客主 28話 ネタバレ

ボンサムは桑の村で生糸2万斤を仕入れることに成功し、仕入れた生糸を行商人達に分けます。ソゲはボンサムを呼び出し「権力の後ろ盾や資金がないお前は、客主たちに勝つことはできない」と言います。メン・グボムは「キル・ソゲが生糸の売り手を紹介した」とシン・ソクチュに報告します。

ボンサム達は馬房に戻ります。

雪花紙を2万500両で売り、

その金で生糸2万斤を仕入れた。

生糸は1斤当たり2両で打った。

売上は4万両で、内半分は黄客主の取り分、馬房の取り分は2万両です。

税金の支払いもあり、シン・ソクチュに返済する89万両には程遠いです。

そんな時、任房(イムバン。行商人の自治組織)の代表・接長(チョプチャン)の選挙があります。現在の代表はシン・ソクチュと繋がりがある者で、シン・ソクチュが任房をも支配しています。「接長が変われば…」と思ったソンドルは、ボンサムを接長選挙に立候補させます。マンチは「選挙は金がかかるだけだ」と怒ります。峠の通行を守るため、多くの行商人達を守るため接長になれたら解決するとボンサムも心を動かされますが金がないので諦めます。ところが、馬房の取引先達が「馬房に押しかけ選挙の後押しをする、立候補しないなら推薦するつもり、馬房の支払いも後で良い」と言います。

ソゲは、ボンサムに生糸の売り手を紹介したことをシン・ソクチュに責められていました。ソゲは「ボンサムに借りがあり、返した」と言います(辛家の使いが勝手にしたことと思っていましたが、ソゲが手配したのですね。驚きです)。選挙に立候補する現接長が辛家にやってきて「ボンサムが選挙に立候補する」と伝えます。ソゲは緊急会議の為にユギジョンの客主たちを招集し、一方のシン・ソクチュはメン・グボムに「ソゲの借りは何なのか調べろ」と命じます。

当のボンサムは選挙に立候補する気はありません。ソンドルは「ユギジョンと任房の癒着を断てば商いができる、馬房も取り戻せる」と説得しますが、ボンサムは首を縦に振りません。馬房の取引先や貧しい行商人達が選挙資金にと金を集め馬房に持ってきます。「死ぬ気で稼いだ金を選挙に使うなんてダメだ」とボンサムは金を受け取ろうとしませんでしたが、最後は皆の為に立候補を決意します。

キム・ボヒョンとユギジョンの客主たちを集めたシン・ソクチュは、今回は現・接長チェ氏ではなく、ソゲを立候補させると言い出します。ソゲはシン・ソクチュの意向に従います。そのことはすぐにボンサム達にも伝わります。ソゲは「果川(カチョン)任房の代表」として立候補するそうです。ケトンが馬房にやって来「選挙には汚い奴が勝つのだからボンサムは勝てない」と助言しますが、ボンサムは「行商人達の暮らしを楽にするため」と言います。去り際、ケトンはボンサムが西洋から輸入した高級飴を買っているのを見つけ、それがソリンへのお土産だと気づきます。ケトンは飴を奪い、「ボンサムから」とソリンに渡します。「持っていくも、置いていくもご自由に」と言うと、ソリンは迷った末、飴を持って帰ります。

ボンサムは飴を取り返そうとケトンの元に急ぎますが、道中で飴を大事そうに食べるソリンを見つけます。ソリンはボンサムに飴を返そうとします。そこにケトンの元に向かっていたシン・ソクチュが通りかかり、二人が一緒に居るところを見られてしまいます。ソリンはボンサムの身を案じ、選挙への出馬を諦めるよう言います。そして、お腹の子の父親を打ち明けようとしますが…。シン・ソクチュが出てきてソリンを連れ帰ります。一部始終を見ていたケトンにボンサムは「今後二人の問題に介入したら、お前とは二度と会わない」と言い放ちます。屋敷に連れ戻したソリンがボンサムからの飴を持っていることにシン・ソクチュが気づいてしまい、ソリンは「二度と部屋から出るな、口もきくな。お前はわしが金を出して買った絵だ」と言われてしまいます。

選挙演説が始まります。ソゲが演説を始めると行商人の一人が「あいつは金で両班の地位を買った、辛家の番頭だ。選挙に出る資格はない」と叫びます。ソゲは「自分も昔は行商人で苦労して番頭になった、ユギジョンと行商人を繋ぐ仕事をする」と演説します。

