客主 35話 ネタバレ

干しダラを買いに全羅道(チョルラド)の商人が漢陽にやってきます。商人らは以前からシン・ソクチュと取引している者です。シン・ソクチュが商人らをもてなす食事にチョン家の干しダラを使った料理を出すようボンサムは手を回します。食事をしていたメン・グボムが、料理に使われている干しダラはチョン家の物だと気づきます。するとボンサムが会食の場に入っていき「目先の利益だけでなく今後の事をお考えください。今年チョン家の干しダラを買わなければチョン家は潰れ、皆さんは来年7両で干しダラを買うことになるでしょう」と商人たちに訴え、更に辛家に寝泊まりする商人たちを説得するため家に入り込み「チョン家の干しダラを買ったことで大行首に嫌がらせをさせたら、あなたたちが干しダラを作ったら良い。ノウハウをお教えします。このままでは庶民は干しダラを買えません。適正な値で商売するべき」と説得します。

「ミン・ギョムホとキム・ボヒョンが王妃の命で祈祷に参加する」とケトンの元に情報が入ります。王妃の親戚のミン・ギョムホに取り入る為、ケトンは下着のみの薄着で祈祷をしているところを見せつけます(下着とは着物の中に来ている白い肌着です)。そして、ミン・ギョムホが到着したところを見計らって、疲労と寒さで倒れたふりをします。シン・ソクチュよりもキム・ボヒョンよりも権力を持ったミン氏に取り入ることで更なる権力を得てボンサムを得る、とケトンは言います。

商人はチョン家の干しダラを5万4千両分買ってくれました。それを知ったシン・ソクチュはチョン家の干場を潰しにかかります。

祈祷を終え山から下りるケトンはチョン家干場を見かけます。チョン家干場に立ち寄ったケトンは、干しダラを買い、厚かましくもチョン家干場に泊まっていきます。ケトンはソリンに「ボンサムと離れて欲しい」と頭を下げますがソリンは相手にしません。翌朝ケトンが出立しようとすると、ボンサムとソリンが結婚式を挙げると言います。チョ・ソンジュンとワンバル、チェ・ドリが式を執り行い、ケトンは花嫁の付添人に名乗り出、ソリンを精神的に追い詰めます。

チョン家干場の場所を探しているソゲに、ケトンは「場所を教えるからソリンを殺せ」と言います。王妃から信頼を得て権力を握ったケトンは「女を殺したら、ソゲをユギジョンの大行首にしてやる」と約束します。

結婚したボンサムは、姉が預かっていたと言う母の形見のサンゴのかんざしをソリンに渡します。馬房を預かっていたマンチとパングムが干場にやってきてチョ・ソンジュンと鉢合わせします。マンチはチョ・ソンジュンに復讐を誓います。

ケトンからチョ・ソンジュンの居場所を聞いたソゲは、干場に海賊討伐隊を送ります。

ボンサムは、タラを提供してくれたパク氏に、仕入代2万両と、利益の50%の3千両を渡しますが、パク氏は2万3千両をそのままチョン家干場に投資します。

客主 33~34話 ネタバレ

難産の末、子どもが生まれました。ケトンはシン・ソクチュにもらった薬をソリンに飲ませようとしますが、寸でのところでソリンの侍女が「毒見」と言って全て飲んでしまいます。ケトンの侍女カンナンはシン・ソクチュに「息子が生まれた」と報告します。ボンサム一行もカンナンがお堂を抜け出したことに気が付きます。

辛家に異変が起きたと感づいたキム・ボヒョンはソゲに真相を聞きます。ソゲは「シン・ソクチュの妻が逃げた。シン・ソクチュは子供が作れない体で、父親はほかにいる」と明かします。

シン・ソクチュがお堂に到着しますがソリンは既に逃げ出した後でした。「妻は死んだことにするから息子だけは返して欲しい」という大行首にボンサムは「自分の息子だ」と譲りません。

干しダラのことをすっかり忘れていましたが、シン・ソクチュはボンサムがタラの干場を作ったと気づきます。大きな客主から品物を売ってもらえない貧しい行商人達も干しだらを売って欲しいと、まだ干しダラが完成していないにも関わらずボンサムの干場に押しかけます。

ソリンは大行首が付けた“ユス”を息子の名前にします。()れる()

