大王世宗 43話・44話 あらすじ・ネタバレ・感想

大王世宗

朝鮮時代最高の君主・世宗の激動の生涯を描いた歴史超大作ドラマ『大王世宗』43話「王の敵を一掃せよ」44話「上王との取引」あらすじ。

忠義に厚いカン・サンインとシム・オンが粛清される…。上王に教えられた王后を守る方法とは__。

以下、ネタバレになります。続きが気になる、見逃してしまった、視聴後の確認用にご活用ください☆

カン・サンインは処刑されます。

上王は、シム・オンを帰国次第捕らえるよう王に命じます。

「逆らえば、王様の裁可が増えるだけ」とチョ・マルセンに言われ、王はサインしてしまいます。

王后は「私を廃位して、父を救ってください。私が王后でなくなれば、父は王様の義父でも外戚でもありません。逆徒にもなり得ません」と王に訴えます。

イソンはシム・オンを救うため、明に行くと王后に申し出ます。

王后の子どもが成長し権力を握れば自分たちが粛清の対象になると恐れるチョ・マルセンは、イソンの件を利用し王后の廃位を訴えます。

明からの帰路、永楽大典(明皇帝即位元年から2千人の学者が編纂した百科事典。天文、地理、歴史、政治、医学、祭礼などを網羅している)の閲覧を断られ、落ち込んでいるチェ・マルリをシム・オンが励まします。

「羨ましいか。私はそなたが羨ましい。我らの世代は、国が滅びるのを目にしてきた。法は崩れ、秩序も倫理も乱れた。朝鮮が建国されても、混乱は続いた。
『強い国を作りたい』上王様が、刀を血で濡らし、実現しようとした夢だ。思えば、その姿を見て、我らも同じ夢を見ていたのだ。
だが、現王の時代に生きるそなたたちは、別の夢を見ている。揺るがない国を作る時期を過ぎて、文化的にも豊かな国を作りたいと夢見ている。
王様が集賢殿を作ったのも、その夢のためだ。喜んで私が若い世代を支えよう。きっと集賢殿なら、永楽大典よりも優れた百科事典が作れるはずだ」

帰国途中の明の学者ヨ・ジンが失踪したと、明のファン・オムがシム・オンに報国します。おそらく倭国に捕らわれているのでしょう。

「朝鮮が出兵すると聞いた。それならば、朝鮮と協力して救出方法を探れと皇帝が仰せです。朝鮮に同行します」

上王は、義州でシム・オンを捕らえるよう命じます。

パク・ウンらは、イソンを捕らえようとしますが、逃がしてしまいます。

明にイソンが到着し、シム・オン、チェ・マルリ、敬寧君は、事態を知ります。

チェ・マルリは、亡命を受け入れてくれるようファン・オムに頼みますが、シム・オンは帰国すると言います。
「私が帰国せねば、政治的な粛清は続くだろう」
「王様に任命書を届けなければならない、この役目が最期の仕事になるかもしれぬ。無事に務めたいのだ」

そんなシム・オンを、ファン・オムも「あなたは誰が何と言おうと朝鮮の忠臣です」と称えます。

帰国したシム・オンは捕らえられ、義禁府に連れて行かれます。

「私で最後にすると約束してくれれば、すべてを認め罰を受けよう」

パク・ウン「認めようが認めまいが、何も変わらない。そなたの反逆は、故カン・サンインの証言で十分だ」

「これ以上の粛清は許せない。終わらせてくれ」

「それはできない。逆徒の逃亡をけしかけた者を罰せねばならん」「娘の育て方を間違えたな」

イソンも捕まり、重臣たちは王后の廃位を求めます。「逆徒を庇う者も逆徒です」「国をお守りください」

チェ・ユンドク、イ・チョン、チェ・へサンらは、「上王様の威を借りた不遜な臣下を許せない。王様の力になります」と王に申し出ます。

一方のユン・フェは、ファン・ヒに朝廷に戻るよう説得します。「上王様に進言できる忠臣が必要です。上王様とその権威を借りる輩を抑えられる人が必要です」

「それなら、上王様がすでに育てているではないか、王様のことだ。
上王様は、カンやシムを〇すことで、側近の警戒法を教えているのではなく、政敵の除き方を教えておられるのだ。
シムを〇せと勧めた、パク・ウン、ユ・ジョンヒョン、上王様の腹心のチョ・マルセンまでも、王様はお探しになる。徳よりも刀の方が、臣下を抑える近道だと教えておられるのだ」

