23話
シン・ソクチュは約束通りボンサムを殺そうとしますが、愛するソリンの涙を見て「こんな者を船団長にした自分の責任だ」と言って、ボンサムを屋敷からたたき出すだけで済ませます。
シン家の番頭になったソゲは、メン元番頭を自分の書記としてシン家に一緒に連れて行きます。ソゲは、松パ馬房の買い手を見つけるように部下に命じます。
チョ・ソンジュンは、傷心したボンサムにソレが持っていたチョン家客主の扁額を渡します。ボンサムは松パ馬房を取り戻す為、父チョン・オスの名に恥じないよう、もう一度頑張ってみると決心します。
コムベら荒くれ者たちは、ボンサム側につくことにします。
ボンサムはソゲに呼び出されます。ソゲは10日で馬房の働き手を整理して馬房を明け渡せと言いますが、ボンサムは1年の猶予を求めます。そして、ソゲは、1年でできなければ、行商人の身分証を捨て、商人を辞めると約束させます。馬房のための借金30万両と利子3割…ボンサムはかえさるのでしょうか。
ボンサムは、シン・ソクチュの籠の前に跪き「どうすれば大金を稼ぐことができますか?」と恥を捨て訪ねます。ボンサムは馬房の30万両、救援米の損失50万両を1年で用意しなくてはなりません。シン・ソクチュはボンサムの懸命さに触れ「金のにおいをかぎつけること。どこに金が流れるか見抜く目を持て。金を目の前にしたら迷わず掴み取れ。金を使って遊ぶ術を覚えろ。金に振り回されては大儲けすることはできない。人がやらないことをやれ。誰もが敬遠することに命を懸ければ大金を手にすることができる。他の者たちが恐れて手を出せない事を命がけでやれ」と助言します。ボンサムは拝礼をして大行首の元を後にします。
そんなボンサムの元に、平康(ピョンガン)から元山(ウォンサン)まで雪花紙(ソルファジ、高級紙)を運ぶ運び手を探しているという情報が入ります。同じくシン・ソクチュの元にも同じ情報が入り、シン・ソクチュはソゲに雪花紙を全て買い占めろと命令します。平康から元山までの道は山賊が出るため使えず、これまでは海路で運んでいたとのことです。これが陸路で運べるようになれば、商団が雇い手に支払う運送費が安くなります。ボンサムは「誰もが手を出さない危険な仕事」はこれだと躍起になります。元山までの取引はシン・ソクチュの甥のシン・ガプスが請け負っています。
ソゲの元に、キム・ボヒョンは宣恵庁を追われ、地方に左遷されると情報が入ります。年貢米を奪われたシン・ソクチュがボヒョンに仕返しをしたのでしょう。ボヒョンはソゲに、シン・ソクチュに死んでもしがみつけと命令します。
ボンサムは元山に行っている間の馬房の責任者をマンチに頼みます。
雪花紙を買い占めろと命じられたソゲは1締め当たり40両の大金で買い、シン・ソクチュに値の交渉ができないのなら出ていけと言われます。そこへ、松パ馬房が雪花紙の運び手に志願したと情報が入ります。シン・ソクチュはソゲに、雪花紙を1締め10両で買い、ボンサムの動きを封じよと命じます。
客主23話のネタバレでした。最後までお読みいただきありがとうございました☆