名前だけでも大行首が付けてくれたものにしようと言い、ボンサムもソリンの考えに従います。

ボンサムが干場に発った隙を狙ってシン・ソクチュが子どもを奪いに来ますが、マンチが立ち向かい子どもをソリンの元に取り戻します。

ボンサムは子供に恥ずかしくない仕事をしようとこれまで以上に仕事に精を出します。

世子が病気になりケトンは王宮の王妃に呼ばれます。ケトンを山に籠り、100日祈祷を捧げると王妃に約束します。

冬なのに雪が降らない高温が続きボンサムの干場のタラが腐ってしまいます。かなりの量を廃棄しましたが、のちに雪が降り、ボンサム達は干しダラで有名な「元山産の干しダラ」と同等の品物が完成しました。それを元山の半値の20匹3両で売る事にします。

子どもの100日祝いが近づいてきているのにお披露目がなく、また、ボンサムを目の敵にするシン・ソクチュに、キム・ボヒョンは、子どもの父親はボンサムではと疑い始めます。

シン・ソクチュはボンサムに対抗して、元山の干しダラをチョン家より安い20匹2両で売り出します。

客主 32話 ネタバレ

ソリンの身を案じた侍女がボンサムに助けを求め馬房に行きますが、ボンサムは不在です。侍女は「必ずボンサムに」と手紙を預けて去りますが、その手紙をパングムが見てしまいます。手紙には、シン・ソクチュは、出産が終わればソリンを殺すつもりだということ、父親はボンサムだということが書かれています。文字を読めないマンチに伝えるため、パングムが言葉を話します!自分達のせいで馬房がめちゃくちゃになってしまったことやかかとを切られたことで情けなくて話す気もなくなり、声を失ったふりをしていたそうです(^-^; マンチはボンサムの元へ急ぎます。手紙を読んだボンサムはソリンの元に急ぎますが、急ぎすぎて足をくじいてしまい、ソリンの救出にはソンドル、マンチで行くことになります。辛家では出産に備えケトンとケトンの付き人以外の者の屋敷への入室を禁じますが、ソンドルはソリンの兄を装いシン・ソクチュの屋敷に入ることに成功します。ソンドルはソリンに「大行首はボンサムを殺せと長官に手紙を書いていた。我々が手紙をすり替えなければボンサムは死んでいた。大行首との約束を気にすることはない」と伝え、ソリンはソンドル達の用意した荷運びの箱に入り屋敷を抜け出そうとします。途中ケトンに見つかってしまいますが、何とソゲがケトンを気絶させ作戦は成功となります。

ケトンが「馬房の者が奥様をさらった」とシン・ソクチュに伝えます。ソリンを逃がしたソゲを責めるケトンは、ソゲに「子どもは父親の元に帰るべきだ」「シン・ソクチュの弱点を探している俺になぜ子供の父親のことを言わなかったのか」と言い返されてしまいます。これまで協力関係にあったソゲとケトンは、これで仲違いをします。

一度はチェ・ドリに背負われて馬房に帰ったボンサムですが、足を引きずりながら再びソリンの元に急ぎ、ソリンと再会を果たします。しかし、シン・ソクチュの捜索があり漢陽からは出られません。困ったボンサムはケトンのいるお堂にいきケトンに頼み込みます。好きな人からの必死の頼みを断れずケトンは受け入れます。

足をくじいて歩けなくなったボンサムは「俺はすくいようのない馬鹿だ」と言うのですが、こんな時に足をくじいてしまうなんて本当に馬鹿だとおもってしまいました…(^-^;ただその後に続く台詞は「あの人が何度も心の中で俺に助けを求めていたのに」なのですが(^-^;

パングムは話せないふりを長期間続けるなんて(^-^;

ボンサムはケトンにソリンのお産を頼むなんて、危険なことを選んでしまいましたね…

客主 31話 ネタバレ

ボンサムは、自分を陥れたのがシン・ソクチュであると知り、死を受け入れます。なぜシン・ソクチュが自分を殺そうとしているのか、それを明かせばソリンを辱めることになる、それなら死を選ぶと、チェ・ドリとソンドルに話します。

シン・ソクチュは「ボンサムを助けてやる。その代わり丈夫な子を産め。子供はわしが育てるから、お前のことはボンサムにゆずってやってもいい」とソリンに言います。ソリンは「子どもを置いていくことはできません。一生旦那様にお仕えします。この御恩は決して忘れません」と頭を下げます。

