御史とジョイ 8話、9話 ネタバレと感想

8話

大提学(テジェハク)から「忠清道(チュンチョンド)に行った御史(オサ)から、海運判官(ヘウンパングァン)について重要な報告が届いた」と聞いた領議政(ヨンイジョン)は、忠清道から戻ったばかりのドスをもう一度テソの元へ行かせます。テソに海運判官を始末させるつもりです。

ドスは「庶子であるテソの羽振りがいいのは、何か秘密がある、テソの秘密を明かす」と父親に言い、出発します。

イオン達と旅芸人はペッキ峰に潜入しますが、すぐに見破られてしまいます。絶体絶命と思われましたが、イオンは世子の護衛を務める翊衛司(イグィサ)を旅芸人として同行させていました。翊衛司とテソの兵が戦います。

ジョイ達は証拠を探します。

テソ、マルチョンは『配当証書』だけを持って逃げます。この帳簿には、テソの父・領議政の名前が載っており、それだけは守れましたが、他の帳簿はジョイ達に奪われてしまいました。

江華島(クァンファド)の煙硝の取引も延期します。

ビリョンはソヤン商団で独り、海運判官と吏房(イバン)を見張っていました。

ビリョンがうたた寝した隙に海運判官が縄を切って牢を抜け出しますが、ちょうどその時、ドスがやって来て海運判官を〇します。

江華島の女統領の元に、取引を5日後に延期してほしいと連絡が入ります。女統領はチ・メンスとカン・ハンス行首を脅し、3日後までにと約束させます。

カン行首の元に「ポルトガルから長崎への船に銃を積んだ」と書状が届きます。

吏房は牢から逃れていました。

テソの兵を鎮圧した後、翊衛司(イグィサ)はイオンに「世子様が亡くなった頃の内医院(ネイウォン)の記録が無くなっていたが、当時勤務していた女官から処方箋を入手した」「ビャクレンと犀角(サイカク)は決して烏頭と併用してはならぬと書かれています」と処方箋を渡します。

世子には烏頭を1匁半(1もんめ半)も処方されていました。一度に服用するには量が多すぎます。

9話

ビリョンはドスに捕まりますが、ドスとテソが兄弟だと見抜き、テソの命令で海運判官を見張っていたと嘘をつきます。さらにペッキ峰の鉱山まで案内すると言って、その場を乗り切ります。

一方のジョイはペッキ峰で義母を見かけます。息子のチュハンが賭博の借金のせいでペッキ峰に売られた、息子が心配で追いかけてきたと義母は言います。

さらに義母を追いかける途中で烏頭畑を見つけます。

ペッキ峰から帰宅する義母は吏房に会います。義母は、御史がペッキ峰にいると話してしまいます。

イオンは一人でペッキ峰の入口を探しに行き、ジョイとグァンスンは帳簿の内容を確認する仕事を任されます。

テソはペッキ峰に繋がるあらゆる道に御史対策の罠を仕掛けていました。

イオンは入口を見つけられずに戻ってきます。

マルチョンの話しから、広興倉(クァンフンチャン)はマルチョンと繋がっていないことを思い出し、イオンは広興倉を管轄する役所に行き協力を要請することにします。

広興倉に海運判官の遺体が運ばれてきます。傍には「背丈6尺の長身で、すらりとした体格の青紫色の衣を着た両班(ヤンバン)が、海運判官様が亡くなる前に大声で脅しているのを目撃しました。通りすがりの者より」という置き書きがありました。

そこへイオンが入って来ます。書状の容疑者と一致する(背丈6尺の長身、すらりとした体格、青紫色の衣を着た両班)イオンは捕らえられそうになります。

感想

海運判官〇しの犯人について投書したのは吏房だと思われますが、容疑者の身なりそっくりのイオンが役所に入って来て、捕まりそうになったりと、こういったコミカルなところがこのドラマの面白さです。

これを言ってはドラマとして成り立たなくなるのですが、見張り一人はダメ(笑)逃げられるフラグでしかないですよね。しかも、女性一人に、あんな屈強な海運判官を任せるなんて、どういうつもりでしょうか(^-^;

テソは初めて見た時にサイコ感が強烈だったのですが、その後は、父親に愛されたい認められたい可哀そうな子犬のような印象しかなくて…。その兄弟のドスもなかなかのサイコです。表情がころころと変わり、笑顔でとんでもない命令をしたりと、ドスは父に愛されて甘やかされて育ちましたが、不正を働き、邪魔者は平気で〇す父を見て育ったので、普通の人の感覚は持ち合わせていないですね。

領議政である父は、どう見てもテソを大切にしていないのですが、テソは父に認められたい、父を守りたい、と父親の罪を隠すため帳簿を持って逃げたり健気なところもあり、切なくなってしまいます。きっと父親に認められる日は来ないのに。

それにしても本当の兄弟のように似ています。

御史とジョイ 8話、9話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

御史とジョイ 6話、7話 ネタバレと感想

6話

マルチョンとテソに捕まったイオン達を助けるために、ジョイはイオンの妻のふりをし兵が来るまで時間を稼ぎます。

ビリョンの兄・オムジョクが兵を呼んできて、テソ、マルチョンを捕らえ、イオンは取調べのために二人を漢陽(ハニャン)の義禁府(ウィグンブ)に移送します。黒幕を捕らえるための作戦です。

