大王世宗 9話・10話 あらすじ・ネタバレ・感想

大王世宗

朝鮮時代最高の君主・世宗の激動の生涯を描いた歴史超大作ドラマ『大王世宗(テワンセジョン)』9話「世子の政策」10話「号牌法施行」あらすじ。

号牌法施行で民が苦しむ一方、王と世子の対立が浮き彫りに…。さらに明の勅使からの苛烈な要求が。

以下、ネタバレになります。続きが気になる、見逃してしまった、そんな時にご活用ください☆

ファン・ヒは辞表を提出し「倭国の間者を殺すことは倭国に宣戦布告することになる、おやめください。まだ国の基盤が弱い今は戦を避けるべき」と命懸けで王に進言します。

間者は、処刑の直前にファン・ヒによって助けられます(主犯格だけ助かり、他の者は首をはねられました)。

忠寧大君は倭国について知りたいとユン・フェに相談し、関連書物を教えてもらいます。それを世子にも読むよう勧め、世子は「古い書物だから役に立たないと思うが、それほど勧めるなら仕方ない」と言って受け入れます。

忠寧大君は義父に政治に関わることは辞めるよう忠告されます。世子以外の王子が政治に関心を示せば、それは死を意味します。ましては、世子の弟が有能なら尚更です。

しかし、忠寧大君は義父の忠告を聞かず、しかも、無理を言って借りた倭国についての本の返却をもう少し待ってほしいと蔵書閣に申し出ます。

王宮内にオク・ファンの間者が忍び込み、情報を盗んでいます。

オク・ファンは、倭国の間者が生かされたことなどを理由に「朝鮮が倭国と密かに取引をしている」と明国に伝え、明国と朝鮮の仲を裂こうとします。

王は号牌(ホベ)で民を管理する号牌法(ホベポプ)の施行を急ぎます。

世子は火筒軍(ファトングン)を作り、女真族や倭国を牽制したいと考えます。そのために、敬承府(キョンスンプ、世子を補佐する官庁)と、恭安府と仁寧府(コンアンプ、インニョンプ、ともに上王を補佐する官庁)、中宮殿(チュングンジョン。王妃の住まい)の予算を削減しようと世子派重臣に話します。

王は、世子派の考える火筒軍は、外交的に得策ではない(明に疑われる。明の従属国の朝鮮は明の機嫌を窺わなくてはなりません)とし却下します。また、国王のように重臣を動かす世子に「お前は世子だ。まだ国王ではない。国政に関わるな」と釘を刺します。

王は、孝嬪(ヒョビン)の息子・敬寧君(キョンニョングン)と弓の稽古をします。

側室である孝嬪は、世子を失脚させ、自分の息子を王位に就けたいと密かに狙っています。

王は、世子を裏で操っている領議政を「少し休め。無理するな。そなたは世子の師ではなく領議政だ」と牽制しようとしますが、

領議政は「領議政の仕事を王様がされている。世子様を王様のようにはしたくない。独走する王に臣下はついて行きません。臣下のいない王が、王と言えますか?父王が重臣を無視する姿を見ていれば、世子もそうなる」と言い返します。

王は、そんなに言うなら世子の教育係を領議政が選べ、と言い、その場を後にします。

領議政は、ミン・ムフェに伺いを立てますが断られ(外戚が世子を使い権力を握ろうとしていると王に警戒されては困る)、世子の師はピョン・ゲリャンに決まります。しかし、ピョン・ゲリャンは初講義の日、世子に追い返されてしまいます。

上王の元を訪れた世子は、上王の妾・楚宮粧(チョグンジャン)に東宮殿に来るよう誘います。

世子が東宮殿に女を連れ込んだと知らせを受けた孝嬪は、王がその場を目撃することを願って「世子とお酒を飲んではいかが」と、王を東宮殿に誘い出します。

楚宮粧(チョグンジャン)は世子嬪の協力のお陰で難を逃れましたが、楚宮粧との密会中に現れた父王に、世子は「監視しないでほしい」と怒りを露にし、さらに「ピョン・ゲリャンについては、師と言え、いずれ私の臣下になるのだから上下関係を教えた」と言って父を呆れさせます。

忠寧大君は蔵書閣に侵入しようとしているところをピョン・ゲリャン提学に見つかり、「約束した資料作成のために確認したい書があった」と詫びます。すると、ピョン・ゲリャンは蔵書閣の鍵を開けてくれました。