シン・ソクチュの腹心のノ書記がボンサムのいる広州(カンジュ)府役所に向かったと聞き、マンチ、パングム、ソンドル達は、ノ書記からシン・ソクチュの手紙を奪います。そこには「ボンサムを殺せ」とありました。マンチ達は、偽の手紙を作り、こっそりのノ書記の胸元に忍ばせます。何も知らない書記は偽の手紙を届けます。「牛皮が馬房の物だという証拠もない」とボンサムは無罪を言い渡されます。広州府長官ミン氏はシン・ソクチュの屋敷に来て「大行首の意向通りボンサムを放免した。手柄を頂きたい」と言います。手紙がすり替わっていることにシン・ソクチュは動揺します。牢を出たボンサムは商いでシン・ソクチュと勝負することを誓います。

辛家は、馬房の者たちに品物を売らないという妨害を続けますが、ボンサムは、売ってもらえないなら自分たちで作ろうと提案します。

シン・ソクチュは子供が生まれたらソリンを殺すつもりです。お産をケトンが手伝うと聞きソリンも警戒します。

開市場(ケ)にボンサム一行が行くと、偶然にもチョ・ソンジュンの部下、ワンバルに出逢います。チョ・ソンジュン、ワンバル、ボンサム達は、ソンジュンの人脈を頼り一緒にタラの干場を作ることにしますが、道は容易ではありません。

シン・ソクチュが子どものことで何が重大な事を隠していると感づいたソゲはメン・グボムのところへ行きます。ユギジョンの大行首になりたいソゲにとっても、舌を切られたメンにとっても倒すべき相手はシン・ソクチュなのです。メンは、シン・ソクチュの秘密が「借胎(チャテ)」でお腹の子の父親はボンサムだとソゲに明かします。

客主 30話 ネタバレ

ボンサムはソゲによる陰謀だと訴えますが拷問を受け続けています。ケトンはソゲにボンサムを解放しろと訴えに行きますが、ソゲは「シン・ソクチュがボンサムを殺したがっている、救うことはできない」と言います。ソンドルは、「ボンサムの為に黄客主かチャン客主に3万両借りてこい」と言います。ソンドルは「ボンサムは濡れ衣を着せられた」という行商人からの嘆願書と3万両の手形を持って広州府長官に会いに行きますが、証拠がなければ釈放できないと言われてしまいます。獄中のボンサムはソゲを呼び、牛皮を隠したのはソゲなのかと問いますが、ソゲは「黒幕はシン・ソクチュだ」と言います。ケトンはソリンに「ボンサムを救うよう大行首に頼んでほしい」と言いますが、ソリンは断ります。「子どもを守るために今は自分が生きなくてはならない」と言います。ケトンは次にキム・ボヒョンに頼みに行きます。ボンサムを嫌うボヒョンの説得は簡単ではありませんが「接長を味方にすれば25万人の行商人達を手中に収められる」と言われ、ボヒョンの気持ちも動きます。ボヒョンに呼ばれたボンサムは、土下座して命乞いをしますが、ボヒョンに「お前を助けたら、任房を私の思うままに動かすか、私の蓄財を手伝うか」と聞かれ、我に返ります。真っ直ぐで馬鹿正直なボンサムですが、それでは接長になった意味がないのです。

ソリンはケトンに「ボンサムに会うため獄に行きたい。最期の挨拶がしたい」と頼みます。ケトンはソリンの願いを聞き入れソリンを連れ牢に行きます。ソリンはボンサムに手料理を差し入れします。涙を流すソリンにボンサムは「もうすぐ父さんと姉さんに会えるのだから、泣かないでくれ」と言います。帰宅したソリンはシン・ソクチュに「ボンサムの命を助けてくれなければ死ぬ」「借胎(チャテ…なんとしても子供がほしい大行首は、自分に子供ができないのを知って、ソリンとボンサムを引き合わせました)を望んだのは旦那様だ」と脅します。

客主 29話 ネタバレ

チェ・ドリはソリンの侍女に会い、ソリンへの手紙を渡します。

ボンサムの演説が始まります。「俺は接長になりたいわけではありません。沢山の税を払い、重い荷を担ぎ、自分の手元には米3俵ほどしか残らない。納めた税が王様の元にきちんと届いているのか、行商人達の為に使われているのか、はっきりさせるためにここに立っています。この世は3つのものが清らかなら民が皆幸せになれると言います。それは、金の流れ、水、我々自身の心の在り方。チョン・ボンサムは、金の流れ、水の流れ、人の心を清らかにし、皆さんの悩み、自分自身の悩みを吹き飛ばします」

