恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 21話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

21話

ギルチェはやはり皇女の屋敷にいました。

「人並だな。一体何故大金を出して買おうとしたのだ」

ジャンヒョンもやって来ます。ギルチェは部屋から出されます。

「私に会いに来たのか、それともあの女に会いに来たのか?」

「恐れながら、国に送り返す…」

「いいや、今となってはそれはできぬ。もう私の侍女だ。生かすも殺すも私の勝手だ」

「朝鮮の捕虜達は真に気の毒であるな。清の民に買われた朝鮮の女人は、妻に嫉妬され顔に熱湯をかけられると聞いた」「切実なお前を見ると、あの女をますます手放したくなくなる。陛下に献上するのはどうだ?先日、陛下が寵愛していた宸妃(シン妃、ホンタイジの側室)が〇んだゆえ、お心を痛めておる」「その昔、偉大なと皇帝には大切な一人娘がいた。だが皇女は卑しい身分の武官と恋に落ちた。怒った皇帝は皇女の愛を試すことにした。武官に二つの扉の内、一つを選べと言い、右の扉の先には絶世の美女、左の扉の先には飢えた猛獣を置いた。それから皇女にはどちらの扉に武官を案内させるか選ばせた。武官を助けるには、美女がいる扉に案内させるべきだが、そうなれば皇女は愛する男が他の女人と結ばれる苦痛を受ける。もう一方を選べば、武官は命を落とす。お前ならどうする?私なら、猛獣に殺される姿を見ることになっても、手に入れたい男を他の女に渡したりはしない」

それから皇女は、朝鮮人の侍女に通訳させ、ギルチェと会話します。

皇女「ここに来るまで苦労したはず」

通訳「今までどのような苦労をしてきた?」

ギルチェ「確かに苦労ばかりでした。どうせ聞き取れません」

通訳「口にできぬ苦労だったようです」

皇女「朝鮮の女人は捕まると自害すると聞いたが、何故お前は自害しなかったのだ。勇気がなかったのか?」

通訳「なぜ自害しなかった?捕まっても生き延びたいわけは?」

ギルチェ「死のうが生きようが私の勝手です。私を救おうとした方がいる。その方のためにも必ず生き延びてみせる。もし私を殺せば、誰も無事では済みません(笑)」

通訳「勇気がなくて死ねず…皇女の元に来られて安心だと」

皇女は朝鮮語でギルチェに話しかけます。「口汚いな」そして、皇女の侍女に鞭で打たれます。

皇女の屋敷からの帰り道、朝鮮人侍女は「ダジムを知ってるの?」

「ダジム?ドクチュルさんの孫のダジムね。朝鮮の私の屋敷にいるわ」

侍女はダジムの母親でした。泣きながらギルチェに抱きつき、礼を言います。

「イ通訳官との関係は?皇女はイ通訳官を気に入っているみたい。あなたに関わればイ通訳官は殺される」

イングルダイはホンタイジに呼ばれ、朝鮮からの兵糧が届いていないことを責められます。明国から松山城(ソンサン城)を奪うためには兵糧が必要だとホンタイジは怒ります。

それを受け、世子に兵糧を運ぶよう言いますが、兵糧を運ぶ荷車と荷担ぎと馬、荷を運ぶための代金が足りないと説明します。ジャンヒョンは「耿仲明(こうちゅうめい)から米を借りて、朝鮮の米が届き次第返しては?そうすることで、荷車と馬の数を切り詰められ、約束の期日を守ることができる」と進言します。「私が赴き、耿仲明を説得します。但し、恐れながら一つお願いがございます。皇女の侍女に朝鮮の捕虜がおります。その者が国に帰れるよう世子様が尽力ください。清国では功績を立てた者には己の女人を遣わします。兵糧を送る事と逃げた捕虜を清国に引き渡すことはホンタイジが最も重視しています。兵糧が期限内に届けばホンタイジは必ずや満足します。その際、世子様が皇女の侍女を一人送り返すよう願い出て頂けませんか」

朝鮮王にばれたら世子が責められるから受け入れられぬと言う世子嬪に、ジャンヒョンは「捕虜を一人送り返すだけだ。その捕虜は、江華島で元孫を救った女人だ」と伝えます。元孫を助けた女人だと知れば、世子も世子嬪も態度が変わり、捕虜になった女人に同情します。

自分に関わればジャンヒョンが死んでしまうと聞いたギルチェは庭で考え事をしています。そこにジャンヒョンが現れます。「会えてよかった。私は数日、世子様の使いで留守にします。姿が見えなくても心配しないでください」

「危ないお役目ですか」

「危なくない。それでは」

去ろうとするジャンヒョンをギルチェが引き止めます。「皇女様はお優しい方です。捕虜市場にいた頃とは扱いが違います。ですから、私のために何もしないでください。お願いします」

ジャンヒョンがギルチェをよく見ると、ギルチェの首には鞭で打たれた傷がありました。

「わかった。そうしよう。何も心配しなくていい。安心して過ごしなさい」

ジャンヒョンは去って行きます。またも月が明るい夜でした。

ヨンジュンはク・ウォンムに「忙しい従事官様に代わり、私が藩陽に行き、奥方を探します」と申し出ますが「他の男が妻を探せば噂が立ち、妻が辱めを受ける。我が家のことには口出ししないでください。藩陽に人を送ったので、知らせが来るはずだ」と断られてしまいます。

ウネは「命の恩人のギルチェに何もできない」と泣き、臥せっていました。戦中、ウネがモンゴル人に襲われそうになった時に助けてくれたのはギルチェでした。ヨンジュンが牢に入れられた時、商売を始めて自分達家族を養ってくれたのもギルチェでした。自分が捕まればギルチェはきっと藩陽に助けに来てくれるはず、でも私は何もできない、今頃ギルチェは死んでいるでしょう…と泣きます。

ヨンジュンは儒学者の長老に弟子入りを申し出ます。「先生の力を慕っている、民の苦しみを見ても何もできない、命の恩人のために何もできない自分だが、少しでも国と民のために生きられるよう、私を使ってください」と素直に話します。

ジャンヒョンは耿仲明の屋敷にいます。「米はいずれ傷むものなので、古い米を送って、朝鮮の新米を受け取る方が良いのでは?」と提案するジャンヒョンに、耿仲明は「兵糧を運ぶと言って期日に間に合わなければ罰せられる。陛下に恨まれるより米を腐らせる方がマシだ。私は明から清に投降したから物言いがつくのは避けたい」と断られます。ジャンヒョンは「兵糧の件は陛下が最も重要視していること。私はここへは一度も来ていない事にしましょう。将軍が陛下の苦悩を知り進んで米を送ると提案されたことにしましょう。この件を清国人である皇帝に信頼されるために使いましょう」と提案し、耿仲明は、兵糧を送る事、運ぶ費用を減じる事に同意します。

皇帝は喜び、世子に褒美を遣わすと言います。世子は朝鮮人の侍女を頂きたいと申し出ます。

ジャンヒョンは、ギルチェを救おうとしますが、朝鮮人の他の侍女が「もう手遅れです。数日前に陛下が夫人にお会いになった」と言います。皇女が皇帝にギルチェを献上しようと連れて行った時、ギルチェは満洲語で「私は捕虜ではありません。私と同じように捕虜でないのに連れて来られたものが多くおります。私たちの無念を晴らしてください」と必死で訴えたのでした。

朝鮮の女人が、売られた先で主の妻に虐げられている、指を切られ、顔には熱湯をかけられているとギルチェから聞いた皇帝は、重臣を呼び、妻や妾が朝鮮人捕虜の女人を虐めることがあれば、夫が死んだ後、妻を生き埋めにすると宣言します。

ギルチェは朝鮮人捕虜達に感謝されますが、皇女の怒りを買い、今は生死もわからない状況だと侍女は話します。

ジャンヒョンは皇女の前に跪きます。「私の踵を切り落としても良い。皇女の下男になっても良い。あの女人の居場所だけでも教えてください」

皇女は「私の願いを聞けば居場所を教えよう。お前と狩に行きたい、賭けをしよう、命がけで挑まねばならぬ」と言います。リャンウムが止めますが、ジャンヒョンは「ギルチェに何かあれば、私は〇ぬ」と言います。

倉に閉じ込められていたギルチェは、「陛下があなたの無念を聞き入れ国に返せと仰った。但し、すぐに藩陽を発て。イ通訳官に決して会ってはならない。もし会えば、あの者は苦しみを味わうことになる」と告げられます。ジャンヒョンに会いたいと思いながらも、二度と会わないことがジャンヒョンの為だと思い、ギルチェは藩陽を発つことにします。

感想

今回も切なかったですが、ギルチェがジャンヒョンに対して少しずつ素直になっているのが嬉しかったです。ダジムを助けたことで、意地悪な侍女が今回は味方になってくれて朝鮮に帰れることに。このまま帰る事はないのだと思いますが(^-^;

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 21話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 20話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