マルチョンの家で働いていた子ども達と女性達は江華島(クァンファド)に行くことにします。ジョイも母親を探すため同行すると言います。

ユクチルは、グァンスンからテソについての情報を聞きます。マルチョンが唯一恐れる男で、ペッキ峰に籠って何かをしている、高官の庶子と聞いた、と。

テソが御史(オサ)に捕らえられたと領議政(ヨンイジョン)の元にも知らせが届きます。義禁府(ウィグンブ)の判事(パンサ)とは派閥が違うので義禁府への移送を何としても防がなければなりません。

領議政のぼんくら長男のドスがテソの救出に向かいますが、テソは仲間のチ・メンスに助けられた後でした。

解放されたマルチョンは、ジョイと使用人達を捕らえに行きます。

使用人達は江華島行きの船に乗ります。

7話

江華島行きの船に乗り、出航を待つ、ジョイ、グァンスン、ビリョン。ジョイはボリの遺品の中にあった帳簿を持ってきていました。グァンスンが、帳簿が重要な証拠になると気づき、3人は船を降りイオンの元に戻ろうとします。

チ・メンスによって解放されたマルチョンは、部下を引き連れジョイたちを捕らえに来ます。

ジョイ達は何とか逃げ切り、さらに、マルチョンの部下を一人捕らえることができました。

部下は「チ・メンスがマルチョンを助けた。自分は母を人質に取られて仕方なくマルチョンに従っていた。マルチョンやチ・メンスが、農民から巻き上げた穀税や品物を売りさばいた金で、パク・テソのペッキ峰の製錬所を動かしている。製錬所では銀鉱石から銀を取り出している」と自白します。

ジョイが持っていた帳簿は、横領に関わっていた者の名簿でした。帳簿が完全な形でしたらすぐに証拠として使えましたが、遺品を整理した時に誤って一部を燃やしてしまいました。

ジョイの話を聞いたイオンは、ボリの死は事故ではない可能性があると気づきます。

イオンは、海運判官(ヘウンパングァン)の妻の従兄の甥と偽り、判官の家に入り込みます。判官が帰宅すると、イオンは身分を明かし、『報告書目録』を見せ海運判官に問います。

「穀物の運搬記録の帳簿を見たら、先日ケファ村で沈没した漕運船の記録があった。記録によると嵐に遭い沈んだにも関わらず、死者や行方不明者は出なかったと」

海運判官「幸い近くにいた軍船に発見され全員が救助されたのです」

次に『漕倉運営記録』を見せます。

「船所の記録によると、事故があった日に軍船は一隻も出航していませんでした。近くに軍船など一隻もなかったのに、誰がどうやって救助したのでしょう」

判官は答えられません。

イオン「証拠を隠蔽し〇人の教唆をした挙句、事件そのものを葬ろうとした黒幕は誰ですか」

判官は横領と証拠隠滅の疑いで捕縛されます。

チ・メンスの誕生日には、いつも旅芸人を連れてきて祝うというので、ジョイたちは誕生日に呼ばれた芸人一座を探し出し、一座に紛れペッキ峰に行くことにします。

芸人一座を探す途中で、ジョイは吏房(イバン)を見つけ、彼を捕まえます。海運判官と吏房を牢に監禁し、霊力を持つビリョンが、霊力を使って吏房を自白させます。

「あの日郡守(グンス)様の命を受け、ボリの店へ帳簿を探しに行った」

イオンはクパルを会賢洞(フェヒョンド)に送ります。会賢洞は世子の屋敷です。そこから助っ人を呼ぼうと考えます。

海運判官が御史に捕まったと、テソやマルチョンも知ることになります。海運判官が関係しているとばれたなら、ケファ村から来た女が御史に帳簿を渡したのだろうとテソは推測します。

テソは宴会の後に約束の銀を持って江華島に行くと言います。海運判官が捕まったので計画を前倒しにする、煙硝の取引には自分が行くと言うテソに、チ・メンスは計画を中止しようと言いますが、テソは聞きません。

感想

テソ父・領議政は、テソが捕まったと聞いても、テソの心配はせず、保身ばかり考えているのです。本当に最悪な父親ですよね。

細かいことを気にしてはいけないですが、船に乗るお金や宿に泊まるお金はどこから出てきたのでしょう。グァンスンさんは使用人でしたし、ビリョンも孤児で、ジョイは婚家から出てきたばかりです。大勢の子ども達が船に乗るお金はどこから捻出したのか(イオン様?)、3人が船を降りた時に「返金できない」と言われても、全く構わないと言う態度で、おかしいと思いました。他のドラマでは、貧しい人は船に乗るお金を作ることもできず逃げられないというのが定番なので。

漢字を読めるグァンスンにも何か秘密がありそうですね。「グァン」は「光」ですよね、両班のような名前です。

御史とジョイ 6話、7話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

御史とジョイ 5話 ネタバレと感想

5話

暗闇の中で幽霊を目撃し、ユクチルとクパルは気絶します。

幽霊が死んだボリにそっくりだったので近づいてみると、幽霊ではなく、幽霊に変装した女性と子ども達がいました。

女性も子ども達も賑場(チンジャン。孤児院)で育ったと言います。

子どもの一人が、烏頭に触れて目がかぶれたと言うので、イオンは詳しく話を聞きます。

留接所(ユジョプソ。孤児を救う中央の施設)では10歳になると使用人に出されますが、子ども達は使用人として送られたソヤン商団から逃げてきたのです。商団長のチャ・マルチョンは悪徳商人で、子ども達を虐待していました。

使用人が主人を訴えることは、法で禁止されているため、状況を知った大人が子ども達を逃がし、逃げてきた子ども達は祠の近くに住んでいました。幽霊のふりをしていたのは人を寄せ付けないためだったのです。

