御史とジョイ 16話、17話 ネタバレと感想

16話

グァンスンは漢陽の実家の父に会いに行きますが、実家には見知らぬ人が住んでいました。清からの還郷女(ファニャンニョ)となったグァンスンを追い出した父でしたが、グァンスンにとってはたった一人の家族です。父の安否を確かめなくてはなりません。

テソが逃亡したことで、大提学(テジェハク)は2等級降格、イオンは罷免されました。

クビになり自棄酒を飲んでいたイオンをジョイは励まします。

「体の傷はいずれ治りますが、心の傷は治らない

人生はうまくいかないことばかり

生きがいを感じられなくても、生きていくしかないということが恨めしいです

目覚めた途端、朝からうんざりすることがありますが、だからといって〇ぬこともできない

どんなに泣いていてもお腹は空くし眠くもなる」

離れがたくなった2人はイオンの家に行き、イオンはうどんをふるまうと言いますが、ユクチル、クパルに見つかりそうになったため、ジョイはイオンの部屋で寝ることになります。

翌朝、イオンの部屋にいるところをイオンの祖母に見られてしまったジョイは「イオン様と婚姻するつもりはない」「お慕いするイオン様の足手まといになりたくない」と言います。「また、前の夫とは離縁した。婚姻は女性を縛り付けるもので、使用人同然だった」とも言います。

トロクソンの仲間の女性は、本当にテソの母のようです。

パク・スンは領議政(ヨンイジョン)から弘文館(ホンムングァン)大提学になり、大提学だったシム・テソンは副提学(プジェハク)に、イオンは正8品著作(チョジャク)に、パク・スンにより任命させます。

17話

弘文館の大提学になったパク・スンは、イオンが集めた証拠を切り裂き処分していきます。パク・スンの行動を予測していたイオンは、世子の死に関係する『薬房日記』を懐に隠していました。

イオンの祖母は使用人に命じジョイについて調べます。祖母の小間使いは、ジョイがスンユルと一緒にいるのを見てしまいます。

スンユルはジョイに好意を持っており、子どもの頃にジョイが市場で見ていた高価なかんざしを買っていました(朝鮮時代では、結婚の約束や、プロポーズ、結婚式の当日にかんざしを贈ることが習慣になっています)。

しかし、ジョイのために、どうしたらイオンと結婚できるかアドバイスします。「拾妾(スプチョプ)を理由にイオン様を訴えれば夫婦になれる。俺が訴訟を手伝う。でもお前を苦労させたくない…」スンユルは跪き、ジョイにかんざしを渡します。

「私は、あなたからかんざしを受け取る気も、訴訟を頼むつもりもない」

あっさり振られたスンユルは遠方へ仕事に出かけることにします。

イオンはテソの手がかりを追い江華島(クァンファド)に行くことにします。出かけると言うイオンに、祖母は「婚姻については家族の問題だから私に従ってもらう。あの女は少し前に他の男と歩いていたそうよ」と言います。

「尾行させたのですか?それは良かった。あの娘を知ればお祖母様も気に入るはずです。

どうしても婚姻しろと仰るのなら、ジョイとします。

私の選択肢は2つです。婚姻はしない。どうしても婚姻するなら、ジョイとする」

イオンは出かけて行きます。

ジョイのところに高官からの注文が入ります。「息子の服と、旦那様の足袋を作ってほしい。足袋の内側には小袋を縫い付けて、明日までに作って欲しい」と。

グァンスンは、ジョイとビリョンに父親を探していることを打ち明け、3人で父親捜しをすることになります。

遠方に仕事に出ると言っていたスンユルは、コリ島に行きジョイの母に会っていました。母親はスンユルに「ジョイとは先日絶縁した。近々朝鮮を発つ。こんな母親では荷物になるだけだ」と話します。

「ジョイは逞しいから大丈夫ですよ。今も評判の針子として行列ができています。そばに友人もいるし、ジョイを守ってくださる人もいます。功文館 副修撰(プスチャン) ラ・イオン様です。御史(オサ)として忠清道(チュンチョンド)に派遣されジョイと出会ったようです」

スンユルの話で、母親はジョイがなぜ帳簿を持っていたのか理解します。

「私が今日来たのもそのためです。

イオン様はパク・テソの事件を調べています。そこで私からお願いがあります。

ジョイと縁を切ったまま朝鮮を発つのか、傍にいて捜査に協力するのか、どちらがジョイのためか考えてください。

ジョイの心はイオン様に奪われましたが、幼馴染としてジョイに何かしてやりたいのです」スンユルはジョイの母に頭を下げます。

ユクチルとクパルはイオンに頼まれ世子の主治医を探していました。そこへグァンスンの父親捜しをしているジョイ達3人もやってきて、世子の主治医がグァンスンの父だとユクチル達も気付きます。

グァンスンの父は、世子が毒殺されたと気づき、世子の処方箋を書き記していました。娘のグァンスンも周りの人々も父親は狂ったのだと思っていましたがそうではなかったのです。

父親はグァンスンが還郷女だから追い出したのですなく、世子の死について知っていることで娘にも害が及ぶと考え、追い出したのです。

ユクチルは、グァンスンの父の遺品を持っています…。グァンスンの父が亡くなったと、グァンスンも知ることになります。

世子を〇し、グァンスンの父を〇したのはパク・テソだとユクチルは話します。

テソが目を覚ますと、テソの母はテソを「若様」と呼び「大罪を犯しました」と泣きます。

戸惑うテソ。「母上。若様だなんてやめてください。幼かったとはいえ母上を覚えています。幼い私を捨てたことを詫びているのなら、私は恨んでなどおりません」

「私は息子をすり替えたんです!」「我が子を一生庶子として苦労させたくなかった…」

庶子という理由で、生まれた瞬間さえ喜んでもらえなかった我が子の将来を心配し、母は同日に生まれた本妻の子どもと我が子をすり替えました。テソは本当は本妻の子どもだったのに、庶子として育ち、父から愛情を受けることなく苦労し、汚れ仕事をさせられてきました。自分が本来受けるはずの愛情も富も、庶子のドスが受けてきたのです…。

感想

出生の秘密、きましたー!出来損ないのドスが庶子で、頭のキレるテソが嫡子だったのですね。テソとしては、受ける必要のない屈辱と孤独に苦しみました(>_<)

ソヒョン世子が亡くなったのは1645年、当時としては、ジョイはかなり進んだ考えを持っています。妻は夫の使用人ではない、仕事を持って自分の力で生きる、と。両班として、家門の発展、家と夫のために尽くすこと、女性は一歩下がると教育されてきたお祖母様には、ジョイのような女性は出来損ないにうつるでしょうね(時代によって価値観は変化するので、どちらが正しいとは言えません。ただ、この時代としては、かなり進歩的だったことは間違いないはすです)。

御史とジョイ 16話、17話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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