20話

ジャンヒョンはカックァに呼び出され、狩に誘われます。「殿下を見ているとある人を思い出します」

カックァは自分の身の上を話し出します。夫がいたこと、チャハルの王子だった夫が、婚礼の宴の後に出かけたきり帰って来ない事、いつかモンゴルの王子に嫁げと言われれば従うつもりだという事。

「お前は私と共寝しなければならぬ」と言われ、ジャンヒョンは笑います。「この身は委ねられても心は捧げられません」「以前申しました。意を決しても、意のままにならぬことがあります」

「私はその女とは違う、けしてお前を捨てたりせぬ」カックァは酒に酔って寝てしまいます(ジャンヒョンの身は守られました笑)。

翌朝カックァが目覚めると、ジャンヒョンは蜂蜜水を用意していました。

ジャンヒョンが夜帰って来なかったのでクジャムは心配します。ジャンヒョンは「女といたが、一晩中話をしていただけだ」と言うので、クジャムはショックを受けます。

クジャムとヤンチョンの会話から、ジャンヒョンが「金で身分を買った両班」だと発覚します。

ギルチェは捕虜売りから「お前の夫が、お前を探しに来たが、男に売られたと聞いて帰って行った、お前を見捨てたってことだ」と聞き、捕虜の牢の中で絶望しています。その後、外に出されます。その時、ジャンヒョンの姿を見つけたギルチェは、思わず身を隠します。ジャンヒョンには、ギルチェの顔が見えません。。

その晩ギルチェは「夫が再びお前を連れ戻しに来た」と言われ、ジャンヒョンが牢に迎えに来るという夢を見ます。

リャンウムは藩陽に到着します。ヤンチョン親分が足を引きづっているのを目にし、彼の身の上に起こったことを理解し涙を流します。そして、ギルチェが藩陽にいるとジャンヒョンに伝えます。

ジャンヒョンとクジャムは直ぐにギルチェとチョンジョンイを探しに行きますが見つけられません。その頃、ギルチェは捕虜市場で競りにかけられていました。競りにかけられたギルチェは、ジャンヒョンを目にし、幻と思いましたが、それはジャンヒョン本人でした。ジャンヒョンも競りにかけられたギルチェを見つけ、捕虜売り達を次々と倒しギルチェに近づきます。そして、競りの台に上がり…見つめ合う二人…。ジャンヒョンは涙を流します。ギルチェも涙が溢れます。「なぜだ!」ジャンヒョンは何度も聞きますが、ギルチェは答えません。捕虜売りがジャンヒョンの頭を殴り、ジャンヒョンは頭から血を流し気絶し、ギルチェは捕虜売りに連れて行かれます。

ジャンヒョンが目を覚ますと、自分の屋敷にいました。手当をするリャンウムは「どこにも売らないよう手を打っておいた」と言います。ジャンヒョンは直ぐにギルチェを迎えに行きます。クジャムはチョンジョンイを探しに行きます。牢を出るように言われたギルチェは、自分が男と共寝をさせられると気づき警戒します。そこに来たのはジャンヒョンでした。「朝鮮で何不自由なく暮らすはずのあなたがなぜ?それよりなぜ私が藩陽にいると知りながら、私を頼らなかったのだ」「何故訪ねるのです。あなたを頼る理由はありません。私達は他人なのです」「もしや、外の者にお金を渡して、私を買ったのですか。あなたも結局は同じですね。何をしたらよろしいですか?お酒を注ぎますか?歌って踊りますか?他の事をお望みで?私に恩を施しても何も返せません。ですから何もしないでください。重荷に感じるのです」

「断る。此度は決してそなたに従わぬ。何を言おうと…私の思い通りにする」ジャンヒョンは部屋を出て行きます。

捕虜売りはギルチェを売らないと言い張り、ジャンヒョンを手下に始末させようとします。ジャンヒョンは捕虜売りを倒し、「捕虜を引き渡せ。従わないと言うなら、お前の目玉に金を刺したのち連れて行く」捕虜売りはギルチェを諦めます。皇女の手下がその様子を見ていました。

ジャンヒョンは全ての捕虜を買い、ギルチェの事も解放します。自分の屋敷にギルチェを連れて行き、壁越しにギルチェに話しかけます。「妙だな。月が明るい夜はいつもそなたと共にいる」「何がいけなかったのかわからない。あの時、そなたを残して南漢山城に行くべきではなかったのか。あの時、そなたを残して藩陽に行くべきではなかったのか。あの時、そなたが私を捨てた時…。清国の役所で証明書を貰えば捕虜ではなくなります。ですからもう安心してください。何も心配要りません」それを聞いてギルチェは涙を流します。

ギルチェは扉を開け、ジャンヒョンの顔を見ます。ジャンヒョンは壁にもたれて寝ているようでした。ギルチェはジャンヒョンの隣に座ります。

朝になるとギルチェが隣にいるのでジャンヒョンは焦ります。「何か失礼なことをしましたか」ギルチェは首を振ります。「役所に行く支度をする。そなたが着る衣を持ってくる」立ち去ろうとするジャンヒョンにギルチェは御礼を言います。「ありがとうございます」「いいや、私の方こそ」

ジャンヒョンは、ギルチェに着せる衣を探しますが、絹がなく困っています。リャンウムが「必要になると思って朝鮮から持ってきた」ジャンヒョンは上機嫌でリャンウムに礼を言い、ギルチェの元に戻りますが、ギルチェはいませんでした。代わりに捕虜売りが屋敷におり「女は他に売った。もういない」ジャンヒョンから受け取った金をジャンヒョンに返します。捕虜売りに掴みかかるジャンヒョン。「皇族が買うと言えば、逆らえない」

感想

ギルチェはジャンヒョンの元を去ってしまうのでは?と思いましたが、カックァに買われたんですね泣 ジャンヒョンを手に入れたいカックァは何でもする(>_<)ギルチェにはまたまた試練が泣 

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 20話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 18話、19話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

18話

「私が藩陽に来た理由は、世子様の運命が知りたかったのです。耐え抜けぬと思いました。しかし、世子様は立派に耐えておられます」

「私は、王様をお守りできず…」

「子が親を守るのではなく、子を守るのが親の役目です。世子様が清に屈したと世の者が非難し、王様が世子様の忠誠心をお疑うと、どうか耐え抜いてください。そのお姿を目にできれば、恥辱を恐れて〇を選んだ知人を許せそうな気がします」

ジャンヒョンは捕虜の中から年寄りばかり選んできたため、ピョ・オンギョムに責められます。「銀がなくて、若い者は買えなかった」と言いますが、本当の理由は、朝鮮とは気候が違う土地で農業をするため、経験豊富な者を求めての事だったのです。

捕虜の一人は「生まれ育った故郷で〇にたい。田畑を耕せば朝鮮に返してくれますか」と言います。それに対し世子は「私もいつ朝鮮に帰れるかわからないが、私が朝鮮に戻る時は必ずそなたたちを連れて帰る」と約束します。

藩陽に向かう捕虜の列の中にいるチョンジョンイはギルチェに話します。「藩陽でジャンヒョン様に助けを求めましょう」「あの方の話は止めて。あの方に会うのも、助けを求めるのもいけない」

見張りが一瞬離れた隙を盗んで、ギルチェは着物を破り、指を噛み血文字で文を書きます。チョンジョンイも自分の指を噛み手伝います。手紙に指輪を包み、道端にいた親子に向かって投げます。

藩陽に着いたギルチェは清国の役人の前に跪きます。

朝鮮の役人は、逃げた捕虜が連れ戻され罰を受けるところに立ち会うよう皇帝に命じられたため、ジャンヒョンが立ち会います。連れ戻された捕虜の中には、以前ジャンヒョンが逃がした捕虜もおり、もう逃げられないように踵を切られてしまいます。ギルチェは頭を下げていたため、ジャンヒョンとギルチェがお互いに気づくことはありませんでした。

その後、ギルチェは新王の屋敷に連れて行かれ、新王に仕えることになります。捕虜ではないと必死に訴えますが、ここに入ってしまえば、新王が法なので、以前捕虜だったかどうかは関係ないと誰も相手にしてくれません。

それでもギルチェはジャンヒョンに助けを求めることはしないと意地を張ります。

朝鮮出身の下女に助かる方法を聞いたギルチェは、翌日、新王の前に跪き「私は捕虜ではない」と訴えます。しかし、言葉がわからないギルチェが教えられたのは「私は新王の寵愛を受けたい」という言葉でした。新王に媚を売ったとして后の怒りを買い、ギルチェは指を切られそうになりますが、リーダー格の側室が「新王に仕える者を傷物にできない」と庇い、何とか免れます。

