恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 15話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

15話

ウネとギルチェの話を聞いてしまったヨンジュンは、ジャンヒョンに駆け落ちはしないよう説得に行きますが、ジャンヒョンに「ヨンジュン殿はギルチェ殿を奪われるのを恐れているのでは?今もギルチェ殿が自分を想ってくれていることを期待しているのでは?」と言われ、ジャンヒョンを殴ります。

「今更現れてギルチェ殿を家族から引き離すつもりか!」

「今まさに、その罪を償っている。私も以前はギルチェ殿の心からそなたを完全に追い出したのち、ギルチェ殿の心を手に入れようと欲をかいた。だが、もう耐えられぬ、心の半分でも、そのまた半分でも手に入れなければならぬ」

ジャンヒョンは、ク・ウォンムの屋敷にいるギルチェに会いに行きます。

「一つだけ聞こう。私を忘れて生きられるか?そなたが他の男と幸せになれるなら、私は身を引く。そなたが他の男を望むなら、二度と未練は抱かぬ。だが、そうでないなら、私と行こう」「今、この手を取らぬなら、そなたの元を去り、二度と現れぬ」

「相変わらずです。二度と現れぬと言えば、私が不安がるとでも?いつもそうです。舌先三寸で私を弄び、不安にさせ、やきもきさせて待たせる。そんな私の気持ちを考えたことが?」

「私を待たせたのは、そなたの方だろう。手に入れるとすぐに飽きる性分だ。ヨンジュン殿のことを長い間想っていたのは、手に入れられぬ男だからだろう。私のことも容易に手に入れば飽きると考えた。それゆえ心に決めた。容易に手に入らぬ男になると」

「ゆえに避難の際、私を捨てたのですか、口付けをしておきながら突き放したのですか」

「そなたのことを捨てても突き放してもいない」

「私はここにいました。片時も離れずにあなたのことを待ち続け、恋しがった」

「真に私を待ち続けて恋しがったのか」

「いいえ、今は違います。あなたを恋しがりも待つこともしません。一生憎みます。〇ぬまで憎みます。あなたも私みたいに泣きながら待てばいい!」

ジャンヒョンはギルチェを抱きしめます。

「帰って。振り返らずに行ってください。二度と騙されない」

「ギルチェ殿、ならば私は罰としてそなたの手で〇ぬ。それゆえ私と共に逃げよう」

ギルチェは首を横に振ります。

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ギルチェの姿が見えないのでク・ウォンムはギルチェを探しています。女性物の履物が庭に落ちていました。

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ギルチェはジャンヒョンの手を取ります!二人で逃げる決心をしました。

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ク・ウォンムの屋敷では「清国兵に女人がさらわれることが多い。ギルチェに何かあったのかも…」と兵を出しギルチェを探します。

チョンジョンイはクジャムに会いに行きます。「今から渡し場へ行く。ギルチェ様も来るはずだ。お前も一緒に行こう。難しく考えるな、必ず来いよ」クジャムはチョンジョンイの額にキスします。

ジャンヒョンとギルチェは一まず宿に入ります。

「駆け落ちでは?」と聞いてくる宿屋の女将に、ギルチェは「私の夫よ」と答えます。それを聞いたジャンヒョンは微笑みます。

「明日、渡し場へ行こう」と言うジャンヒョン。

ジャンヒョンは、清国で買ってきた履物を寝ているギルチェの足に合わせてみて、ぴったりなのを確認し、また微笑みます。

ギルチェは目を覚まします。「私の夫になるのですか?」

「そなたの行い次第だ。釣った魚ゆえ私の勝手だろう」ジャンヒョンは照れ隠しにまた憎まれ口をたたいてしまいます。

怒るギルチェを引き寄せます。「夫などとんでもない。そなたの使用人になる。私の身も心も、心の臓もそなたの物だ」

宿にウネとチョンジョンイがやって来ます。

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ギルチェを探すク・ウォンムの屋敷で、ク・ウォンムの部下が「結納の日に妙なことがありました。許嫁の方がある男を見て驚いていました」と伝えます。

「お前も見ただろう」と聞かれたパクテは「死んだ人が生きていたと聞いただけで、何も見ておりません」と口を滑らせます(>_<)

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ウネはクジャムに聞いてここに来たと言います。

「ここで会えてよかった。ク・ウォンム様があなたのことを探している。だから渡し場へは行ってはだめよ」

「私を罵ってもいい」

「私には責められない。心配せずに後のことは任せて」ウネはギルチェの背中を押します。

ク・ウォンムにギルチェについて聞かれるヨンジュン。

「死んだはずの男が生きて戻って来ただと?」

「ギルチェ殿がその者についていくわけがない」

「国法では、夫が密通した妻を〇すのは罪にならぬとご存じでしょう?すでにギルチェ殿は私の妻も同然。万一、ギルチェ殿が駆け落ちしたのなら、私はその男を〇して、必ずギルチェ殿を…」

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「またジャンヒョン様が黙って姿を消したらどうなさるんです?」「スゲチマ(外出時に使う被り物)もないのでは?」着替えを持ってきたチョンジョンイは、ギルチェを心配しています。

ギルチェは、落ち着いたら必ず迎えに行くとチョンジョンイに別れを告げます。

「いいえ、私まで一緒に行ったら悪い噂が立ちます。…必ず迎えに来てください。嫁がずに待っていますから」

ギルチェはチョンジョンイを抱きしめます。「必ず迎えに行く」

申し訳ないと謝るジャンヒョンを、ウネは「ギルチェはとても寂しがっていました。側で見ていて知っています。ゆえに今日はめでたい日です。ギルチェを幸せにしてください」と応援します。

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ウネが屋敷に一人で帰って来たのを見て、ヨンジュンも全てを悟ります。「良かったのだ。ギルチェ殿の願いが叶って」

翌朝。ギルチェの父は「ギルチェは後金兵に連れ去られた」と騒いでいます。

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別の渡し場で船を用意すると言うジャンヒョン。

ギルチェは一緒に行くと言いますが、ジャンヒョンは「風が冷たいゆえ、待っていてくれ」とギルチェを宿に置いていきます。

「お待ちを。私は結納を交わしました。この先そのことで後ろ指をさされたらどうしますか」

「怖いのか?」

「いいえ、聞かぬふりをします。でも、あなたが心変わりするやも。厚かましい私を疎んで、また突然去ってしまったら?」

「知らぬようだな。厚かましいゆえ惹かれた。行ってくる」ジャンヒョンは出かけ、ギルチェはジャンヒョンの用意した履物に気がつきます。

ギルチェは履物を履こうとしますが、父親を思い出し、ジャンヒョンに置き手紙を用意し、最後に父親に挨拶に行くことにします。

“父に挨拶するので、先に渡し場へ行っていてください”

父に「ヌングン里(リ)に行ってくる」と言い、ジャンヒョンの待つ渡し場へ急ぐギルチェ。しかし、心を患っている父を置いていくことはできず、ギルチェは引き返します…。

ギルチェは屋敷へ戻り、何事もなかったかのようにク・ウォンムに挨拶し、チョンジョンイはギルチェを見て泣き、ウネは「どうして?」とがっかりした様子です。

屋敷では、ギルチェとク・ウォンムの婚礼の準備が進みます。寂しそうな顔で婚礼の準備を見守るギルチェをジャンヒョンが遠くから見ています。

ギルチェはチョンジョンイに頼み、ジャンヒョンに履物を返します。手紙もありました。

“しばし心が揺らぎましたが、私は全てを捨てられるほど、あなたのことを信じていません。恋い慕ってもいません。私への情が残っているなら、全て忘れ去ってください”

ジャンヒョンは船に乗り、手紙と履物を河へ捨てます。その様子を離れたところからギルチェが見ています。

リャンウムも見ていました。リャンウムはギルチェの件で、ジャンヒョンを失ってしまったのですね。

“私を憎んだことがありますかと聞いた時、こう答えましたね。

そなたが去って行くとき、憎くてしばし見ていた、と。

でもいくら見ても憎しみは深まらず、己を憎んだ、と。

そして、おっしゃいました。

冷たい人だ。私の想いがわかるのか、と。

今、答えます。

察することができませんでした。

たとえ私の心が引き裂かれようと、あなたが同じ想いをせぬよう願うのみです”