ボンサムの演説は成功し拍手喝采です。ソンドルはシン・ソクチュやソゲの前で、彼らの居たいところを付いたボンサムの身を案じます。宣恵庁長官のミン氏はボンサムの味方のようです。

ソリンがボンサムからの手紙を読んでいます。チェ・ドリがソリンの侍女の手紙を渡していたのを見たシン・ソクチュの腹心からソクチュにそのことが伝わり、ソクチュはソリンの部屋に行き手紙を読んでしまいます。手紙は子供の父親について問う内容でした。ソクチュはソリンに手紙の返事を書かせます。「父親は旦那様だ」と。シン・ソクチュはソゲを呼び出し、ボンサムを殺せと命じます。

黄客主が選挙応援にボンサムを訪ねます。黄客主と一緒にきたチャン客主が「ソゲが金をばらまいたので、ボンサム側の人間がソゲに寝返っている」と言います。金を配るのは選挙違反です。

ボンサムが選挙活動に行く途中ソゲに会います。ボンサムに同行していたマンチはソゲに「こいつは以前、馬房の手形を盗んだ」と言います。マンチは下半身を切られたことを馬鹿にされ、ボンサムの使い達と辛家の使い達で喧嘩になります。騒動の中、ソンドルはソゲが賄賂を渡そうと運んでいたのを見つけます。証拠を保存しようとしたソンドルは頭を後ろから殴られ失明の危機に陥ります。

ごたごたの中、選挙当日になり、ボンサムは最後の演説をします。「最後の演説である今日は、俺の名前の由来をお話します。ボンは奉る、サムは数字の3です。3つを奉れという意味で開城商人だった父が名付けました。開城商人には守るべき3つの基本があります。“永通(ヨントン)” “存信(チョンシン)” “行遜(ヘンソン)” 永通とは、物流を絶やさず商人として新しい販路を開拓すること。存信は、取引において信用を第一にすること。行遜は、物を買ってくださるお客様には謙虚に真心で接すること。この3つも守れ、そういう意味でボンサムと名付けられました。最も大切なのは基本です。任房の基本が守られれば、任房は本来の役割を果たすはずです。任房が役割を果たせば、我々は貧しさと飢えから抜け出すことができます。将来への不安から抜け出しましょう。チョン・ボンサムはその実現に命を懸けます」

最期の演説を大成功に終わります。

投票結果は、ソゲが112票、

ボンサムが233票、ボンサムが接長に選ばれました。勝利を祝うボンサム達のところに役人がやってきて、牛の闇処分と牛皮密売の疑いがあると投書があったと馬房を調べます。牛皮が見つかりボンサムは捕まります。

客主 28話 ネタバレ

ボンサムは桑の村で生糸2万斤を仕入れることに成功し、仕入れた生糸を行商人達に分けます。ソゲはボンサムを呼び出し「権力の後ろ盾や資金がないお前は、客主たちに勝つことはできない」と言います。メン・グボムは「キル・ソゲが生糸の売り手を紹介した」とシン・ソクチュに報告します。

ボンサム達は馬房に戻ります。

雪花紙を2万500両で売り、

その金で生糸2万斤を仕入れた。

生糸は1斤当たり2両で打った。

売上は4万両で、内半分は黄客主の取り分、馬房の取り分は2万両です。

税金の支払いもあり、シン・ソクチュに返済する89万両には程遠いです。

そんな時、任房(イムバン。行商人の自治組織)の代表・接長(チョプチャン)の選挙があります。現在の代表はシン・ソクチュと繋がりがある者で、シン・ソクチュが任房をも支配しています。「接長が変われば…」と思ったソンドルは、ボンサムを接長選挙に立候補させます。マンチは「選挙は金がかかるだけだ」と怒ります。峠の通行を守るため、多くの行商人達を守るため接長になれたら解決するとボンサムも心を動かされますが金がないので諦めます。ところが、馬房の取引先達が「馬房に押しかけ選挙の後押しをする、立候補しないなら推薦するつもり、馬房の支払いも後で良い」と言います。

ソゲは、ボンサムに生糸の売り手を紹介したことをシン・ソクチュに責められていました。ソゲは「ボンサムに借りがあり、返した」と言います(辛家の使いが勝手にしたことと思っていましたが、ソゲが手配したのですね。驚きです)。選挙に立候補する現接長が辛家にやってきて「ボンサムが選挙に立候補する」と伝えます。ソゲは緊急会議の為にユギジョンの客主たちを招集し、一方のシン・ソクチュはメン・グボムに「ソゲの借りは何なのか調べろ」と命じます。