ギルチェを探しに藩陽へ向かっていたヨンジュンとリャンウムは、朝鮮の民の惨状を目にします。清に兵と兵糧を送るため国は財政難に陥り、貧しい民は土を食べる有様でした。

ギルチェの肖像画を見せ探し歩く二人に、先ほどの親子がギルチェの文と指輪を見せます。

「ク従事官様。ギルチェは藩陽」

二人は急ぎ従事官の屋敷に戻ります。

世子館では農作業の為に牛を飼うことになり、ジャンヒョンがモンゴルへ赴きます。

新王の目に留まり、ギルチェは共寝の準備をさせられますチョンジョンイは新王の屋敷に来ていた朝鮮の役人に「ジャンヒョン様に“ギルチェ様がいる”とお伝えください」と頼みます。着物を脱がされ「体に傷がないから、新王の寵愛を受けるだろう」と言われたギルチェは花瓶を割り、わざと顔に傷をつけます。リーダー格の側室は怒り、ギルチェとチョンジョンイは捕虜市場に売られることになります。「ダジムを助けなければ連れ去られることはなかった。あの老人を鍛冶場に入れなければ…」

「ダジム」という名前に朝鮮出身の下女が反応しますが、ギルチェたちはすぐに捕虜市場へ連れられてしまいます。市場で牢に入れられるギルチェたち。ある捕虜が疫病に罹ったと偽り、騒ぎを利用し捕虜たちは逃げ出します。ギルチェの鍛冶場にいた老人(ギルチェは金を払い、この老人の孫を助けました)は、ギルチェの牢の鍵を壊し、二人を助けます。

ク・ウォンムはギルチェを連れ戻す為、一人藩陽に向かいます。

モンゴルからの帰路、ジャンヒョンは逃げる捕虜たちを目撃します。

19話

捕虜市場から捕虜たちが逃げ出します。捕虜ハンターカックァが捕虜を捕らえようとしますが、モンゴルから帰国途中に通りかかったジャンヒョンが邪魔をします。

チョンジョンイの衣に矢が刺さり捕まりそうになりますが、ギルチェの鍛冶屋にいた老人が、孫を助けてくれてありがとうと囮になり、ギルチェとチョンジョンイが逃げるのを助けます。

女性達の中には、捕まって身を汚されるより良いと崖から身を投げる者もいます。チョンジョンイもそれに続こうとしますが、ギルチェは「私が守ってあげるから大丈夫」と言い、止めます。しかし、直後に捕まり、捕虜市場に連れ戻されます。ギルチェは殴られ、チョンジョンイは別の者に連れて行かれ、二人は別々になってしまいます。

ク従事官は藩陽に行く途中の宿で「捕虜市場に出されたのなら、もう傷物になっているはずだ。それでも良いのか?」と言われてしまいます。

ク従事官は、その夜、同じ宿に泊まった老人に金を盗まれます。老人は「捕虜となった息子を助けるためです。傷物になった奥方を連れ戻してどうするのですか?妻は再び娶ればいいですが、息子の代わりはいません」と必死に頼み込まれます。

漢陽では、ギルチェは「女のくせに出歩くから、こんなのとになった」と噂されます。

心の綺麗なウネは、ギルチェの無事を祈ります。それを聞いたヨンジュンは役所に相談に行きますが「証拠がない」と相手にされません。ヨンジュンはその後、以前投獄された際に助けてくれた儒教者にギルチェの救出を頼みに行きますが「大義名分がない」「捕虜ではないと証明することは難しい」と断られてしまいます。

ジャンヒョンは「モンゴルで良い牛を選んできた」と世子館の皆に褒められます。

「お陰でモンゴルに行かなくて済んだ」と言う同僚に「御礼として紙100巻を譲ってくれ」と要求します。しかし、同僚は「世話になった方の娘が新王の下女になっている。救い出さなければならないので、すぐには容易できぬ」「一月前に新王の屋敷に行った時、ある下女が“ユ家の奥様がここにいる”と言うのが、誰に伝えればよいか聞いておらず、通訳官達に尋ねたところ、この者の知人だったのだ」と言います。

その時、皇女の輿が現れ、皇女はジャンヒョンの前で輿を降り、顔を上げるようジャンヒョンに言います。皇女はカックァでした!

なぜ捕虜を捕らえる?と聞くカックァに、ジャンヒョンは「イングルダイ将軍に命じられたまで」と答えます。さらにカックァは「お前の時が欲しい」と言います。「たいていの男は、私の前では口ごもるか、目も合わせられぬというのに、私を何とも思わぬのか?」と言われ、ジャンヒョンはギルチェを思い出し笑います。

「なぜ皇女が捕虜を捕らえているのか」と聞くと「私は、幼い頃から朝鮮に行き、朝鮮の内情を陛下にお伝えしてきた。しかし、陛下は女人が出歩くのを嫌がるようになった。王府の女人を総べるよう命じられたが、退屈ゆえ捕虜狩をしている。私ならば、我が国が戦に敗れて捕虜になるくらいなら死を選ぶ。捕虜になったのに生きようとあがくのは見苦しくてならぬ」と言います。

ジャンヒョンは「これまで全て意のままになってきたようですね。世の中には意のままにならぬこともあります」と理解を示しません。

「朝鮮の者は、私達を恐れるか、蛮族と見下すかどちらかだが、お前はどちらでもない」と言う皇女に、「かように美しく聡明な方を見下すわけがありません」と答えます。皇女はそんなジャンヒョンにキスしますが、ジャンヒョンは拒否します。「私と共寝せよ」と言う皇女に「私は捕虜でも皇女の下男でもありません。朝鮮の通訳官ごときが皇族に関われば無事では済みません。どうか私の命をお助けください」と頭を下げ、その場を去ります。

ク従事官は、藩陽の世子館に来ていました。捕虜の名簿にギルチェの名はなく「捕まった捕虜のうち3人は踵を切られ、残りは清国での主に返された。捕虜の引き取りを望む主人はここに届けるが、引き取りを望まぬ場合は名簿には名が載らぬ。手の施しようがない」「捕虜市場に行ってみなさい。先日、ある女人が捕虜市場に送られたそうだ。とても美しいが、自らの額を傷つけたそうだ」と聞き、捕虜市場に行きます。捕虜市場の惨状に驚きながらもギルチェを探し続けますが、捕虜市場で「もう売られた。今頃男と一緒だ」と言われ、一人で漢陽に戻ってしまいます。

世子は、清国から毎日のように兵糧を催促され疲弊しています。「恥辱に耐えなければならないのか」と言う世子に、ジャンヒョンは「捕虜市場の捕虜達は、恥辱に耐えているのではなく、生き抜くと決めた者達です。一日生き伸びれば、その一日の戦いに勝利した戦士になれるのです」「儒者達は世子様に明国との義理を守ることを望んでいますが、世子様は朝鮮のお世継ぎです、清国の意を汲むことも義理を守る行いです。世子様のお陰で再び戦が起きずに済んでいます。また、民の負担を少しでも減らそうとなさることは、まさに民との義理を守ることになるのです」「微力ながら兵糧を運ぶ荷車と荷担ぎを確保するために尽力します。私は臣下として世子様との義理を守ります。私は世子様に、世子様は朝鮮の民に義理を果たすのです」と進言します。

皇女の下女は「ジャンヒョンは世子の寵愛を受けている。女性はいない」と報告します。

ウネは自分がギルチェを連れ戻すと屋敷を出ようとしますが、ヨンジュンに止められます。

それを見たリャンウムは、ジャンヒョンのためギルチェを連れ戻すそうと藩陽に発ちます。

ギルチェは清国人に売られますが、耳を噛み、自分の身を守ります。

感想

カックァの正体に驚きです!カックァにはギルチェに似たところがあって、ジャンヒョンがカックァにギルチェの面影を感じて…なんてことがあるのかもとハラハラでしたが、今のところカックァにはなんの感情もない様子(良かった)。

チョンジョンイはどうなったのでしょうか?

ク・ウォンムはプライドが高そうなので、ギルチェが身を守り通したとしても、一度捕虜として捕まった女性を妻としておくのは耐えられないだろうと思います。ジャンヒョンなら、生き抜き耐え抜いたギルチェを誇らしく思ってくれるはずなので、ギルチェにはやはりジャンヒョン様がお似合いなのですよね!ジャンヒョン様、早くギルチェを助けて欲しいです。

リーダー格の側室役の女優さん、どこかで見たことがあるのですが、どのドラマだったでしょう。思い出せません。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 18話、19話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 16話、17話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

16話

ジャンヒョンは清国の世子の元に戻ります。

ピョ・オンギョム内官に「朝鮮で何かあったか?恋しい女人を失った顔をしているな」と聞かれたジャンヒョンは「永遠に失ってしまいました」と答えます。内官は「私も大切なものを永遠に失った。無くなったものはいずれ忘れ去るものだ。なければ生きられぬものなどない。時がたてば全て忘れ去る」と励まします。

清国に戻ったジャンヒョンは、以前のように逃げた捕虜を捕まえる生活に戻ります。そんなある日、捕虜となっていた義州のヤンチョン親分に再会し、ジャンヒョンはこれまでの経緯を話します。