女性と子ども達は、じきに、身寄りのない子どもや還郷女(ファニャンニョ。清に献上され帰国した女性)の村がある江華島(クァンファド)に行くつもりだと言います。ジョイの母も還郷女なので、母に会えるかもしれないとジョイは興味を持ちます。

イオンとジョイらは、商団から子ども達を逃がす手助けをします。商団にはグァンスンという女性の使用人がいて、ジョイは彼女に近づきます。

イオンの使用人のクパルが女装しチャ・マルチョンの屋敷を見張っていると、マルチョン本人に声をかけられ屋敷の中に案内されます。

マルチョンは王宮に献上されるはずの食材や高価な品々を横領し贅沢な生活を送っていました。

テソもやってきてマルチョンと酒を飲みます。

テ「後任の御史(オサ)が捕まるまでは気をつけろ」

マ「始末したやつとは別のやつが派遣されたのか?」

テ「手下を放ったが、しっぽが掴めん」

テソはイオン達を警戒します。

屋敷の中で帳簿と烏頭を探していたユクチルとイオンは、マルチョンとテソに捕まってしまいます。

テ「司憲府(サホンブ)の者か?」

身分がばれそうです。

感想

還郷女(ファニャンニョ)の女統領役の女優さん、見たことがあるけれど、どこで見たのか思い出せず調べました!『キム・スロ』で、息子を伽耶国初代王に就けることに人生を費やしたチャンギョンでした!役柄が変わると全然わからないですね!名女優さんです。

御史とジョイ 5話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

御史とジョイ 4話 ネタバレと感想

4話

刺客は口の聞けない者でした。また、刺客の使った矢には烏頭(うず)が塗られていました。烏頭は王宮で使う薬剤で、使い方によっては薬剤にも猛毒にもなるものです。民間では使われていません。

イオンは、世子が亡くなる前に烏頭を処方され飲んでいたのを思い出します。世子のためイオンはこの事件を追うことにします。

ジョイは苦しい生活の中で貯めたお金を義母に渡し、髪を下ろし家を出て行きます(既婚者のヘアスタイルから、未婚者のヘアスタイルに変えました)。

イオンはまだいるかと役所を尋ねると、イオンはもうおらず、ジョイに地図を残していったと言います。

地図を追うと、海の見える高台に小さなお墓がありました。ジョイは、ボリが作っていた産着を墓に埋め、別れの挨拶をします。

村を出て行くジョイを村人が温かく送り出します。村のおばあさんが、両班の家にだけ植える貴重なノウゼンカズラの種をくれました。花言葉は“名誉” 炎天下でも花を咲かせると言われているようです。どこへ行ってもくじけず逞しく生きて、とおばあさんは応援します。

テソは取り巻き達と妓楼におり、銀鉱石から純銀を取り出す灰吹法に成功したと報告します。

「銀の抽出法を軽視するとは王様はおろかだ」「テソは王様よりも立派だ」「世の中を牛耳るのは王ではなくテソになるだろう」と取り巻き達もテソを持ち上げます。

テソは王に恨みがある様子です。「王たるものが世の中がどう動くかも知らず、王座を守る事だけに汲々としている」

そこへ領議政(ヨンイジョン)がやって来てテソを殴ります。「お前に使い道があると思った私が愚かだった」「どうして、ことを静かに進められぬのだ、なぜ人を使った。お前のせいで忠清道(チュンチョンド)の倉が襲われたと噂が広まった。私の手でお前を葬るべきだと思わぬか?」

テソは土下座し「私は父上の為にやれと命じられたことは何でもしてきました」と許しを請います。

「これしきのことも満足にできぬのか!暗行御史(アメンオサ)は始末できたが、帳簿は見つからないそうだな。弘文館(ホンムングァン)出身の後任の御史(オサ)がお前を追うことになるだろう。私の考えを言うか?この際、お前が全ての罪を被り、御史に捕らえられ、この世から消え去ってほしい」

領議政はテソを抱擁し「父を失望させるな、息子よ」と言い笑顔を見せます。テソは手下に「後任の御史を〇せ。御史であろうとなかろうと皆〇しにすればいい。御史が任務を終え漢陽(ハニャン)に戻れば、お前たちの命はないと思え」と命じます。

イオンは、漕運船に積まれていた税穀の倉庫に向かいますが道に迷います。

ジョイは漢陽で服を作る仕事をし、清に捕らわれた母を探すつもりですが、ジョイもまた道に迷ってしまいます。

迷ったジョイは山の中の祠(ほこら)に行きつきます。

そこへ偶然イオン達もやって来ます。

祠の前にいたジョイを“拾妾(スプチョプ)”を待っていたのだとイオンは勘違いします。拾妾とは、離縁した女が祠の前に立っていたら、最初に前を通った男がその女を妻にしなければならない風習ですが、最初に通ったのはイオンでした。イオンもジョイもお互いを良く思っておらず、二人とも婚姻する気はありません。

言い争いをしていると、ジョイ、イオン、ユクチル、クパルの4人は盗賊に捕まってしまいます。

盗賊がイオン達を土に埋めようとしている時に、チャ・マルチョンが通りかかります。盗賊は「また御史狩りにでも行くのですか」とマルチョンに話しかけます。

4人を埋める途中にどういうわけか盗賊が去って行き、4人はなんとか命拾いをし穴から這い上がります。

感想

ジョイが村を出て行くときに、ジョイの足元にピンク色の何かが落ちていて、クローズアップされました。あれはなんでしょうか。重要な伏線?