「では、おなさら都に戻り、王様を正してください」

ファン・ヒは、今の生活が気に入っているから都には帰らないと言います。

王は上王に会いに行きます。

「ようやく父上を理解できるようになりました。『父子間でも権力は分けられぬ』と、今は亡き太祖大王を威興(ハムン)に流された父上を、ようやく理解できました。次は私に別の教訓をお与えください。私が刀を握るなら、その矛先をどこへ向けるべきなのか」

「この私に刀を向けると言うのですか」

「それが父上の教えですか」

「父に勝てるとでも?」

「父上はいかがでしたか?太祖大王に勝ったと思われますか?」

「私を訪ねてきた理由をお話ください」

「義父上、領議政シム・オンの命は、もう諦めるつもりです。ですが、これで終わりに。妻は守り抜きます」

「逆徒を亡命させようとした罪人です」

「王子の母です。逆徒として廃位すれば、朝鮮王室の正統性が再び揺らぎます」

「臣下らは激しく反対するでしょうな」

「上王様は最初からその程度の腹案はお持ちのはず」

「腹案を出せば受け入れますか?」

「これ以上粛清はしないと先に約束してください」

上王の腹案とは、王の側室を入れることでした。しかも、一度に8人も。王の寵愛が一所に集まれば権力がそこに集まる、上王はそれを回避するつもりですが、仲睦まじい夫婦を引き裂くことに大妃は反対します。

大妃は王后を案じ、腹心のハン尚宮を中宮殿に転属します。

落胆した王后は、牢にいる父に会いに行きます。シム・オンは、拷問に傷つき、疲れ、倒れていました。

シム・オンは、「自分を捨てなければ、王はもっと多くの臣下を失う」とわかっていて、自らの命を差し出す覚悟です。

「他のことは何も考えず、子どもを立派に育てることだけをお考えください」シム・オンは、娘の手を取ります。

「王子は良い子です。聡明な王様と、私の娘の子どもです。知性と人徳の高い王后様の血を受け継いだ素晴らしい子です。将来、この国の王となるでしょう。王后様の手で、父親より高潔で聡明な王に育てなければなりません」
「父をこのまま逝かせれば、王后様がどれほど苦しむか、わかっています。地獄のように残酷な責め苦を味わうことになる。それでも振り返らないでください。王も王后も後ろを振り返ってはならないのです。
ご自分を責めないでください。未来だけを見て前へ進むのです。そうすれば私も安心して眠りにつけます。どうか父を安らかに逝かせてください」
シム・オンは、娘を抱き寄せます。

翌日シム・オンは賜薬によって亡くなります。

王后の母は奴婢になります。

王后は恭妃(コンビ)の称号を授かります。

ユ・ジョンヒョンは、粛清が続くことに疑問を抱き始めます。

ピョン・マンゴは「忠清道庇仁県(ピィニョン)で朝鮮の戦船を作っている、攻撃して戦船を破壊すれば、出兵することはできない」「港の近くに火薬庫がある、火薬を奪えば戦船を破壊できる」と朝鮮の軍事機密を対馬に流してしまいます。

倭寇が庇仁県を攻撃しますが、朝鮮軍が食い止めます。

42~44話、めちゃくちゃ辛くて苦しかったです(涙)

カン・サンインは真っ直ぐで好きなキャラでしたし、シム・オンは外戚になっても私欲に走らない高潔な方だったのに、太宗、憎いですね。大君時代から支えてくれた大切な人たちを失うなら、王にならなければ良かったと私なら思ってしまいます…。

側室を入れて王后の力を弱める方法を取るなら、その方法でシム・オンを救うことができたのではないかと思いますが、命が軽んじられるこの時代は、上王にとって全ての人間は駒でしかないのでしょうか…。

大王世宗 43話・44話のあらすじ・ネタバレ・感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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