オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。
16話
失ったもの
ジャンヒョンは清国の世子の元に戻ります。
ピョ・オンギョム内官に「朝鮮で何かあったか?恋しい女人を失った顔をしているな」と聞かれたジャンヒョンは「永遠に失ってしまいました」と答えます。
内官は「私も大切なものを永遠に失った。無くなったものはいずれ忘れ去るものだ。なければ生きられぬものなどない。時がたてば全て忘れ去る」と励まします。
ヤンチョンに再会
清国に戻ったジャンヒョンは、以前のように逃げた捕虜を捕まえる生活に戻ります。
そんなある日、捕虜となっていた義州(ウィジュ)のヤンチョン親分に再会します。ジャンヒョンは、ヤンチョンを保護し、これまでの経緯を話します。
ジャンヒョンは捕虜を助けていた
イングルダイは捕まえた捕虜の踵を切ろうとしますが、ジャンヒョンは捕虜を救っていました。
「踵を切っては価値が下がってしまう。私が一人30両で売るので、一割を私にください。踵を切るのは売れ残ってから考えよう」と持ち掛け、しかし、捕虜が30両の高値で売れるはずはなく、ジャンヒョンは売り上げとしてイングルダイに身銭を差し出し、捕虜を匿っていたのです。
「私を騙したら、お前の踵を切る」とイングルダイに言われても、顔色一つ変えずジャンヒョンはやってのけました。イングルダイは機嫌を良くし、ジャンヒョンに次々と捕虜を売るように押しつけます。
ウシム亭の支店を出すために貯めていた金はほとんど底をつき、クジャムは文句を言います。
さらに、ジャンヒョンは匿った捕虜を密かに朝鮮に帰す活動をしていました。
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「義州へ行ったが、既に親分が捕まった後だった」
「気にするな」「女がいたのか?美人か?」
「いいや」
「美しくもない女になぜ気を揉むんだ?」
「ただ頼もしい人だ。親分みたいに」「ありがとう。生きていてくれて」
「お前は前世で俺に借りがあるようだ。だから現世では俺の命の恩人なんだ、そうだろう」照れ隠しをしながら、本人なりの御礼を言うヤンチョンにジャンヒョンは微笑みます。
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後宮の女人の中に朝鮮の妓生のヨンナンを見つけたジャンヒョンは、彼女をはじめ清国後宮に捕らわれた朝鮮の女人を逃がすことにします。
清国皇室の人間と関係を持った女性が朝鮮に帰っても後ろ指をさされるだけだとクジャムとヤンチョンが反対しますが、ジャンヒョンは聞きません。
皇室に品物を納めているジャンヒョンは、皇室に入り、荷車に女性たちを乗せ、捕虜ハンターを罠にかけ、女性たちを逃がします。
クジャムとヤンチョンも結局手を貸し、ヤンチョンは大怪我をします。
清国の者に辱められ汚れたというヨンナンを「犬に噛まれても汚れたとは言わない、変な奴に殴られても汚れたとは言わない」とジャンヒョンは励まします。
漢陽(ハニャン)に残ったリャンウムはジャンヒョンを忘れられず、少しでもジャンヒョンを感じるために大嫌いなギルチェを遠くから見ています。
ギルチェの商売は順調で、仁祖(インジョ)の側室のチョ氏が取引先になるほどでした。
17話
朝鮮に逃げた捕虜を捕らえる
清国の勅使から朝鮮王に「朝鮮が逃げた捕虜を捕らえぬゆえ、王自らが藩陽に出向き皇帝に釈明せよ」と伝えられ、朝鮮では逃げた捕虜を捕らえることに躍起になります。
逃げた捕虜の中には自害する者、手足を切って免れようとする者、褒美を貰おうと捕虜ではない者を差し出す者までおり、朝鮮は混乱します。
ヨンジュンは捕虜を送り返すことは仕方のないことだが、捕虜の家族の救済と、捕虜の買戻しをするよう上疏を書きます。