当のボンサムは選挙に立候補する気はありません。ソンドルは「ユギジョンと任房の癒着を断てば商いができる、馬房も取り戻せる」と説得しますが、ボンサムは首を縦に振りません。馬房の取引先や貧しい行商人達が選挙資金にと金を集め馬房に持ってきます。「死ぬ気で稼いだ金を選挙に使うなんてダメだ」とボンサムは金を受け取ろうとしませんでしたが、最後は皆の為に立候補を決意します。

キム・ボヒョンとユギジョンの客主たちを集めたシン・ソクチュは、今回は現・接長チェ氏ではなく、ソゲを立候補させると言い出します。ソゲはシン・ソクチュの意向に従います。そのことはすぐにボンサム達にも伝わります。ソゲは「果川(カチョン)任房の代表」として立候補するそうです。ケトンが馬房にやって来「選挙には汚い奴が勝つのだからボンサムは勝てない」と助言しますが、ボンサムは「行商人達の暮らしを楽にするため」と言います。去り際、ケトンはボンサムが西洋から輸入した高級飴を買っているのを見つけ、それがソリンへのお土産だと気づきます。ケトンは飴を奪い、「ボンサムから」とソリンに渡します。「持っていくも、置いていくもご自由に」と言うと、ソリンは迷った末、飴を持って帰ります。

ボンサムは飴を取り返そうとケトンの元に急ぎますが、道中で飴を大事そうに食べるソリンを見つけます。ソリンはボンサムに飴を返そうとします。そこにケトンの元に向かっていたシン・ソクチュが通りかかり、二人が一緒に居るところを見られてしまいます。ソリンはボンサムの身を案じ、選挙への出馬を諦めるよう言います。そして、お腹の子の父親を打ち明けようとしますが…。シン・ソクチュが出てきてソリンを連れ帰ります。一部始終を見ていたケトンにボンサムは「今後二人の問題に介入したら、お前とは二度と会わない」と言い放ちます。屋敷に連れ戻したソリンがボンサムからの飴を持っていることにシン・ソクチュが気づいてしまい、ソリンは「二度と部屋から出るな、口もきくな。お前はわしが金を出して買った絵だ」と言われてしまいます。

選挙演説が始まります。ソゲが演説を始めると行商人の一人が「あいつは金で両班の地位を買った、辛家の番頭だ。選挙に出る資格はない」と叫びます。ソゲは「自分も昔は行商人で苦労して番頭になった、ユギジョンと行商人を繋ぐ仕事をする」と演説します。

客主 27話 ネタバレ

シン・ソクチュとソゲは、行商人たちが商売にしそうな品物を一切買わせるな、仕事ができないようにしろと大商人たちに命じます。

峠を越えたボンサムは行商人達に称えられます。千家客主から山賊になっていたウットルの仲間の一人が、罪滅ぼしのため、峠を越える行商人の為に宿屋を始めます。そこにソゲが来て、ソゲはボンサムに対する尊大な態度を責められます。ソゲはユギジョンの海産物客主を断ったボンサムに「後悔するぞ」と言いますが、ボンサムは「商道と信用を大切にすれば金はついてくる。父さんの教えを信じて生きていきたい」と答えます。

シン・ソクチュはキム・ボヒョンの元に行き、一旦争いは止め、ボンサムを倒すために力を合わせようと申し出ます。

「ユギジョンの命令で、元山の27の客主が行商人に品物を売らない」と結束したことをボンサム達は知ります。ボンサムの通知文を見て峠を越えてきた行商人達が、品物を買えないのはボンサムのせいだと押しかけてきます。それを見たソゲは「後先考えないからだ」「品物は絶対に渡さない」とボンサムに言います。

妊娠中毒に苦しむソリンにシン・ソクチュはケトンを呼びます。ソリンと二人きりになったケトンは「ソリンの想いがボンサムも私も大行首もお腹の子も皆を傷つける」とソリンに罵声を浴びせます。

追い詰められたコムべ達は客主を襲って品物を盗む、通知文を見て来てくれた行商人達の為だ、ボンサムには迷惑を掛けないと言い出します。それを聞いたボンサムは、自分が品物を仕入れてくるから心配するなと言います。ボンサムはソゲのところへ行き頭を下げますが、それで親切にしてくれるソゲではありません。ボンサムとソゲの話を聞いていた辛家の使いが密かにボンサムに手紙を渡します。そこには“桑村”とだけありました。ボンサム、チェ・ドリ、ソンドル達は桑の村に行きます。村人は「コオロギが生糸を食べてしまい品物はない」と言いますが、ボンサムは闇取引を強いられているのだと気づきます。そして「生糸を売ってほしい、これから先ずっと買う、他の行商人達にもこの村で買うように勧める、そうすれば適正な値で生糸が売れる」と説得します。