ジャンヒョンはギルチェを忘れられず、自暴自棄になりながら清国に戻ります。

ギルチェは、ク・ウォンムと婚礼を挙げます。

感想

切なすぎて、胸が苦しくて、見ているのが辛かったし、視聴後もかなり引きずりました😿 あと少しだったのに、次回からはジャンヒョンと苦労するギルチェを見ることになると思っていたのに、あの時、宿にギルチェを置いて行かず、一緒に渡し場へ行っていたら…と悔やま…ますが、やはり家族を置いては行けませんよね。元と言えば、家族のために決心した婚姻。心を患っている父、幼い弟、両班の娘で一人では何もできない妹…自分がいなくては、家族がどんなに苦労をすることになるか…。後ろ指をさされて生きることになるか…。ク・ウォンムに何をされるかわからないですし…(ギルチェはク・ウォンムの冷酷さをまだ知らないわけですが。そして、14話の感想で、ク・ウォンムを「優しい人」と書いた私は、まんまと騙されていました…)。それでも悲しすぎる😿 

少し前までは「夢の中の若様」と結婚することしか考えていなかったお嬢様のギルチェが、戦争、父の病、ヨンジュンの投獄、貧困、様々なことを経験し、商売を始め大人になり、でも大人になると現実的な選択しかできないのですよね、悲しいことに。

ギルチェに会えることだけを考え清国で汚れ仕事をしてきたジャンヒョンも報われないです…。世子に協力するのも、朝鮮の民のため=ギルチェのため、儲けるのもギルチェのためだったのに…。婚姻してしまったので、この先のハッピーエンドはないのでしょうか😿

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 15話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 14話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

14話

ギルチェはジャンヒョンの幻に話しかけます。「私たちは遠い遠い、後の世で再び会いましょう」

帰国したジャンヒョンはギルチェを探します。「苦労が多かったろうから、私を見つけたら足袋のまま抱きつくだろうな」

しかし、ジャンヒョンが目にしたのは、結納の儀を行うギルチェでした。

ク・ウォンムのプロポーズを断った数日後、ギルチェの父が行方不明になる事件がありました。

ギルチェの父は、心を病んでおり、後金に襲われた時のまま時間が止まっています。

その父を探し連れ帰ったのはク・ウォンムでした。

後金に怯えるギルチェの父に、従事官(チョンサグァン)であるウォンムは「この剣で大勢の後金兵を斬りました。ギルチェ殿もジェナム(ギルチェの弟)も私が守ります」と話しかけ、ギルチェの父は安心します。

ウォンムに御礼を言うギルチェ。すると、ウォンムは「あの男にはあって、私にないものはなんだ?」と言います。

ギルチェは、過去にジャンヒョンにもそう言われたことを思い出し、ウォンムにジャンヒョンの影を重ねます。

その後もウォンムはギルチェの家族を気遣ってくれます。

「私に嫁いでくれれば、辛い仕事などしなくても良くなる」と言うウォンムに、ギルチェは「私は腹黒い女で、優しい妻になれません」と断ります。

それでも、「あの男を忘れずとも良い。もう亡くなった者ゆえ気にしない」と真っ直ぐにギルチェを見てくれるウォンムに心を開き、ギルチェはウォンムの想いを受け入れたのです。

ウォンムは、帰国したリャンウムに「婚礼の日に歌を歌ってほしい」と頼みます。

リャンウムはギルチェとウォンムの様子を見に行きます。リャンウムに気づいたギルチェは、リャンウムを追いかけ、「ジャンヒョン様はなぜ亡くなったの」と聞きます。

「最期は苦しまずにお逝きに?」

「はい、幸い」

「それなら…良かった」

「もしや私に残した言葉はなかった?」「ありません。ジャンヒョンには、藩陽に他の情人がいましたので」

ジャンヒョンがギルチェを見つける数日前。

王は世子への不信感を募らせます。世子が王座を狙っているという妄想を抱いていますが、それは清国が朝鮮王にそう思わせるよう仕組んだことでした。

清国の策に気づいていたジャンヒョンは、世子が清国で苦労していた姿を敢えて王に見せることで、王の不信感を取り除こうとし、ジャンヒョンの作戦は成功します。

ジャンヒョンは、履物を渡した時のギルチェの喜ぶ姿を想像し、仕事に励んでいました。

朝鮮に戻りギルチェを探しますが、なかなか見つけることができません。

ある夜、ジャンヒョンは結納を行う屋敷を目にします。花嫁として現れたのはギルチェでした。ジャンヒョンに気づいたギルチェも凍りつきます。

ショックを受けたジャンヒョンは、帰宅し、ギルチェに贈るために買った靴を燃やしてしまいます。

ジャンヒョンに会いに来たギルチェに、ジャンヒョンは「男なしでは生きられぬのですか。それゆえ嫁ぐのですか」と酷い言葉をかけてしまいます。

「はい。その通りです。1日たりとも殿方なしでは生きられません。身も心も寂しくて耐えられません。それが過ちだとでも?」

「ならば私にも機会を与えてほしかった。寄り添う男が誰でも構わぬのなら、私の元へ来るべきだった」

「あなたのことは決して受け入れられません。真心の感じられない人とは、何も分かち合えません」

もう婚礼が決まっていたので、ギルチェもそう言うしかなかったのでしょうか。「藩陽に情人がいた」と聞いて失望したのでしょうか。

ジャンヒョンは、ギルチェの屋敷にやって来ます。

夫となる人は、江華島(クァンファド)でギルチェを助けた男でした。ジャンヒョンは後金兵を大勢倒しギルチェを守ったのに、自分のせいでギルチェが江華島に行き苦労したことに責任を感じ、「江華島に行っていない」と嘘をつきました。ですので、ギルチェはク・ウォンムが命の恩人だと誤解しています。

「島でギルチェ殿を助けたのは私だ」と今更言ったところで、ギルチェは信じてくれず、自分を手に入れるための嘘だと思い、ジャンヒョンを軽蔑します。

「愚かにもあなたを信じていました。『私としたことを忘れるな』という言葉を信じていました。なのに、なぜ私をお忘れに?藩陽の女人を目新しく感じましたか?」

「一時もそなたを忘れたことはない」

「あなたが亡くなったと思い…二度と会えぬと思っていました」

「藩陽で野暮用があり、早く戻って来られなかった」

「野暮用?私はいつも後回しですね。私の心を欲しがるのに、あなたはいつも他のことを優先させます。待ち続けた私が愚かだったのです。戻る約束もしませんでした」

「そなたこそ、想いに偽りはないか?はっきりこう言ったはず。『ヨンジュン殿を恋い慕わぬと言えば藩陽には行かない。そなたの側にいる』と。それなのに、私を冷たく突き放した。ヨンジュン殿ではなく他の男と…」

「それが私たちの定めなのです。すれ違いです。手遅れです。縁談がまとまったので、もう婚礼を挙げたも同然です」

「それでも構わぬ。ヨンジュン殿を想いながら、他の男に嫁いでも…いや、そなたの想いは関係ない。そなたは…この私のものだ」

「これがあなたです。身勝手な男」

帰ろうとするギルチェをジャンヒョンは抱きしめます。

「ギルチェ殿、どうか私にも機会をくれ。もうそなたのことを置いて去らぬ。二度とそなたのことを待たせはせぬ。船を用意する。共に逃げよう」

ジャンヒョンはチョンジョンイからすべてを聞きます。

「知らせを聞いてお嬢様は泣き崩れました。ジャンヒョン様の衣を持って、若様のお名前を何度も呼び続けました。『ジャンヒョン様、戻ってきてください』

あれほど泣くお嬢様を初めて見ました。それに、他でもないリャンウムが亡くなったと言ったそうです。疑いようがありません」

ジャンヒョンに問い詰められたリャンウムは言い訳をします。「ギルチェ様に会ったのは、既に縁談が固まった後だった。イ・ジャンヒョンが生きていると教えるのは気が進まなかった。あの女は不吉だ。他の女にしろ。あの女のせいで〇にかけた。あの女はお前を傷つけ、惨めな想いをさせるだけだ。結局、お前を待てず他の男と…。悔いてはいない。あの時に戻っても同じように言う。あの女に関わったらお前が不幸になりそうで、そう言ったんだ」

ギルチェは、ジャンヒョンが生きていたとウネに相談します。「島で私を助けたと偽りまで言った。もう手遅れよ。幾度となく姿を消した人を信じてついて行くわけにはいかない。行かない。絶対にね」

