8話
ペッキ峰から帳簿を奪う
大提学(テジェハク)から「忠清道(チュンチョンド)に行った御史(オサ)から、海運判官(ヘウンパングァン)について重要な報告が届いた」と聞いた領議政(ヨンイジョン)は、忠清道から戻ったばかりのドスをもう一度テソの元へ行かせます。テソに海運判官を始末させるつもりです。
ドスは「庶子であるテソの羽振りがいいのは、何か秘密がある、テソの秘密を明かす」と父親に言い、出発します。
イオン達と旅芸人はペッキ峰に潜入しますが、すぐに見破られてしまいます。絶体絶命と思われましたが、イオンは世子の護衛を務める翊衛司(イグィサ)を旅芸人として同行させていました。翊衛司とテソの兵が戦います。
ジョイ達は証拠を探します。
テソ、マルチョンは『配当証書』だけを持って逃げます。この帳簿には、テソの父・領議政の名前が載っており、それだけは守れましたが、他の帳簿はジョイ達に奪われてしまいました。
江華島(クァンファド)の煙硝の取引も延期します。
ドスが海運判官を始末する
ビリョンはソヤン商団で独り、海運判官と吏房(イバン)を見張っていました。
ビリョンがうたた寝した隙に海運判官が縄を切って牢を抜け出しますが、ちょうどその時、ドスがやって来て海運判官を〇します。
江華島の女統領の元に、取引を5日後に延期してほしいと連絡が入ります。女統領はチ・メンスとカン・ハンス行首を脅し、3日後までにと約束させます。
カン行首の元に「ポルトガルから長崎への船に銃を積んだ」と書状が届きます。
吏房は牢から逃れていました。
テソの兵を鎮圧した後、翊衛司(イグィサ)はイオンに「世子様が亡くなった頃の内医院(ネイウォン)の記録が無くなっていたが、当時勤務していた女官から処方箋を入手した」「ビャクレンと犀角(サイカク)は決して烏頭と併用してはならぬと書かれています」と処方箋を渡します。
世子には烏頭を1匁半(1もんめ半)も処方されていました。一度に服用するには量が多すぎます。
9話
ペッキ峰に広大な烏頭畑が
ビリョンはドスに捕まりますが、ドスとテソが兄弟だと見抜き、テソの命令で海運判官を見張っていたと嘘をつきます。さらにペッキ峰の鉱山まで案内すると言って、その場を乗り切ります。
一方のジョイはペッキ峰で義母を見かけます。息子のチュハンが賭博の借金のせいでペッキ峰に売られた、息子が心配で追いかけてきたと義母は言います。
さらに義母を追いかける途中で烏頭畑を見つけます。
ペッキ峰から帰宅する義母は吏房に会います。義母は、御史がペッキ峰にいると話してしまいます。
イオンは一人でペッキ峰の入口を探しに行き、ジョイとグァンスンは帳簿の内容を確認する仕事を任されます。
テソはペッキ峰に繋がるあらゆる道に御史対策の罠を仕掛けていました。
イオンは入口を見つけられずに戻ってきます。
マルチョンの話しから、広興倉(クァンフンチャン)はマルチョンと繋がっていないことを思い出し、イオンは広興倉を管轄する役所に行き協力を要請することにします。
広興倉に海運判官の遺体が運ばれてきます。傍には「背丈6尺の長身で、すらりとした体格の青紫色の衣を着た両班(ヤンバン)が、海運判官様が亡くなる前に大声で脅しているのを目撃しました。通りすがりの者より」という置き書きがありました。
そこへイオンが入って来ます。書状の容疑者と一致する(背丈6尺の長身、すらりとした体格、青紫色の衣を着た両班)イオンは捕らえられそうになります。
感想
海運判官〇しの犯人について投書したのは吏房だと思われますが、容疑者の身なりそっくりのイオンが役所に入って来て、捕まりそうになったりと、こういったコミカルなところがこのドラマの面白さです。
これを言ってはドラマとして成り立たなくなるのですが、見張り一人はダメ(笑)逃げられるフラグでしかないですよね。しかも、女性一人に、あんな屈強な海運判官を任せるなんて、どういうつもりでしょうか(^-^;
テソは初めて見た時にサイコ感が強烈だったのですが、その後は、父親に愛されたい認められたい可哀そうな子犬のような印象しかなくて…。その兄弟のドスもなかなかのサイコです。表情がころころと変わり、笑顔でとんでもない命令をしたりと、ドスは父に愛されて甘やかされて育ちましたが、不正を働き、邪魔者は平気で〇す父を見て育ったので、普通の人の感覚は持ち合わせていないですね。
領議政である父は、どう見てもテソを大切にしていないのですが、テソは父に認められたい、父を守りたい、と父親の罪を隠すため帳簿を持って逃げたり健気なところもあり、切なくなってしまいます。きっと父親に認められる日は来ないのに。
それにしても本当の兄弟のように似ています。
御史とジョイ 8話、9話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