48話
ボンサムを裏切るソンドル
ケトンは、キム・ボヒョンに「都承旨(トスンジ)に船を貸してほしい」と言います。
ボヒョンは王妃が生きているのか?と感づきますが、ケトンは答えません。
メン・グボムの助言でボヒョンは清に身を隠すことにし「済物浦(チェムルポ)まで護衛してくれるなら、船を貸してもいい」と答えます。
ソンドルは、チャン客主の行商人を従えて都承旨の元に行きます。「どちらの味方もしない。権力争いに首を挟むな」というボンサムの命令に背きました。
ソンドルとボヒョンは合流します。ソンドルはチャン執事を守るようケトンに言われます。
キム・ボヒョンの最期
ボヒョンは検問で、駕籠に乗っている人の顔を見せるよう言われますが、従いません。兵士が駕籠の中を見ると、人はおらず沢山の財宝が積まれていました。多くの財宝を抱えて逃げる姿にキム・ボヒョンだとばれてしまいます。
ボヒョンは〇され、「そんなに金が好きなら食べていろ」と口の中に金を押し込まれます。
ソンドル達はその隙に逃げます。
ボヒョンが亡くなると大行首への夢が潰れてしまうとメン・グボムは悔しがりますが、助けることはできませんでした。
ボンサムとソンドルの友情の終わり
ボンサムは、任房(イムバン)に戻ったソンドルを任房の役員から外し、監禁します。役員という立場にありながら規律を無視し、騒乱に介入し仲間を危険に晒したソンドルの罪は大きいのです。ボンサムも立場上、規律を破った者をそのままにすることはできません。
パンデがソンドルの部屋を漁ると南(ナム)家の家系図がありました。
倉に監禁されたソンドルの元にボンサムは家系図を持っていきます。「両班に戻りたくて都承旨と組んだのか?」ボンサムはソンドルを信じられません。「王妃様のため、大義のため」とソンドルは言います。
「家門の再興を考えていなくても、お前が王妃の為に尽力し、閔氏が宮殿に戻れば、家門は再興するだろう。お前はナム・ソニュ様として生きることになる。この家系図を苦労して手に入れた都承旨の意だからだ。ソンドル、お前がこれを持ち帰ったその時から、お前は心の底で、俺たちの仲間であることを止めていたんだ」とボンサムに言われ、ソンドルは涙を流します。
ボンサムは「行商人は大義より仲間の命が大切だ。閔氏がまた政権を握れば、コムべ、マクボン、パンデ、仲間たちが〇される」と言い、ソンドルに恭しく拝礼をし、出て行きました。
誰よりも固いと思われたボンサムとソンドルの友情が終わります。
京畿道(キョンギド)任房の接長(チョプチャン)という立場のボンサムが、身内だからとソンドルの処分を甘くすると、組織が破綻してしまいます。ボンサムはソンドルの行商人身分証を預かり、3年間行商人として働くことを禁止します。さらに、接長の命に背き、仲間を動員し権力を持つ者と手を組んだ罪、仲間を危険に晒した罪で、棒たたき30回を命じます。
ソンドルは都承旨の側につく
ソンドルの刑が執行される中、都承旨が現れ「清の軍が来て、騒乱を鎮圧した」と言います。そして、騒乱鎮圧に功を立てたナム・ソニュとしてソンドルを連れて行きました。
ボンサムはソンドルに会うため都承旨の屋敷の門をたたきます。
一度は外に出ようとしたソンドルでしたが、都承旨に「今、外に出たら二度と両班には戻れぬ。私とチョン客主のどちらかを選べと言っているわけではない。私たち両班は、己のためではなく家門のために生きているのだ。お前は本当に家門を捨てられるのか?義理や人情にとらわれこの部屋を出たらナム・ソニュにもソンドルにも戻れずに全てを失うだろう」と言われ躊躇います。
ボンサムがソンドルの部屋に入り謝りますが、ソンドルは無念の死を遂げた家族の為、ナム・ソニュとして生きると言います。
ソンドルはボンサムを許しません。「忠告する。このまま閔氏と反目し合えば、任房は潰される」
ボンサムは「体を気遣え」と言いソンドルの部屋を出て行きます。
部屋を出て行ったボンサムをソンドルは追います。「コムべ、マクボン、パンデは、都承旨に頼んで、全員命を救ってやる。そこまでだ」
ソンドルは義兄弟の契りを交わしたときに交換したボンサムの服を庭の火にくべました。
ボンサムは気を落とし帰路に着きます。
感想
自分の命よりも互いを大切にしていた二人の友情が、こんなにも簡単に崩れてしまうなんて悲しいです。ですが、現実でも友情が終わってしまう理由はいつも本当に些細なことですね。
客主48話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