ヨンジュンは、ウネとギルチェの会話を聞いてしまいます。

感想

切なすぎる😿 素直になれない2人。それでもギルチェはようやくジャンヒョンに想いを伝えることができたのに、ジャンヒョンが亡くなったと思って婚礼を挙げるところだったなんて…。リャンウムを一生恨みますよ。

あと半分以上残っているので、最後にはギルチェとジャンヒョンが結ばれるのでしょうか。ク・ウォンム様も優しい方なので、そうなるとク・ウォンムが可哀想ではありますが(^-^;

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 14話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 13話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

13話

イングルダイに「賄賂に使う金を用意せよ」と命じられたジャンヒョンは、代わりに人参取引の許可をもらいます。

生きるために清に媚を売り、やりたくない仕事もしなければならなくなったジャンヒョンは、空しく酒を煽り、ギルチェの幻を見ます。

世子は、ジャンヒョンが清国皇室に竹瀝(ちくれき)を納めたと知り、イングルダイに媚びて命拾いをしたと罵り、清国に来てから溜まっていたストレスをジャンヒョンにぶつけます。

そんな世子にジャンヒョンは進言します。

「清国に施しをしたとお考えになったらよい」「王様が無能だから戦に負けたとお考えなのですか。そうではありません。朝鮮の王が無能だから戦が起きたという流言は、敵が朝鮮に戦の責を負わせるための策として言い広めたのです。敵の策に踊らされてはなりません」「ホンタイジは誰よりも狡猾です」「両班たちが申すには、戦に負けた後、朝鮮の民にできることは堂々と〇ぬか卑屈に生きるかのどちらかだそうですが、敵を直視して大胆に生き残る道もあります。決して卑屈になってはなりません。生き延びて、良き日を迎えねばなりません」

翌日、世子はイングルダイに、清国に5千石の兵糧を送るよう求められますが、「送りたい気持ちは山々だがすぐには用意できないので米に粟(あわ)を混ぜても良いか」と交渉し、同意を得ます。

朝鮮の王は「世子は、満洲語を覚え、清国式の祭祀に列席したと聞いた」と世子に不信感を抱き始めます。

真鍮の器が完成します。1つはウネの父の祭祀用に取って置き、残りはパンドゥネの夫が売り歩くことになります。しかし、パンドゥネの夫は、行商中に器を盗まれてしまいます…。ギルチェは器を取り返しに行きますが、既に器は売りさばかれており、1つしか残っていません。行商人たちがギルチェを襲おうとしますが、ギルチェを心配し追いかけてきたク・ウォンムに助けられます。

ク・ウォンムは「器作りはやめよう」と言いますが、ギルチェは諦めず、1つ残った器を売ってくると言います。ウネは、父の祭祀用によけておいた器を差し出し「2つ売れる」とギルチェに寄り添います。

ギルチェは器を売り、銀の簪を得、それを持って妓楼に行きます。妓楼では簪の代金の代わりに、清国の使臣が求めている物を聞き出し、以前ジャンヒョンから聞いた話を参考に、新たな商売を始めます。

清国の使臣が欲している物は生姜でした。ギルチェは、働き手がおらず未収穫の生姜畑を見つけ、収穫を手伝い、生姜を買い取り、清国の使臣に売り、米を買います。

「私のせいで3俵だけになったゆえ、約束の1人当たり半俵ではなく、この3俵を皆で分けます」鍛冶屋の職人、ギルチェとウネの家族と使用人に食事を与えることができました。

「真鍮の器2つを米3俵にしました。最初の約束とは違いますが、私の手腕を信じて共にする考えはありませんか」ギルチェは鍛冶職人たちの心を得ます。

次に、護身用の美しい小刀を作り、両班の娘や妓生に売ります。米や綿布を得て、家族にも満足な食事を与えることができました。

ジャンヒョンの人参取引は順調です。5千両の儲けが出たので、500両は紙に変え親王に贈り、500両は絹に変え皇室の女人に贈り、イングルダイには上質の竹瀝を贈ります。

ジャンヒョンの付き人のクジャムは、ジャンヒョンが敵と親しいふりをすることで、帰国後に酷い扱いを受けるのではと心配します。

イングルダイは「お前が間者だと知っているが、役立つゆえ側に置いているだけだ」「世子が朝鮮に一時帰国できるよう皇帝に頼んでおいた」とジャンヒョンの働きを認めます。

しかし、朝鮮の王は世子の帰国を喜びません。

先に帰国してウシム亭の掃除をしておくというリャンウムに、ジャンヒョンは「ギルチェ殿に私が戻ると伝えてくれ」と頼みます。

ジャンヒョンはギルチェに贈る大量の靴を購入していました。

ギルチェは「心を患って教えられなくなった父と、亡くなったウネの父への気持ち」と言い儒者の長老、チャン・チョルに書院(ソウォン)で使う紙と墨を贈ります。

チャン・チョルはギルチェの好意への御礼として、ヨンジュンの放免を求める上疏を王に送り、ヨンジュンは放免されます。

ギルチェに気のあるク・ウォンムはギルチェに「いつも共にいる、一体どんな仲なのだとよく聞かれる」と言いますが、ギルチェは「噂など気になさらずに」と、ク・ウォンムの気持ちに気づいていません。

ク・ウォンムと食事に行ったことを「男性と食事に行った恥知らずの姉」と妹にまで罵られますが、ギルチェは家族を守ることに精一杯です。幼い弟を書堂(ソダン)に通わせて科挙に及第させる、妹には立派な花嫁道具をたくさん持たせて嫁がせる、そのためには、なりふり構っていられないのです。「食べなければ〇ぬけれど、陰口を叩かれても〇なない」

姉の想いを知った妹は「ク・ウォンム様は姉さんを想っている」「まだあの方を想っているの?〇んだ人の事は忘れて」と姉の幸せを後押しします。

ギルチェは、「一番美しい履物を持って帰ってくる」と言ったジャンヒョンをまだ忘れられずにいます。

ク・ウォンムはギルチェにプロポーズします。…が、ギルチェは笑ってしまいます。「久しぶりに言われたので嬉しくて…以前は大勢の殿方から求婚されました。その時の若様方は、戦乱中に亡くなったり、村を出て行ったり…お話は聞かなかったことにします。どうか恥じぬよう」

「あの方はもう〇にました」ク・ウォンムもギルチェの想いに気がついているようです。

世子は帰国し、一緒に帰国したジャンヒョンもギルチェに会えると喜んでいます。

感想

ジャンヒョンもギルチェも、それぞれ生きるために必死です。両班のお嬢様がここまでの商才を発揮できるなんて(^-^; 恥を捨て商売人になるくらいなら、と命を落とした両班もいるのかな…と思いました。ウネの夫・ヨンジュンもギルチェのお陰で助かりました(^-^; 

ジャンヒョンが朝鮮に帰国し、いよいよ次回は再会できるのかしら♡楽しみです。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 13話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 12話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

12話

世子と一緒に清国へ渡った役人が「朝鮮が清国へ送った献上品を、清国の通訳官のチョン・ミョンスが着服している。皇帝に報告すべき」、と世子に進言しますが、ジャンヒョンは、「チョン・ミョンスの背後にいる人は誰か?知らないふりをすべき」と助言します。チョン・ミョンスはイングルダイのお気に入りのため、好き放題していました。

朝鮮の朝廷にて。王は「大臣たちが病を理由に官職を辞職している。清国に頭を下げた王には仕えることができないのか?」と怒りを募らせます。

誰も何も答えない中、ヨンジュンは「世子様が人質となり、民は嘆き悲しんでおります。万民が世子様のお戻りと国の安泰を願っております。

しかし、王様は苦言を呈せば難色を示されます。己の欲を満たすことを捨てられず、人に勝つことばかりをお考えです。これでは大事を成せません。

大臣たちの行いを疑うより、己を顧みて正しい道をお進みください。王は民を慈しみ、臣下は王を諫め、王は臣下の言葉に耳を傾ける、さすれば清国を教え導くことができ、世子様が戻って来られます」と進言します。

王の怒りを買ったヨンジュンは清国の使臣に命じられますが、断ったため投獄され、ウネや一緒に暮らしていたギルチェも財産を没収され、あばら家に住まいを移します。所持品の中から売れそうな物は売らないと生活できなくなります。

