15話
テソたちの尋問
テソ、マルチョン、メンス、ドスの尋問が始まります。カン・ハンギはトロクソンに匿われ、まだ役人には捕まっていませんでした。
テソ、マルチョン、メンスは、窃盗、強盗、人身売買、献上品と税穀の横領と罪を重ね、ドスは海運判官(ヘウンパングァン)〇しを犯しました。
尋問が始まると、マルチョンは献上品の横領を認めます。しかし、忠清道(チュンチョンド)の役人に賄賂を渡し、民をさらい使用人にし虐待したこと、御史(オサ)を〇したこと、鉱山の採掘については認めません。
「横領に加担し贅沢をしただけだ、名ばかりの両班の家に生まれたが、庶子と言う理由で家を追い出され、似た境遇の人と出会い、生きていくために悪事を働いた。全てテソの命令でやった。それから、パク・ドスは海運判官を〇しました」と言います。
ドスは「この者たちには会ったこともない」としらを切りますが、証人として連れて来られたビリョンが「パク・ドスが海運判官を〇すところを見た」「その後、私を拉致し、テソの隠れ家に連れて行った。ドス、テソ、マルチョンが一緒にいるのを見た」「ソヤン商団の使用人をしていた時に、テソ、メンスの姿を何度も見た」と証言します。
ドスは「テソは父の庶子だが、15歳で家出し、それから行方不明だった、交流はない」と嘘の証言をしますが、拷問されそうになるとすぐに口を割り始めます。「私は言いつけに従いテソに会いに行っただけです」
イオン「誰に言いつけられた?パク・スン様か?」
領議政は放免される
ドスが話そうとするその時、パク・スンが官服を着て尋問所に入って来ます。「私パク・スンは、王様の特赦により放免され、これより本件の委官(イグァン。裁判官)を務めます」
大提学(テジェハク)は王に「パク・スンは黒幕の疑いがある。テソとドスは領議政(ヨンイジョン)の息子で、領議政が無関係とは言えない」と訴えますが、王は「証拠はないだろう。確かな証拠もなしに一国の宰相を罰することはできない」「パク・スンを領議政から降格するくらいにしておけ」と領議政を庇います。
領議政は証拠隠滅を謀る
マルチョンは「俺は、パク・スンに何度も上納してきました。内訳を記した『配当証書』もあります。ある場所に隠したので、今すぐに取ってきてお見せします」と領議政に不利になる証言をします。
イオンは証書の隠し場所を聞きますが、マルチョンはイオンには教えないと言います。大提学の配下の役人がマルチョンに同行することにしますが、役人がマルチョンの牢に行くと、マルチョンは領議政の配下の役人によって連れ出された後でした。
領議政の配下の役人がマルチョンを連れ出し、証書を手に入れた後に、マルチョンを〇害し「マルチョンは事故に遭って〇んだ」「証書は始めからなかった」と事実を捻じ曲げました…。
何らかの理由で王がパク・スンと手を組んだのです…。
領議政は「罪人が死亡し捜査が困難となったため、尋問を打ち切る。パク・ドスは〇人の罪により島流しとする。パク・テソとチ・メンスは罪の多さから斬首とする」と刑を言い渡します。
このままテソとメンスが処刑されてしまっては、世子の件を明らかにすることはできません。
領議政は、贖銭(ソクチョン。刑罰の代わりに支払うお金)を払い、ドスを釈放しました。
イオンは領議政の屋敷に押しかけ「世子様を〇した理由は何ですか」と本人に問います。
「私が世子様を〇した証拠はない」「私を捕らえるのか。私は逃げも隠れもしなかった。あの時も今も、捕らえられなかったのも、止められなかったのもそなただ」と領議政は言います。
テソが世子に烏頭を届けただけでは、領議政を世子〇しで捕らえることはできません。イオンは自分の無力さと、領議政という山の大きさを痛感します。
トロクソンがテソとメンスを匿う
テソ、メンスの処刑の日、移送される2人をトロクソンが救出します。江華島(クァンファド)で役人の取調べが行われれば自分達のこともいずれ調べられると考えたトロクソンは、ハンギの仲間である2人を助ける代わりに、江華島に来る西洋船に乗せてもらえるようハンギに仲介を頼んでいたのです。
逃亡中に怪我を負ったテソは、トロクソンの仲間に手当してもらいます。意識が朦朧とする中、手当をする女性に「母上…」と言い、テソは眠りにつきます。
領議政は証書を燃やし証拠隠滅を謀ります。そこに「テソが逃げた」と報告が入ります。
ドスに「パンチョン(精肉店がある村)に行ってくる。そなたの好きな“あれ”と肉を買ってくる」と領議政は言います。
感想
トロクソンの仲間の女性は、本当にテソの母親なのでしょうか…。
そして、ドスの好きな“あれ”とは何なのでしょうか(笑)
次回が気になります!
御史とジョイ 15話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