イングルダイは捕まえた捕虜のかかとを切ろうとしますが、ジャンヒョンはリャンウムに頼まれ捕虜を救っていました。

「かかとを切っては価値が下がってしまう。私が一人30両で売るので、一割を私にください。かかとを切るのは売れ残ってから考えよう」と持ち掛け、しかし、捕虜が30両の高値で売れるはずもなく、ジャンヒョンは身銭を売り上げとしてイングルダイに差し出し、捕虜を匿っていたのです。「私を騙したら、お前のかかとを切る」とイングルダイに言われても顔色一つ変えず、ジャンヒョンはやってのけました。イングルダイは機嫌を良くし、ジャンヒョンに次々と捕虜を売るように押し付けます。ウシム亭の支店を出すために貯めていた金はほとんど底をつきます。

さらに、ジャンヒョンは逃げた捕虜を朝鮮に密かに帰す活動をしていました。

「義州へ行ったが、既に親分が捕まった後だった」

「気にするな」「女がいたのか?美人か?」

「いいや」

「美しくもない女になぜ気を揉むんだ?」

「ただ頼もしい人だ。親分みたいに」「ありがとう。生きていてくれて」

「お前は前世で俺に借りがあるようだ。だから現世では俺の命の恩人なんだ、そうだろう」照れ隠しをしながら、本人なりの御礼を言うヤンチョンにジャンヒョンは微笑みます。

後宮の女人の中にヨンナンを見つけたジャンヒョンは、彼女をはじめ朝鮮の女人で清国後宮に捕らわれた女人を逃がすことにします。清国皇室の人間と関係を持った女性が朝鮮に帰っても後ろ指を指され生活するだけだとクジャムとヤンチョンが反対しますが、ジャンヒョンは聞きません。皇室に品物を納めているジャンヒョンは、皇室に入り荷車に女性達を乗せ、捕虜ハンターを罠にかけます。クジャムとヤンチョンは結局手を貸し、ヤンチョンは大怪我をします。

清国の者に辱められ汚れたというヨンナンを「犬に噛まれても汚れたとは言わない、変な奴に殴られても汚れたとは言わない」とジャンヒョンは励まします。

漢陽(ハニャン)に残ったリャンウムもジャンヒョンを忘れられず、少しでもジャンヒョンを感じるために大嫌いなギルチェを遠くから見ています。

ギルチェの商売は順調で、仁祖の側室のチョ氏が取引先になるほどでした。

17話

清国の勅使から朝鮮王に「朝鮮が逃げた捕虜を捕らえぬ故、王自らが藩陽に出向き皇帝に釈明せよ」と伝えられ、朝鮮では逃げた捕虜を捕らえることに躍起になります。逃げた捕虜の中には自害する者、手足を切って免れようとする者、褒美を貰おうと捕虜ではない者を差し出す者までおり、朝鮮は混乱します。

ヨンジュンは捕虜を送り返すことは仕方のないことだが、捕虜の家族の救済と、捕虜の買戻しをするよう上疏を書きます。

ギルチェの鍛冶屋で清国から逃げた捕虜が働いていたため、ギルチェは役所で聴取を受け「私は捕虜と知らずに雇っていた、私に非はない」と弁明します。役所から帰ろうとするギルチェは、新王の逃げた下女を探す役人に目を付けられてしまいます。役人は、逃げた下女を見つけられないので、新王が好みそうな女性を拉致し、捕虜と偽り、藩陽に連れて行っていました。

捕虜に「孫だけは助けて欲しい」と言われたギルチェは、金を払い、捕虜の孫のダシムを買い戻しますが、屋敷に帰る途中、チョンジョンイと共に清国の役人の手下に連れ去られます。ギルチェが目を覚ますと、藩陽に向かう捕虜の列の荷車に乗せられていました。行列から逃げようとした者、歩けなくなった者は容赦なく〇されます。ギルチェとチョンジョンイは仕方なく歩くことになります。チョンジョンイが意識を失いそうになり、ギルチェは装飾品を渡しチョンジョンイを荷台に乗せてもらい、自分は歩きます。

道で泣いているダジムを見つけたリャンウムが、ギルチェの屋敷にダジムを連れて行きます。「ギルチェとチョンジョンイが満洲語を話す男に連れ去られた」とダジムが話しますが、ギルチェがジャンヒョンと逃げたのではと疑っていたク・ウォンムは、ジャンヒョンの手下のリャンウムが来たことで疑いが確信になったとリャンウムを信じません。リャンウムを信じたヨンジュンはギルチェを探し藩陽に行くことにします。

ギルチェを思い出し一人で酒を飲んでいたジャンヒョンは、偶然、捕虜ハンターのカックァに会います。

日照りが続き兵糧が不足しているため、世子館の食料は自ら用意するよう世子は皇帝に命じられます。農作業をしなくてはならなくなった世子は、捕虜を買って農作業の働き手として使おうというジャンヒョンの進言により捕虜市場に行き、物のように扱われる朝鮮人捕虜の現実を知ります。大勢の前で服を脱がせられた女性を見た世子は「なぜ自害しないのか?朝鮮の恥だ」と言いますが、ジャンヒョンに「朝鮮の王は敵の前で9回も頭を下げる恥辱を受けても自害せずにいます。ある者は恥辱を悲しみ、なぜ別の者は自害しなければならないのですか?捕虜たちは誠に死んで恥辱を免れるべきだと思いますか?そうお考えでしたら、この場で私をお斬りください」言われてしまいます。ジャンヒョンに刀を向けていた世子は、刀を捨て、帰ってしまいます。

その後、ジャンヒョンは再び世子に呼ばれます。「不忠なお前が私と藩陽に来た理由はなんだ」「随分前に私の知り合いが恥辱にまみれるのを恐れて自ら〇を選びました。私には到底理解できず腹が立ちました。私が藩陽に来た理由は、世子様の運命が知りたかったのです」

感想

妊婦の捕虜役を演じていたのは、『チュノ』で奴婢のチョボクを演じたミン・ジアさんですね。チュノと同じぼろぼろの身なりだったので、すぐにわかりました。チュノでは不美人な奴婢という設定で「奴婢が美人では悲惨な人生になるから、不美人で良かった」と自分で言うのですが、実際のミン・ジアさんは結構美人だと思います。美人なのに、不美人の役もこなす韓国女優さん、素敵です☆

今回はギルチェが30秒ほどしか登場せず、二人はいつ再会できるのでしょうか。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 16話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 15話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

15話

ウネとギルチェの話を聞いてしまったヨンジュンはジャンヒョンに駆け落ちは止めるよう説得に行きますが、ジャンヒョンは「ヨンジュン殿はギルチェ殿を奪われるのを恐れているのでは?今もギルチェ殿が自分を想ってくれていることを期待しているのでは?」と言い、ヨンジュンに殴られます。「今更現れてギルチェ殿を家族から引き離すつもりか!」

「今まさに、その罪を償っている。私も以前は、ギルチェ殿の心からそなたを完全に追い出したのち、ギルチェ殿の心を手に入れようと欲をかいた。だが、もう耐えられぬ、心の半分でも、そのまた半分でも手に入れなければならぬ」

ジャンヒョンは、ク・ウォンムの屋敷にいるギルチェに会いに行きます。

「一つだけ聞こう。私を忘れて生きられるか?そなたが他の男と幸せになれるなら、私は身を引く。そなたが他の男を望むなら、二度と未練は抱かぬ。だが、そうでないなら、私と行こう」「今、この手を取らぬなら、そなたの元を去り、二度と現れぬ」

「相変わらずです。二度と現れぬと言えば、私が不安がるとでも?いつもそうです。舌先三寸で私を弄び、不安にさせ、やきもきさせて待たせる。そんな私の気持ちを考えたことが?」

「私を待たせたのは、そなたの方だろう。手に入れるとすぐに飽きる性分だ。ヨンジュン殿のことを長い間想っていたのは手に入れられぬ男だからだろう。私のことも容易に手に入れば飽きると考えた。それゆえ心に決めた。容易に手に入らなぬ男になると」

「ゆえに非難の際、私を捨てたのですか、口付けをしておきながら突き放したのですか」

「そなたの事を捨てても突き放してもいない」

「私はここにいました。片時も離れずにあなたの事を待ち続け恋しがった」

「誠に渡しを待ち続けて恋しがったのか」

「いいえ、今は違います。あなたを恋しがりも待つこともしません。一生憎みます。〇ぬまで憎みます。あなたも私みたいに泣きながら待てばいい!」

ジャンヒョンはギルチェを抱きしめます。

「帰って。振り返らずに行ってください。二度と騙されない」

「ギルチェ殿、ならば私は罰としてそなたの手で〇ぬ。それゆえ私と共に逃げよう」

ギルチェは首を横に振ります。

ギルチェの姿が見えないのでク・ウォンムは探しています。女性物の靴が庭に落ちていました。

ギルチェはジャンヒョンの手を取ります!二人で逃げる決心をしました。

ク・ウォンムの屋敷では「後金の兵に女人がさらわれることが多い。ギルチェに何かあったのかも…」と兵を出しギルチェを探します。

チョンジョンイはクジャムに会いに行きます。「今から渡し場へ行く。ギルチェ様も来るはずだ。お前も一緒に行こう。難しく考えるな、必ず来いよ」クジャムはチョンジョンイの額にキスします。