そんな中、藩陽に行った人々が帰ってくると情報が入ります。

ギルチェは、ジャンヒョンが帰ってくると期待しますが、ジャンヒョンの姿はありません。

藩陽から戻った大臣が「イ・ジャンヒョンはチョン・ネギョンと共に〇んだかもしれない。藩陽で亡くなった者の遺品が役所にある」と言うので、ギルチェは役所で遺品を確認します。

すると、あろうことか、ギルチェの髪飾りとジャンヒョンがいつも持っていた扇子を遺品の中から見つけます。

ギルチェはジャンヒョンが亡くなったと思い、戦中にジャンヒョンがギルチェに掛けてくれた彼の上着を抱きしめ涙を流します。

疲れて眠りにつくと、夢の中の男性の顔が初めて見えます。それはジャンヒョンでした。夢の中でジャンヒョンに抱きつきギルチェ泣きます。

翌日、ジャンヒョンの上着を持って崖に向かい、彼の上着を振りジャンヒョンの名前を呼びます。

「ジャンヒョン様、戻ってきてください!戻ってきたら二度と冷たく突き放したりしません。ジャンヒョン様、戻ってきてください。まだ伝えていないことが…。だから戻ってきてください、ジャンヒョン様!」

その頃、ジャンヒョンは清国で濡れ衣を着せられ投獄されていました。

リャンウムは皇宮の前で歌を歌い、リャンウムの歌につられて皇帝が姿を現します。

リャンウムの計らいでジャンヒョンが皇帝の前へ連れて来られます。

「清軍の中に天然痘が蔓延したと噂を流した者がいる。噂を流したのはお前か?」

ジャンヒョン「その件は、イングルダイ将軍に説明しました」

皇帝「イングルダイ、こやつは朝鮮の間者なのか?あるいは戦で行き場を失った民か?」

イングルダイ「陛下、奴は間者ではありません。間者なら私が気づきます」

「有能な間者は重宝する。明国の袁崇煥(エンスウカン)を始末できたのは、明国の間者を利用したお陰だ」

イングルダイがジャンヒョンは間者ではないと発言したため、ジャンヒョンは放免されます。間者だと言えば、軍にいた時に見抜けなかったイングルダイの責任になるため、イングルダイは「間者ではない」と言う他なかったのです。

ジャンヒョンは、朝鮮の逃げた捕虜を捕らえ、間者ではないと証明するよう、イングルダイに命じられます。

ジャンヒョンは、生きるために朝鮮人を敵に突き出す自分を情けなく思いますが、選択肢はありません。

イングルダイは、ジャンヒョンが捕らえた捕虜のかかとを切ります。

ギルチェ、ウネは食べるのも困るようになり、着物を売ります。

着物を売る帰り道、ギルチェは、江華島(クァンファド)で助けてくれたク・ウォンムに会います。ウォンムはギルチェたちの状況を察し、食事を出してくれます。

ク・ウォンムは代々武官なので、鍛冶場を営み武器を作っていましたが、清国に武器作りを禁止されたため、ウォンムの家で雇っている職人たちは仕事を無くし困っていました。

ギルチェは「戦で窯や器を盗まれた者も多い、武器以外の物を作っては?」「私が鍛冶仕事を手伝ってもいいですか」と言いますが、「気の荒い職人たちを相手にできますか」と笑われてしまいます。それでも、ギルチェは「できます」と答えます。

銅銭の価値が下がったのを知ったギルチェは、ク・ウォンムに貰った綿布を大量の銅銭に変え、職人たちに真鍮の器を作らせ、自らも作業を手伝います。

真鍮の器を戦で奪われ、祭祀に使う器がないので、祭祀を重んじる両班の女人たちは装身具を売ってでも器を買うはずだとギルチェは考えたのです。

ギルチェは「落ちぶれた両班が偉そうにしている」と言われても言い返さずに仕事をし、ギルチェの苦労を知ったウネも手伝います。

感想

ヨンジュンは本当に世間知らずなのですね。新人官吏のくせに、王にあんなことを言うなんて無謀すぎます。

戦が終わるなり「夢に出てくる若様」に夢中になるギルチェに、のんきなものだと思っていましたが、ギルチェの父は精神を病み、ウネの父は亡くなり、ウネの夫のヨンジュンは牢に入れられ、ついにギルチェたちも生活が苦しくなりました。しかし、状況が良くなるのを泣きながら待つギルチェではありません。落ちぶれた両班と言われても、自分の家族のために行動します。ギルチェには元々、人になんと言われようと自分の目的のために突き進む強さ(図々しさ)があり、それが今回は良い方向に働いたようです。ヨンジュンよりもよっぽど世の中が見えていますし、頼りになる(笑)ウネもギルチェも、ヨンジュンのどこがいいの?と思いますよね(笑)

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 12話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 11話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

11話

清国への出発準備をしていたジャンヒョンの元へギルチェがやって来て「あなたが戻って来ても、会うつもりはない」と言います。

「なぜ会わないのですか。私の無事を祈ってこっそりお守りを持たせたくせに」

「誰が?髪飾りは私のじゃない」

「髪飾りとは言っていません。つまりこれはギルチェ殿のものでしたか。私の水筒入れにこっそり忍ばせたのですね」

髪飾りを取り返そうとするギルチェ。揉み合いになり、ギルチェとジャンヒョンは倒れてしまいます。

「私は〇ぬまでこの髪飾りを手放しません。返してほしければ、ここに手を入れて持っていきなさい」ジャンヒョンは髪飾りを衣の胸元にしまいます。

「あなたはやはり低俗でならず者で遊び人」と怒るギルチェの手を自分の胸に当てるジャンヒョン。

「なぜそなたを見るとこうも胸が高鳴るのか…私もさっぱりわからなくて」

ジャンヒョンに見つめられキスされるのかと目を閉じるギルチェをジャンヒョンは笑います。「誠に私と口づけしようとしたのか」

「あなたのような男は…敵に〇されようと私は涙一つ…」

ジャンヒョンがギルチェにキスします(ドラマのイメージ画像に使われている画がこのシーンでした)。

「そなたがまだヨンジュン殿を想っているのはわかっています。ですが、私を慕わずとも忘れずにいてほしい。今日、私と共にしたことを忘れてはなりません」

ギルチェは逃げることなくジャンヒョンを見送ります。

“毎夜、夢に見る殿方は誰なのか?ヨンジュン様だと思っていたけれど…違う?ジャンヒョン様なのかしら…”

ギルチェは出発するジャンヒョンにもう一度会いに行きます。

世子と一緒に清国へ行く決心をしたことで内官に礼を言われるジャンヒョン。「今は朝鮮にいる理由がありません。それから、あの哀れな息子(世子のこと)の運命が少し気になるからです」

(ジャンヒョンが清国へ行く理由は世子ではないと思うのですが、本当は何を言おうとしたのでしょうか)

世子一行は出発します。重臣たちは「行かないでください」と泣きます。

見送りの列に到着したギルチェ。清国兵は、「金になる」とギルチェを捕虜に加えようとしますが、すぐにジャンヒョンが気づき兵士に殴りかかります。「勝手に民を捕虜にするなと陛下はご命令だ」兵士は引き下がります。

気まずそうにするギルチェに「なぜそなたはいつも身勝手に振る舞うのか」と怒るジャンヒョン。ギルチェも「それはあなたの方です。むやみに私の唇を…。それなのに藩陽へ行く?何が様子見よ。身勝手なことをするのが様子見なのですか」と怒ります。

「何に怒っている?唇か?藩陽か?もしくは両方?」

「真剣に聞いてください。すべては遊びなのですか」

「いきなりどうした?私が気になり始めたのか?数日前までヨンジュン殿のことで泣いて悲しんでいたのに。口づけのせいで私に惚れたとか?色恋に関して才があるのはわかっていたが…参ったな…」

「どうかしていたわ。軽薄な者に一体何を…」帰ろうとするギルチェ。

「去る前になぜ来たのか理由を聞かせてくれ」

「夢を信じますか?夢の中で、果てしなく転がっていく大事な糸巻きを追っているんです。山を越え、川を渡り、履物を無くしていた。花が刺繍された履物なのに。とにかくある人が…それが誰かと…」

