オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。
13話
生き残るために
イングルダイに「賄賂に使う金を用意せよ」と命じられたジャンヒョンは、代わりに人参取引の許可をもらいます。
生きるために清に媚を売り、やりたくない仕事もしなければならなくなったジャンヒョンは、空しく酒を煽り、ギルチェの幻を見ます。
世子は、ジャンヒョンが清国皇室に竹瀝(ちくれき)を納めたと知り、イングルダイに媚びて命拾いをしたと罵り、清国に来てから溜まっていたストレスをジャンヒョンにぶつけます。
そんな世子にジャンヒョンは進言します。
「清国に施しをしたとお考えになったらよい」「王様が無能だから戦に負けたとお考えなのですか。そうではありません。朝鮮の王が無能だから戦が起きたという流言は、敵が朝鮮に戦の責を負わせるための策として言い広めたのです。敵の策に踊らされてはなりません」「ホンタイジは誰よりも狡猾です」「両班たちが申すには、戦に負けた後、朝鮮の民にできることは堂々と〇ぬか卑屈に生きるかのどちらかだそうですが、敵を直視して大胆に生き残る道もあります。決して卑屈になってはなりません。生き延びて、良き日を迎えねばなりません」
翌日、世子はイングルダイに、清国に5千石の兵糧を送るよう求められますが、「送りたい気持ちは山々だがすぐには用意できないので米に粟(あわ)を混ぜても良いか」と交渉し、同意を得ます。
王と世子の不和
朝鮮の王は「世子は、満洲語を覚え、清国式の祭祀に列席したと聞いた」と世子に不信感を抱き始めます。
ギルチェの商売
真鍮の器が完成します。1つはウネの父の祭祀用に取って置き、残りはパンドゥネの夫が売り歩くことになります。しかし、パンドゥネの夫は、行商中に器を盗まれてしまいます…。ギルチェは器を取り返しに行きますが、既に器は売りさばかれており、1つしか残っていません。行商人たちがギルチェを襲おうとしますが、ギルチェを心配し追いかけてきたク・ウォンムに助けられます。
ク・ウォンムは「器作りはやめよう」と言いますが、ギルチェは諦めず、1つ残った器を売ってくると言います。ウネは、父の祭祀用によけておいた器を差し出し「2つ売れる」とギルチェに寄り添います。
ギルチェは器を売り、銀の簪を得、それを持って妓楼に行きます。妓楼では簪の代金の代わりに、清国の使臣が求めている物を聞き出し、以前ジャンヒョンから聞いた話を参考に、新たな商売を始めます。
清国の使臣が欲している物は生姜でした。ギルチェは、働き手がおらず未収穫の生姜畑を見つけ、収穫を手伝い、生姜を買い取り、清国の使臣に売り、米を買います。
「私のせいで3俵だけになったゆえ、約束の1人当たり半俵ではなく、この3俵を皆で分けます」鍛冶屋の職人、ギルチェとウネの家族と使用人に食事を与えることができました。
「真鍮の器2つを米3俵にしました。最初の約束とは違いますが、私の手腕を信じて共にする考えはありませんか」ギルチェは鍛冶職人たちの心を得ます。
次に、護身用の美しい小刀を作り、両班の娘や妓生に売ります。米や綿布を得て、家族にも満足な食事を与えることができました。
ジャンヒョンの尽力のお陰で世子は一時帰国を許される
ジャンヒョンの人参取引は順調です。5千両の儲けが出たので、500両は紙に変え親王に贈り、500両は絹に変え皇室の女人に贈り、イングルダイには上質の竹瀝を贈ります。
ジャンヒョンの付き人のクジャムは、ジャンヒョンが敵と親しいふりをすることで、帰国後に酷い扱いを受けるのではと心配します。
イングルダイは「お前が間者だと知っているが、役立つゆえ側に置いているだけだ」「世子が朝鮮に一時帰国できるよう皇帝に頼んでおいた」とジャンヒョンの働きを認めます。
しかし、朝鮮の王は世子の帰国を喜びません。
先に帰国してウシム亭の掃除をしておくというリャンウムに、ジャンヒョンは「ギルチェ殿に私が戻ると伝えてくれ」と頼みます。
ジャンヒョンはギルチェに贈る大量の靴を購入していました。
ヨンジュンの放免
ギルチェは「心を患って教えられなくなった父と、亡くなったウネの父への気持ち」と言い儒者の長老、チャン・チョルに書院(ソウォン)で使う紙と墨を贈ります。
チャン・チョルはギルチェの好意への御礼として、ヨンジュンの放免を求める上疏を王に送り、ヨンジュンは放免されます。
ク・ウォンムはギルチェに想いを寄せている
ギルチェに気のあるク・ウォンムはギルチェに「いつも共にいる、一体どんな仲なのだとよく聞かれる」と言いますが、ギルチェは「噂など気になさらずに」と、ク・ウォンムの気持ちに気づいていません。
ク・ウォンムと食事に行ったことを「男性と食事に行った恥知らずの姉」と妹にまで罵られますが、ギルチェは家族を守ることに精一杯です。幼い弟を書堂(ソダン)に通わせて科挙に及第させる、妹には立派な花嫁道具をたくさん持たせて嫁がせる、そのためには、なりふり構っていられないのです。「食べなければ〇ぬけれど、陰口を叩かれても〇なない」
姉の想いを知った妹は「ク・ウォンム様は姉さんを想っている」「まだあの方を想っているの?〇んだ人の事は忘れて」と姉の幸せを後押しします。
ギルチェは、「一番美しい履物を持って帰ってくる」と言ったジャンヒョンをまだ忘れられずにいます。
ク・ウォンムはギルチェにプロポーズします。…が、ギルチェは笑ってしまいます。「久しぶりに言われたので嬉しくて…以前は大勢の殿方から求婚されました。その時の若様方は、戦乱中に亡くなったり、村を出て行ったり…お話は聞かなかったことにします。どうか恥じぬよう」
「あの方はもう〇にました」ク・ウォンムもギルチェの想いに気がついているようです。
世子の帰国
世子は帰国し、一緒に帰国したジャンヒョンもギルチェに会えると喜んでいます。
感想
ジャンヒョンもギルチェも、それぞれ生きるために必死です。両班のお嬢様がここまでの商才を発揮できるなんて(^-^; 恥を捨て商売人になるくらいなら、と命を落とした両班もいるのかな…と思いました。ウネの夫・ヨンジュンもギルチェのお陰で助かりました(^-^;
ジャンヒョンが朝鮮に帰国し、いよいよ次回は再会できるのかしら♡楽しみです。
恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 13話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