ジャンヒョンとギルチェは一先ず宿に入ります。「駆け落ちでは?」と聞いてくる宿屋の女将に、ギルチェは「私の夫よ」と答えます。それを聞いたジャンヒョンは微笑みます。

「明日渡し場へ行こう」というジャンヒョン。清国で買ってきた靴を寝ているギルチェの脚に合わせてみて、ぴったりなのを確認して、また微笑みます。

ギルチェは起きて、「私の夫になるのですか?」

「そなたの行い次第だ。釣った魚ゆえ私の勝手だろう」ジャンヒョンは照れ隠しにまた憎まれ口をたたいてしまいます。

怒るギルチェを引き寄せ、ジャンヒョンは「夫などとんでもない。そなたの使用人になる。私の身も心も、心の臓もそなたの物だ」と言います。

宿にウネとチョンジョンイがやって来ます。

ギルチェを探すク・ウォンムの屋敷で、ク・ウォンムの部下が「結納の日に妙なことがありました。許嫁の方がある男を見て驚いていました」と伝えます。

「お前も見ただろう」と聞かれたパクテは「死んだ人が生きていたと聞いただけで、何も見ておりません」と口を滑らせます(>_<)

ウネはクジャムに聞いてここに来たと言います。

「ここで会えてよかった。ク・ウォンム様があなたのことを探している。だから渡し場へは行ってはだめよ」

「私を罵ってもいい」

「私には責められない。心配せずに後のことは任せて」ウネはギルチェの背中を押します。

ク・ウォンムにギルチェについて聞かれるヨンジュン。

「死んだはずの男が生きて戻って来ただと?」

「ギルチェ殿がその者についていくわけがない」

「国法では、夫が密通した妻を〇すのは罪にならぬとご存じでしょう?すでにギルチェ殿は私の妻も同然。万一、ギルチェ殿が駆け落ちしたのなら、私はその男を〇して、必ずギルチェ殿を…」

「またジャンヒョン様が黙って姿を消したらどうなさるんです?スゲチマ(外出時に使う被り物)もないのでは?」着替えを持ってきたチョンジョンイは、ギルチェを心配しています。

ギルチェは落ち着いたら必ず迎えに行くと別れを告げます。「いいえ、私まで一緒に行ったら悪い噂が立ちます。…必ず迎えに来てください。嫁がずに待っていますから」ギルチェはチョンジョンイを抱きしめます。「必ず迎えに行く」

申し訳ないと謝るジャンヒョンに、ウネは「ギルチェはとても寂しがっていました。傍で見ていて知っています。故に今日はめでたい日です。ギルチェを幸せにしてください」と応援します。

ウネが一人で帰って来たのを見て、ヨンジュンも全てを悟ります。「良かったのだ。ギルチェ殿の願いが叶って」

翌朝。ギルチェの父は「ギルチェは後金の兵に連れ去られた」と騒いでいます。

別の渡し場で船を用意するというジャンヒョン。ギルチェは一緒に行くと言いますが、ジャンヒョンは「風が冷たいゆえ、待っていてくれ」とギルチェを宿に置いて行きます。

「お待ちを。私は結納を交わしました。この先そのことで後ろ指をさされたらどうしますか」

「怖いのか?」

「いいえ、聞かぬふりをします。でもあなたが心変わりするやも。厚かましい私を疎んで、また突然去ってしまったら?」

「知らぬようだな。厚かましいゆえ惹かれた。行ってくる」ジャンヒョンは出かけ、ギルチェはジャンヒョンの用意した靴に気が付います。靴を履こうとしますが、父親を思い出し、ギルチェはジャンヒョンに置き手紙を用意し、最後に父親に挨拶に行くことにします。“父に挨拶するので、先に渡し場へ行っていてください”

父に「ヌングン里に行ってくる」と言い、ジャンヒョンの待つ渡し場へ急ぐギルチェ。しかし、心を患っている父を置いて行くことはできず、ギルチェは屋敷に戻ります…

何事もなかったかのようにク・ウォンムに挨拶し、チョンジョンイはギルチェに気づき泣き、ウネは「どうして?」とがっかりした様子です。

ギルチェとク・ウォンムの婚姻の準備が進みます。寂しそうな顔で屋敷にいるギルチェをジャンヒョンは遠くから見ています。

ギルチェはチョンジョンイに頼みジャンヒョンに靴を返します。手紙もありました。

“しばし心が揺らぎましたが、私は全てを捨てられるほど、あなたの事を信じていません。恋い慕ってもいません。私への情が残っているなら、全て忘れ去ってください”

ジャンヒョンは船に乗り、手紙と靴を河へ捨てます。その様子をギルチェが見ています。リャンウムも見ていました。リャンウムはギルチェの件で、ジャンヒョンを失ってしまったのですね。

“私を憎んだことがありますかと聞いた時、こう答えましたね。

そなたが去って行くとき、憎くてしばし見ていた、と。

でもいくら見ても憎しみは深まらず、己を憎んだと。

そして、おっしゃいました。

冷たい人だ。私の想いがわかるのか、と。

今、答えます。

察することができませんでした。

たとえ私の心が引き裂かれようと、あなたが同じ想いをせぬよう願うのみです”

ジャンヒョンはギルチェを忘れられず、自暴自棄になりながら清国に戻ります。

ギルチェは、ク・ウォンムと婚姻を挙げます。

感想

切なすぎて、胸が苦しくて、見ているのが辛かったし、視聴後もかなり引きずりました😿 あと少しだったのに、次回からはジャンヒョンと苦労するギルチェを見ることになると思っていたのに、やはり家族を置いて行けませんよね。元と言えば、家族の為に決心した婚姻。心を患っている父、幼い弟、両班の娘で一人では何もできない妹…自分がいなくては、家族がどんな苦労をすることになるか…。後ろ指を指されて生きることになるか…。ク・ウォンムに何をされるかわからないですし…(ギルチェはク・ウォンムの冷酷さをまだ知らないわけですが)。それでも悲しすぎる😿 少し前までは「夢の中の若様」と結婚することしか考えていなかったお嬢様のギルチェが、戦争、父の病、ヨンジュンの投獄、様々なことを経験し、商売を始め大人になり、でも大人になると現実的な選択しかできないのですよね、悲しいことに。ギルチェに会えることだけを考え清国で汚れ仕事をしてきたジャンヒョンも報われないです…。世子に協力するのも、朝鮮の民のため=ギルチェのため、儲けるのもギルチェのためだったのに…。婚姻してしまったので、この先のハッピーエンドは無いのでしょうか😿

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 15話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 14話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

14話

ギルチェはジャンヒョンの幻に話しかけます。「私たちは遠い遠い、後の世で再び会いましょう」

帰国したジャンヒョンはギルチェを探します。「苦労が多かったろうから、私を見つけたら足袋のまま抱きつくだろうな」

しかし、ジャンヒョンが目にしたのは結納の儀を行うギルチェでした。

プロポーズを断った数日後、ギルチェの父が行方不明になる事件がありました。

ギルチェの父は、心を病んでおり、後金に襲われた時のまま時間が止まっています。

その父を探し連れ帰ったのはク・ウォンムでした。

後金に怯えるギルチェの父に、従事官(チョンサグァン)であるウォンムは「この剣で大勢の後金兵を斬りました。ギルチェ殿もジェナム(ギルチェの弟)も私が守ります」と話しかけ、ギルチェの父は安心します。

ウォンムに御礼を言うギルチェ。「あの男にはあって、私にないものはなんだ?」と言われたギルチェは、過去にジャンヒョンにもそう言われた事を思い出し、ウォンムにジャンヒョンの影を重ねます。

その後もウォンムはギルチェの家族をも気遣ってくれます。「私に嫁いでくれれば、辛い仕事などしなくても良くなる」と言うウォンムに、ギルチェは「私は腹黒い女で、優しい妻になれません」と断ります。それでも、「あの男を忘れずとも良い。もう亡くなった者ゆえ気にしない」と真っ直ぐにギルチェを見てくれるウォンムに心を開き、ギルチェはウォンムの想いを受け入れたのです。

ウォンムは、帰国したリャンウムに「婚礼の日に歌を歌って欲しい」と頼みます。

リャンウムはギルチェとウォンムの様子を見に行きます。それに気づいたギルチェはリャンウムを追いかけ、「ジャンヒョンがなぜ亡くなったのか」と聞きます。

「最期は苦しまずにお逝きに?」「はい、幸い」「それなら…良かった」

「もしや私に残した言葉はなかった?」「ありません。ジャンヒョンには、藩陽には他の情人がいましたので」

王は世子への不信感を募らせます。世子が王の座を狙っているという妄想を抱いていますが、それは清国が王にそう思わせるよう仕組んだことでした。清国の策に気づいていたジャンヒョンは、世子が清国で苦労していた姿を敢えて王に見せることで、王の不信感を取り除こうとし、ジャンヒョンの作戦は成功します。