「履物を買えと?新しい履物が欲しいだけか」明らかに落胆したジャンヒョン。

その時世子の列に加わっている仲間に呼ばれたため、ジャンヒョンは戻って行きます。「行かなければ。清国の兵に気をつけて帰られよ」

「履物はいつくださるのですか。一体いつ?」

「藩陽へ行く私に履物を贈れとは…わかった。努力しよう。ところで私が履物を贈ったら、そなたは何をくれるのです?」

「何が欲しいのです?」

「わかっているはず。私が望むのはたった1つだけ。そなたの心だ。私だけを想うそなたの心」

「履物1つで私の心を得ようとするなんて…いつもそうだわ。万事が戯れの若様に心を差し上げるとでも?」

「私は万事が戯れだと?思い込みでは?私のような男に惹かれるのは恥ゆえ、どこの馬の骨かわからぬ遊び慣れた男、そう信じることでヨンジュン殿に恋慕できる。1人の男だけを純粋に思い続けるのは好ましい。だがしかし、そなたは決して純粋でも純情でもない。相手がいる男に色目を使う女は到底純真無垢とは言えない。だからそなたには私のような遊び人が似合う」

ギルチェはジャンヒョンを平手打ちします。「もう行って!藩陽で〇ねばいい!」

ジャンヒョンはギルチェの腕を引き留めます。「二度とヨンジュン殿を恋い慕わぬと言えば藩陽に行くのは取りやめる。言葉だけでもいい。心の中でヨンジュン殿を想うのは構わぬ。ただ言葉の上だけでも誓うのなら…」

「ヨンジュン様のことは容易には忘れられません」

ジャンヒョンはギルチェの腕を離します。

「そなたが憎い。ヨンジュン殿にあって、私にないものは何か教えてくれ」「ここへは履物を理由に見送りに来たと思ってよいのか?」

目に涙を浮かべながらも、ギルチェは答えません。

「一番美しい履物を持って帰ろう」

ジャンヒョンは行ってしまいます。

ウネとヨンジュンの様子を見ても、ギルチェはヨンジュンへの想いを断ち切ることができません。

一方のウネは、「敵兵に肌を見られたことで貞節を守れなかった、ヨンジュン様の妻になる資格はない」と思い悩みます。

そんなウネを「ヨンジュン様を幸せにできるのはあなただけ。資格があるのはあなただけ」と励まし、二人はついに婚姻します。

ギルチェは自分の中に芽生えたジャンヒョンへの想いに気づき始めています。

ジャンヒョンは藩陽に行く途中に、義州のヤンチョン親分を訪ねましたが、ヤンチョンはどこにもいません。

ヤンチョンは清国の捕虜になっていました。

清国皇帝と清の重臣は世子を追い詰めます。

「皇帝陛下は、逃げた朝鮮の捕虜を探すことを重視しておられるのに、世子はなぜこの件を軽視するのですか」

「皇帝陛下が禁じた南草(ナムチョ。タバコ)を持ち込むなんて、朝鮮の民は世子を軽んじている。南草を持ち込んだ者は鞭打ち80回の罰に処す」

「朝鮮の王はなぜ約束の兵を送らないのか?世子は朝鮮に戻る気はないのか?朝鮮の王は世子を見捨てたのか?約束の兵を送らないのなら世子も無事では済まぬ」

世子の様子を聞いたジャンヒョンは「世子は朝鮮には戻れず藩陽で〇ぬだろう。清国は朝鮮王と世子を仲違いさせる気だ。意地を張るとは世子は〇にたいのだろう」と言います。

藩陽に到着したジャンヒョンは、旅閣(ヨガク)を買い取りウシム亭の支店を出す計画を立てます。

通訳官は、特別に人参や南草の取引を許されているため、ジャンヒョンはそれを利用し、藩陽で密売をしている者たちの仲介人となり財を得、皇室の人間に賄賂を渡し味方を増やします。

世子嬪は「病にかかったドルゴンのために、急ぎ竹瀝(ちくれき。竹を加熱して出た液を集めたもので、最高級の薬)を手に入れよ」と難題を押しつけられた世子のため、何でも手に入れられるというジャンヒョンに近づき、世子は難所を乗り越えます。

清国の重臣の耳にも「朝鮮の優秀な通訳官がドルゴンに竹瀝を献上した」という話が届き、重臣がジャンヒョンに会いに来ます。やって来たのは、ジャンヒョンが清国兵に密偵に行った時、拷問し足の爪を剥いだあのイングルダイでした。

ジャンヒョンは「江華島(クァンファド)行きを願い出たが、江華島で朝鮮の捕虜になった。だが、清国の言葉を話せたので通訳官になり生き長らえた」「私を〇す時は前もって教えてください。皇族方にもう何も贈ることができないと伝えなければ」と話し、皇族との繋がりも主張します。

イングルダイは、ジャンヒョンを間者だと疑っており、いつか必ず〇すと警告します。

ギルチェはうたた寝をし、いつもの夢を見ています。しかし、いつも夢で見る男性の背中に大きな切り傷があり、血が…。そこで目を覚ましました。

ウネに相談すると「藩陽に行ったジャンヒョン様を心配しているのね」と言われてしまいますが、ギルチェは「まだ夢の中の殿方の顔を見ていないから、ジャンヒョン様なのかわからない」と答えます。

感想

夢の中の男性にこだわらず、自分の気持ちを考えたらいいのに!と思いましたが、中世では、夢がとても重視されたのですよね。気持ちより夢や占いが重視されるのが一般的だったのかもしれませんね。

それにしても、遠い清国に行くのだから「行かないで」と言ってほしかったです(泣)次はいつ会えるかわからない、現代のように情報共有の手段がないので、もし、ギルチェが引っ越してしまえば、一生会えないことも十分あり得るのです…。清国に行ってからのジャンヒョンの消息についても、伝えてくれる人がいなければ、調べる手段もほぼないのです。

ジャンヒョンも、「純粋ではないそなたには、私のような遊び人が似合う」なんて嫌味な言い方をしないで、素直な想いを伝えてほしいです(>_<)

ドラマなので、どこかのタイミングで再会できることは確定ではありますが…(^-^; 次はいつ再会できるのでしょうか(>_<)

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 11話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 10話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

10話

「後金は、王様が臣下になったことを誇示するために城から出したいだけです。北方に連れて行かれることはありません」

「命を奪われなかったとしても、敵に頭を下げた王は〇んだも同然。そんな王に誰が仕えるであろうか。誰が王とみなすであろうか」

「民が王様のことを誤解しようとも、王様はこの国のために屈辱に耐えていると、わたくしは存じております。ただただ勇気ある者だけが屈辱に耐え、生き長らえることができます」

世子の必死の訴えにより、王は城を出て清国の前で9回頭を下げます。戦は終わりました。

ギルチェ、ウネたちも村に帰ります。パンドゥネの夫、ギルチェの妹と弟は無事でしたが、ギルチェの父は精神を病んでしまい、ギルチェに会っても自分の娘とわからなくなっていました。ウネの父が囮になりギルチェの家族を守って〇にました。自分たちの代わりにウネの父が…責任を感じ、ギルチェの父は病んでしまったのです。

ヨンジュンは敵陣を突破して南漢山城(ナマンサン城)に入り王に仕えた功績を称えられ、弘文館(ホンムングァン)の修撰(スチャン)に任命され漢陽で働くことになります。ウネの父の訃報を知らないヨンジュンは「屋敷を賜ったので、ウネ殿とウネ殿の父を漢陽にお招きしたい」とウネの父に手紙を書きます。

ウネは手紙を受け取り、別れを告げるギルチェに、一緒に行こうと言います。

スニャクが亡くなったことにギルチェは悲しみます。

ジャンヒョンは辛うじて生きており、ジャンヒョンを助けに江華島(クァンファド)に来たリャンウムとクジャムに看病されます。夢の中でギルチェに会い、ジャンヒョンは奇跡的に回復します。

ギルチェもジャンヒョンの安否を心配していました。

ジャンヒョンは、ピョ・オンギョムに「清国の藩陽(シンヨウ)に行く世子様に同行してほしい」と頼まれます。

ギルチェが漢陽にいると知ったジャンヒョンは、漢陽のウネの屋敷に行きますが、ウネとパンドゥネから「江華島で苦労した」と聞くと、ギルチェへの贈り物をウネに預け、ギルチェには会わずに帰宅しようとします。

