35話
干しダラを買いに全羅道(チョルラド)の商人が漢陽にやってきます。商人らは以前からシン・ソクチュと取引している者です。シン・ソクチュが商人らをもてなす食事にチョン家の干しダラを使った料理を出すようボンサムは手を回します。食事をしていたメン・グボムが、料理に使われている干しダラはチョン家の物だと気づきます。するとボンサムが会食の場に入っていき「目先の利益だけでなく今後の事をお考えください。今年チョン家の干しダラを買わなければチョン家は潰れ、皆さんは来年7両で干しダラを買うことになるでしょう」と商人たちに訴え、更に辛家に寝泊まりする商人たちを説得するため家に入り込み「チョン家の干しダラを買ったことで大行首に嫌がらせをさせたら、あなたたちが干しダラを作ったら良い。ノウハウをお教えします。このままでは庶民は干しダラを買えません。適正な値で商売するべき」と説得します。
「ミン・ギョムホとキム・ボヒョンが王妃の命で祈祷に参加する」とケトンの元に情報が入ります。王妃の親戚のミン・ギョムホに取り入る為、ケトンは下着のみの薄着で祈祷をしているところを見せつけます(下着とは着物の中に来ている白い肌着です)。そして、ミン・ギョムホが到着したところを見計らって、疲労と寒さで倒れたふりをします。シン・ソクチュよりもキム・ボヒョンよりも権力を持ったミン氏に取り入ることで更なる権力を得てボンサムを得る、とケトンは言います。
商人はチョン家の干しダラを5万4千両分買ってくれました。それを知ったシン・ソクチュはチョン家の干場を潰しにかかります。
祈祷を終え山から下りるケトンはチョン家干場を見かけます。チョン家干場に立ち寄ったケトンは、干しダラを買い、厚かましくもチョン家干場に泊まっていきます。ケトンはソリンに「ボンサムと離れて欲しい」と頭を下げますがソリンは相手にしません。翌朝ケトンが出立しようとすると、ボンサムとソリンが結婚式を挙げると言います。チョ・ソンジュンとワンバル、チェ・ドリが式を執り行い、ケトンは花嫁の付添人に名乗り出、ソリンを精神的に追い詰めます。
チョン家干場の場所を探しているソゲに、ケトンは「場所を教えるからソリンを殺せ」と言います。王妃から信頼を得て権力を握ったケトンは「女を殺したら、ソゲをユギジョンの大行首にしてやる」と約束します。
結婚したボンサムは、姉が預かっていたと言う母の形見のサンゴのかんざしをソリンに渡します。馬房を預かっていたマンチとパングムが干場にやってきてチョ・ソンジュンと鉢合わせします。マンチはチョ・ソンジュンに復讐を誓います。
ケトンからチョ・ソンジュンの居場所を聞いたソゲは、干場に海賊討伐隊を送ります。
ボンサムは、タラを提供してくれたパク氏に、仕入代2万両と、利益の50%の3千両を渡しますが、パク氏は2万3千両をそのままチョン家干場に投資します。