ジャンヒョンは、履物を渡した時のギルチェの喜ぶ姿を想像し、仕事に励んでいました。

なかなかギルチェを見つけることができず、偶然、結納を行う屋敷を目にしたジャンヒョン。花嫁として現れたのはギルチェでした。ジャンヒョンに気づいたギルチェも凍り付きます。

ショックを受けたジャンヒョンは、帰宅し、ギルチェに贈るために買った靴を燃やしていました。ジャンヒョンに会いに来たギルチェに「男なしでは生きられぬのですか。それゆえ嫁ぐのですか」と酷い言葉をかけてしまいます。

「はい。その通りです。1日たりとも殿方なしでは生きられません。身も心も寂しくて耐えられません。それが過ちだとでも?」

「ならば私にも機会を与えて欲しかった。寄り添う男が誰でも構わぬのなら、私の元へ来るべきだった」

「あなたのことは決して受け入れられません。真心の感じられない人とは、何も分かち合えません」

もう婚礼が決まっていたので、ギルチェもそう言うしかなかったのでしょうか。

ジャンヒョンは、ギルチェの屋敷に来ます。夫となる人は、江華島でギルチェを助けた男でした。ジャンヒョンは清国の兵を大勢倒しギルチェを守ったのに、自分のせいでギルチェが江華島に行き苦労したことに責任を感じ、「江華島に行っていない」と以前嘘をつきました。ですので、ギルチェはク・ウォンムが命の恩人だと勘違いしています。今更「島でギルチェを助けたのは自分だ」と言ったところで、ギルチェは信じてはくれず、自分を手に入れるための嘘だと思い、ジャンヒョンを軽蔑します。

「愚かにもあなたを信じていました。“私としたことを忘れるな”と言う言葉を信じていました。なのに、なぜ私をお忘れに?藩陽の女人を目新しく感じましたか?」

「一時もそなたを忘れたことはない」

「あなたが亡くなったと思い…二度と会えぬと思っていました」

「藩陽で野暮用があり、早く戻って来られなかった」

「野暮用?私はいつも後回しですね。私の心を欲しがるのに、あなたはいつも他のことを優先させます。待ち続けた私が愚かだったのです。戻る約束もしませんでした」

「そなたこそ、想いに偽りはないか?はっきりこう言ったはず。 “ヨンジュンを恋い慕わぬと言えば藩陽には行かない。そなたの傍にいる” それなのに、私を冷たく突き放した。ヨンジュンではなく他の男と…」

「それが私たちの定めなのです。すれ違いです。手遅れです。縁談がまとまったので、もう婚礼を挙げたも同然です」

「それでも構わぬ。ヨンジュン殿を想いながら、他の男に嫁いでも…いや、そなたの想いは関係ない。そなたは…この私のものだ」

「これがあなたです。身勝手な男」

帰ろうとするギルチェをジャンヒョンは抱きしめます。

「ギルチェ殿、どうか私にも機会をくれ。もうそなたの事を置いて去らぬ。二度とそなたの事を待たせはせぬ。船を用意する。共に逃げよう」

ジャンヒョンはチョンジョンイからすべてを聞きます。「知らせを聞いてお嬢様は泣き崩れました。ジャンヒョン様の衣を持って、若様のお名前を何度も呼び続けました。“ジャンヒョン、戻ってきてください” あれほど泣くお嬢様を初めて見ました。それに、他でもないリャンウムが亡くなったと言ったそうです。疑いようがありません」

リャンウムは言い訳をします。「ギルチェ様に会ったのは、既に縁談が固まった後だった。イ・ジャンヒョンが生きていると教えるのは気が進まなかった。あの女は不吉だ。他の女にしろ。あの女のせいで〇しかけた。あの女はお前を傷つけ、惨めな想いをさせるだけだ。結局、お前を待てず他の男と…。悔いてはいない。あの時に戻っても同じように言う。あの女に関わったらお前が不幸になりそうで、そう言ったんだ」

ギルチェは、ジャンヒョンが生きていたとウネに相談します。「島で私を助けたと偽りまで言った。もう手遅れよ。幾度となく姿を消した人を信じてついて行くわけにいかない。行かない。絶対にね」ヨンジュンは、ウネとギルチェの会話を聞いてしまいます。

感想

切なすぎる😿 素直になれない二人。それでもギルチェはようやくジャンヒョンに想いを伝えることができたのに、ジャンヒョンが亡くなったと思って婚礼を挙げるところだったなんて…。リャンウムを一生恨みますよ。あと半分以上残っているので、最後にはギルチェとジャンヒョンが結ばれるのでしょうか。ク・ウォンム様も優しい方なので、そうなるとク・ウォンムが可哀そうではありますが(^-^;

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 14話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 13話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

13話

イングルダイに「賄賂に使う金を用意せよ」と命じられたジャンヒョンは、代わりに人参取引の許可をもらいます。

生きるために清に媚を売り、やりたくない仕事もしなければならなくなったジャンヒョンは、空しく酒を煽り、ギルチェの幻を見ます。

世子は、ジャンヒョンが清国皇室に竹瀝(ちくれき)を納めたと知り、イングルダイに媚びて命拾いをしたと罵り、清国に来てから溜まっていたストレスをジャンヒョンにぶつけます。

そんな世子にジャンヒョンは進言します。

「清国に施しをしたとお考えになったらよい」「王様が無能だから戦に負けたとお考えなのですか。そうではありません。朝鮮の王が無能だから戦が起きたという流言は、敵が朝鮮に戦の責を負わせるための策として言い広めたのです。敵の策に踊らされてはなりません」「ホンタイジは誰よりも狡猾です」「両班たちが申すには、戦に負けた後、朝鮮の民にできることは堂々と〇ぬか卑屈に生きるかのどちらかだそうですが、敵を直視して大胆に生き残る道もあります。決して卑屈になってはなりません。生き延びて、良き日を迎えねばなりません」

翌日、世子はイングルダイに、清国に5千石の兵糧を送るよう求められますが、「送りたい気持ちは山々だがすぐには用意できないので米に粟(あわ)を混ぜても良いか」と交渉し、同意を得ます。

朝鮮の王は「世子は、満洲語を覚え、清国式の祭祀に列席したと聞いた」と世子に不信感を抱き始めます。

真鍮の器が完成します。1つはウネの父の祭祀用に取って置き、残りはパンドゥネの夫が売り歩くことになります。しかし、パンドゥネの夫は、行商中に器を盗まれてしまいます…。ギルチェは器を取り返しに行きますが、既に器は売りさばかれており、1つしか残っていません。行商人たちがギルチェを襲おうとしますが、ギルチェを心配し追いかけてきたク・ウォンムに助けられます。

ク・ウォンムは「器作りはやめよう」と言いますが、ギルチェは諦めず、1つ残った器を売ってくると言います。ウネは、父の祭祀用によけておいた器を差し出し「2つ売れる」とギルチェに寄り添います。

ギルチェは器を売り、銀の簪を得、それを持って妓楼に行きます。妓楼では簪の代金の代わりに、清国の使臣が求めている物を聞き出し、以前ジャンヒョンから聞いた話を参考に、新たな商売を始めます。

清国の使臣が欲している物は生姜でした。ギルチェは、働き手がおらず未収穫の生姜畑を見つけ、収穫を手伝い、生姜を買い取り、清国の使臣に売り、米を買います。

「私のせいで3俵だけになったゆえ、約束の1人当たり半俵ではなく、この3俵を皆で分けます」鍛冶屋の職人、ギルチェとウネの家族と使用人に食事を与えることができました。

「真鍮の器2つを米3俵にしました。最初の約束とは違いますが、私の手腕を信じて共にする考えはありませんか」ギルチェは鍛冶職人たちの心を得ます。

次に、護身用の美しい小刀を作り、両班の娘や妓生に売ります。米や綿布を得て、家族にも満足な食事を与えることができました。

ジャンヒョンの人参取引は順調です。5千両の儲けが出たので、500両は紙に変え親王に贈り、500両は絹に変え皇室の女人に贈り、イングルダイには上質の竹瀝を贈ります。

ジャンヒョンの付き人のクジャムは、ジャンヒョンが敵と親しいふりをすることで、帰国後に酷い扱いを受けるのではと心配します。

イングルダイは「お前が間者だと知っているが、役立つゆえ側に置いているだけだ」「世子が朝鮮に一時帰国できるよう皇帝に頼んでおいた」とジャンヒョンの働きを認めます。

しかし、朝鮮の王は世子の帰国を喜びません。

先に帰国してウシム亭の掃除をしておくというリャンウムに、ジャンヒョンは「ギルチェ殿に私が戻ると伝えてくれ」と頼みます。

ジャンヒョンはギルチェに贈る大量の靴を購入していました。

ギルチェは「心を患って教えられなくなった父と、亡くなったウネの父への気持ち」と言い儒者の長老、チャン・チョルに書院(ソウォン)で使う紙と墨を贈ります。

チャン・チョルはギルチェの好意への御礼として、ヨンジュンの放免を求める上疏を王に送り、ヨンジュンは放免されます。

ギルチェに気のあるク・ウォンムはギルチェに「いつも共にいる、一体どんな仲なのだとよく聞かれる」と言いますが、ギルチェは「噂など気になさらずに」と、ク・ウォンムの気持ちに気づいていません。

