大王世宗 39話 ネタバレと感想

大王世宗

チェ・ユンドクは中軍都総制に昇格していました。

明皇帝への謁見を控える新世子は明の言葉を習いたいと言いますが、身分の低い者に習う等許されないと世子師になったパク・ウンが反対します。世子は、明の民の様子を見て回りたいと言いますが、「物見遊山では困る」と怒られてしまいます。

嬪宮となったシム氏が、夫と子どものために食事の準備をしていたため、王后に怒られてしまいます。

王后はイソンを嬪宮の付き人にします。

イソンは、明の言葉を独学で学ぶ世子のために、明の言葉を習ってきたと言います。

南海岸地方では倭寇の襲撃が増えています。

領議政は、倭寇対策が遅れた責任を問い、兵曹と軍の人事を大はばに改編します。

兵曹判書 パク・スプ

兵曹参判 カン・サンイン

長年内禁衛将を務めてくれたカン・サンインの昇進に王も喜びます。

日照りが続き貧しい民は飢えに苦しみ、また、第3王子が世子になったせいで天が怒っていると民は噂します。

重臣たちは世子が明国に柵封を受けに行く前に、民を鎮めなければならない、と王に進言します。パク・ウンは「世子自身が祈雨祭をする必要がある、柵封を受けても、民心を失えば王材とは言えない」「ここ数日、書筵庁(ソヨンチョン)にお越しになりません。もはや世子だから勉強は不要だと怠けている、あるいは世子師達からは学ぶことなどないと見下している」「世子様に祈雨祭をするよう命じてください。祈雨祭をして天に資質を問いましょう、怠けたり傲慢では世子として不適格だ」と言います。

祈雨祭をして雨が降らなければ、世子の身が危険になります。

チョ・マルセンは領議政に「世子様を甘やかす側近を取り締まるべきでは?」と言います。領議政「シム・オンのことかな?彼は、世子様の権力の便乗するような人物ではない」

チョ・マルセン「権力とは人を変えてしまうものです。次期国王の義父、府院君です。残念ですが、4代目国王もまた功臣が取り巻くことになりそうです。第3王子を世子にした功臣たちのことです。その中には領議政様も入るのでは?王様が功臣たちに何をするかご存じでしょう。そろそろ領議政様もご自身の安泰を考えては?シム・オンと違う方法を選ばれるのも悪くはないでしょう」

ユン・フェはパク・ウンに取引を持ち掛けます。パク・ウンの要求に応じるなら、赦免令にして、祈雨祭を止めると、議政府の要職の座を要求してきました。官職を取引材料にすることにイ・スは反対します。ユン・フェは「世子様を守るために汚れ仕事は私がやる」と言います。

世子は、雨を降らせる方法はないか、天を動かす方法はないか、書物を読み漁りますが、解決策は見つかりません。

イ・チョンは世子に「怖くても理不尽だとしても、上に立つ人間は責任を取らなければいけない。責任を取る方法が祈雨祭だけなら行うべき」と進言します。

徹夜で書物を読み漁る世子は疲労で倒れてしまいます。

「私はただ書物の中に隠れていた。祈雨祭しか方法はないのに、自信がなかった。私を非難する民の前に立つ自信も天に勝つ自信もなかった。だから書物に逃げていた。何もしなかったらもっと民に批判される。それが怖くて研究するふりをしていた。お許しください。私には世子の資格など…」と打ち明ける世子に、王は「なければ今から身に付ければよい」と励まします。そして、食事を運ばせます。「匙を持て。ひとつも残さず食べろ」

「私にはできません」

「甘えたことを言うな。いつまで逃げる気だ。よくもそんな心構えで賢者になると言ったな。兄弟の情を捨ててまで世子になると言ったな。謝ろうと思うな。どれほど謝ろうと何も元には戻せぬ。王は無理だと分かってもやらねばならぬのだ。たとえ民が飢えようとも、たとえ兄弟を殺し、臣下を追放し、妻の心を傷つけようとも、口に飯を押し込み眠らなければならないのが王だ。耐えて打ち勝つのだどんな時も強さを忘れてはならぬ。体を傷つけてもならぬ。なぜなら王とは朝鮮そのものだからだ」

翌日、王は譲位を決意します。

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