客主 27話 ネタバレ

シン・ソクチュとソゲは、行商人たちが商売にしそうな品物を一切買わせるな、仕事ができないようにしろと大商人たちに命じます。

峠を越えたボンサムは行商人達に称えられます。千家客主から山賊になっていたウットルの仲間の一人が、罪滅ぼしのため、峠を越える行商人の為に宿屋を始めます。そこにソゲが来て、ソゲはボンサムに対する尊大な態度を責められます。ソゲはユギジョンの海産物客主を断ったボンサムに「後悔するぞ」と言いますが、ボンサムは「商道と信用を大切にすれば金はついてくる。父さんの教えを信じて生きていきたい」と答えます。

シン・ソクチュはキム・ボヒョンの元に行き、一旦争いは止め、ボンサムを倒すために力を合わせようと申し出ます。

「ユギジョンの命令で、元山の27の客主が行商人に品物を売らない」と結束したことをボンサム達は知ります。ボンサムの通知文を見て峠を越えてきた行商人達が、品物を買えないのはボンサムのせいだと押しかけてきます。それを見たソゲは「後先考えないからだ」「品物は絶対に渡さない」とボンサムに言います。

妊娠中毒に苦しむソリンにシン・ソクチュはケトンを呼びます。ソリンと二人きりになったケトンは「ソリンの想いがボンサムも私も大行首もお腹の子も皆を傷つける」とソリンに罵声を浴びせます。

追い詰められたコムべ達は客主を襲って品物を盗む、通知文を見て来てくれた行商人達の為だ、ボンサムには迷惑を掛けないと言い出します。それを聞いたボンサムは、自分が品物を仕入れてくるから心配するなと言います。ボンサムはソゲのところへ行き頭を下げますが、それで親切にしてくれるソゲではありません。ボンサムとソゲの話を聞いていた辛家の使いが密かにボンサムに手紙を渡します。そこには“桑村”とだけありました。ボンサム、チェ・ドリ、ソンドル達は桑の村に行きます。村人は「コオロギが生糸を食べてしまい品物はない」と言いますが、ボンサムは闇取引を強いられているのだと気づきます。そして「生糸を売ってほしい、これから先ずっと買う、他の行商人達にもこの村で買うように勧める、そうすれば適正な値で生糸が売れる」と説得します。

客主 26話 ネタバレ

ウットルとモンゲは千家客主の人間としてボンサムが墓を作り弔います。

ボンサム一行が峠を越え元山に向かっているとソゲの元に情報が入ります。紙は他の仲間が元山に運んでいるようです。ボンサム達は死んだ山賊の頭の遺品の中に辛家大客主の大量の手形を見つけます。ガプスはシン・ソクチュの甥だという噂があり、また「ボンサムを通すな」という旨をシン・ソクチュからの手紙を見つけます。怒ったボンサムはシン・ソクチュの元に向かいます。

シン・ソクチュの元にもボンサムが峠を越えたと情報が入ります。

ボンサムはシン・ソクチュの屋敷に乗り込み手紙を叩きつけます。シン・ソクチュは、ユギジョンと王室の財産を守るためしたことだと言い訳をします。そして「馬房を返せば満足か」と言いますが、ボンサムは「二度と道をふさぐことはしないでください。また同じようなことがあれば、行商人の掟において大行首を裁きます」と言います。大客主は「取引しよう」と言いますが、ボンサムは「心を売ってまで取引しようとは思いません。大行首様は私の命の恩人なので、この件は公にしません。これで借りを返します。峠を諦めてください」と言い出て行きます。シン・ソクチュは怒りのあまり倒れてしまいます。

チェ・ドリとコムベは元山で紙を売ろうとしています。ソゲが来て、雪花紙を自分たちが買うと持ち掛けます。

ボンサムはケトンに雪花紙を渡します。帰ろうとするボンサムを抱きしめ「なぜ私じゃなくて、大行首の妻なの」と泣きつくケトン。そこにソリンが入って来ます。勘違いして出て行くソリンをボンサムは追いかけます。ケトンが「何の用か」とソリンに聞くと、ソリンは「松パ馬房の主に会わせて欲しい、と頼みに来ました」と言います。ケトンは二人を部屋に通し自分は出て行きます(ケトンは部屋の外で盗み聞きします)。ソリンはボンサムの身を案じ「大行首と争ってはいけません」と言います。「たとえ旦那様に非があっても、命を助けてもらった恩を返すべきだ」と。ソリンのお腹に気づいたボンサムにソリンは「旦那様の子」と言います。「お腹の子の父親と私を助けてください」と言いソリンは出て行きます。ケトンはソリンがお腹の子の本当の父親をボンサムに明かさなかったことに満足します。帰宅したソリンは泣きます。ボンサムは自分がお腹の子の父親だと思っているのでしょうか。それともソリンの言葉を信じているのでしょうか。