領議政は人の操り方を熟知している人間です。初見でサイコ感が極まっていたテソは、父の前では子犬のような表情をしていて、裏表のある父親の方が何倍も怖いです。テソの人格がおかしくなったのは、完全にこの父親のせいですね。

世子のモデルは、清に行っていて、朝鮮に帰国後亡くなったソヒョン世子のようです。

御史とジョイ 4話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

御史とジョイ 3話 ネタバレと感想

3話

ジョイは「ボリに証人を頼んでいたのに、来なかった、約束を破るような人ではなかったのに」「恨まれるような人ではなかった」と呟きます。

パク御史(オサ)とボリの死について疑問を持っていたイオンは、暗行御史(アメンオサ)として捜査することにします。

村人に聞き込みをすると、

「船はまるで誰かがわざと穴を空けたようだった」

「死体は見つかっていない」と情報があり、ますます怪しいです。

ジョイはボリの遺品の中から役所の帳簿を見つけます。郡守(グンス)が預けた物だと推測したジョイは、郡守の家に行き「帳簿を渡す代わりに、協議離縁を求めるので離婚を認めて欲しい。証人が亡くなってしまった」と取引を持ち掛けます。

イオンが役所に行くと吏房(イバン)がパク御史の遺体を密かに処分しようとしていました。

翌日、ジョイの協議離婚訴訟で離婚が認められ、郡守が役所の受理印を捺そうとした時に、暗行御史が役所に入って来たため、村人も役人も地面にひれ伏します。

屋根の上から自分を狙っている刺客がいると気づいた郡守は、御史に不正を告白し、漢陽(ハニャン)に移送してくださいと言います。

しかし、イオンは郡守に「汚職や悪政ではなく〇人について調べている。前御史は、この地の税穀と兵糧を調べていたが、報告書を送ったのち突然失踪した。そなたは御史の遺体を部下に命じて遺棄しようとした、なぜだ。〇因の隠ぺいか?」と聞くので、立場が悪くなります。

郡守は「身元を確認するために役所に運んだだけだ」と言います。

イオンがパク御史の馬牌を見せ「身元が御史だと知っていたのでは?」というと、役所の下働きが「郡守は知っていた」と自白し、船を見つけた村人も「遺体を見つけた時に郡守が『漕運船と共に沈めて片付けたのに…』と言っていた」と証言します。漕運船は特別な木材で作っているので、座礁することはめったにありません。

「郡守は汚職が暴かれることを恐れパク御史を〇害し、証拠を消すために漕運船を沈め、さらに見つかった御史の遺体を始末しようとした」イオンが役所を封鎖し、官印を押収しようとすると、離婚受理書にまだ印を捺してもらっていなかったジョイが立ち上がります。

ジョイは、御史が昨日の「判官の従者」だったと気づきます。ジョイが呆気に取られている間に、義母が離婚受理書を破いてしまいますが、イオンはジョイに頼まれていた協議離婚の訴状を出し、印を捺します。晴れてジョイの離婚が成立しました。

しかし、その隙に刺客が郡守に矢を命中させ、〇します。距離があるように見えましたが、一発で胸に命中させる凄腕の刺客でした。

イオンとジョイは刺客を追い、ジョイの助言により刺客を捕らえることができました。

これから一人で暮らしていくジョイのために、イオンは刺客を捕らえた褒美を授けたいと言いますが、ジョイはボリのお墓を作ってあげたい、報奨金は要らないと断ります。

イオンは世子を兄のように慕っていたようです。

世子は大切な人を守るために剣を覚え、イオンは大切な人を笑顔にするために食べ物に詳しくなりました。いつもイオンを大切にし守ってくれた世子…毒殺のような描写もありましたがどうして亡くなってしまったのでしょうか。

海運判官(ヘウンパングァン)は御史の殺害と横領の件で領議政(ヨンイジョン)に助けを求めますが、領議政は自分で後処理せよと冷たくあしらいます。

感想

ボリの恋人、郡守様が早くも退場!郡守は、地域都市の首長で、従4位。暗行御史は、それより上の地位なのですね。郡守も頭を下げていました。

コミカルで、テンポも速く、間延びせず見やすいです(長編時代劇でしたら、2話はまだ主人公の子ども時代ですので)。

御史とジョイ 3話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

御史とジョイ 2話 ネタバレと感想

2話

怒ったジョイはボリの家に行きますが、ボリは家にはいません。

料理屋を営んでいるボリの家に食事をしようとやってきたイオンが、ここでジョイと出会います。身分を隠すため、使用人のユクチルと服を交換していたイオンは「物乞い」と間違えられます。

ジョイはボリを探し歩きますが、なんとボリの遺体が河に浮かんでいました。ボリと交際していた郡守(グンス)もボリの遺体と対面します。

郡守はボリと二人で住む家が欲しくて、海運判官(ヘウンパングァン)に言われるがまま漕運船(そううんせん。国に納める穀物を運ぶ船)の物を盗んでしまったため、判官と手を切って逃げようとし、帳簿をボリに預けていました。

ジョイはボリのお葬式をしてお墓を建てたいと役所に申し出ますが、身分の低いボリの遺体は適当に処分され、郡守も見て見ぬふりをします。

海へ沈めたはずのパク御史(オサ)の遺体が発見され、郡守は動揺します。その上、ボリが〇んだので命綱である帳簿の在り処もわかりません。

一部始終を見ていたイオンは、遺体が身に付けていた馬牌(マぺ、身分証)から、遺体は失踪していたパク御史だと気づきます。

イオンはユクチルに、漢城府(ハンソンブ)戸房(ホバン)の判官(パングァン) オ・ドンニプを名乗らせ、「実家に帰省する途中に盗賊に荷物を奪われたので役所で食事をさせてほしい」と吏房(イバン)に対し演技をさせます。司憲府(サホンブ)のオ氏と親戚だと圧力をかけ、なんとか役所に潜り込みます。