その後、ジャンヒョンを見つけたギルチェは、ジャンヒョンに「江華島で大変な目に遭った」と恨み言を言います。

ジャンヒョンもギルチェも自分の気持ちに素直になれません。

ギルチェはジャンヒョンに「島にいましたか?」と聞きますが、ジャンヒョンは「いなかった」と嘘をつきます。

「南漢山城から突然、姿を消したと聞きましたが逃げたのですか?ご無事で何より」とギルチェは嫌味を言います。

ジャンヒョンがウシム亭という妓楼にいると聞いて、ヨンジュン、ウネ、ギルチェは、ジャンヒョンに会いに行きます。

ジャンヒョンは戦の時のヨンジュンの忠誠心を褒め、ヨンジュンはジャンヒョンに助けてもらった御礼を言います。

妓楼からの帰り道、ヨンジュンはギルチェに「近々ウネ殿に求婚するつもりだ」「スニャクが生きていれば一緒に婚礼を挙げたかったのだが」と話します。

「二人きりで話すのはこれが最後です」と帰ろうとするギルチェをヨンジュンが呼びとめます。

「スニャクが〇ぬ前、妙なことを言いました。『そなた、ギルチェ殿が好きだろう』と。あの時、違うとは言えませんでした。なぜでしょう」

「ヨンジュン様の真のお答えは?」

「酔って戯言を言いました」

「お答えを教えてください」

「ギルチェ殿、あなたの私への想いは、幼子が欲しい玩具を手に入れられなかった時の想いと同じだと私は知っています。手に入れれば、すぐに冷めるはずです」

「私の想いがすぐに冷めると思ってウネと婚姻を?侮らないでください。私の想いは誰よりも真剣です」「ウネを娶ってもいいです。ですが最後に一度だけ正直にお答えください。少しでも私に心を寄せていたことはおありですか」

「この先、かような話は二度とするつもりはありません」

2人の会話を聞いていたジャンヒョンは「女人を弄ぶ」「ウネの許嫁でなければ首を折ってしまいたい」とヨンジュンを責めます。

ジャンヒョンは藩陽に行くと決心します。「死と隣合わせなら、雑念は消えます」とピョ・オンギョムに言います。

ギルチェに出発を伝えるジャンヒョン。「そなたはいつになったら目が養われるのか。私が戻ってくる頃か?」ギルチェはジャンヒョンが何処へ行こうと寂しくないと強がりますが、清国に行くと聞いてジャンヒョンを心配します。

ジャンヒョン「運よく生き延びて再び会えたら、その時は真剣に話しましょう。私は非婚を貫くと決心しましたが、しかし、ある女人を手に入れるには婚姻するしかないのなら…その…婚姻も辞さぬつもりだ」

ギルチェ「今のは求婚しているつもりですか」

ジャンヒョン「急ぎません。私はいつまでも待てます。そなたに分別がつくまで」

感想

ジャンヒョン様、ギルチェを助けに島に行ったと言えばいいのに!〇にかけてまでギルチェを救ったのに報われませんね。2人とも素直になれなくて、一言多くなってしまうのですよね(^-^; この2人が無事結ばれるといいのですが(>_<)

ヨンジュンも思わせぶりな態度はやめてほしいです。「かような話は二度とするつもりはありません」って、諦めると決めたギルチェに自分からこの話をしたんじゃないですか。〇んだスニャクの気持ちも踏みにじって!

戦が長引くと思っていましたが、あっさりと終わりましたね。人質になった世子は確か8年ほど清国に行っていたはずですが、ジャンヒョンもそんなに長い間帰って来られないのでしょうか。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 10話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 9話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

9話

後金軍が降伏を急ぐのは、後金軍で天然痘が大流行したためでした。

ジャンヒョンは兵士の世話を任されます。

ホンタイジら皇族の姿が見えません。身を隠したのか、病に臥せっているのか。

どちらにしても後金軍は朝鮮王が城から出るよう追い込むでしょう。

世子は「『降伏すれば国を守る』と言ったホンタイジを信じては?」と王に進言しますが、王は城から出て屈辱を味わうことを良しとしません。

ホンタイジは生きていました。朝鮮を服従させ、朝鮮に勝利するため、江華島(クァンファド)の占領を命じます。

ギルチェのいる江華島に後金軍が攻めて来、男性は〇され、女性は捕まります。

数百人の女性が貞節を守るため崖から身投げし、捕虜になるのを恐れた重臣の家族は自〇します。

江華島にいた世子嬪は、元孫(世子の長男)を守るため、護衛官に元孫を預けます。

元孫を救うために朝鮮兵が小型船で江華島に来ますが、元孫以外の民を船に乗せるつもりはないようです。

元孫を連れていた兵士が負傷したことを利用し、ギルチェは「元孫を船に乗せる」と言って、兵士から元孫を預かり船まで走ります。

「友を乗せなければ元孫様を渡さない。赤子を生んだばかりの友がいるので元孫様にお乳を飲ませることができます」と言い、ギルチェ、ウネ、チョンジョンイ、パンドゥネは船に乗ることに成功します。

江華島に避難していた他の民が船に乗ろうとし、チョンジョンイを掴みます。

小型船のため多くを乗せられないため、ギルチェはジャンヒョンから貰った短刀でその女性を刺し、チョンジョンイから引き離します。この時、短刀を江華島に落としてしまいました。

「私の手は汚れてしまった」と落ち込むギルチェを、ウネは「あなたのお陰でチョンジョンイは船に乗れた。私たちを助けてくれたのはいつもあなただった」と励まします。

後金軍営にいたジャンヒョンは、後金軍が江華島を攻めたと知ります。

その直後、ジャンヒョンの前に現れた後金兵の手には、ジャンヒョンがギルチェに渡した短刀が…。

短刀をどこで手に入れたか問いただすと「私が〇した朝鮮人から奪った戦利品だ。〇ぬのは見ていないが絶対〇んでいる。女は逃げきれない」と言います。

自分が江華島に行けと言ったことでギルチェが亡くなったとジャンヒョンは落ち込みます。

その後、後金兵の中から江華島に行く者を集めていたので、ジャンヒョンは志願します。

ジャンヒョンは江華島に到着しますが、天然痘に感染しており、吐血します。

元孫を救うために派遣された朝鮮兵は、ギルチェたちを囮にし逃げようとします。

赤子の鳴き声が聞こえジャンヒョンが見に行くと、そこにはギルチェたちがいました。ギルチェの無事を喜ぶジャンヒョン。

しかし、天然痘にかかっている身でギルチェに近づくことはできませんし、今は後金兵として密偵中です。

ジャンヒョンは上官に「猫の鳴き声でした」と報告しますが誤魔化せず、上官他、後金軍を次々と倒します。

後金兵に気づいたギルチェたちは逃げますが、敵兵と戦う男性の顔がジャンヒョンに見えたギルチェは1人、元の場所に戻ります。

敵兵と戦い負傷したジャンヒョンは倒れており、ギルチェはジャンヒョンを見つけることができません。

朝鮮兵のク・ウォンムがギルチェに近づき、ギルチェもク・ウォンムに挨拶します。「助けてくださってありがとうございました。囮にされたと恨んでいましたが、お陰で助かりました」

朝鮮兵がギルチェを案内するのを見て、ジャンヒョンは目を閉じます。

重臣チェ・ミョンギルがジャンヒョンに会いに来ました。「王様をお救いする術はないのか?」

ジャンヒョン「真に王を救いたいのなら天然痘を利用するのです。ホンタイジは朝鮮を屈服させるために朝鮮に来たが、天然痘が蔓延し慌てています。天が怒って天然痘が広まったと民が噂するのを恐れるためです」

チェ・ミョンギルは「我々も和議を望んでいるが、条件がある。朝鮮の王は城を出るが、王の身に何かあれば天然痘が蔓延し天の怒りを買っていることを世に知らしめる。捕虜も取るな。また、和睦反対派の重臣の追放は3人のみにする」と、ジャンヒョンの助言通りに後金の重臣を脅します。

