9話
ボンサムとソリンの出逢い
ボンサムがお堂に戻ると、薬屋のおじさんがボンサムの姉を見たと言います。
「両班の奥方のような籠に乗っていた」という情報を頼りにそれらしい籠を追いますが、ボンサムの目の前で崖から水中へ落ちてしまいます。
ボンサムは崖から飛び降り籠の中の人を救いますが、中にいたのはソレではなく、チョ・ソリンという娘でした。
ソリンは麻布の客主の娘で寡婦でした。
絶世の美女に育った娘を、父親は義州の張家客主の息子の妻にと売りましたが、夏に夫が亡くなったため、娘の父親は娘を実家に連れ戻し、15万両でまたも大商人に売るつもりでいます。
ボンサムは籠に乗っていた人物がソレでなかったことに落胆しながらも、美しいソリンに心を奪われ、目が離せません。
一方のソリンも「行商人になりたいから、さらって欲しい」とボンサムに言います。
父親の言いなりになって嫁ぐのが嫌なのでしょう。
ところが、まもなく父親がやってきて連れ戻されてしまいます。
ソリンに惚れたのはボンサムだけではなく…
シン・ソクチュのチョ・ソリンの似顔絵を一度見てからというもの肌身離さず持っていました。
シン家大客主の番頭・メン氏は、シン・ソクチュが妻を娶り子どもが生まれては自分が跡取りになれないと気を揉みます。
マンチはハクチュンに馬房を売ってしまう
マンチはキム・ハクチュンの元に到着します。
ハクチュンは「盗んだ権利書は買えない」と言いますが、ソレは「昔柵門で踏み倒された金と利子だと思えばいい」とハクチュンを説得し、時価20万両の馬房を2万両で買い取ることになります。
ソレは、チョ・ソンジュンがキム・ハクチュンを殺すことを期待し、権利書を買わせたのです。
マンチとパングムの行動をチョ・ソンジュンに流し、そして、キム・ハクチュンがマンチに権利書の代金として渡した手形を、ハクチュンが奪い返したと見えるように工作するよう手下に命令します。
ボンサムはどういうわけかチョ客主一行に居たソンドルと行動を共にしています。
チョ・ソンジュンの元に、マンチの消息が届きます。
10話
追われるマンチ
ソゲは山の中でマンチに偶然出逢います。
マンチの元に人探しが来て、マンチとパングムは自分たちが追われていることを知ります。
ソリンに会いに行こうとしていたボンサムも同じ頃そのことを知ります。
マンチ達と同じ宿で休むことになったソゲは、マンチが寝ている間に手形を奪おうとしますが、失敗に終わります。
激文を見たボンサムは馬房に戻ります。
馬房には馬房が潰れると心配した取引先が大勢取り立てに押しかけていました。
山に行ったボンサムはマンチを見つけますが、子どものころ、痘瘡にかかり〇にかけてお堂に一人取り残されていたところを救ってくれたマンチをチョ・ソンジュンに差し出すことはできず逃がそうとします。
結局、チョ・ソンジュンに見つかってしまい、連れて行かれます。
ソンジュンに捕まったマンチとパングムは行商人の裁きを受ける
パングムは不倫の罪でかかとを斬られます。
ボンサムは「原則よりも人情が大切だ」とマンチを許すように説得しますが、チョ・ソンジュンは「原則を守るからこそ信用される商人となる」と譲りません。
そして「身内に罰を与えるのは自分の手足を斬るよりも辛い」と言い、自分の手を斬り落とします。
マンチは二度と人の妻に手を出せないように下半身の一部を斬られました。