※オドンニプ=桐の葉

ジョイは天涯孤独だったボリの自宅を片付けます。

吏房はボリの家に帳簿を探しに来ますがジョイがいるため家に入れません。吏房はここに来た事を誰にも知られたくありませんが、ジョイを探しに来たジョイの義母に見られてしまいます。

領議政(ヨンイジョン)が白鳩を買いにペットショップに来ると、ドジョウを買いに来たという大提学(テジェハク)に会います。

大提学「丹頂鶴の餌用にドジョウを買いに来た」「鶴が虫を食い尽くしてしまって」「ドジョウを飼っているようですね、鶴に食べられないようご用心を」

領議政「ご自分のことを鶴だと?王という鶴の前ではそなたも私もドジョウに過ぎない」

大提学「鶴は飼い馴らしても、切った羽が治ると飛んで行ってしまう。いつまでも領議政様の籠の中にはいません」

領議政「私の鶴は逃げてもそなたのところへは行かぬ」「ドジョウを買って、鶴に食べさせるが良い」

領議政は店から出ます。「御史一人始末できずにこんなことになるとは、テソは一体どこで何をしているのだ」

テソは鉛から銀を抽出していました。

一緒にいた海運判官は、帳簿を探し、郡守の交際相手がボリと突き止めたのですが、「脅したら女が足を滑らせて河に落ちた。帳簿がまだ見つからない」「領議政様は何をしているのだ?漢陽からまた御史が派遣されてきたら…」と言います。

テソは海運判官の頭を石で殴ります。「村に火を放ってでも見つけ出すべきだ。郡守でも御史でも誰を〇してもいい。必要なのは帳簿だ」

ユクチルは両班として、イオンとクパルがその従者として、郡守の元に潜り込みます。

来る途中に遺体を見たと切り出すと、郡守は明らかに動揺します。

ユクチル「なぜそんなに驚かれるのですか。私が見たのは村の女だが」

ユクチル「普通は人が〇ねば遺体を解剖して調べるのでは?」

郡守「事故〇なので解剖は必要ないでしょう」「あの子の料理は本当に美味かったのに…」

ユクチル「しかし妙ですな。身重の女が渓谷の冷水を浴びに行きますか?どうやって山に登ったのでしょう?」

郡守「女が身ごもっていたことをなぜご存じで?」

ユクチル「村人が話しているのを聞いたのだ。郡守殿はどこで知ったのですか?」

郡守「村の娘のことですから私の耳にも入って来ました」

ユクチル「婚姻もしていないようですが、もしや事故〇に見せかけて〇害されたのでは?」

郡守は怒ります。

ユクチル「確かにそんなことはないと思いますがね、飯屋の女が恨みを買うとしたらせいぜい…痴情のもつれくらいでしょう?」

郡守は冷静を装いますが、明らかに様子がおかしいです。

ユクチル「先日、忠清道(チュンチョンド)に監察に行った御史がなんとも憐れな姿で…」

郡守は立ち上がります。「そんなバカな!帰庁したですと!何かの間違いでしょう。戻れるはずがないっ…」

ユクチル「忠清道ではなく京畿道(キョンギド)の御史でした」

「食事が済んだらお引き取りください」郡守は3人を追い出します。

吏房はジョイの義母に捕まり、嫁の愚痴を聞かされていました。

ジョイがボリの遺品を整理していると、昼間ボリの家に来たイオン達がまたやって来ます。

ジョイは、漢陽府 戸房の判官のふりをするユクチルを本物の両班だと思い込み、3人をボリの家にあげ、離婚訴訟の訴状作成を手伝って欲しいとお願いします。

義母がボリの家にやってきて、嫁が男といたのを見て浮気だと勘違いします。義母に暴力を振るわれるジョイをイオンが助けます。

感想

テソのサイコパス感が極まっていました!キーパーソン間違いなしですね!

御史とジョイ 2話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

御史とジョイ 1話 ネタバレと感想

1話

嵐の海、船に乗っていた暗行御史(アメンオサ)から何者かが帳簿を奪います。船は海へ沈み…。

弘文館(ホンムングァン)に勤める美食家のラ・イオンは主席で科挙に合格するも仕事には興味がなく食べ物のことばかり考えています。

ある日、京畿道(キョンギド)に派遣された一人の御史が憔悴した姿で王宮に戻り、役人たちの間では「暗行御史になるとひどい目に遭う」「長く険しい道をろくな食べ物もなく歩かなければならず、命の保証がない」「忠清道(チュンチョンド)に派遣されたパク氏は行方不明だ」と噂になります。

そんな中、イオンは次の暗行御史に任命され忠清道に派遣されます。

どうやら先輩たちが嘘の理由で暗行御史を断ったため、イオンに回って来たようです。昼食時にイオンの弁当を分けた御礼として、イオンが先輩に請求した食材が、家の前に置いてあったのは、せめてものお詫びの品だったのですね。

忠清左道(チュンチョンサド)ケファ村に住むノ氏の妻、キム・ジョイは、怠け者で癖の強い夫と義母に嫌気がさし、役所に離婚を訴えますが、明確な証拠がなく認めてもらえません。

夫の賭博が証明できれば離婚できると思い、友人のファン・ボリにその証言を頼みます。ボリは、未婚の女性で、料理屋を営んでいました。ジョイが訪ねると「郡守(グンス)様の子どもを身ごもったので側室になる」と言います。

