オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。
11話
ジャンヒョンとギルチェのキス!
清国への出発準備をしていたジャンヒョンの元へギルチェがやって来て「あなたが戻って来ても、会うつもりはない」と言います。
「なぜ会わないのですか。私の無事を祈ってこっそりお守りを持たせたくせに」
「誰が?髪飾りは私のじゃない」
「髪飾りとは言っていません。つまりこれはギルチェ殿のものでしたか。私の水筒入れにこっそり忍ばせたのですね」
髪飾りを取り返そうとするギルチェ。揉み合いになり、ギルチェとジャンヒョンは倒れてしまいます。
「私は〇ぬまでこの髪飾りを手放しません。返してほしければ、ここに手を入れて持っていきなさい」ジャンヒョンは髪飾りを衣の胸元にしまいます。
「あなたはやはり低俗でならず者で遊び人」と怒るギルチェの手を自分の胸に当てるジャンヒョン。
「なぜそなたを見るとこうも胸が高鳴るのか…私もさっぱりわからなくて」
ジャンヒョンに見つめられキスされるのかと目を閉じるギルチェをジャンヒョンは笑います。「誠に私と口づけしようとしたのか」
「あなたのような男は…敵に〇されようと私は涙一つ…」
ジャンヒョンがギルチェにキスします(ドラマのイメージ画像に使われている画がこのシーンでした)。
「そなたがまだヨンジュン殿を想っているのはわかっています。ですが、私を慕わずとも忘れずにいてほしい。今日、私と共にしたことを忘れてはなりません」
ギルチェは逃げることなくジャンヒョンを見送ります。
藩陽に出発するジャンヒョン。ギルチェはもう一度ジャンヒョンに会いに行く
“毎夜、夢に見る殿方は誰なのか?ヨンジュン様だと思っていたけれど…違う?ジャンヒョン様なのかしら…”
ギルチェは出発するジャンヒョンにもう一度会いに行きます。
世子と一緒に清国へ行く決心をしたことで内官に礼を言われるジャンヒョン。「今は朝鮮にいる理由がありません。それから、あの哀れな息子(世子のこと)の運命が少し気になるからです」
(ジャンヒョンが清国へ行く理由は世子ではないと思うのですが、本当は何を言おうとしたのでしょうか)
世子一行は出発します。重臣たちは「行かないでください」と泣きます。
見送りの列に到着したギルチェ。清国兵は、「金になる」とギルチェを捕虜に加えようとしますが、すぐにジャンヒョンが気づき兵士に殴りかかります。「勝手に民を捕虜にするなと陛下はご命令だ」兵士は引き下がります。
気まずそうにするギルチェに「なぜそなたはいつも身勝手に振る舞うのか」と怒るジャンヒョン。ギルチェも「それはあなたの方です。むやみに私の唇を…。それなのに藩陽へ行く?何が様子見よ。身勝手なことをするのが様子見なのですか」と怒ります。
「何に怒っている?唇か?藩陽か?もしくは両方?」
「真剣に聞いてください。すべては遊びなのですか」
「いきなりどうした?私が気になり始めたのか?数日前までヨンジュン殿のことで泣いて悲しんでいたのに。口づけのせいで私に惚れたとか?色恋に関して才があるのはわかっていたが…参ったな…」
「どうかしていたわ。軽薄な者に一体何を…」帰ろうとするギルチェ。
「去る前になぜ来たのか理由を聞かせてくれ」
「夢を信じますか?夢の中で、果てしなく転がっていく大事な糸巻きを追っているんです。山を越え、川を渡り、履物を無くしていた。花が刺繍された履物なのに。とにかくある人が…それが誰かと…」
「履物を買えと?新しい履物が欲しいだけか」明らかに落胆したジャンヒョン。
その時世子の列に加わっている仲間に呼ばれたため、ジャンヒョンは戻って行きます。「行かなければ。清国の兵に気をつけて帰られよ」
「履物はいつくださるのですか。一体いつ?」
「藩陽へ行く私に履物を贈れとは…わかった。努力しよう。ところで私が履物を贈ったら、そなたは何をくれるのです?」
「何が欲しいのです?」
「わかっているはず。私が望むのはたった1つだけ。そなたの心だ。私だけを想うそなたの心」
「履物1つで私の心を得ようとするなんて…いつもそうだわ。万事が戯れの若様に心を差し上げるとでも?」
「私は万事が戯れだと?思い込みでは?私のような男に惹かれるのは恥ゆえ、どこの馬の骨かわからぬ遊び慣れた男、そう信じることでヨンジュン殿に恋慕できる。1人の男だけを純粋に思い続けるのは好ましい。だがしかし、そなたは決して純粋でも純情でもない。相手がいる男に色目を使う女は到底純真無垢とは言えない。だからそなたには私のような遊び人が似合う」
ギルチェはジャンヒョンを平手打ちします。「もう行って!藩陽で〇ねばいい!」
ジャンヒョンはギルチェの腕を引き留めます。「二度とヨンジュン殿を恋い慕わぬと言えば藩陽に行くのは取りやめる。言葉だけでもいい。心の中でヨンジュン殿を想うのは構わぬ。ただ言葉の上だけでも誓うのなら…」