客主 26話 ネタバレ

ウットルとモンゲは千家客主の人間としてボンサムが墓を作り弔います。

ボンサム一行が峠を越え元山に向かっているとソゲの元に情報が入ります。紙は他の仲間が元山に運んでいるようです。ボンサム達は死んだ山賊の頭の遺品の中に辛家大客主の大量の手形を見つけます。ガプスはシン・ソクチュの甥だという噂があり、また「ボンサムを通すな」という旨をシン・ソクチュからの手紙を見つけます。怒ったボンサムはシン・ソクチュの元に向かいます。

シン・ソクチュの元にもボンサムが峠を越えたと情報が入ります。

ボンサムはシン・ソクチュの屋敷に乗り込み手紙を叩きつけます。シン・ソクチュは、ユギジョンと王室の財産を守るためしたことだと言い訳をします。そして「馬房を返せば満足か」と言いますが、ボンサムは「二度と道をふさぐことはしないでください。また同じようなことがあれば、行商人の掟において大行首を裁きます」と言います。大客主は「取引しよう」と言いますが、ボンサムは「心を売ってまで取引しようとは思いません。大行首様は私の命の恩人なので、この件は公にしません。これで借りを返します。峠を諦めてください」と言い出て行きます。シン・ソクチュは怒りのあまり倒れてしまいます。

チェ・ドリとコムベは元山で紙を売ろうとしています。ソゲが来て、雪花紙を自分たちが買うと持ち掛けます。

ボンサムはケトンに雪花紙を渡します。帰ろうとするボンサムを抱きしめ「なぜ私じゃなくて、大行首の妻なの」と泣きつくケトン。そこにソリンが入って来ます。勘違いして出て行くソリンをボンサムは追いかけます。ケトンが「何の用か」とソリンに聞くと、ソリンは「松パ馬房の主に会わせて欲しい、と頼みに来ました」と言います。ケトンは二人を部屋に通し自分は出て行きます(ケトンは部屋の外で盗み聞きします)。ソリンはボンサムの身を案じ「大行首と争ってはいけません」と言います。「たとえ旦那様に非があっても、命を助けてもらった恩を返すべきだ」と。ソリンのお腹に気づいたボンサムにソリンは「旦那様の子」と言います。「お腹の子の父親と私を助けてください」と言いソリンは出て行きます。ケトンはソリンがお腹の子の本当の父親をボンサムに明かさなかったことに満足します。帰宅したソリンは泣きます。ボンサムは自分がお腹の子の父親だと思っているのでしょうか。それともソリンの言葉を信じているのでしょうか。

馬房にシン・ソクチュが訪ねて来「手を組もう。父親の千家客主を返してやる、ユギジョンの海産物客主に加えてやる。その代わり北関大路(プッカンデロ)と峠を忘れろ」と持ち掛けます。シン・ソクチュは千家客主の番頭のキル・サンムンが以前、ユギジョンに入れてほしいと土下座して頼みに来たことをボンサムに伝え、「馬房の仲間たちの為にどうしたらいいのか考えろ」とボンサムを揺すりかけます。ボンサムが留守の間、馬房を預かっていたマンチはシン・ソクチュの手を握れとボンサムに助言します。不正を嫌うボンサムはシン・ソクチュの申し出を受け入れず、平康と元山を結ぶ峠は通れるようになったと全国の行商人に通知文を出します。ボンサムはシン・ソクチュの申し出に対する応えを言いにソクチュの屋敷に行きます。ソクチュは王室のため峠を封じたと言い訳しますが、ボンサムは、峠が通れるようになって商人が税を納められるようになれば王室の財政の問題ないと言い返します。そこへ、ソゲが雪花紙を買って戻って来たと知らせが入ります。それもシン・ソクチュが出した1締め10両で買ったと契約書まで持っています。チェ・ドリは「ソゲに朝鮮の民なら朝鮮人にうるべきだといわれた」と弁解します。ソゲは、雪花紙の買値500両、運搬費2万両を馬房に払いました。ソゲは改めてボンサムを殺し、商人の王になると誓います。シン・ソクチュはボンサムを倒せば、お前にユギジョンの海産物客主の座を与えると約束します。