後金の重臣はホンタイジにそのことを報告すると、ホンタイジは怒り「朝鮮人を皆〇しにする」と言います。

こうして江華島への侵攻が起こってしまったのです。

世子は「元孫の生存がわからぬ今、王様だけがこの国の希望です。城をお出になり、国をお守りください」と王に頭を下げます。

感想

ジャンヒョンが何人もの後金兵を倒してギルチェを助けたのに、ギルチェはク・ウォンムに助けられたと思っていて、悔しい~(>_<)ジャンヒョンはギルチェのために命懸けで動いているのに、ことごとく報われないですね。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 9話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 7話、8話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

7話

ヨンジュンら村の男たちとジャンヒョンが光教山(クァンギョンサン)に着くなり、敵兵が攻めてきて戦います。

目を瞑りながら刀を振り回すヨンジュンをジャンヒョンが庇います。

村人から「光教山に生き残った義兵が集まっている。怪我の手当てに人手が必要だ」と聞くギルチェ一行。ウネの希望で光教山に行くことにします。

ギルチェが負傷兵の手当てをしていると、ヨンジュンが歩くのもままならない様子で姿を現し、ウネ、ギルチェは泣きながらヨンジュンの手当てを見守ります。

先に来ていたジャンヒョンと目が合ったにも関わらず、自分ではなくヨンジュンに駆けつけるギルチェを見て、ジャンヒョンは呆然とします(ジャンヒョンはヨンジュンを庇って戦ったのに…)。

ヨンジュンの手を握るギルチェは、使用人のチョンジョンイに咳払いされて手を放し、その場をウネに任せます。

その後、ジャンヒョンに「どうしてヨンジュン様を守ってくれなかったのですか?」と声を荒げるギルチェ(あんまりです泣)ですが、ジャンヒョンも怪我をしていることに気がつき、ジャンヒョンの手当てをします。

「回婚礼(フェホンネ)で女真族が攻めてきたと知らせがあった時、ギルチェはジャンヒョン様を見ていました」とウネから聞いたジャンヒョンは、ギルチェに確かめます。

「恐ろしいことが起きた時に初めに見た人が想い人だというわけではない」と言うギルチェ。ジャンヒョンを見たことは認め、それを聞いたジャンヒョンは上機嫌です。

女性たちは負傷兵のために山で薬草を集めます。

チョンジョンイはクジャムの無事を気にしています。

ジャンヒョンはギルチェの髪飾りをもらっていました。

ヨンジュンはジャンヒョンに感謝を伝え「〇ぬ気で戦う」と言います。

義兵たちはジャンヒョンの助言で、女真族が〇んだ仲間を弔っているところを襲い、敵将のヤングリ(ヌルハチの婿)を倒します。

しかし、食料と武器を運ぶ援軍がこちらへ来る途中で敵兵に敗れ、ジャンヒョンたちの所属するキム・ジュン二ョン部隊は解散を余儀なくされます。

その後、ソヒョン世子に仕えるピョ・オンギョム尚弧(サンホ、正5品)に南漢山城(ナマンサン城)に同行するよう半ば強制され、ヨンジュン、ジャンヒョンらはウネとギルチェに別れを告げ出発します。

ジャンヒョンらは王に謁見しますが、1万5千人いた勤王兵(クナン兵)は7人になっていました。

女真族の皇帝・ホンタイジが朝鮮に向かっています。

8話

「敵情を熟知する者」を求める世子に、内官のピョ・オンギョムはジャンヒョンを紹介しますが、「なぜ民は王様を助けに来ないのか」という世子の問いに、「民より先に避難なさる機敏な王様ゆえ、わたくしの助けなど必要ないと思った」と答えるジャンヒョン。

世子は激怒しジャンヒョンに硯を投げつけます。

王に忠誠心がなくても、民を想う気持ちがあるとジャンヒョンを見抜いたピョ・オンギョムは、ジャンヒョンに「定かではないがホンタイジが来ている」と朝鮮が窮地に置かれていることを伝えます。

リャンウムは「今すぐ逃げるべきだ、城までヨンジュンと同行する約束だった(約束は果たした)」と言いますが、ギルチェを思い出したジャンヒョンは「後金陣営に潜入して情報を探る」とピョ・オンギョムに申し出、リャンウムと共に、兵士の荷担ぎとして敵陣に潜り込みます。

ギルチェは、「モンゴル兵は陸では強いが水には弱い、江華島(クァンファド)にいれば安全だ」と言うジャンヒョンに従い、江華島に向かいます。

光教山にいた時、「私たちが苦労するのを知りながら此度も逃げるなんて」と罵るギルチェに、ジャンヒョンは「この月明かりに誓って、どこにいようと必ずそなたに会いに行く。江華島でお待ちに」と約束していました。

後金軍に潜入したリャンウムは得意の歌でホンタイジに気に入られ謁見を許されます。ジャンヒョンも太鼓の演奏でリャンウムに同行します。

しかし、イングルダイに密偵と疑われてしまいます。

捕らえられ「モンゴル人でも満州人でもないな?」と聞かれると、「朝鮮人だが丁卯(ていぼう)年の戦いで捕虜になった。道案内で手柄を立てれば甲士(こうし、兵士)になれると聞いた。朝鮮では奴婢として生きてきた、恨みしかない」と言います。

さらに、衣服にわざと金を忍ばせていたジャンヒョンは「主に捨てられた時に財物を見つけた。重い箱だったので一部しか持ち帰ることができなかったが、隠し場所を知っている。ご案内します」と話します。

ますます怪しいと思われてしまいジャンヒョンは拷問を受けます。

リャンウムは「母が女真族で、父は朝鮮人。朝鮮軍による討伐で両親を亡くし官奴婢になった。この者(ジャンヒョン)が獣から救ってくれた。歌は母から聞いて覚えた。陛下が歌を聴くとは思わなかった。陛下のために心を込めて歌う」とイングルダイに話し、解放されます。

ジャンヒョンは世子に「炭川(タンチョン)の陣営でホンタイジを見た」「ドルゴン(ヌルハチの第14子)の部隊も陣営に到着し、紅夷砲(こういほう、明時代の中国式の大砲)も34門届いた。清軍の全兵力が山城の麓に集結した。清軍は戦をしに来た」と密書を送ります。

朝鮮王は更なる災いを防ぐため、後金に和議を申し出ることにします。

ホンタイジは「大清国皇帝の詔諭(しょうゆ。「皇帝の御言葉」の意)」とし、「清国に帰順する者は手厚く迎え入れ、降伏する者には安全を約束する。服従しない者は必ずや天命に従い討伐する。世子を人質として清国に渡し、皇帝を陛下と呼べ。朝鮮王は城から出て来い」と朝鮮に返書を送ります。

重臣や儒者たちは当然和議に反対します。

朝鮮側は、和議に反対した臣下を朝廷から追い出し、世子を引き渡す、皇帝を陛下と呼ぶと同意しますが、王が城から出ることには断固反対します(清国は朝鮮王を城から出し「清国の臣下」としようとしますが、朝鮮側は、清国が朝鮮王を〇すのではないかと恐れます)。

朝鮮側はその旨を伝えに行きますが、「朝鮮王が城を出ないのなら、朝鮮の使臣には二度と会わぬ」と清国の怒りを買います。

さらに暫くして城に向かって砲弾を撃ってきます。清国はなぜ和議を急ぐのでしょう。勤王兵が攻撃したのか?本国に問題が生じたのか?