「ヨンジュン様のことは容易には忘れられません」
ジャンヒョンはギルチェの腕を離します。
「そなたが憎い。ヨンジュン殿にあって、私にないものは何か教えてくれ」「ここへは履物を理由に見送りに来たと思ってよいのか?」
目に涙を浮かべながらも、ギルチェは答えません。
「一番美しい履物を持って帰ろう」
ジャンヒョンは行ってしまいます。
ウネとヨンジュンの婚姻
ウネとヨンジュンの様子を見ても、ギルチェはヨンジュンへの想いを断ち切ることができません。
一方のウネは、「敵兵に肌を見られたことで貞節を守れなかった、ヨンジュン様の妻になる資格はない」と思い悩みます。
そんなウネを「ヨンジュン様を幸せにできるのはあなただけ。資格があるのはあなただけ」と励まし、二人はついに婚姻します。
ギルチェは自分の中に芽生えたジャンヒョンへの想いに気づき始めています。
ヤンチョンは捕虜になっていた
ジャンヒョンは藩陽に行く途中に、義州のヤンチョン親分を訪ねましたが、ヤンチョンはどこにもいません。
ヤンチョンは清国の捕虜になっていました。
清国皇帝は世子を圧迫する
清国皇帝と清の重臣は世子を追い詰めます。
「皇帝陛下は、逃げた朝鮮の捕虜を探すことを重視しておられるのに、世子はなぜこの件を軽視するのですか」
「皇帝陛下が禁じた南草(ナムチョ。タバコ)を持ち込むなんて、朝鮮の民は世子を軽んじている。南草を持ち込んだ者は鞭打ち80回の罰に処す」
「朝鮮の王はなぜ約束の兵を送らないのか?世子は朝鮮に戻る気はないのか?朝鮮の王は世子を見捨てたのか?約束の兵を送らないのなら世子も無事では済まぬ」
世子の様子を聞いたジャンヒョンは「世子は朝鮮には戻れず藩陽で〇ぬだろう。清国は朝鮮王と世子を仲違いさせる気だ。意地を張るとは世子は〇にたいのだろう」と言います。
ジャンヒョンの商才
藩陽に到着したジャンヒョンは、旅閣(ヨガク)を買い取りウシム亭の支店を出す計画を立てます。
通訳官は、特別に人参や南草の取引を許されているため、ジャンヒョンはそれを利用し、藩陽で密売をしている者たちの仲介人となり財を得、皇室の人間に賄賂を渡し味方を増やします。
世子嬪は「病にかかったドルゴンのために、急ぎ竹瀝(ちくれき。竹を加熱して出た液を集めたもので、最高級の薬)を手に入れよ」と難題を押しつけられた世子のため、何でも手に入れられるというジャンヒョンに近づき、世子は難所を乗り越えます。
清国の重臣の耳にも「朝鮮の優秀な通訳官がドルゴンに竹瀝を献上した」という話が届き、重臣がジャンヒョンに会いに来ます。やって来たのは、ジャンヒョンが清国兵に密偵に行った時、拷問し足の爪を剥いだあのイングルダイでした。
ジャンヒョンは「江華島(クァンファド)行きを願い出たが、江華島で朝鮮の捕虜になった。だが、清国の言葉を話せたので通訳官になり生き長らえた」「私を〇す時は前もって教えてください。皇族方にもう何も贈ることができないと伝えなければ」と話し、皇族との繋がりも主張します。
イングルダイは、ジャンヒョンを間者だと疑っており、いつか必ず〇すと警告します。
ギルチェはうたた寝をし、いつもの夢を見ています。しかし、いつも夢で見る男性の背中に大きな切り傷があり、血が…。そこで目を覚ましました。
ウネに相談すると「藩陽に行ったジャンヒョン様を心配しているのね」と言われてしまいますが、ギルチェは「まだ夢の中の殿方の顔を見ていないから、ジャンヒョン様なのかわからない」と答えます。
感想
夢の中の男性にこだわらず、自分の気持ちを考えたらいいのに!と思いましたが、中世では、夢がとても重視されたのですよね。気持ちより夢や占いが重視されるのが一般的だったのかもしれませんね。
それにしても、遠い清国に行くのだから「行かないで」と言ってほしかったです(泣)次はいつ会えるかわからない、現代のように情報共有の手段がないので、もし、ギルチェが引っ越してしまえば、一生会えないことも十分あり得るのです…。清国に行ってからのジャンヒョンの消息についても、伝えてくれる人がいなければ、調べる手段もほぼないのです。
ジャンヒョンも、「純粋ではないそなたには、私のような遊び人が似合う」なんて嫌味な言い方をしないで、素直な想いを伝えてほしいです(>_<)
ドラマなので、どこかのタイミングで再会できることは確定ではありますが…(^-^; 次はいつ再会できるのでしょうか(>_<)
恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 11話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