ク・ウォンムと食事に行ったことを「男性と食事に行った恥知らずの姉」と妹にまで罵られますが、ギルチェは家族を守ることに精一杯です。幼い弟を書堂(ソダン)に通わせて科挙に及第させる、妹には立派な花嫁道具をたくさん持たせて嫁がせる、そのためには、なりふり構っていられないのです。「食べなければ〇ぬけれど、陰口を叩かれても〇なない」

姉の想いを知った妹は「ク・ウォンム様は姉さんを想っている」「まだあの方を想っているの?〇んだ人の事は忘れて」と姉の幸せを後押しします。

ギルチェは、「一番美しい履物を持って帰ってくる」と言ったジャンヒョンをまだ忘れられずにいます。

ク・ウォンムはギルチェにプロポーズします。…が、ギルチェは笑ってしまいます。「久しぶりに言われたので嬉しくて…以前は大勢の殿方から求婚されました。その時の若様方は、戦乱中に亡くなったり、村を出て行ったり…お話は聞かなかったことにします。どうか恥じぬよう」

「あの方はもう〇にました」ク・ウォンムもギルチェの想いに気がついているようです。

世子は帰国し、一緒に帰国したジャンヒョンもギルチェに会えると喜んでいます。

感想

ジャンヒョンもギルチェも、それぞれ生きるために必死です。両班のお嬢様がここまでの商才を発揮できるなんて(^-^; 恥を捨て商売人になるくらいなら、と命を落とした両班もいるのかな…と思いました。ウネの夫・ヨンジュンもギルチェのお陰で助かりました(^-^; 

ジャンヒョンが朝鮮に帰国し、いよいよ次回は再会できるのかしら♡楽しみです。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 13話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 12話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

12話

世子と一緒に清国へ渡った役人が「朝鮮が清国へ送った献上品を、清国の通訳官のチョン・ミョンスが着服している。皇帝に報告すべき」、と世子に進言しますが、ジャンヒョンは、「チョン・ミョンスの背後にいる人は誰か?知らないふりをすべき」と助言します。チョン・ミョンスはイングルダイのお気に入りのため、好き放題していました。

朝鮮の朝廷にて。王は「大臣たちが病を理由に官職を辞職している。清国に頭を下げた王には仕えることができないのか?」と怒りを募らせます。

誰も何も答えない中、ヨンジュンは「世子様が人質となり、民は嘆き悲しんでおります。万民が世子様のお戻りと国の安泰を願っております。

しかし、王様は苦言を呈せば難色を示されます。己の欲を満たすことを捨てられず、人に勝つことばかりをお考えです。これでは大事を成せません。

大臣たちの行いを疑うより、己を顧みて正しい道をお進みください。王は民を慈しみ、臣下は王を諫め、王は臣下の言葉に耳を傾ける、さすれば清国を教え導くことができ、世子様が戻って来られます」と進言します。

王の怒りを買ったヨンジュンは清国の使臣に命じられますが、断ったため投獄され、ウネや一緒に暮らしていたギルチェも財産を没収され、あばら家に住まいを移します。所持品の中から売れそうな物は売らないと生活できなくなります。

そんな中、藩陽に行った人々が帰ってくると情報が入ります。

ギルチェは、ジャンヒョンが帰ってくると期待しますが、ジャンヒョンの姿はありません。

藩陽から戻った大臣が「イ・ジャンヒョンはチョン・ネギョンと共に〇んだかもしれない。藩陽で亡くなった者の遺品が役所にある」と言うので、ギルチェは役所で遺品を確認します。

すると、あろうことか、ギルチェの髪飾りとジャンヒョンがいつも持っていた扇子を遺品の中から見つけます。

ギルチェはジャンヒョンが亡くなったと思い、戦中にジャンヒョンがギルチェに掛けてくれた彼の上着を抱きしめ涙を流します。

疲れて眠りにつくと、夢の中の男性の顔が初めて見えます。それはジャンヒョンでした。夢の中でジャンヒョンに抱きつきギルチェ泣きます。

翌日、ジャンヒョンの上着を持って崖に向かい、彼の上着を振りジャンヒョンの名前を呼びます。

「ジャンヒョン様、戻ってきてください!戻ってきたら二度と冷たく突き放したりしません。ジャンヒョン様、戻ってきてください。まだ伝えていないことが…。だから戻ってきてください、ジャンヒョン様!」

その頃、ジャンヒョンは清国で濡れ衣を着せられ投獄されていました。

リャンウムは皇宮の前で歌を歌い、リャンウムの歌につられて皇帝が姿を現します。

リャンウムの計らいでジャンヒョンが皇帝の前へ連れて来られます。

「清軍の中に天然痘が蔓延したと噂を流した者がいる。噂を流したのはお前か?」

ジャンヒョン「その件は、イングルダイ将軍に説明しました」

皇帝「イングルダイ、こやつは朝鮮の間者なのか?あるいは戦で行き場を失った民か?」

イングルダイ「陛下、奴は間者ではありません。間者なら私が気づきます」

「有能な間者は重宝する。明国の袁崇煥(エンスウカン)を始末できたのは、明国の間者を利用したお陰だ」

イングルダイがジャンヒョンは間者ではないと発言したため、ジャンヒョンは放免されます。間者だと言えば、軍にいた時に見抜けなかったイングルダイの責任になるため、イングルダイは「間者ではない」と言う他なかったのです。

ジャンヒョンは、朝鮮の逃げた捕虜を捕らえ、間者ではないと証明するよう、イングルダイに命じられます。

ジャンヒョンは、生きるために朝鮮人を敵に突き出す自分を情けなく思いますが、選択肢はありません。

イングルダイは、ジャンヒョンが捕らえた捕虜のかかとを切ります。

ギルチェ、ウネは食べるのも困るようになり、着物を売ります。

着物を売る帰り道、ギルチェは、江華島(クァンファド)で助けてくれたク・ウォンムに会います。ウォンムはギルチェたちの状況を察し、食事を出してくれます。

ク・ウォンムは代々武官なので、鍛冶場を営み武器を作っていましたが、清国に武器作りを禁止されたため、ウォンムの家で雇っている職人たちは仕事を無くし困っていました。

ギルチェは「戦で窯や器を盗まれた者も多い、武器以外の物を作っては?」「私が鍛冶仕事を手伝ってもいいですか」と言いますが、「気の荒い職人たちを相手にできますか」と笑われてしまいます。それでも、ギルチェは「できます」と答えます。

銅銭の価値が下がったのを知ったギルチェは、ク・ウォンムに貰った綿布を大量の銅銭に変え、職人たちに真鍮の器を作らせ、自らも作業を手伝います。

真鍮の器を戦で奪われ、祭祀に使う器がないので、祭祀を重んじる両班の女人たちは装身具を売ってでも器を買うはずだとギルチェは考えたのです。

ギルチェは「落ちぶれた両班が偉そうにしている」と言われても言い返さずに仕事をし、ギルチェの苦労を知ったウネも手伝います。

感想

ヨンジュンは本当に世間知らずなのですね。新人官吏のくせに、王にあんなことを言うなんて無謀すぎます。

戦が終わるなり「夢に出てくる若様」に夢中になるギルチェに、のんきなものだと思っていましたが、ギルチェの父は精神を病み、ウネの父は亡くなり、ウネの夫のヨンジュンは牢に入れられ、ついにギルチェたちも生活が苦しくなりました。しかし、状況が良くなるのを泣きながら待つギルチェではありません。落ちぶれた両班と言われても、自分の家族のために行動します。ギルチェには元々、人になんと言われようと自分の目的のために突き進む強さ(図々しさ)があり、それが今回は良い方向に働いたようです。ヨンジュンよりもよっぽど世の中が見えていますし、頼りになる(笑)ウネもギルチェも、ヨンジュンのどこがいいの?と思いますよね(笑)

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 12話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 11話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