ボリは以前、郡守から帳簿を預けられ「二人の命綱だから大事に持っていろ。そのうち発つからいつでも出発できるよう用意をしておけ。今は何も聞くな」と言われたことを思い出しています。

「海運判官(ヘウンパングァン)が村に現れました。今すぐ私に帳簿をください。私が隠します」

訴訟の日、郡守と吏房(イバン)が何やら怪しい話をしています。

証言すると約束してくれたボリは来てくれませんでした。

怒ったジョイはボリの家に行きますが、ボリは家にはいません。

料理屋を営んでいるボリの家に食事をしようとやってきたイオンが、ここでジョイと出会います。

感想

途中、イオンの夢に世子が出て来ていて、これが今後の伏線になりそうです。

御史とジョイ 1話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

客主 52話(最終話) ネタバレと感想

52話 

都承旨に連れられ、縄をかけられたボンサムが任房(イムバン)にやって来ます。

「決起してはだめだ。俺は自分の意思で義禁府に出頭した。その思いをわかってくれ。俺が己の命を惜しんで、仲間を危険に晒すと思うか!

任房がなくなれば、行商人の精神までなくなってしまうのか?商いで民の暮らしを豊かにし、困難の時には仲間同士で支え合い助ける、そんな行商人の精神はこれからも残るだろう。だから悲しくはない。

皆の心の中に行商人の精神が息づいているなら俺は喜んで死ぬ。怖くも悔しくもない。

任房は行商人が共に生きるために作られたものだ。手を取り合って死ぬためではないんだ。皆の手は、朝鮮の民を豊かにするための品物と家族を養うための金を握るべきだ。人を傷つけ〇すための武器など決して持ってはならない。武器をすてるんだ。京畿道(キョンギド)任房 接長(チョプチャン) チョン・ボンサムの最後の命令だ」

マンチが武器を捨て、行商人達もそれに続きます。

獄中に戻ったボンサムは都承旨に3つの願いを申し出ます。

1つ目。私以外には、日本人が〇された件について誰にも責任を問わないでください。

2つ目。行商人達には、都承旨様に雇われるか、ユギジョンで働くか、自ら商いするか、各自に決めさせてください。

3つ目。銃で撃たれて捕まったチェ・ドリを直ぐに放免してください。治療が必要です。

チェ・ドリはソンドルに「〇ぬときはボンサムの側にいたい」「自分がすぐに〇ぬのはわかってる、ボンサムには言うな。悲しむから」と言います。

ボンサムは「条約で認められた日本との交易を意図的に妨害し、配下の者に命じ、日本人商人の命を奪った。両国の関係を悪化させた重大な罪」として絞首刑を言い渡されます。

ケトンは王妃にボンサムの命を救うよう頼みに行きますが、国際問題に発展したため王妃でもどうする事ができません。

ソンドルがチェ・ドリを牢から連れ出し、ケトンの前に連れて行きます。

「罪人の中に身代わりになる者がいれば、チョン客主を救えるかもしれません」と、ケトンはとんでもない事を頼みますが、チェ・ドリは「ボンサムが生きられるのなら、俺は喜んで〇ねる」とボンサムの身代わりを引き受けます。銃で撃たれた自分はもう長くは生きられないからと。

牢に戻ったチェ・ドリはボンサムに最後の挨拶をし、牢から解放されます。

「お前がいたから俺の人生は本当に楽しかったよ。童蒙庁(トンモンチョン)で初めて会ったときから俺は可愛いボンサムがずっと大好きだった。友達だけど弟みたいに思ってた」

「俺は童蒙庁でドリ兄貴に会ったから、今こうして獄にいるんじゃないかな(笑)でも兄貴と歩んだ人生は凄く楽しかったし、心行くまで遊べたよ(笑)」

「お前の最期を見送るって言ったけど、やっぱり先にここを出るよ。すまないな、本当に」

「ドリ兄貴、ありがとう」

20年間、針と糸のように一緒にいた二人です。

一人になったボンサムのところへ酒を持ったケトンがやって来ます。

「俺はお前から言い表せないほどの恩を受けた。一方でお前を強く恨んでる。とにかく、また愛しい人に会えると思えば何てことはない。酒でも飲んで祝わないと。恨みはこの酒で洗い流すことにする」

「始めからそばに私しかいなかったら、私の望んでいた通りにあなたの心を奪えたかしら」

「俺は感謝の気持ちとお前から受けた恩を胸の奥に秘めて旅立つ。ケトン、善良な人間になれ」

酒を飲んだボンサムは倒れます。

「本当にごめんなさい。勝手な真似をして」

チェ・ドリは「ボンサム」として死刑執行の場に連れてこられます。死刑囚の人相書きはソンドルが書き換えました。ソンドルの方を何度も振り返りながらチェ・ドリは死刑台に進み、刑が執行されます。ソンドルは声を上げ泣きます。

夜になり、「チェ・ドリ」の遺体が運び出されます。銃で撃たれた傷が原因で先ほど〇んだと。その近くに駕籠を運ぶケトンとソンドルの姿が。

都承旨(トスンジ)が二人の企みに気づきます。官吏の買収と罪人のすり替えは重罪ですが、ケトンはボンサムのためなら死をも恐れません。

朝になりボンサムは目を覚まします。ボンサムが叫ぶと、マンチ、コムべ、ウォルが駆けつけます。

「ドリ兄貴は?」ボンサムは誰も答えない様子を見て、チェ・ドリが自分の身代わりになったと察します。親がいない自分の親代わりになり、親友になり、支えてくれたチェ・ドリを想いボンサムは空に向かって叫びます。

