大王世宗(テワンセジョン)の11話、12話のネタバレと感想です。
11話「世子の座り込み」
王は世子を捕まえてこいと内禁衛に命じますが、世子は王宮を出ていました。
怒った明の勅使は世子を明に連れて帰ると言い出します。「世子が毎日大砲訓練をしているのは知っている、倭国と組んで明を責める気だろう」とオク・ファンから入手した書状を差し出します。
忠寧大君は、勅使に謝りに行こうと世子を説得しますが、世子はもちろん聞きません。
この時、世子と忠寧大君が会話をしているところを見たユン・フェは、忠寧大君が王子だと気づきます。
「私はこの時より世子の地位を返上する。貧しさに苦しむ民たちよ、皆の血税を軍馬に使うのなら私は世子とは言えない。10万の民を兵士として送るなら、私は王になる資格はない。民のために命を懸けて戦おう。万民の支持が得られた時、再びこの国の世子になろう」世子は民の前で演説し、民は歓喜を揚げます。
世子と儒生は太平館の前で座り込みをします。「明国は朝鮮王室を侮辱したことを認め、無理な朝貢と派兵の要求を即時撤回せよ。この要求が受け入れられるまで我々は座り込みで決意を示す」
内禁衛は無理やり世子を王宮に連れ戻し、儒生達に殴りかかり、座り込みを止めさせます。
高麗復興勢力は、暴力を振るわれる儒生を助け、隠れ家として商団に案内します。
ユン・フェは忠寧大君の屋敷に来ていました。ユン・フェは「王子様は、勅使に謝れと言ってが、誤っても謝らなくてお結果は同じだった」「法等の狙いは倭国への出兵ではない」「相手の胸の内を知るには主従関係ではなく敵でもなく仲間になれ」と言います。
民を扇動した世子を王は叱り、牢に入れると言いますが、王后が来て「明との関係がこうなったのは王様のせいだ」と世子を庇います。王は、世子に平民の服を着せ、宗廟(そうびょう)で謹慎させるよう命じます。
世子を幽閉し、仲間を連行せれた儒生は王に反感を抱き、檄文を配ることにします。高麗復興勢力にとっても、冷静さに欠ける世子は扱いやすく、明と朝鮮の間に戦が起これば、朝鮮は滅亡する可能性が高いです。
ダヨンの父、ハン・ヨンノは高麗皇室に仕えた家門でしたが、今は人里離れた村に住んでいました。高麗復興勢力がハン氏に近づき「国を取り戻そう」「お前は高麗王室に期待されている」「高麗王室が復興したら、お前の娘が最初の王妃になるだろう。王の舅になりたくないか」と誘います。
それを聞いてしまったダヨンは、ヨンシルに「父を告発してほしい。謀反を告発すれば今の身分から抜け出せる」と言いますが、ヨンシルは「あなたの父親にそんなことはできない」と怒ってしまいます。
幽閉されている世子の元に温かい衣を持った楚宮粧(チョグンジャン)が訪れ、世子を労わります。世子を案じた王后と世子嬪が宗廟に向かいますが内禁衛が命懸けで止めます。
世子はイ・ソンゲに憧れていました。
王から「世子の幽閉を解くべきか」と聞かれた忠寧大君は「そうするべきではない。世子様を人質として明にお送りください」と言います。
12話「民心を捉えた太宗」
儒生達は「朝鮮の政治は〇んだ」と喪服を着て王に抗議します。
太平館にも儒生が再び座り込み、民も農具を持って加勢します。世子の味方が多い軍器監(グンギカム)も太平館を吹き飛ばすと明に反発します。
オク・ファンらは裏で民を扇動していました。明と朝鮮との間に戦をさせるため、明の勅使が帰国する前に朝鮮で〇してしまおうと手下に命じます。
勅使は急に帰国を宣言しましたが、朝鮮朝廷としては、関係がこじれた今帰国されるわけには行きません。
上王までもが世子の幽閉を解くよう王に進言します。「世子の幽閉を解けば民心は王様に傾くでしょう。大国よりも民心を恐れるべき。座り込みをしてでも世子の解放を求めます」上王まで軽んじる王だと民に思われてはなりません。王は直接太平館に行き、自らが儒生には食事を民には衣服を配り、気に留めます。これは忠寧大君の案でした。「民が世子に味方するのは、王に見捨てられたと感じたからだ。王様が一時も民を忘れたことなどないと態度で示せば、民は王に信頼を捧げる。民心は再興の武器、どんな敵にも勝てます」
そして王は「明国の要求を叶えるため努力する。民を宥め、重臣を説得する猶予が欲しい」と勅使に伝えます。
王が民を労わる姿を見て、暴徒化した民の半数は離脱、更にファン・ヒが「投獄した儒生は全てかいほうする。我々も同じ気持ちだ。怒りや暴力で解決するなら我々も座り込みをした」と儒生に呼びかけたことで、儒生も座り込みを解散しました。
キム・ジョンソ以外は解放されます。
高麗復興勢力が朝廷に送った間者は捕らえられてしまいます。捕まった内官拷問にかけられますが「シム様に命じられて明に行ったのに、祖国に戻った途端に疑われ、捕まり苦しめられる」と嘘の自白をします。ユン・フェから内官の5~7割が間者だろうと教えられた忠寧大君は、拷問された内官の元に行き話します。「お前たちの半数いじょうは間者だろう。後ろめたい人間ほど虚勢を張るものだ。お前たちの潔白など私はどうでもよい。誰が間者でも構わぬ。今度は明で学んだやり方で彼らを陥れることができる。私は王様と王室に代わり詫びているのだ。お前たちを明に送り、間者の役割を拒めないほど弱き国の民にしたのは王室だ。もしよければこれまでのことは水に流そう」
若い王子の策を採用したことで王は自信を無くしますが、側近のチョ・マルセンは「明を抑える策を取ったのは王様です」と王の決断を称えます。
ユン・フェは忠寧大君の命で太平館に潜入します。
ダヨンの父は、高麗復興勢力に加わるために都に行く決心をします。
感想
時々出てくるダヨンの父が何者か明かされましたね!
ところで、忠寧大君が政治に関わる事を王は許したのでしょうか?(笑)
大王世宗 11話、12話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