忠寧大君は、過去に朝鮮を襲った倭寇の船数や襲来目的をまとめ、ピョン・ゲリャンに見せましたが、それは朝廷が既に知っていた情報でした。

ピョン・ゲリャンは「たった3日で世を覆せるなどと思いあがっていたのか。これを機に政治へ関心を持つことをやめるように」と忠告し、忠寧大君は、役に立てなかったことに落胆します。

癸巳(きし)年10月1日、号牌法(ホベポプ)の施行。

号牌を身につけること、身分によって服の色を区別することが命令されます。染色は高価なため、民から反感を買います。

ダヨンは使用人のヨンシルを慕っており、彼を奴婢の身分から解放するため身分証を燃やそうとし、父親に彼への想いを伝えますが、かえって父親の怒りを買ってしまい、ヨンシルは酷い拷問を受け、“賊”と焼き印まで押されてしまいます。

そんな中、明の勅使が朝鮮に向かっていると知らせが入ります。通告なしの勅使派遣は前例がなく、朝廷内は凍りつきます。

朝鮮に到着した明の勅使は、倭国への出兵を考えている。軍馬1万頭を支援してほしいと要求します。

イ・スは、禁書となっているチョン・ドジョンの書『三峯集(サムボン集)』を学ぶ集会で指導してほしいと儒生に声をかけられます。

それを、内禁衛従事官(ネグミ チョンサグァン)のカン・ユが目撃します。

※チョン・ドジョンは太祖の側近でしたが、太祖の第二夫人の末息子、イ・バンソクを王位に就けようとしたため、第1次王子の乱でイ・バンウォンによって〇されました。

忠寧大君は世子に「『三峯集』を読む会」に招待されます。

イ・スはいませんでした。

儒生たちは「チョン・ドジョンを捨てたのは過ち」だと世子に教えますが、忠寧大君は、敵情も調べずに、「遼東を諦めた王(イ・バンウォン)が悪い」と一方的に発言する儒生たちに違和感を抱きます。世子も「父は明に遠慮しているだけだ」と考えを譲りません。

儒生がチョン・ドジョンの書を学ぶ集会をしていることは、内禁衛将(ネグミジャン)のカン・サンインに伝わります。チョン・ドジョンは逆賊なので、それを学ぶ者も同じ道を辿ります。しかし、内禁衛が到着した時には儒生たちは身を隠していました。

オイラート部族(蒙古のカルムイク族。元の滅亡後に蒙古を支配したが、清に滅ぼされる)は高麗復興勢力のオク・ファンに、「朝鮮が明を支援しないよう工作してほしい、高麗が元に忠誠したように、蒙古に忠誠せよ」と言い、代わりに多額の支援金を渡します。

明の勅使を歓迎する宴の席で、勅使が朝鮮を馬鹿にした発言をしたため、以前から明に反感を抱いていた世子は、勅使に暴言を吐き、「軍馬1万頭どころか、1頭でも渡さない」と言い返したため、勅使は、さらに「軍馬1万頭と、兵士10万人」を要求し、「逆らえば敵国とみなし、朝鮮との戦も辞さない」と言われてしまいます。

世子は「お前を〇し、明に送りつけてやる」と言い、勅使のために用意された食事をひっくり返します。「朝鮮を侮辱する者は、たとえ皇帝でも許さぬ!」

明を嫌っている世子は、外交の場でとんでもないことをしてしまいました…。嫌味な言い方にキレてしまえば、相手の思う壺。後継者として大人の対応をしてほしいですね(^-^;

孝嬪は、なぜ「世子が失脚すれば我が子にチャンスがやってくる」と思うのでしょうか(^-^; 王后には、世子を含み四人の息子がおり、万が一、世子が失脚すれば次男に…となるのが普通の流れ。しかも、王は、父・太祖の失敗から、嫡長男を後継者にすることにこだわっていますし、父が第二夫人の息子から後継者を選ぼうとし王子の乱が起こったこと(イ・バンウォンが起こした)を見ているので、絶対に王后の息子から後継者を決めるはずです(^-^; 我が子のことになると周りが見えなくなるのは、いつの時代も変わりませんね(笑)

大王世宗 9話・10話のあらすじ・ネタバレ・感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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