11話

清国への出発準備をしていたジャンヒョンの元へギルチェがやって来て「あなたが戻って来ても、会うつもりはない」と言います。

「なぜ会わないのですか。私の無事を祈ってこっそりお守りを持たせたくせに」

「誰が?髪飾りは私のじゃない」

「髪飾りとは言っていません。つまりこれはギルチェ殿のものでしたか。私の水筒入れにこっそり忍ばせたのですね」

髪飾りを取り返そうとするギルチェ。揉み合いになり、ギルチェとジャンヒョンは倒れてしまいます。

「私は〇ぬまでこの髪飾りを手放しません。返してほしければ、ここに手を入れて持っていきなさい」ジャンヒョンは髪飾りを衣の胸元にしまいます。

「あなたはやはり低俗でならず者で遊び人」と怒るギルチェの手を自分の胸に当てるジャンヒョン。

「なぜそなたを見るとこうも胸が高鳴るのか…私もさっぱりわからなくて」

ジャンヒョンに見つめられキスされるのかと目を閉じるギルチェをジャンヒョンは笑います。「誠に私と口づけしようとしたのか」

「あなたのような男は…敵に〇されようと私は涙一つ…」

ジャンヒョンがギルチェにキスします(ドラマのイメージ画像に使われている画がこのシーンでした)。

「そなたがまだヨンジュン殿を想っているのはわかっています。ですが、私を慕わずとも忘れずにいてほしい。今日、私と共にしたことを忘れてはなりません」

ギルチェは逃げることなくジャンヒョンを見送ります。

“毎夜、夢に見る殿方は誰なのか?ヨンジュン様だと思っていたけれど…違う?ジャンヒョン様なのかしら…”

ギルチェは出発するジャンヒョンにもう一度会いに行きます。

世子と一緒に清国へ行く決心をしたことで内官に礼を言われるジャンヒョン。「今は朝鮮にいる理由がありません。それから、あの哀れな息子(世子のこと)の運命が少し気になるからです」

(ジャンヒョンが清国へ行く理由は世子ではないと思うのですが、本当は何を言おうとしたのでしょうか)

世子一行は出発します。重臣たちは「行かないでください」と泣きます。

見送りの列に到着したギルチェ。清国兵は、「金になる」とギルチェを捕虜に加えようとしますが、すぐにジャンヒョンが気づき兵士に殴りかかります。「勝手に民を捕虜にするなと陛下はご命令だ」兵士は引き下がります。

気まずそうにするギルチェに「なぜそなたはいつも身勝手に振る舞うのか」と怒るジャンヒョン。ギルチェも「それはあなたの方です。むやみに私の唇を…。それなのに藩陽へ行く?何が様子見よ。身勝手なことをするのが様子見なのですか」と怒ります。

「何に怒っている?唇か?藩陽か?もしくは両方?」

「真剣に聞いてください。すべては遊びなのですか」

「いきなりどうした?私が気になり始めたのか?数日前までヨンジュン殿のことで泣いて悲しんでいたのに。口づけのせいで私に惚れたとか?色恋に関して才があるのはわかっていたが…参ったな…」

「どうかしていたわ。軽薄な者に一体何を…」帰ろうとするギルチェ。

「去る前になぜ来たのか理由を聞かせてくれ」

「夢を信じますか?夢の中で、果てしなく転がっていく大事な糸巻きを追っているんです。山を越え、川を渡り、履物を無くしていた。花が刺繍された履物なのに。とにかくある人が…それが誰かと…」

「履物を買えと?新しい履物が欲しいだけか」明らかに落胆したジャンヒョン。

その時世子の列に加わっている仲間に呼ばれたため、ジャンヒョンは戻って行きます。「行かなければ。清国の兵に気をつけて帰られよ」

「履物はいつくださるのですか。一体いつ?」

「藩陽へ行く私に履物を贈れとは…わかった。努力しよう。ところで私が履物を贈ったら、そなたは何をくれるのです?」

「何が欲しいのです?」

「わかっているはず。私が望むのはたった1つだけ。そなたの心だ。私だけを想うそなたの心」

「履物1つで私の心を得ようとするなんて…いつもそうだわ。万事が戯れの若様に心を差し上げるとでも?」

「私は万事が戯れだと?思い込みでは?私のような男に惹かれるのは恥ゆえ、どこの馬の骨かわからぬ遊び慣れた男、そう信じることでヨンジュン殿に恋慕できる。1人の男だけを純粋に思い続けるのは好ましい。だがしかし、そなたは決して純粋でも純情でもない。相手がいる男に色目を使う女は到底純真無垢とは言えない。だからそなたには私のような遊び人が似合う」

ギルチェはジャンヒョンを平手打ちします。「もう行って!藩陽で〇ねばいい!」

ジャンヒョンはギルチェの腕を引き留めます。「二度とヨンジュン殿を恋い慕わぬと言えば藩陽に行くのは取りやめる。言葉だけでもいい。心の中でヨンジュン殿を想うのは構わぬ。ただ言葉の上だけでも誓うのなら…」

「ヨンジュン様のことは容易には忘れられません」

ジャンヒョンはギルチェの腕を離します。

「そなたが憎い。ヨンジュン殿にあって、私にないものは何か教えてくれ」「ここへは履物を理由に見送りに来たと思ってよいのか?」

目に涙を浮かべながらも、ギルチェは答えません。

「一番美しい履物を持って帰ろう」

ジャンヒョンは行ってしまいます。

ウネとヨンジュンの様子を見ても、ギルチェはヨンジュンへの想いを断ち切ることができません。

一方のウネは、「敵兵に肌を見られたことで貞節を守れなかった、ヨンジュン様の妻になる資格はない」と思い悩みます。

そんなウネを「ヨンジュン様を幸せにできるのはあなただけ。資格があるのはあなただけ」と励まし、二人はついに婚姻します。

ギルチェは自分の中に芽生えたジャンヒョンへの想いに気づき始めています。

ジャンヒョンは藩陽に行く途中に、義州のヤンチョン親分を訪ねましたが、ヤンチョンはどこにもいません。

ヤンチョンは清国の捕虜になっていました。

清国皇帝と清の重臣は世子を追い詰めます。

「皇帝陛下は、逃げた朝鮮の捕虜を探すことを重視しておられるのに、世子はなぜこの件を軽視するのですか」

「皇帝陛下が禁じた南草(ナムチョ。タバコ)を持ち込むなんて、朝鮮の民は世子を軽んじている。南草を持ち込んだ者は鞭打ち80回の罰に処す」

「朝鮮の王はなぜ約束の兵を送らないのか?世子は朝鮮に戻る気はないのか?朝鮮の王は世子を見捨てたのか?約束の兵を送らないのなら世子も無事では済まぬ」

世子の様子を聞いたジャンヒョンは「世子は朝鮮には戻れず藩陽で〇ぬだろう。清国は朝鮮王と世子を仲違いさせる気だ。意地を張るとは世子は〇にたいのだろう」と言います。

藩陽に到着したジャンヒョンは、旅閣(ヨガク)を買い取りウシム亭の支店を出す計画を立てます。

通訳官は、特別に人参や南草の取引を許されているため、ジャンヒョンはそれを利用し、藩陽で密売をしている者たちの仲介人となり財を得、皇室の人間に賄賂を渡し味方を増やします。

世子嬪は「病にかかったドルゴンのために、急ぎ竹瀝(ちくれき。竹を加熱して出た液を集めたもので、最高級の薬)を手に入れよ」と難題を押しつけられた世子のため、何でも手に入れられるというジャンヒョンに近づき、世子は難所を乗り越えます。

清国の重臣の耳にも「朝鮮の優秀な通訳官がドルゴンに竹瀝を献上した」という話が届き、重臣がジャンヒョンに会いに来ます。やって来たのは、ジャンヒョンが清国兵に密偵に行った時、拷問し足の爪を剥いだあのイングルダイでした。

ジャンヒョンは「江華島(クァンファド)行きを願い出たが、江華島で朝鮮の捕虜になった。だが、清国の言葉を話せたので通訳官になり生き長らえた」「私を〇す時は前もって教えてください。皇族方にもう何も贈ることができないと伝えなければ」と話し、皇族との繋がりも主張します。

イングルダイは、ジャンヒョンを間者だと疑っており、いつか必ず〇すと警告します。

ギルチェはうたた寝をし、いつもの夢を見ています。しかし、いつも夢で見る男性の背中に大きな切り傷があり、血が…。そこで目を覚ましました。

ウネに相談すると「藩陽に行ったジャンヒョン様を心配しているのね」と言われてしまいますが、ギルチェは「まだ夢の中の殿方の顔を見ていないから、ジャンヒョン様なのかわからない」と答えます。

感想

夢の中の男性にこだわらず、自分の気持ちを考えたらいいのに!と思いましたが、中世では、夢がとても重視されたのですよね。気持ちより夢や占いが重視されるのが一般的だったのかもしれませんね。

それにしても、遠い清国に行くのだから「行かないで」と言ってほしかったです(泣)次はいつ会えるかわからない、現代のように情報共有の手段がないので、もし、ギルチェが引っ越してしまえば、一生会えないことも十分あり得るのです…。清国に行ってからのジャンヒョンの消息についても、伝えてくれる人がいなければ、調べる手段もほぼないのです。

ジャンヒョンも、「純粋ではないそなたには、私のような遊び人が似合う」なんて嫌味な言い方をしないで、素直な想いを伝えてほしいです(>_<)

ドラマなので、どこかのタイミングで再会できることは確定ではありますが…(^-^; 次はいつ再会できるのでしょうか(>_<)

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 11話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