大王世宗 7話・8話 あらすじ・ネタバレ・感想

大王世宗

朝鮮時代最高の君主・世宗の激動の生涯を描いた歴史超大作ドラマ『大王世宗(テワンセジョン)』7話「世子と王子の違い」8話「チェ・ヘサン拉致事件」あらすじ。

世子の戦功のために犠牲になる民、忠寧大君の民への想いと葛藤、そして成長、生まれてくる子どもへの想い。

以下、ネタバレになります。続きが気になる、見逃してしまった、そんな時にご活用ください☆

王「褒美を与えるべきか、罰を与えるべきか。敵を倒したことは褒めよう。しかし、世子が戦場に出ることは重罰に値する」

世子「右軍総制や将兵たちには褒美をください。私には罰をお与えください。軍器官(グンギガム。武器製造を担当する官庁)の官奴にしてください。官奴となり自ら大砲を作ります。

強力な大砲を用意していたら敵を逃がさずに済んだはずです。全滅させられず撤退の隙を与えたことは国の不名誉です。世子としてそのような不名誉には甘んじません」

結局、世子は何の罰も受けませんでした。

忠寧大君が国を想って動くことは許されず(以前、忠寧大君が政治に興味を示したために、内官と叔父二人が亡くなりました)、世子は王からの許しを得ました。忠寧大君は、民を想うことを許される世子を羨みます。

「ミン・ムヒュルは中軍将になるだろう、ミン・ムフェは敬承府(キョンスンフ。世子を補佐する官庁)の尹(ユン)になるだろう。ミン家のために、そなたを知申事(チシンサ。王の秘密秘書、後の都承旨)にしたのではない」

パク・ウンは、ミン・ムヒュルが今回の活躍により昇進し、弟のムフェも世子の右腕になるだろうと、復讐心を抱くミン家の者が重用されることを心配します。

チョ・マルセン知申事は「家門の事情よりも能力のある者を採用して国の基盤を固めるべきだ」と言いますが、イ・スクボン兵曹判書(ピョンジョパンソ)、イ・ジョンムも、今回の人事が気に入らないようです。

王后も弟たちに昇進を断るよう説得します。今、昇進すると国のためではなくミン家のために戦ったと思われて王に目をつけられるかもしれません。

世子の戦勝を祝う宴にユン・フェの姿がありましたが、重臣たちに追い出されます。

追い出されたユン・フェは「戦勝とは笑わせる」「勝ちの体裁だけ整えておいて、いい気なものだ」と言い残します。

それを聞いた忠寧大君は「どういう意味だ」と聞きますが、ユン・フェは「現地に行けばわかる」とだけ言います。

忠寧大君が、芸文館の大提学(テジェハク)シム・オンに「応教(ウンギョ。歴史編纂をする官職)だったユン・フェとは何者か」と聞くと、シム・オンは「高麗王朝のソ・ヒと同じくらい優秀だが、素行に問題があって、人を簡単には切り捨てないファン・ヒがクビにした」と答えます。

ユン・フェの言葉を聞いたファン・ヒは金浦を調査し、忠寧大君もまた金浦に行きます。

戦の処理は戸曹(ホジョ)と兵曹(ピョンジョ)の担当であるのに、礼曹(イェジョ)のファン・ヒが調査することを領議政(ヨンウィジョン)は嫌がります。

忠寧大君が金浦へ行くと、倭寇が荒らした租税倉庫を補填するために、兵士たちが商団の倉から穀物を奪っていました。世子の初出陣に泥を塗らないように、何も盗まれていない、被害はない、と見せようとしていたのです。世子の功績のために民が犠牲になりました。

忠寧大君は、民のために何もすることのできない自分に苛立ち、酒を煽ります。

それを見たイ・スは「民を想う気持ちはどこへ行ったのですか。正しいと思うなら道を探せばいい。まずは嫉妬心を捨てなければ、民は見えない。王子様は自分自身を不幸に思っているだけだ。認められたいという欲を捨てない限り道は見えません」と叱ります。