馬房にシン・ソクチュが訪ねて来「手を組もう。父親の千家客主を返してやる、ユギジョンの海産物客主に加えてやる。その代わり北関大路(プッカンデロ)と峠を忘れろ」と持ち掛けます。シン・ソクチュは千家客主の番頭のキル・サンムンが以前、ユギジョンに入れてほしいと土下座して頼みに来たことをボンサムに伝え、「馬房の仲間たちの為にどうしたらいいのか考えろ」とボンサムを揺すりかけます。ボンサムが留守の間、馬房を預かっていたマンチはシン・ソクチュの手を握れとボンサムに助言します。不正を嫌うボンサムはシン・ソクチュの申し出を受け入れず、平康と元山を結ぶ峠は通れるようになったと全国の行商人に通知文を出します。ボンサムはシン・ソクチュの申し出に対する応えを言いにソクチュの屋敷に行きます。ソクチュは王室のため峠を封じたと言い訳しますが、ボンサムは、峠が通れるようになって商人が税を納められるようになれば王室の財政の問題ないと言い返します。そこへ、ソゲが雪花紙を買って戻って来たと知らせが入ります。それもシン・ソクチュが出した1締め10両で買ったと契約書まで持っています。チェ・ドリは「ソゲに朝鮮の民なら朝鮮人にうるべきだといわれた」と弁解します。ソゲは、雪花紙の買値500両、運搬費2万両を馬房に払いました。ソゲは改めてボンサムを殺し、商人の王になると誓います。シン・ソクチュはボンサムを倒せば、お前にユギジョンの海産物客主の座を与えると約束します。

客主 25話 ネタバレ

「父の荷にアヘンを入れたのは兄さんなのか?」とボンサムは泣きながら問い詰めますが、ソゲは認めません。「千家客主とボンサムとソゲを任された、客主様を尊敬していた、殺すわけがない」と言いますが、ボンサムは信じません。ソゲは父親の死のことでオスを恨んでいたし、ソレを殺そうとしたこともそのことが関係しているのかも…ボンサムは気付きます。

ソゲはガプスに会いに行きボンサムを殺してほしいと頼みます。

一方のシン・ソクチュもソクチュとガプスの関係を知ったソゲを始末するようガプスに話します。

ソゲは雪花紙とボンサム殺害の見返りにガプスに渡す2万両を用立てて欲しいとキム・ボヒョンに頼みます。

シン・ソクチュはソリンのお腹の子の成長を喜びます。ソリンが安産祈願のためにケトンのところへ行くと、ケトンはボンサムの安全を祈っているところでした。ソリンはケトンの想い人がボンサムであると知ってしまいます。ソリンがケトンに話しかけると、ケトンは敵意をむき出しにします。

ボンサムは山賊に見つからないよう霧の濃い日を選んで峠を越えようとします。ガプスもボンサムの作戦に気づきます。霧が晴れて行きボンサム達は山賊に見つかってしまいますが、ボンサムは雪花紙を持っていませんでした。ボンサムとコムべ、チェ・ドリ一行が囮になり山賊の相手をし、ソンドル達がその間に紙を運んでいたのです。ボンサム達はガプスに捕まります。ガプスはチェ・ドリに「紙を持ってこい、夜明けまでに持ってこなければ主から順に殺す」と言います。ボンサムはソンドル達と一緒に山を下りろとチェ・ドリに言いますが、ボンサムのことが大好きなチェ・ドリがボンサムを見捨てるはずがありません。ボンサムの決意を聞き任務を遂行しようとしているソンドルは紙を渡さないと言います。それがボンサムの為だと信じています。