清国側に負傷兵はおらず、勤王兵が攻めたわけではないとジャンヒョンは推測します。

どうやら清国で疫病が流行っているようです。

ギルチェは江華島に到着しました。

感想

リャンウムはジャンヒョンのことが好きなのかな?と感じる描写がありました。リャンウムはギルチェに初めて会った時からギルチェを気にしていたので、てっきりギルチェのことが好きなのかと思っていましたが、ライバルが現れたと本能的に感じ取っていたのですね。

ジャンヒョンは、本人なりにギルチェを守るため動いていますが、ギルチェには伝わりません。男の人の愛情表現って分かりづらいですね(笑)女性側の心理としては、両班の務めとして戦に行ったり、敵国の密偵として国に貢献したりせずに、シンプルに側にいてほしいのではないかと思いますが、側にいても直接的解決にはならないので、男性心理としてはそういう行動は選ばないのでしょうね…(>_<)

戦いから戻って来たジャンヒョンに「どうしてヨンジュン様を守ってくれなかったの?!」と言うギルチェは、相変わらず人の気持ちを考えられなくて、ジャンヒョンはギルチェのどこがいいのか、と思ってしまいます…。自分の身さえ危ない状況で、他人を庇いながら戦うのは、自分の命に関わることですし、ジャンヒョンほどの強さなら、戦に慣れていないヨンジュンを庇わなければ怪我をすることもなかったかもしれないのに、ヨンジュンしか考えられないギルチェは平気で人の心を傷つけます(>_<)

拷問のシーンはかなりリアルで直視できませんでした…。

戦が長引きそうです。

「硯を投げつけられる」といえば、ソヒョン世子が仁祖(インジョ)に硯を投げられた逸話が有名ですが、ソヒョン世子も民に向かって同じことをするなんて、今回の世子を好きになれません(ソヒョン世子がジャンヒョンに向かって硯を投げたのはドラマの演出であって、史実に基づくものではありません)。

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 7話、8話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 4話、5話、6話 ネタバレと感想

オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。

4話

回婚礼(フェホンネ)の最中、後金が攻め込んできて、南漢山城(ナマンサン城)を包囲し、王は籠城を強いられていると知らせが入ります。敵は物凄い速さで侵攻しています。

王命が下ります。「忠誠心のある者は策を立て、勇敢な儒生達は出征を志願し国に報いよ」

ヨンジュンは王に忠誠心を示そうと声を上げ、儒生たちも志願しますが、ジャンヒョンは逃げると言います。「民を捨てて逃げた王をなぜ民が救わなければならぬのか」

女性たちは出征する恋人のために綿入れを作ります。

男たちが村を去れば、村には年寄りと女、子どもしか残らないと気づいたジャンヒョンは、ギルチェに一緒に逃げようと言います。「義兵は〇ぬかもしれぬ。人を〇すことに長けていて、馬の上で眠れるほど戦に慣れている後金の兵を、書物ばかり読んでいるヨンジュンたちが倒せると思いますか」

それを聞いたギルチェは、戦に行かないようヨンジュンを説得に行きますが、「卑屈に生きるか、堂々と死ぬかどちらかです」とヨンジュンは戦に行くようです。

次は、ウネに「ヨンジュン様が命を落とすかも」と話し、ウネからヨンジュンを説得してもらうことにします。

ヨンジュンと話をしたウネが戻ってきます。「出征の前に私と婚礼を挙げてくれることになったの。あなたのお陰よ」

策士のギルチェは、自分が誰かの妻になると聞けば、ヨンジュンは自分への気持ちに気づくかもしれないと考え、スニャクに「親同士が私とスニャク様を婚姻させても良いと言っていましたね。ウネとヨンジュン様は出征前に婚礼を挙げるそうです。スニャク様は鈍感なんですから…」と告げます。

そうすると、スニャクは皆の前でギルチェにプロポーズします。

ウネは、自分とヨンジュン、ギルチェとスニャクの婚礼を一緒に行おうと提案します。

ギルチェの作戦はことごとくうまくいきません。

見かねたジャンヒョンは、儒者と儒生を集め「商売の過程で武器を手にしたので差し上げることができます。その代わり、出征前に婚礼を挙げるのは止めた方がいい。万が一、夫が〇んでしまえば、妻は寡婦として生きなければならない。女が再婚すれば、その息子は科挙を受けられない。夫を失った妻の人生はそこで止まってしまうのです」と説得します。

ジャンヒョンの話を聞き、儒生たちは婚礼を諦めます。

ギルチェは、スニャクに「戦場でヨンジュン様を守ってほしい」と言います(^-^;

5話

ギルチェのピンチを救ったジャンヒョンは、自分が出征して生きて戻ったら、今回の御礼にギルチェの唇がほしいと話します。

しかし、出征の日、ジャンヒョンはギルチェに「避難する」「山の上に煙が見えたら一人でも逃げてほしい」と言い護身用の短刀を贈ります。

ウネはジャンヒョンに「ギルチェはジャンヒョン様を好いています。無事にお戻りください」と話しかけます。

ギルチェは使用人から「ジャンヒョンが皆に鎧を渡し、その見返りに婚礼を挙げることをやめるよう言った」と聞きます。

夜、ヌングン里(リ)の若者たちが南漢山城の近くの近衛隊に合流し、近衛隊は、義兵が集まったことを火矢で王に知らせます。

しかし、直後に後金軍が攻撃してきて義兵は大敗します。ヨンジュンも頭を石で殴られ倒れます。

スニャクは、ギルチェとの約束を守ってヨンジュンを庇ったからか、お腹を銃で撃たれ亡くなってしまいます。

ヨンジュンは無事でした。

ジャンヒョンは避難せずヌングン里の近くにいました。

リャンウムに「財物や女性が狙いのモンゴル兵も参戦している」と聞くと、ジャンヒョンはギルチェを心配します。

馬の蹄の音を聞きモンゴル兵が近づいてきたと気づいたジャンヒョンは、クジャムに山でのろしを上げるよう命じ、村に買い物に行ったリャンウムを助けに行きます。

のろしに気づいたギルチェは、ジャンヒョンの指示を儒者に伝え、村人は避難することにします。

忘れ物をしたとソンチュが村へ戻り、妻のイランも夫を追い村に戻ります。ソンチュは忘れ物をしたのではなく、村人が逃げる時間を稼ぐために罠を仕掛けていました。しかし、ソンチュとイランはモンゴル兵に見つかり刺されてしまいます。

「来世でも必ず夫婦になろう」と約束し、イラン、続いてソンチュも息を引き取ります。

6話

ジャンヒョンが村に戻ると、抱き合ったソンチュとイランの亡骸が…。2人を埋葬し、ソンチュにモンゴル兵を捕らえると誓います。

父親に船を譲り逃げ遅れたギルチェとウネ、2人の使用人のチョンジョンイとパンドゥネは、モンゴル兵に追われますが、ギルチェの機転により見つからずに済みました。

ウネの使用人のパンドゥネが産気づき、声を潜めて出産します。血を見たウネは倒れてしまい、ギルチェが血まみれになりながら赤子を取り上げます。

パンドゥネは出血が止まりません。「寒くてこのままでは赤子が死んでしまいます」

ギルチェは、パンドゥネと赤子を温める物を探しに行き、〇にかけの朝鮮兵士から、泣きながら毛皮とむしろを奪います。

ギルチェを追って出てきたウネは、モンゴル兵に襲われそうになり…ギルチェは、そのモンゴル兵をジャンヒョンから貰った短刀で刺し〇しました。

翌日、ギルチェがパンドゥネを背負って5人で歩き、夜は5人で固まって寝ます。

ところが、寝ているところをモンゴル兵に見つかってしまい、襲われそうになります。そこにジャンヒョンが来て、敵兵を倒していきます。

子どもは「大福(テボク)」と名付けられました。

ギルチェたちと別れたジャンヒョンはその後、村の若者たちに出逢います。スニャクの姿はそこにはありません。

ヨンジュンらは王のもとへ行くと言います。「王を救うことは諦めて、ウネ殿を守っては?」ジャンヒョンがそう言っても、ヨンジュンは両班(ヤンバン)の務めを果たすと言って聞きません。

そんなヨンジュンにジャンヒョンは「光教山(クァンギョンサン)に同行する」と言います。

感想

恋愛メインの1~3話とは打って変わって、戦争になりましたが、描写がかなりリアルです。お嬢様も真っ黒の顔で避難します。ギルチェに想いを寄せていたスニャクがあっさり退場(泣)。3話まではギルチェを好きになれずでしたが、見直しました。ウネさんだけでしたらとっくに亡くなっていたと思いますが、友人と使用人まで助け、守り、皆を励ましていくギルチェは頼もしかったです。

それにしても「戦場でヨンジュン様を守って」とは失礼すぎます(^-^; ギルチェの願いを聞いてヨンジュンを庇った結果、スニャクは亡くなってしまうし…。ギルチェは責任を感じた方が…。こんな背景で息子を亡くしたご両親に何とお詫びしたらよいか…。好きな人に「気をつけて」「無事に帰って来て」ではなくて、他の男を守ってと言われて出征したスニャクはどんなに悲しく惨めだったことか。純粋で一途なスニャクは、結婚相手としては良い方だったのでは?と思います…。

ソンチュさんとイランの死も悲しかった(>_<)

ジャンヒョンは、逃げるなんて言わずに、近くで敵を偵察していると言えばいいのに、素直じゃないですね(笑)

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 4話、5話、6話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