酔って帰ってきた忠寧大君に、妃は「子どもができた」と伝えます。

忠寧大君は「自分と同じ境遇の子どもが生まれる…」と喜ぶことはなく、思い悩んでしまいます。

ダヨンが漢陽(ハニャン)に行き、病気の母のために明国から輸入した薬を買って帰宅すると、母は亡くなっていました…。母は読経で送ってほしいと娘に話していましたが、国では抑仏政策を取っており、両班であり権力を失いたくない父は僧侶を呼びません。

忠寧大君は、軍事訓練所に行き、「過ちを正したい」と世子に言います。

康寧浦(カンニョンポ)の略奪には倭国の間者が関わっていると考えた忠寧大君は、倭国の間者を探し機密漏洩を防ごうと世子に進言しますが、世子は大砲訓練をし兵を強くすることを優先します。

そんな中、火薬の知識に長け、国一番の武器製造技術を持つチェ・ムソンの息子、チェ・ヘサンが大砲訓練の日に姿を消します。火薬を作れるのはチェ・ヘサンだけなので、彼がいなければ大砲訓練はできません。

重臣たちは、外国人の出入国管理を強化するかどうかで揉めます。外国人の出入国管理のために人員を割けば都の警備が疎かになると、各派閥同士考えを譲りません。

忠寧大君はユン・フェに会い「日本人が欲しがる情報は何だと思うか?」と聞きます。

「日本の状況もわからないので断定するのは難しいが、一般的に考えると、軍事情報だろう」

それを聞いた忠寧大君は、チェ・ヘサンが倭国の間者にさらわれたのだと考えます。少監に就いて以来、一度も欠勤したことがないヘサンが、このタイミングで行方不明になるなんて間違いない、と忠寧大君は世子と叔父に訴えますが、憶測で兵を動かすわけにはいかない、手がかりを探せ、と相手にされません。

チェ・ヘサンが誘拐されたという情報はオク・ファンの元にも届きます。高麗王朝復興を目指すオク・ファンにとっても、チェ・ヘサンは欲しい人材です。朝鮮政府よりも先に見つけ出し、高麗に忠誠を誓わせるとして、オク・ファンはヘサンを探すよう手下に命じます。

忠寧大君は、ユン・フェの証言を元に間者の人相書きを作り、間者が役人のふりをしてヘサンに近づいたという証拠を得ます。

母の死を悲しむダヨンのために、使用人のヨンシルは花火を作ります。ダヨンとヨンシルは恋人関係のようです…。

忠寧大君からヘサンについての証言を聞いた世子は、ヘサンを救出するために兵を動かし、世子、忠寧大君はヘサンを取り戻し、間者を捕らえます。

忠寧大君が、「火薬情報の載った書物を餌に、ヘサンは間者を連れて家に戻るだろう。家に戻れば、国の者が助けてくれるとヘサンは考えるだろう」と予測しヘサンを救ったことに、オク・ファンは警戒します。「倒すべき朝鮮の大君がこれ程に優秀だとは…」

「ヘサンの持つ火薬情報を奪って国の所有にする」という世子に、忠寧大君は「真心で接しなければ、火薬情報どころか、ヘサンも失うことになる」と進言します。そして、誘拐されていたヘサンを見舞います。

忠寧大君は師匠の前で「生まれてくる子どもにとって、ささやかな慰めになるような生き方をしたい。『たとえ影として生きても、抱いた大きな夢を諦めてはならぬ。それこそが人間らしい生き方だ』と息子を慰めてやりたい」と話します。

妻が身ごもったと聞いた忠寧大君が、喜びよりも、後継者ではない王族として日陰の人生を送ることになる我が子を憐れむ気持ちの方が大きいというところが辛かったですね。

ミン・ムグの次は、生き残ったミン・ムヒュルとミン・ムフェが政治の表舞台へ…。

忠寧大君も相変わらず政治に関わりを持ってしまっていますし…(^-^;

大王世宗 7話・8話のあらすじ・ネタバレ・感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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