ボンサムは山賊の一人に身分証を奪われてしまいます。その者は、チョン家客主にいたウットルでした。ウットルは、柵門でチョン・オスがアヘン所持の罪で捕まった時に、オスを助けるために「自分がやった」と名乗り出た者でした。ウットルが無実だと知っていたオスはウットルを庇い、罪を被り死にました。ウットルが持っていた身分証を見て仲間もボンサムに気づきます。

翌朝になりましたがチェ・ドリは戻ってきません。ボンサムは死ぬ覚悟を決めます。ガプスはウットルにボンサムを殺すよう命じます。ウットルと仲間は「これ以上罪のない商人たちを殺すのは嫌だ」とボンサムではなくガプス達に斬りかかります。しかし、ウットルはガプスに殺されてしまいます。チェ・ドリとソンドルが遅れて到着します。ウットルの仲間で同じくチョン・オスの元で働いていたモンゲもガプスに殺されてしまいます。ソンドルに縄を解いてもらったボンサムは、ガプスは刺し二人の敵を取ります。頭が殺され山賊たちは散り散りに逃げてしまいます。ウットルは「客主様にこれで恩を返せた」と言い目を閉じます。

客主 24話 ネタバレ

ボンサムを心配するケトンにソゲは「お前にボンサムは似合わない」と言いますが、ケトンは「ボンサムの命をまた狙ったら、もうソゲのことは助けない。運命の人なんだ」と宣言します。ソゲは「俺はお前の何なんだ」と聞きますが「兄貴、仲間、同志、味方、家族、それ以上は無理だ」と言われてしまいます。

平康から元山の間を陸路で品物を運ばれてしまうと辛家大客主が揺らいでしまうため、シン・ソクチュはボンサムの邪魔をしようとします。

ケトンはボンサムの道中を占いますが、ボンサムは死ぬと出てしまいます。

ボンサムが紙を受け取りに黄(ファン)家に到着しますが、ソゲが邪魔をしに来「チョン・ボンサムは、救援米の船団長を任されていたが2千俵も盗まれてしまった」と言うので、黄客主は紙を渡してくれません。その上、辛家が紙1締め10両で買うと言うので、黄客主は怒って紙を燃やすと言い出します。ボンサムは土下座して黄客主を説得します。ソゲはボンサムに邪魔するなと言いますが」、ボンサムとソゲの話を聞いていた黄客主はボンサムがチョン・オスの息子だと知ります。そして、どんな報復をされようと商いの秩序をかき乱す辛家とは取引をしないと言い、真っ直ぐなボンサムに任せるのでした。

ケトンはボンサムに会いに来、荷運びに行くなと言い、占いの結果を話します。ボンサムは、自分が前例を作れば多くの行商人の暮らしが楽になると言いケトンを帰します。

ソゲは、シン・ソクチュの腹心から奪ったシン・ガプスへの手紙を持ってガプスに会いに行きます。ガプスの正体は峠の山賊の頭でした。シン・ソクチュの命により山賊を束ね、商人が陸路を通ることを阻止していたのです。辛家は、商人が海路を使うことによって巨利を得ていました。黄家の取引ができなかったソゲは、ガプスに雪花紙を奪い自分に売ってほしいとガプスに持ち掛けます。

腹心とシン・ソクチュは手紙を奪ったのはソゲだと気づきます。

黄客主は、ボンサム達に売値の5割を与えると言いますが、ボンサムはそれでは多い、物には適切な値がある、儲けすぎると信用を失うと言います。そして、売上金で商品を買いそれを売り帰ってくるので、売上金を黄客主と自分で折半しようと申し出ます。ボンサムは、父・オスを知っているという黄客主に「父の荷にアヘンを入れたのは誰なのか、なぜ父は真犯人を明かさずに死んだのですか」と真相を教えて欲しいと言います。黄客主は「当時の義州の長官キム・ヒョンジュンの親族キム・ハクチュンが訪ねてきて、チョン・オスを殺してほしいと金を持ってきた」と言いますが、ボンサムは「黒幕がハクチュンなら父が濡れ衣を着せられたまま死ぬわけがない」と言います。黄客主は「オスが処刑の前に、何としてもソゲに会わせてほしい」と頼んだと思い出します。

客主 23話 ネタバレ

シン・ソクチュは約束通りボンサムを殺そうとしますが、愛するソリンの涙を見て「こんな者を船団長にした自分の責任だ」と言って、ボンサムを屋敷からたたき出すだけで済ませます。