ギルチェは清国へ連れて行かれる
ギルチェの鍛冶屋で清国から逃げた捕虜が働いていたため、ギルチェは役所で聴取を受け「捕虜と知らずに雇っていた、私に非はない」と弁明します。
役所から帰ろうとするギルチェは、新王の逃げた下女を探すチョン・ミョンスに目をつけられてしまいます。チョン・ミョンスは、逃げた下女を見つけられないので、新王が好みそうな女性を拉致し、捕虜と偽り、藩陽に連れて行っていました。
鍛冶屋で働いていた捕虜に「孫だけは助けてほしい」と言われたギルチェは、金を払い、捕虜の孫のダシムを買い戻しますが、屋敷に帰る途中、チョンジョンイと共にチョン・ミョンスの手下に連れ去られてしまいます。
ギルチェが目を覚ますと、藩陽に向かう捕虜の列の荷車に乗せられていました。逃げようとした者、歩けなくなった者は容赦なく〇されます。
ギルチェとチョンジョンイは仕方なく歩くことになります。チョンジョンイが疲れて意識を失いそうになり、ギルチェは装飾品を渡しチョンジョンイを荷台に乗せてもらい、自分は歩きます。
道端で泣いているダジムを見つけたリャンウムは、ギルチェの屋敷にダジムを連れて行きます。
「奥様とチョンジョンイが満洲語を話す男に連れ去られた」とダジムが話しますが、ギルチェがジャンヒョンと逃げたのではと疑っていたク・ウォンムは、ジャンヒョンの手下のリャンウムが来たことで疑いが確信になったとリャンウムを信じません。
リャンウムを信じたヨンジュンはギルチェを探し藩陽に行くことにします。
ギルチェを思い出し一人で酒を飲んでいたジャンヒョンは、偶然、捕虜ハンターのカックァに会います。
世子は捕虜市場へ行く
日照りが続き兵糧が不足しているため、世子館の食料は自ら用意するよう皇帝に命じられます。
農作業をしなくてはならなくなった世子は、「捕虜を買って農作業の働き手として使おう」というジャンヒョンの進言により捕虜市場に行き、物のように扱われる朝鮮人捕虜の現実を知ります。
大勢の前で服を脱がせられた女性を見た世子は「なぜ自害しないのか?朝鮮の恥だ」と言いますが、ジャンヒョンに「朝鮮の王は敵の前で9回も頭を下げる恥辱を受けても自害せずにいます。ある者は恥辱を悲しみ、なぜ別の者は自害しなければならないのですか?捕虜たちは真に〇んで恥辱を免れるべきだと思いますか?そうお考えでしたら、この場で私をお斬りください」と言われてしまいます。
ジャンヒョンに刀を向けていた世子は、刀を捨て、帰ってしまいます。
その後、ジャンヒョンは再び世子に呼ばれます。
「不忠なお前が私と藩陽に来た理由はなんだ」
「随分前に私の知り合いが恥辱にまみれるのを恐れて自ら〇を選びました。私には到底理解できず腹が立ちました。私が藩陽に来た理由は、世子様の運命が知りたかったのです」
感想
妊婦の捕虜役を演じていたのは、『チュノ』で奴婢のチョボクを演じたミン・ジアさんですね。チュノと同じぼろぼろの身なりだったので、すぐにわかりました。チュノでは不美人な奴婢という設定で「奴婢が美人では悲惨な人生になるから、不美人で良かった」と自分で言うのですが、実際のミン・ジアさんは結構美人だと思います。美人なのに、不美人の役もこなす韓国女優さん、尊敬します☆
追記:『王になった男』のキム尚宮も、ミン・ジアさんでした!やはり、役柄が変わると気づかないです(^-^;
今回はギルチェが3分ほどしか登場せず。二人はいつ再会できるのでしょうか。藩陽で再会することになるのでしょうか。
恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 16話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