15年後、富裕層の人々は髷を止め洋服を着ていますが、民は相変わらず貧しい生活をしています。

ソンドルは鉄道事業に手を出そうと土地を買い占めようとします。

土地の所有者に会いに行くと、所有者はケトンでした。ケトンはほとんどの土地や財産を処分しボンサムの赦免のために使ったと貧しい暮らしをしていましたが、本人も知りえないところで、まだ土地を所有していたようです。

土地を売ってほしいと言うソンドルに、15年前にボンサムを救う時に大行首にはお世話になったからとケトンが土地を譲ろうした矢先、ボンサムが現れます。3人とも15年振りの再会でした。

ボンサムはソンドルよりも先に、鉄道敷設予定地を買い占めていましたが、理由は鉄道を作らせないためでした。

「鉄道が通れば商品が円滑に流れ、朝鮮の経済がより早く発展する。民も豊かになる」というソンドルに、ボンサムは「その通りだ。だが今はまだその時期ではないと思っている。鉄道が敷かれればそれだけこの国の資源が済物浦(チェムルポ)から海外に流出する」と答えます。

ソ「鉄道建設は時代の流れだ。予定地を買っても時代の流れを止めることはできない」

ボ「時代の流れに逆らうつもりなどない。ただ、今、鉄道ができれば朝鮮全土を渡り歩き、道で生まれ道で〇ぬことを望む俺たちの仲間は、行商人達は一体どうなる。仲間たちに少しでも今の状況に適応し、世界の商人と争える力をつけて欲しい」

ソ「任房閉鎖から15年だ、まだ適応できないやつが、この先、商人としてやっていけると思うか」

ボンサムとソンドルが再び同じ方角を見ることはありませんでした。

ソンドルが帰宅すると、ボンサムはケトンに「俺に土地を売ってほしいとは言わないが、ソンドルにだけは売らないで欲しい」と言います。

ケトンは「ユスに会わせて欲しい」と言います。

ユスに会ったケトンは、土地を寄付します。「馬房(マバン)にある学校を増築すると聞いたの。土地を寄付したい」と。御礼を言おうとするユスをケトンは止めます。「頭を下げないで!あなたに御礼を言われる資格なんてないの」 

ケトンはボンサム、ユスが帰宅するのを見送ります。(私の人生の全てをかけて、誰かを愛する機会をくれたことに感謝しています。あなたとの過去は心の奥底にしまい込みます…)

マクボンとパンデは道端でソンドルに銃を発砲します。「あんたは日本と手を結び、朝鮮の民を苦しめる悪徳商人だ」

「何を言う。朝鮮の商業が大きく発展したのは一体誰のお陰だ」

「朝鮮商人の恥め!己の命でその罪を償うんだ!」

ボンサムは馬房で行商人を育てる学校を運営していました。

生徒の一人がボンサムに聞きます。「これから鉄道ができたら、行商人はいなくなりますか?」

「そうだ。行商人が歩いて商いをしていた時代が終わり、新たに“機械”の時代が幕を開ける。だが、お前たちが行商人の子孫という事実は変わらない。我々の仲間、先祖は、千年もの長い間過酷な暮らしに泣き、笑い、汗をかき、商売を続けてきた、それが行商人の精神だ。商いで民を豊かにし、仲間と助け合い、物を流通させてきた、それが行商人の精神だ」

感想

客主視聴終了しました。長かった~!!最終話なので全話を振り返って感想です。

私欲しか考えていない人ばかりのこのドラマで、唯一どこまでもきれいな心を持ったチェ・ドリ。いくら大好きだからと言って、友人の為に〇ねるものなのでしょうか。いくら自分の死期が近いと言っても、絞首刑で〇ぬのは恐ろしかっただろうと思います(銃で撃たれた傷を我慢するのもつらいことだと思いますが、それが苦しいから〇にたいというわけではなく、ボンサムの為に命を差し出しました)。

ボンサムは、父親、姉、兄のように慕っていたソゲ、妻、20年来の親友のチェ・ドリ、恩師チョ・ソンジュンを失い、一時はボンサムへの復讐に燃えていたマンチ、マンチの部下だったコムべ、黄客主、ソリンの侍女のウォル、息子のユスが側に残りました。時代劇では主人公の身の周りの人間が揃って陰謀で亡くなっていくのは定番ですが、このドラマの主人公も同じく波乱に満ちた人生でした。

ケトンの愛については、このブログを読んでくださる皆様はどう思われますか?ボンサムが結婚しても運命の人だと信じ諦めない姿は、今の時代でしたら間違いなくストーカー扱いだと思うのですが、あんなにも一途に(?)ボンサムの為だけに何でもできるのは、最後はもはや脱帽としか言えません。いくら好きな人を生かしたいからと、ボンサムの親友に身代わりを持ち掛けたりと、普通の人間にはできないことを何度もしてのけます。ケトンのことが好きになれずでしたが、あんなにも人を愛することができたケトンは、報われない恋だったとしても、ある意味幸せだったのでは、とさえ感じます。

ケトンに何度も助けられたのは事実として、それでも、男の身なりをした人に願いを叶えて欲しいと言われて、約束を聞きに行ったら、女でした、結婚してください、と言われたボンサムが約束は果たせないと言うのは当然のことだと思うので、それで逆恨みされ付きまとわれたボンサムとしてはたまったものじゃない、と思いますが…(^-^;

