しについて明かし結婚を阻止しようとします。
まず、ウォルを使い、ケトンをソリンの墓に呼び出し、ケトンとソンドルが話しているタイミングでウォルがボンサムを墓に連れて行きます。
「結婚は諦めてください。これは道義的な問題です。どう弁解しようとソリンさん〇しの罪は消えません。天も我々も知っています。たとえボンサムの妻になっても、子どもの母親にはなれません」
「これ以上話を蒸し返したら、たとえ都承旨(トスンジ)の側近でも容赦しません」ケトンは去って行きます。
ボンサムはついに真実を知りました。
ソンドルは近づいてきたボンサムに「お前がソリンさん〇しの犯人と結婚するのは見ていられなくてな」と言いますが、ボンサムは、ソンドルが自分を心配して知らせたのではなく、黄帖がボンサムの手に渡るのを阻止するために話したのだと気づき涙を流します。
「なぜキル・ソゲと同じ悪徳商人の道を進むのだ!」
そして、ソリンに詫びます。「俺を許すな…」
思い返すとソリンは死に際、ケトンを怖がっていました。それから、大行首に泣きながら何かを頼んでいたケトン…。犯人は間違いなくケトンでしょう。
朝鮮流水組合商会
ボンサムが既に黄帖を手に入れていると噂が立ち、ソンドルの米の買い占めはうまくいきません。商人たちはボンサムに着いた方がいいと判断したようです。
さらにボンサムは、東大門(トンデムン)の近くのペオゲという町に、米、塩、綿布を扱う「朝鮮流水組合商会」という店を出します。
ソンドルは任房(イムバン)を閉鎖するよう都承旨に願いますが、理由なく閉鎖するわけにもいかず断られてしまいます。
ケトンの秘密を知ったボンサムは、ケトンと距離を取ります。ケトンはそれに気づき、王妃から授かった黄帖を持ってボンサムに会いに行きます。ケトンは祝言を急ぎますが、ボンサムは商会が無事開店してから話そうと話を濁します。
開店の日、ソンドルと都承旨が日本人商人を引き連れて商会にやって来ます。日本人商人はボンサムに開店祝を渡し、ソンドルに言われた通りに芝居を始めます。
「お前達は米を売ると言っておきながら、なぜ約束を破るのだ。契約通り米を引き渡せ」
始めはユギジョンに売ると言っていて、のちにボンサムの話を聞き、朝鮮の民の為にボンサムに協力することにしたという商人に向かって日本人は銃を発砲します。日本人とボンサムの商会の者で乱闘騒ぎになり、兵も押し寄せます。
ボンサムは撃たれた客主を介抱しますが、狙いはボンサムだと感づいたマンチは、ボンサムを気絶させ、チェ・ドリに頼み逃亡させます。
逃亡するボンサムに向かって兵が発砲し、銃弾はチェ・ドリに命中します…。
目を覚ましたボンサムがチェ・ドリを助けると言うのを聞かずに、マンチはボンサムを背負い走ります…。
感想
ボンサムがケトンとの結婚を決めるに至った心理が理解できませんし、ソリンの件を知ってもケトンとの結婚を辞めるとはっきり言わないボンサムに更に理解に苦しみます。黄帖のために、商人たちのために、ソリンのことには目を瞑る、そんなボンサムでしたでしょうか。以前は違ったはずです。
前回の49話辺りから西洋的な身の回り品が登場します。49話では西洋傘、50話では懐中時計。日本人との貿易が盛んになり、両班の中では西洋の品物が流行っているようですね。もちろん貧しい民の生活は変わらずです。
客主50話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