大王世宗 15話、16話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の15話、16話のネタバレと感想です。

15話「勅使ファンの秘密」

高麗の残党が太平館を襲い、勅使が誘拐されたとすぐに王も知ることになります。

オク・ファンらは隠れ家を後にします。捕らわれたワン・アンは主犯格を吐くことなく「逆徒の親玉はイ・バンウォンだ。高麗王族を惨〇し、王座を奪った」と言い、自〇します。

勅使は誘拐されたのではなく、事態に気づいた忠寧大君が連れ去っていました。

忠寧大君は、勅使の話から彼が朝鮮の民で、離れ離れになった妹を今も想っていると気づき、彼のために妹を探し出しました。忠寧大君のお陰で勅使は、何十年ぶりに妹と再会を果たします。

勅使は、忠寧大君の真心に触れ、朝鮮重臣の前で「昨夜は物見遊山をしていた、交渉を再開しよう」と言います。

交渉役を任されたファン・ヒは、「最高の軍馬500頭を献上する。明と朝鮮は敵対国ではない。敵対国でないのなら人質も必要ない。我々の共通の敵は倭国だ。倭国を攻める気はないが、あちらが攻めてきたら国力を総動員して成敗する所存。3年のうちに水軍を作って、火筒軍もまもなくできる予定だ。3年のうちに、明を攻撃する倭寇を半数まで減らす」と宣言します。

勅使は「軍馬の他にも皇帝に捧げる若い娘を納めてもらいたい。朝鮮と血縁関係ができなければ、皇帝は貴国を信用しないだろう」と要求します。

妹と会った後に、勅使は忠寧大君から「明の要求する兵と軍馬を揃えると、朝鮮の平和は崩れるだろう。民に労役と兵役がのしかかる、あなたの妹も例外ではない」「あなたの正体は誰にも告げる気はない。高麗から明に渡ったとはいえ、あなたも元は朝鮮の民。私にはあなたを守る義務がある」と聞き、朝鮮に譲歩することにしたのです。

忠寧大君は王に呼び出されます。「やりすぎたとは思わんか」

しかし、王は怒った様子ではありません。

「勅使に心を開いてもらうためにしたことでした」

「ユン・フェの復職を命じておいた。他に望みはあるか」

王に褒美を聞かれた忠寧大君は、この件に関わった内官の昇進と昇級を願い出ます。忠寧大君の願いで、キム・ジョンソも釈放されます。

父を責めるダヨンに、父は「一人娘の幸せのためには権力が必要だった。そのためなら悪者にもなれる」と言い放ちます。

ユン・フェは芸文館の応教(ウンギョ)になり、上機嫌です。

忠寧大君はユン・フェに筆を贈ります。「あなたは大切な私の師匠です。その筆が世のために使われることを祈ります」

勅使の送別の宴の日、王は勅使の決断に感謝を伝えます。

「礼を言われるのは私ではありません。王様、もしも世子を人質として明に引き渡しても、朝鮮の未来は心配ありません。世子に代わる立派な王子がいますから」勅使は満面の笑みですが、その場にいる誰もが戸惑います。

16話「王材は誰か」

次の王は忠寧大君になると、勅使は確信しているようです。

王は「勅使が帰国後に妙な報告をさせるな」とチョ・マルセンに命じますが、チョ氏は「勅使の言葉は間違っていない」と王を諭します。

勅使の心を動かした王子は誰なのか重臣たちは臆測を広げます。

あくまでも明に屈服したくない世子は、王や忠寧大君のせいで屈辱を味わったと言いますが、強国を相手に戦っても勝ち目はなかったと忠寧大君は言います。

世子派重臣たちは、王の心が忠寧大君に傾いているなど寝耳に水。さらに、パク・ウンが領議政の座を狙っていると気づきます。

世子派重臣と反発するパク・ウンは、階級弁正都監を設置し、シム氏を提調(チェジョ)に推すと言います。これにより忠寧大君を攻撃する者を一掃できるとパク氏は話しますが、パク氏は忠寧大君を推したいのではなく、政敵を排除したいのだと、シム氏は気づきます。

王后は忠寧大君を呼び、先日の言葉を詫びます。

世子が上王の妾と関係しているとミン・ムヒュル、ミン・ムフェも知るところとなり、王后に知らせます。

王后が王の元へ行くと、確かに王の気持ちは忠寧大君に傾いている様子です。「世子には困ったものだ。全く目を掛けなかった下の子の中に王材と呼ばれる息子がいたとは」

上王は、オク・ファンから「楚宮粧(チョグンジャン)がミン家と何か企んでいる」と情報を得ます。

忠寧大君が王材だと改めて感じたシム氏は、階級弁正都監の設置を王に進言します。

ファン・ヒは、これが政争に繋がると恐れます。

シム氏は「誰が後継者になろうと都監の仕事に政治生命を懸ける。一人の役人として良い国を作りたい」とパク氏に宣言します。シム氏もこれから起こることに恐れをなしています。

王もこの提案が後継者争いの始まりだと気づいています。

感想

王后はなぜ世子を寵愛するのでしょうか。 民を想い、明国とも上手く関係を築けそうな忠寧大君が適任ですよね。今の世子を廃位することでの混乱を避けたい、長男が継ぐことで兄弟間の争いが起こらないよう、というのはごもっともですが、それは長男に統治能力がある場合に言えることで、もうそんな話をできるレベルではないのに(^-^; 短気で自尊心ばかり高い世子は王には向いていない!一方で、大国の勅使はさすが見る目があります!

大王世宗 15話、16話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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