鉄道建設で行商人が楽に商売をできると考えたらいいのに(ソゲの父が借金をしたのは、ユギジョンに入って、仲間に楽をさせたいという理由でした、足で歩き行商を続けるのは重労働です)、歩くことや今まで習慣に捕らわれすぎるのはどうなのかなと思いました。鉄道を使っても、仲間や民を想う精神を忘れなければそれでいいと思うのですが、大きく時代が変わる時は、新時代へ移行したい者と、これまでの世界観を守りたい者で、衝突していたのでしょうね。

                                                                                                                                                   

客主52話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

客主 51話 ネタバレと感想

51話

日本人商人が亡くなり日本公使から抗議が入ります。任房(イムバン)閉鎖は間違いありません。ボンサムには義禁府(ウィグンブ)から追捕令(ツイブ令)が発せられます。ボンサムが〇されそうになりソンドルも焦ります。

ボンサムは一緒に逃げているマンチとコムべの助言によりケトンのところに逃げ込みます。

「黄帖(ファンチョプ)を渡して日本人商人をなだめるか、大行首(テヘンス)に売って賠償金を作ってもいい。あなたの命を救えるはず」と言って黄帖を手渡すケトンに、ボンサムはソリン〇しについて問います。

「キル・ソゲを唆し、罪のないソリンを〇したのか。黄帖があれば、朝鮮全土の人参を全て買い占め日本や清国、世界各国と交易できる。商いにおいて絶大な力を持てる。黄帖があれば、何でも買える、朝鮮の破産を防ぐことができるんだ!」

「正直に答えろ!違うと言え!」ケトンは答えません。無言が全てを物語っていました。

ボンサムは黄帖を火にくべ、出て行きます。ケトンは泣きながらボンサムにすがりますが、ボンサムはケトンの顔も見ようとしません。「生きている限り、二度とお前に会うことはない」

ソンドルは発砲した日本人商人に怒りますが、日本人からも犠牲者が出ているため、そんなことをしても事態は悪化するばかりです。

ソンドルの元にやって来たボンサムに、ソンドルは逆切れします。「民を救うなどと大口をたたいておいて、日本人商人が多いペオゲにわざわざ店を構えるからこんなことになったんだ!やつらの神経を逆なでし、朝廷に緊張を招き、ユギジョンも痛手を負った。原因はお前だ」

そこに都承旨(トスンジ)がやってきたため、ソンドルはボンサムを隠し部屋に匿います。

都「日本人商人が〇され被害も被ったと、日本に多額の賠償金を要求された」

ソ「事の発端は日本人だったと都承旨様も見たでしょう」

都「私とてチョン・ボンサムを〇したくない。好きで日本人の言いなりになっているのではない。日本の意向に従うしかない」「日本人に死者が出た。こちらもチョン・ボンサムを差し出さねば」

ボンサムの死刑はソンドルの意向ではありませんでした。

都承旨が帰路につくと、ソンドルはチャン客主にボンサムの逃亡を手助けさせます。しかし、メン・グボムが「大行首がボンサムを匿っている」と都承旨に密告します…。ボンサム達は殺人罪で指名手配されます。

ボンサム、マンチ、コムべは黄(ファン)客主に匿ってもらいます。黄客主は「奴らの真の狙いは任房を潰すことだ。だから急に義禁府まで出てきた」と噂を伝えます。

マンチは「20万人の行商人が立ち上がれば勝てるかもしれない」と言いますが…どうでしょうか…。

事件に憤慨した客主たちが、商会に米を売ると団結し、また、接長(チョプチャン)を救うために王に嘆願書を提出したと黄客主は話しますが、ボンサムは皆を巻き込みたくないと反対します。

ケトンの元に都承旨がやって来て、ボンサムが来ていないか聞きます。ケトンは、今回の騒動の黒幕が都承旨とソンドルだと気づきます。都承旨は「任房(イムバン)を再編するためだ」と悪びれもなく言います。

ソンドルは、ボンサムと獄中にいるチェ・ドリを救ってほしいと都承旨に頼みますが、都承旨は認めません。都承旨はその足で王妃の元に行き、任房の閉鎖を王様に話してほしいと王妃に頼みます。

任房の閉鎖が決まり、兵を引き連れた都承旨が王命を伝えに任房にやって来ます。

ボンサムが不在のため黄客主が代わりに王命を受けようとしたところ、ボンサムが姿を現します。

任房閉鎖は行商人の生活が成り立たなくなることを意味しますが、ボンサムは王命を拝受するしかありません。

都承旨はボンサムに、行商人達の身の安全を約束する代わりに出頭を勧めます。

ボンサムはここでチェ・ドリが投獄されていることを初めて知ります。その上、チェ・ドリは容体が思わしくないというのです…。 

ボンサムは息子をウォルに頼み、ソリンの墓に挨拶し、出頭します。

ボンサムと獄中で再会したチェ・ドリは、容体が悪いのにも関わらず、ボンサムの身を案じ涙を流します。

閉鎖が決まった任房の前で、マンチ、コムべ、黄客主が先頭となり、ボンサムを救うため行商人達が決起します。

行商人達を鎮めるため、都承旨はボンサムを任房のマンチ達の元に連れて行きます。

感想

チェ・ドリの容体が心配です。ボンサムを救うためとはいえ、20年来の大親友が牢に入れられたことをボンサムに伝えないのは酷いですよね。

ソリン〇しに目を瞑ってケトンと結婚するボンサムではないと信じていました!良かった!でも、今回は自分の命もかかっているのに、黄帖をあっさり燃やしてしまって(^-^; そんなところもボンサムらしいですが…(^-^; 次回は最終回です!

客主51話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