オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。
15話
ヨンジュンはジャンヒョンをとめようとする
ウネとギルチェの話を聞いてしまったヨンジュンは、ジャンヒョンに駆け落ちはしないよう説得に行きますが、ジャンヒョンに「ヨンジュン殿はギルチェ殿を奪われるのを恐れているのでは?今もギルチェ殿が自分を想ってくれていることを期待しているのでは?」と言われ、ジャンヒョンを殴ります。
「今更現れてギルチェ殿を家族から引き離すつもりか!」
「今まさに、その罪を償っている。私も以前はギルチェ殿の心からそなたを完全に追い出したのち、ギルチェ殿の心を手に入れようと欲をかいた。だが、もう耐えられぬ、心の半分でも、そのまた半分でも手に入れなければならぬ」
駆け落ち…!
ジャンヒョンは、ク・ウォンムの屋敷にいるギルチェに会いに行きます。
「一つだけ聞こう。私を忘れて生きられるか?そなたが他の男と幸せになれるなら、私は身を引く。そなたが他の男を望むなら、二度と未練は抱かぬ。だが、そうでないなら、私と行こう」「今、この手を取らぬなら、そなたの元を去り、二度と現れぬ」
「相変わらずです。二度と現れぬと言えば、私が不安がるとでも?いつもそうです。舌先三寸で私を弄び、不安にさせ、やきもきさせて待たせる。そんな私の気持ちを考えたことが?」
「私を待たせたのは、そなたの方だろう。手に入れるとすぐに飽きる性分だ。ヨンジュン殿のことを長い間想っていたのは、手に入れられぬ男だからだろう。私のことも容易に手に入れば飽きると考えた。それゆえ心に決めた。容易に手に入らぬ男になると」
「ゆえに避難の際、私を捨てたのですか、口付けをしておきながら突き放したのですか」
「そなたのことを捨てても突き放してもいない」
「私はここにいました。片時も離れずにあなたのことを待ち続け、恋しがった」
「真に私を待ち続けて恋しがったのか」
「いいえ、今は違います。あなたを恋しがりも待つこともしません。一生憎みます。〇ぬまで憎みます。あなたも私みたいに泣きながら待てばいい!」
ジャンヒョンはギルチェを抱きしめます。
「帰って。振り返らずに行ってください。二度と騙されない」
「ギルチェ殿、ならば私は罰としてそなたの手で〇ぬ。それゆえ私と共に逃げよう」
ギルチェは首を横に振ります。
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ギルチェの姿が見えないのでク・ウォンムはギルチェを探しています。女性物の履物が庭に落ちていました。
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ギルチェはジャンヒョンの手を取ります!二人で逃げる決心をしました。
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ク・ウォンムの屋敷では「清国兵に女人がさらわれることが多い。ギルチェに何かあったのかも…」と兵を出しギルチェを探します。
チョンジョンイはクジャムに会いに行きます。「今から渡し場へ行く。ギルチェ様も来るはずだ。お前も一緒に行こう。難しく考えるな、必ず来いよ」クジャムはチョンジョンイの額にキスします。
ジャンヒョンとギルチェは一まず宿に入ります。
「駆け落ちでは?」と聞いてくる宿屋の女将に、ギルチェは「私の夫よ」と答えます。それを聞いたジャンヒョンは微笑みます。
「明日、渡し場へ行こう」と言うジャンヒョン。
ジャンヒョンは、清国で買ってきた履物を寝ているギルチェの足に合わせてみて、ぴったりなのを確認し、また微笑みます。
ギルチェは目を覚まします。「私の夫になるのですか?」
「そなたの行い次第だ。釣った魚ゆえ私の勝手だろう」ジャンヒョンは照れ隠しにまた憎まれ口をたたいてしまいます。
怒るギルチェを引き寄せます。「夫などとんでもない。そなたの使用人になる。私の身も心も、心の臓もそなたの物だ」
宿にウネとチョンジョンイがやって来ます。
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ギルチェを探すク・ウォンムの屋敷で、ク・ウォンムの部下が「結納の日に妙なことがありました。許嫁の方がある男を見て驚いていました」と伝えます。
「お前も見ただろう」と聞かれたパクテは「死んだ人が生きていたと聞いただけで、何も見ておりません」と口を滑らせます(>_<)
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ウネはクジャムに聞いてここに来たと言います。
「ここで会えてよかった。ク・ウォンム様があなたのことを探している。だから渡し場へは行ってはだめよ」
「私を罵ってもいい」
「私には責められない。心配せずに後のことは任せて」ウネはギルチェの背中を押します。
ク・ウォンムの本性
ク・ウォンムにギルチェについて聞かれるヨンジュン。
「死んだはずの男が生きて戻って来ただと?」
「ギルチェ殿がその者についていくわけがない」
「国法では、夫が密通した妻を〇すのは罪にならぬとご存じでしょう?すでにギルチェ殿は私の妻も同然。万一、ギルチェ殿が駆け落ちしたのなら、私はその男を〇して、必ずギルチェ殿を…」