シン家の番頭になったソゲは、メン元番頭を自分の書記としてシン家に一緒に連れて行きます。ソゲは、松パ馬房の買い手を見つけるように部下に命じます。

チョ・ソンジュンは、傷心したボンサムにソレが持っていたチョン家客主の扁額を渡します。ボンサムは松パ馬房を取り戻す為、父チョン・オスの名に恥じないよう、もう一度頑張ってみると決心します。

コムベら荒くれ者たちは、ボンサム側につくことにします。

ボンサムはソゲに呼び出されます。ソゲは10日で馬房の働き手を整理して馬房を明け渡せと言いますが、ボンサムは1年の猶予を求めます。そして、ソゲは、1年でできなければ、行商人の身分証を捨て、商人を辞めると約束させます。馬房のための借金30万両と利子3割…ボンサムはかえさるのでしょうか。

ボンサムは、シン・ソクチュの籠の前に跪き「どうすれば大金を稼ぐことができますか?」と恥を捨て訪ねます。ボンサムは馬房の30万両、救援米の損失50万両を1年で用意しなくてはなりません。シン・ソクチュはボンサムの懸命さに触れ「金のにおいをかぎつけること。どこに金が流れるか見抜く目を持て。金を目の前にしたら迷わず掴み取れ。金を使って遊ぶ術を覚えろ。金に振り回されては大儲けすることはできない。人がやらないことをやれ。誰もが敬遠することに命を懸ければ大金を手にすることができる。他の者たちが恐れて手を出せない事を命がけでやれ」と助言します。ボンサムは拝礼をして大行首の元を後にします。

そんなボンサムの元に、平康(ピョンガン)から元山(ウォンサン)まで雪花紙(ソルファジ、高級紙)を運ぶ運び手を探しているという情報が入ります。同じくシン・ソクチュの元にも同じ情報が入り、シン・ソクチュはソゲに雪花紙を全て買い占めろと命令します。平康から元山までの道は山賊が出るため使えず、これまでは海路で運んでいたとのことです。これが陸路で運べるようになれば、商団が雇い手に支払う運送費が安くなります。ボンサムは「誰もが手を出さない危険な仕事」はこれだと躍起になります。元山までの取引はシン・ソクチュの甥のシン・ガプスが請け負っています。

ソゲの元に、キム・ボヒョンは宣恵庁を追われ、地方に左遷されると情報が入ります。年貢米を奪われたシン・ソクチュがボヒョンに仕返しをしたのでしょう。ボヒョンはソゲに、シン・ソクチュに死んでもしがみつけと命令します。

ボンサムは元山に行っている間の馬房の責任者をマンチに頼みます。

雪花紙を買い占めろと命じられたソゲは1締め当たり40両の大金で買い、シン・ソクチュに値の交渉ができないのなら出ていけと言われます。そこへ、松パ馬房が雪花紙の運び手に志願したと情報が入ります。シン・ソクチュはソゲに、雪花紙を1締め10両で買い、ボンサムの動きを封じよと命じます。

客主 21~22話 ネタバレ

ボンサムの為に米を用意しようとするキムの側室の姿に、チョ・ソンジュンは女がボンサムの生き別れた姉だと気づきます。

ソンジュンと会えたか?と聞くソゲにボンサムは、ソンジュンではなかったと答えます。

米を探すボンサムの元に「米を渡したいので、今夜会いに来い」とチョ・ソンジュンから手紙が届きますが、ソンドルは米が盗まれた事を役人も知る今となっては海賊から米を受け取るべきではないとボンサムを止めます。ボンサムは聞きません。米を受け取りに行くと、キムの側室もおり、ボンサムは女を責めます。見ていられなくなったソンジュンは、この人は米を用意してくれた人で、お前の姉だとボンサムに告げます。それを見ていたソゲは、ボンサム、ソレ、ソンジュン、皆を殺せと部下に命じます。ソゲと海賊の間で争いになり、ドゥッケが命を落とします。ボンサム、チェ・ドリは海賊と内通した罪で捕らわれてしまいます。しかも、昨夜、米を返してもらうと見せかけて、その間に大きな船から2000俵盗まれた、とソゲはボンサムに罪を擦り付けます。ボンサムは、米横領お罪をボンサムに着せたのがソゲだと、さらに、ソゲは、姉のソレだとわかっていてキム・ハクチュンの側室を殺させようとしたのだと気づきます。

