大王世宗 27話、28話 ネタバレと感想

27話「革命軍との交渉」

高麗復興勢力から、「次の標的はイ・バンウォン」と文が届きます。

講武を控える中、この問題を一刻も早く解決しなくてはなりません。

この件を任されたパク・ウンは、首謀者をおびき寄せるために明日正午に、オク、チョン姓を持つ者を10名処刑すると言います。

民を助けたい忠寧大君は、イルチに「叔父と民を救う方法を考えよう」と持ち掛け、イルチを通し、高麗復興勢力に交渉しようと文を送ります。高麗復興勢力は交渉に応じると返書し、イルチは高麗復興勢力のアジトに忠寧大君を連れて行きます。

「報復を止めろ」

「処刑を止めるのが先だ」

「武器を捨て投降すれば、これ以上処刑はしない」

「私や革命軍を消すのは処刑ではない?」

「父を説得し、そなたと部下を救う方法を探す。民の命も懸かっている。そなたの部下は、そなたについて、民を想う気持ちは王以上だと言っていた。その部下を失望させないで欲しい」

オク・ファンはイルチとの約束を破り、イ・バンウォンと直接交渉するために、忠寧大君を人質にします。

忠寧大君がイルチを逃がしたことに、世子が気づき、忠寧大君が反乱軍の首謀者と交渉をしに行ったと世子、そして王に伝わります。交渉の場所がわからないため、目星をつけて兵を送ります。

世子は「王子が命を落としたとしても、一国の王が反乱軍との交渉に応じるべきではない」と、王に進言します。

世子は、反乱軍の居場所を割り出し、忠寧大君を救い出します。反乱軍は退却します。

同士が命を投げ出し、民が虐殺され、叔父が〇されてでも、高麗を取り戻すべきなのか、イルチは疑問を抱き、オク・ファンに怒りをぶつけます。「目的の為なら手段は選ばない、ある程度の犠牲は仕方ない、こんなやり方では、イ・バンウォンと同じではないですか」

敵に利用されるような行動をとった忠寧大君を許せない王は、「お前の手で逆徒チョン・パンソクの処刑を行え」と忠寧大君に命じます。「たとえ逆徒でも、武力で制圧してはならないと、父上はそれをご存じだと信じたかったのです」と言う忠寧大君に、王は「お前は敵をも信じた。交渉の原則は守るはずだ、説得に応じて降伏するかもしれない、そう期待したのだろう。しかし、人質に取られた。これが醜い世の中の現実なのだ」「お前の愚かさを治すにはそれしかない」「できないのなら、お前の前でオクとチョンの姓を持つ者を処刑する」と言います。

これは、罰なのか、後継者としての試験なのか…王后も重臣も、どう行動するべきか苦しみます。

逆徒の処刑を行なうであろう忠寧大君に、ヨンシルは「偽善者」と言います。

忠寧大君も、王命に従うべきか悩みます。

感想

忠寧大君、王子様が一人で敵の巣窟を行けばどうなるか考えてほしかったです。人が良すぎて、疑う心がないのですね(^-^;

忠寧大君は処刑しないと思います!

だいぶ前から気になっていたことが…内官のキム・ジョンソがいつも同じ表情で、微笑みを浮かべているのが気になってしまって(笑)神妙な場面でも、口角が上がっているんです(笑)

キム・ジョンソは、『王女の男』の「大虎(テホ)」ですよね?端宗を支持していて、世祖に対立し、粛清されました(泣)あんな大物が、内官からのスタートだったなんて、感慨深いです!

28話「王子を辞める」

忠寧大君は処刑の場で「我々に処刑する資格はありません。王様と王室が惨殺された高麗王族に謝罪し、遺族を慰労、補償しなくてはなりません」と言います。

「朝鮮王朝の正統性を否定するのか」とミン兄弟は怒ります。

「恥ずべき過去を清算し、再出発するのです」

すると、処刑を見物していた民や儒生達が忠寧大君を支持します。

「たとえ一つでも民の命を軽んじれば、王室は存続の意味を失います。どうか王様に上奏を。もう一度反乱軍と交渉するのです。王様と王室が心を込めて謝罪しても反乱軍が攻撃を続ければ、その時はこの者を処刑します」

「交渉に応じる奴らなら、王子を人質に取ったりしない。王室と朝廷は逆徒といかなる交渉もしない。王命に背いた王子を片付け、今すぐ逆徒を処刑せよ」

兵が忠寧大君を連れ出そうとした隙に、高麗復興勢力のムビが朝鮮兵に攻撃をし、朝鮮兵と高麗復興勢力軍で騒乱が起こります。イルチは叔父を助けようとしますが、叔父は「なぜ攻撃した、敵の罠かもしれない」「お前には長く生きて欲しい」と言い、イルチを逃がすため、落ちていた刀で自害します。

王に「どうして逆徒の処刑を拒んだのか」と聞かれた忠寧大君は、「死んだ民の数は聞かないのですか。僅か20年前には、高麗を滅ぼし朝鮮を建てようとした者が逆徒でした。チョン・モンジュや杜門洞(トンムンドン)の学者を殺し、高麗王族を惨殺し、反対する革命の同志ですら容赦なく斬る無慈悲な国、それが朝鮮です」「もううんざりです。私はこの時を以て王子の座を降ります」「過去の過ちを顧みず、武力を使って民を制圧するしかない国、これが朝鮮の実態なら、これ以上王子でいたくなりません」と重臣や王族の前で答えます。

「ならば望み通りにしてやろう」忠寧大君は遠地に送られることになります。

「そなたは杜門洞出身だから、忠寧大君を庇うと思った」と言う世子に、ファン・ヒは、「王様のやり方に賛成できませんが、私はそれを覆す力を持っていません。世子様は建国以来、初めて、王位の奪い合いなく、正統性を持った王になるのです。どうか慈悲深い王におなりください。そうすれば、報復の血に染まった歴史は幕を閉じます」と自らの決意を語ります。

チョン・イルチは、オム・ジャチの前に現れます。「旧友に別れの挨拶がしたかった」「忠寧大君が北方に行ってから、この手紙を渡せ」「本名は、ワン・ヒョンだ。今まで世話になった」それだけ言うと塀を超えて行きました。

翌日、忠寧大君は、内禁衛将カン・サンインと、二人の内官を伴い、遠地へ出発します。

そんな中、市場で「高麗革命軍は来る3月11日に、民の名により、虐殺者イ・バンウォンを〇す」と手紙が貼られた、王を模した首吊り人形が見つかります。

講武のため使臣たちが到着します。革命軍が選んだ日は、講武の前日です。狙いは、太平館か?講武か?重臣たちはそう考えますが、世子は「兵を分散させて、その隙に王宮に忍び込むつもりだ」と推測します。ファン・ヒは、王宮に通じる隠し通路があるのではないかと、調べます。王宮建設の責任者だったキム・サヘンはもう亡くなっています。

オク・ファンは、民衆の支持と歓呼を浴びながら、正門から王宮に入り、高麗王室の旗を掲げたいと計画してきましたが、隠し通路から侵入し王を撃つと最終手段に出ます。

オム・ジャチがイルチに会っていたのを見たイソンは、王子様が危ないと、シム氏に訴えます。シム氏は、忠寧大君の護衛カン・サンインに文を送り、忠寧大君はイルチからの手紙の存在を知ります。

「お前がこれを読むころには、私はきっとこの世にいない。

運が良ければ、お前の父、イ・バンウォンの首を取れるだろう」

手紙を読んだ忠寧大君一行は、王宮に向かい馬を走らせます。

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