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「またジャンヒョン様が黙って姿を消したらどうなさるんです?」「スゲチマ(外出時に使う被り物)もないのでは?」着替えを持ってきたチョンジョンイは、ギルチェを心配しています。
ギルチェは、落ち着いたら必ず迎えに行くとチョンジョンイに別れを告げます。
「いいえ、私まで一緒に行ったら悪い噂が立ちます。…必ず迎えに来てください。嫁がずに待っていますから」
ギルチェはチョンジョンイを抱きしめます。「必ず迎えに行く」
申し訳ないと謝るジャンヒョンを、ウネは「ギルチェはとても寂しがっていました。側で見ていて知っています。ゆえに今日はめでたい日です。ギルチェを幸せにしてください」と応援します。
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ウネが屋敷に一人で帰って来たのを見て、ヨンジュンも全てを悟ります。「良かったのだ。ギルチェ殿の願いが叶って」
家族の存在
翌朝。ギルチェの父は「ギルチェは後金兵に連れ去られた」と騒いでいます。
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別の渡し場で船を用意すると言うジャンヒョン。
ギルチェは一緒に行くと言いますが、ジャンヒョンは「風が冷たいゆえ、待っていてくれ」とギルチェを宿に置いていきます。
「お待ちを。私は結納を交わしました。この先そのことで後ろ指をさされたらどうしますか」
「怖いのか?」
「いいえ、聞かぬふりをします。でも、あなたが心変わりするやも。厚かましい私を疎んで、また突然去ってしまったら?」
「知らぬようだな。厚かましいゆえ惹かれた。行ってくる」ジャンヒョンは出かけ、ギルチェはジャンヒョンの用意した履物に気がつきます。
ギルチェは履物を履こうとしますが、父親を思い出し、ジャンヒョンに置き手紙を用意し、最後に父親に挨拶に行くことにします。
“父に挨拶するので、先に渡し場へ行っていてください”
父に「ヌングン里(リ)に行ってくる」と言い、ジャンヒョンの待つ渡し場へ急ぐギルチェ。しかし、心を患っている父を置いていくことはできず、ギルチェは引き返します…。
ギルチェは屋敷へ戻り、何事もなかったかのようにク・ウォンムに挨拶し、チョンジョンイはギルチェを見て泣き、ウネは「どうして?」とがっかりした様子です。
別れ
屋敷では、ギルチェとク・ウォンムの婚礼の準備が進みます。寂しそうな顔で婚礼の準備を見守るギルチェをジャンヒョンが遠くから見ています。
ギルチェはチョンジョンイに頼み、ジャンヒョンに履物を返します。手紙もありました。
“しばし心が揺らぎましたが、私は全てを捨てられるほど、あなたのことを信じていません。恋い慕ってもいません。私への情が残っているなら、全て忘れ去ってください”
ジャンヒョンは船に乗り、手紙と履物を河へ捨てます。その様子を離れたところからギルチェが見ています。
リャンウムも見ていました。リャンウムはギルチェの件で、ジャンヒョンを失ってしまったのですね。
“私を憎んだことがありますかと聞いた時、こう答えましたね。
そなたが去って行くとき、憎くてしばし見ていた、と。
でもいくら見ても憎しみは深まらず、己を憎んだ、と。
そして、おっしゃいました。
冷たい人だ。私の想いがわかるのか、と。
今、答えます。
察することができませんでした。
たとえ私の心が引き裂かれようと、あなたが同じ想いをせぬよう願うのみです”
ジャンヒョンはギルチェを忘れられず、自暴自棄になりながら清国に戻ります。
ギルチェは、ク・ウォンムと婚礼を挙げます。
感想
切なすぎて、胸が苦しくて、見ているのが辛かったし、視聴後もかなり引きずりました😿 あと少しだったのに、次回からはジャンヒョンと苦労するギルチェを見ることになると思っていたのに、あの時、宿にギルチェを置いて行かず、一緒に渡し場へ行っていたら…と悔やま…ますが、やはり家族を置いては行けませんよね。元と言えば、家族のために決心した婚姻。心を患っている父、幼い弟、両班の娘で一人では何もできない妹…自分がいなくては、家族がどんなに苦労をすることになるか…。後ろ指をさされて生きることになるか…。ク・ウォンムに何をされるかわからないですし…(ギルチェはク・ウォンムの冷酷さをまだ知らないわけですが。そして、14話の感想で、ク・ウォンムを「優しい人」と書いた私は、まんまと騙されていました…)。それでも悲しすぎる😿
少し前までは「夢の中の若様」と結婚することしか考えていなかったお嬢様のギルチェが、戦争、父の病、ヨンジュンの投獄、貧困、様々なことを経験し、商売を始め大人になり、でも大人になると現実的な選択しかできないのですよね、悲しいことに。
ギルチェに会えることだけを考え清国で汚れ仕事をしてきたジャンヒョンも報われないです…。世子に協力するのも、朝鮮の民のため=ギルチェのため、儲けるのもギルチェのためだったのに…。婚姻してしまったので、この先のハッピーエンドはないのでしょうか😿
恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 15話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