ソレは隠し持ってしたキム・ボヒョンとシン・ソクチュの税金横領の裏帳簿をソンドルに頼みボヒョンに届けさせます。

ボンサムが救援米を盗んだ話はシン・ソクチュの元にも届きます。シン・ソクチュはソリンがボンサムを心配しているのを見て、邪魔なボンサムを殺そうとします。

ソンドルはキム・ボヒョンの元にソレの手紙を届けます。ハクチュンの側室であったソレは、自分がボンサムの姉であることを明かし、ボンサムを助けなければ裏帳簿をミン・ギョムホに渡すと伝えます。そして、ボヒョン名義の100万両の手形を同封していました。ケトンの元に相談に来たボヒョンに、ケトンは「お金の方が大切だ、ボンサムの始末は大行首に任せたらよい」と言います。

どうしてもボンサムを殺したいソゲは、ボンサムに「お前が罪を認めたら、仲間は解放してやる」と言います。そこへ、ソゲの使いの者が届け物があるといって“ソレの算盤”を持ってきます。ソレに会いに来たソゲに、ソレはソゲに気があるような振りをして近づきます。そして、ソゲをかんざしで刺し殺そうとします。逃げたソゲをチョ・ソンジュン達が追いますが逃がしてしまいます。

ボンサム達に絞首刑が言い渡されそうになったその時、ソンドルがボヒョンからの手紙を持って飛び込んできます。手紙には「チョン・ボンサムが海賊と内通した証拠はなかった、放免しろ」と言う墨で書かれた内容の他に、「チョン・ソレを始末しろ。チョン・ボンサムを放免した後は、生かすも殺すも好きにしろ」と蠟で書かれた文字がありました。

放免されたボンサムはソレに支えられ歩いています。それはボンサムが子どもの頃好きだった飴を渡します。後ろからソゲがボンサムとソレに向かって銃を撃ちます。ソレはボンサムを庇い全ての銃弾を受け、ボンサムの腕の中で死んでいきます。

任務を終え船は都に戻ります。姉を守れなかったボンサムは自分を責め、酒に酔いつぶれ、シン・ソクチュの前でも醜態を晒します。

任務の成功にボヒョンは喜び、ソゲに屋敷をプレゼントします。今後どうやったらシン・ソクチュに勝てるかボヒョンがケトンに相談すると、ケトンは「ソゲをシン家の番頭にしなさい」と助言します。ボヒョンは今回の件で失敗したシン・ソクチュに「ソゲを番頭として雇うか、ユギジョンを去るかどちらか選べ」と迫ります。シン・ソクチュはボンサムに米を奪われた責任を問うためボンサムを捕らえます。ソリンは跪きボンサムの命乞いをし、お腹の子の父親を助けて欲しいと頼みます。

客主 19~20話 ネタバレ

準備中です。

ついに出航の時です。ソゲが何か企んでいるとチェ・ドリとソンドルは心配します。

2ヶ月後 群山(クンサン)の港に到着します。宣恵庁の長官として到着を待っていたキム・ボヒョンは、ソゲとボンサムに酒をふるまおうとしますが、ボンサムは「無事任務が終わった時にいただく」と言い、ボヒョンはボンサムの父を思い出します。そして、ソゲにボンサムを殺すよう再度命じます。

チョ・ソンジュンとワンバルは生きていて、海賊の頭になっていました。ソレの手下だったドゥッケも一緒です。

コムベはボンサムを殺そうとしますが、その時海賊を見つけそれどころではなくなります。米を奪われますが、つい先ほどまで酒盛りをしていた船員たちは使い物になりません。ソゲは水軍を率いて海賊を追いかけますが、海賊の中にチョ・ソンジュンがいるのを見つけ追うのを止めてしまい、結局200俵の米が奪われます。ソゲはボンサムにソンジュンに会いに行くよう伝えます。

シン・ソクチュの屋敷にケトンが来ています。ソリンは吐き気をもよおし、ケトンは「お喜び申し上げます」とシン・ソクチュに言いますが、ソリンもソクチュも動揺しています。ソリンは屋敷を出て行こうと荷物をまとめます。ソリンはメン番頭に会いに行きます。話せなくなったメン番頭はソリンのお腹の子はボンサムの子だと紙に書きます。

