大王世宗 41話・42話 あらすじ・ネタバレ・感想

大王世宗

朝鮮時代最高の君主・世宗の激動の生涯を描いた歴史超大作ドラマ『大王世宗(テワンセジョン)』41話「集賢殿(チピョンジョン)の役割」42話「カン・サンインの忠義」あらすじ。

理想を掲げる新王と権力を握る上王の対立。シム・オンとカン・サンインに上王の刃が向けられ…。世宗は大切な忠臣を守ることができるのか__。

以下、ネタバレになります。続きが気になる、見逃してしまった、視聴後の確認用にご活用ください☆

王は新進の官僚、優秀な儒生たちを集賢殿に集め、対馬の情報収集をしていました。

対馬の情報収集は軍事、軍事は上王の政務なので、パク・ウンは王を心配しますが、「外交政策にもなる、知っておいて損はない」と王も譲りません。

対馬について調べることで徴税を減らすことができれば、それは民のためになる、民の生活をよくすることは王の役目だと、王は考えています。

王は、監査をして役人の不正を見つけるよう、改めてパク・ウンに命じます。

パク・ウンを集賢殿の領殿事(ヨンジョンサ。正1品)に任命したのは、集賢殿が「新たな王にへつらい、のちの勢力を狙う新進官僚の集団」と思われて、上王や重臣の標的になるのを避けるためでもありました。

パク・ウンは領殿事を引き受けたことを後悔します。

そんなパクの心を読んだチョ・マルセンは、パクに近づき「集賢殿に左議政様の味方を入れましょう。王様の側近らを牽制できれば、左議政様が集賢殿の実質的な長となれます」と言います。
すなわち、マルセンは自分の味方を集賢殿に入れたいのです。マルセンは、キム・ムンをパク・ウンに紹介します。

ピョン・ドジョンの息子のマンゴは、倭国の宗俊(宗貞盛の策士)に朝鮮の軍事情報を売ります。宗俊は、火薬を扱える者を探しているようです。

王は、ユン・フェを使い、細作(セジャク。情報収集員)を育成しています。それを知ったカン・サンインは、上王に誤解されては大変だと、育成を止めるよう言います。

「一人でも多くの民を救うため情報を得たい。戦場に行く兵士を守りたい」「その道を探すことが軍務で、実行することが軍令だと言うなら、余は軍令を下すこともいとわぬ」と王は言います。

.

御前会議にて、王は「対馬の状況を把握するため、敬差官(キョンチャグァン)を派遣しようと思う」と発言します。

礼曹参判ホ・ジョ「対馬からの使者が上王殿に参りました。その必要はありません」

王「使者を遣わした理由は?」

ホ・ジョ「上王様がお呼びになったのです」

「新王が即位する前から対馬の使者との接見は決まっていたため、新王には報告しなかった」とホ・ジョが答えるので、ユン・フェは「使者との接見は外交に当たる。上王の介入は越権行為」だと憤ります。

チョ・マルセン「使者を呼んだ目的は、下三道(ハサムド。忠清道チュンチョンド、全羅道チョルラド、慶尚道キョンサンドの三道)を荒らした倭寇に圧力を加えるためです。それを上王様は軍務だとお考えです」

王は納得がいかない様子です。

津島島主の側近として宗俊が上王に謁見します。

上王「3ケ月の間に、朝鮮に攻め入った倭寇を全員捕らえよ。約束が守れなければ、島主の命をもらうことになるやもしれぬ」上王は対馬に宣戦布告しました。

王は上王に謁見しますが、「対馬に関することは私に任せる約束でした」「王がすべき外交は他にあります」と相手にされません。

そんな中、明の使者がやって来て、世子の任命すらしていない、先代の第3子が王の座についていると激怒します。

明の使者は賄賂を求めますが、シム・オンは「朝鮮の誇りが傷つく、王様の初外交を屈辱的には始められない。外交は始めの立ち位置が重要だ」と賄賂を渡すことを認めません。

王は、「明の皇帝に親書を送る。朝鮮は明に仕えていますが、世継ぎの選定や譲位は国内情勢や王室の事情により一国の王が自主的に決めることだと主張したい」
「使者を説得するつもりはない。相手にそのつもりがないので、話しても無駄だ」
「使者が帰国する前に、明に奏請使(チュチョンサ)を送りたい」と上王に話します。

上王は長年吏曹にいて、使者のファン・オムとも親交のあるシム・オンが適任だとして、シム・オンを領議政に命じ明に派遣しようと王に助言します。
「王の義父であり、重臣の長である領議政を送れば、明への誠意を示したと皇帝も満足するだろう」

しかし、王は、上王がシム・オンに高い地位を与えようとすることに不信感を抱き、シム・オンに胸の内を打ち明けます。

シム・オンは「上王様が政敵を粛清してきたのは、国を守り安定させるためのやむを得ない選択だった。上王様は、理由もなく刀を振る方ではないと信じてください」と上王を疑いません。

ユ・ジョンヒョンが辞職すると言うと、上王はユ・ジョンヒョンを義禁府の提調に任命します。「一人残らず逆徒を処理しろ。王を意のままに操ろうとする輩や国を揺るがそうと企む輩を全て洗い出し処刑しろ。それを済ませてこそ、譲位を終えたと言えるのだ」