ボンサムがチョ・ソンジュンを訪ねる道中、ソレが川で洗濯をしていました。ボンサムはソレに道を聞きます。ボンサムはチョ・ソンジュンとワンバルに再会します。チョ・ソンジュンは年貢米を返さないと言います。

ソリンは屋敷から出て行こうとしますが、すぐにシン・ソクチュに見つかります。ソクチュはお腹の子は自分の子であり、自分の子として育てると言います。

ボンサムは殺したはずのキム・ハクチュンの側室がチョ・ソンジュンと一緒に居ることを知り、女を罵ります。

さすが朝鮮一の大商人、シン・ソクチュは懐が深いです。お腹の子の父親を知りながら、ソリンに体を労われと言いました(そこまでして子どもがほしいからなのか…体面のためなのか…)

客主 17~18話 ネタバレ

シン・ソクチュは年貢米の運搬船主に任命されます。

ボンサムがシン家に来ていると知ったソリンはボンサムを呼び出します。二人が会っているところをメン番頭に見られてしまいます。

ボヒョンはシン・ソクチュに米の横流しを頼みますが、シン・ソクチュは断りボヒョンと手を切ります。

激怒したボヒョンは巫女を呼びます。その場にいたソゲはケトンの変わりように驚愕します。ケトンはシン・ソクチュを打ち負かすためにソゲを使えとボヒョンに助言します。

メン番頭は船員を募るために松パに来ますが、松パの者に嫌われているメン番頭は置い返されます。

ボヒョンは船に乗せる宣恵庁の監察官としてソクチュにソゲを紹介します。両班の身分を買い官職を得たソゲは、半殺しにされた時にソクチュに投げ渡された2両をソクチュに返し「今の私があるのは全て大客主様のお陰です」と言います。

メン番頭が追い返されるのを見たボンサムはシン・ソクチュに言われた「私が喜んで金を貸す条件を持ってこい」とはこのことだと、自分が船員を集めるとソクチュに言います。ボンサムも船団長として船に乗ることになります。メンはボンサムが船に乗るのが許せず、自分が乗ると申し出ますが、シン・ソクチュに「お前はソゲがうちに居た頃からソゲに負けていた。お前では到底ソゲに勝てん」と言われシン・ソクチュを恨みます。

ボンサムは松パの荒くれ者を説得するため、その長に会いに行きますが、荒くれ者の長はマンチでした。マンチはボンサムを殺そうとしますが一緒にいたパングムが止めに入ります。パングムは失語症になっていました。マンチは「ボンサムとマンチで勝負をし、ボンサムが勝てば子分を貸す、自分が勝てば、馬房を出て、行商人の身分証を捨てろ、二度と松パと漢陽に近づくな」と言われ、ボンサムはそれを受け入れます。

ソゲはケトンを探し巫女に会いに行きます。ケトンは正体を明かし、ソゲの出世の御礼にボンサムを叩き潰せと言います。

ボンサムは、松パの荒くれ者達の前で、救援米を無事運んだら、行商人の身分証を渡し、馬房の一員として仕事を約束する言い、皆の心を掴みます。

シン・ソクチュはソゲにボンサムを船団長として紹介します。ボンサムを気に入ったシン・ソクチュは、ソリンに「救援米の件が無事終わったら、ボンサムを番頭に迎えたい」と話しますが、その晩ソリンは一人で泣いていました。

シン・ソクチュの屋敷で出航の祭事が行われます。祭事ではケトンは巫女として儀式を取り仕切ります。ケトンはボンサムとソリンの様子から、ボンサムの想い人はソリンだと気づきます。祭事中にソリンが席を立ち、ボンサムも追いかけます。ソリンは寝ずに作ったと言いお守りをボンサムに渡します。ボンサムはソリンを抱きしめてしまいます。ソリンを探し歩いていたシン・ソクチュがその現場を見てしまいます。メン番頭は、シン・ソクチュの不幸を喜びます。

ソゲは、ケトンがボンサムを再起不能にしたい理由は、ボンサムを傍に置きたいからだと気づきます。

シン・ソクチュは西洋医学の医師に会いに行き、自分に子が産めるのか聞きに行きます。「無理です」と言われます(調べることが無理なのか、子どもを持つことが無理なのか、どういう意味かわかりませんでした)。シン・ソクチュが診察室を出ると、部屋からメン番頭の笑い声が聞こえ「あの年で子供は無理だ」と馬鹿にしていました。