シム・オンは領議政に任命され、王が乗る内廐馬(ネグマ)を上王から贈られます。敬寧君とチェ・マルリもシム・オンに同行します。

内官から「出発したシム・オンの行列は王にも劣らぬものだった」と聞き、上王はシム・オン粛清を心に決めます。

上王は、シム・オンに不正がないか調査するようユ・ジョンヒョンに命じます。

対馬と外交解決を目指す王のために、ユン・フェは、自分が対馬に潜伏すると申し出ます。

ユン・フェの潜伏を上王や上王派に知られないよう、王は、凶作によりすさんだ民心をなだめるため朝鮮全土に敬差官(キョンチャグァン。朝鮮初期に地方に派遣した政府調査官)を派遣するとし、ユン・フェの潜伏をカモフラージュしますが、カン・サンインに気づかれてしまいます。

そんな中、朝鮮の軍事機密が流出していることが明らかとなります。

「倭館に住む日本人に間者が紛れていた」と上王に報告すれば、上王は、罪のない日本人まで〇すでしょう。ユン・フェは、カン・サンインにこの件を上王に報告しないよう頼みます。

カン・サンインは、以前は倭国に間者であり、今は朝鮮に帰化したピョン・ドジョンを疑いますが、証拠がありません。

倭国に情報を流していたのは、ピョン・ドジョンの息子・マンゴでした。マンゴは、官職や屋敷、絹の服を賜っても、何かあれば間者と疑われてしまう親子の現状を嫌い、悪事を働いていました。

しかし、父ドジョンは「日本にとって裏切り者である自分は、対馬に戻ることはできない」と息子に言います。

都に戻ったカン・サンインは、
「王様に軍令を出していただきたい。
倭館に住む者たちは、長い間朝鮮に暮らし、
中には朝鮮人と結婚し子を成した者もいます。
生まれた地がどこであれ、彼らは朝鮮人です。
間者は探すべきですが、罪なき命は奪えません。
軍人としての私の判断です」と
軍令を出すときに王が使う象牙牌(サンアベ)と烏梅牌(オメベ)を王の元に持ってきます。

それらは軍権を持つ上王の元にあるべき物でした。

しかし、チョ・マルセンが集賢殿に送ったキム・ムンが話を盗み聞きしており、すぐにユ・ジョンヒョンとチョ・マルセンがやって来て、カン・サンインを「逆徒」として捕らえます。

上王の元に連れて行かれるカン・サンイン。

上王はカン・サンインに「父王が建国してから今日までの30年間、余を守って来たそなたが、余を裏切るはずはない。そなたを操った者、余を裏切れと命じた者を直ちに斬れ」と命じます。

「誰にも命じられておりません。私の判断です。私の決定にお怒りなら、私を斬りください」

理由を聞かれたサンインは、
「いつまで上王様の家臣でいればよいのですか。家臣として生きるなら死を選びます。
上王様の家臣ではなく、王様の忠臣、朝鮮の忠臣として生きたいのです。
私が朝鮮の忠臣となるのが腹立たしいのですか」と答えます。

上王はサンインを斬ろうとしますができません。

上王は、シム・オンの調査を中止し、「カン・サンインは、上王から軍権を奪えとシム・オンに命じられた」とシナリオを作ります。

カン・サンインと兵曹判書は拷問にかけられ、最初から一番きつい圧膝(アプスル。ガラスの破片のようなものの上に座らされ、膝に重しを乗せられる)を受けます。

※はじめは棒刑と決まっているようです。

耐えきれなくなった兵曹判書は「シム・オンが黒幕」と嘘の自白をします。

その頃、シム・オンは、明皇帝から新王の任命書を受け取り、明の皇宮をあとにしたところでした。

ユン・フェは、カン・サンインやシム・オンのことに責任を感じ義禁府に行こうとしますが、王はユン・フェを守るため自宅謹慎を命じます。

王は上王に会いに行き「臣下を守りたい」と言いますが、
上王は「臣下を守れるのは強い王だけ。強い王になるためには、臣下を服従させ、絶対忠誠を誓わせなければ。
父の教えを守れない時は、王様がさらに多くの臣下を失うでしょう」と考えを譲りません。

カン・サンインは自白しないため、拷問を受け続けます。
「私だけで終わらせることはできませんか。王様から奪われる臣下は私1人で十分です」と言い、気絶します。

パク・ウンは涙を流しながらも、「シム・オンが黒幕」と自白したとして、カン・サンインの指紋を取り、上王に報告します。

カン・サンインは極刑に処されます。それを見送る王。

「王様、長くお仕えできず申し訳ございません」

「そなたの忠誠心は決して忘れないだろう。兵曹参判カン・サンイン、そなたは、余の忠実なる臣下だ」

拷問に耐えるカン・サンインを見るのがとても辛かったです。真っ直ぐで邪心のない軍人の鏡のような人。
長年、太宗の護衛をしてきたカン・サンインの人柄はわかるはずなのに、シム・オン粛清のために手段を選ばない上王。
「上王様の家臣ではなく、王様の忠臣、朝鮮の忠臣として生きたい。私が朝鮮の忠臣となるのが腹立たしいのですか」カン・サンインのこの言葉通りですよね。新王に嫉妬しているとしか思えませんが、上王は、これが若い王と朝鮮のためになると信じている様子…。

シム・オンも野心を抱くような人ではなく、明に発つ前も上王を信じるよう世宗に語り掛けるような人。それなのに、王位に野心を抱いて兄弟も義父も〇したイ・バンウォンには、皆が野心を持っているとしか思えないのでしょうね。
どうして、このやり方しかできないのか…。

『イ・バンウォン』も視聴済みで次回の展開がわかるので気が重いです(>_<)

大王世宗 41話・42話のあらすじ・ネタバレ・感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました