大王世宗 19話、20話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の19話、20話のネタバレと感想です。

19話「世子醜聞の波紋」

忠寧大君は、「人〇しで儲けていた」とオク・ファンを叱り、「罪を軽くしたければ、上王には秘密であの者の命を救え」と命じます。

高麗復興勢力のチョン行首は、楚宮粧(チョグンジャン)は今後使えると考えます。

忠寧大君は、オク・ファンを怪しく思い、彼らについて調べるよう内官に命じます。

オク・ファンの間者は、パク・ウンに「世子が上王の愛人と密通していた」と告発文を送ります。忠寧派のパク・ウンは、いなくなった楚宮粧を捕らえ、真実を明らかにしようと考えます。

忠寧大君の別邸に匿われていた楚宮粧は、自〇未遂を起こします。

忠寧大君の妻は「中途半端に助けようとするから悪い結果になる」と夫を責めます。

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両班が奴婢の身分回復に反対し、身分回復手続きが思うように進まない階級弁正都監で、民が暴動を起こします。王は、階級弁正都監が上手く機能しないのは、領議政の進める講武のせいだと分かっていながら、責任をシム・オンに擦りつけます。

オク・ファンは、「楚宮粧を〇して埋葬した」と上王に嘘の報告をします。

上王殿にオク・ファンが出入りしているのを知ったパク・ウンは好機と捉えます。

勉強嫌いの世子は講義をさぼり、軍事強化にばかり心を奪われています。

世子は、講武では倭国を牽制するのではなく、女真族を牽制することに力を入れるべきだと王に進言し、講武場を変更することになります(日本が相手なら海での戦、陸続きの女真族が相手なら陸での戦を想定しなければなりません)。

これに対し、ユン・フェは「民の負担が増えすぎる」と反対します。講武のために立ち退きを強いられた民が何百人もおり、会場が変わればその数はさらに増えるでしょう。

世子は、講武を利用し、遼東の地形調査を儒生に命じます。いずれは遼東に出兵しようと考えます。

イ・スは「現実を見ろ。都から一歩でも出れば現実がわかる」と世子を諭します。

世子が村へ行くと、講武の準備のために、兵士が村人から食料を奪い、暴力を働いていました。講武の準備だけでこの有様では戦などとてもできません。

しかし、世子は「税を納めない者など守る必要がない。国防を軽んじるのは罪だ」「遼東と明に出兵すれば、敵国からの貢物で豊かに暮らせる」「大義には犠牲が必要だ」と考えを譲りません。

目を覚ました楚宮粧に、忠寧大君の妻は「夫の伯母にあたる方だ」と敬語を使い、「価値のない命などない」と言い、手を握ります。

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チョ・マルセンは、領議政、キム・ハルロ、ミン・ムヒュルら世子派の元に行き「世子が、上王の妾の楚宮粧と密通した」と告げます。

領議政は「切り札を使わぬよう忠寧大君を説得しろ。それができれば、世子の参謀になれるぞ」とマルセンに言います。

チョ・マルセンが帰宅し、キム・ハルロは「奴がまだパク・ウン派だったら?」と聞きますが、領議政は「それならなお好都合。やつを信じて油断していると思わせよう」と言います。

領議政、さすがです(^-^;

ムヒュルは世子に「楚宮粧を消すべきだ」と言いに行きますが、世子は「忠寧を信じている、私から世子の座を奪うような男ではない」と余裕です。

世子が動こうとしないので、ミン兄弟は、王后の元に行き、忠寧はどこに匿っていると思うかと聞き出します。

「領議政を倒して、我々の政策を通す機会だ」というシム・オンに、忠寧大君は「鏡でご自分の顔を見てください。権力のために詭計を使う人とは話したくもない」と言います。

イ・スがその場に入ってきて「真実を明かすべきだ。弟としてはつらくても、朝鮮の臣下、民の一人として、国の未来のためにそうするべきだ」「世子様の不義より耐えられないのは、朝鮮の明日を担う儒生たちの失望した姿です。民は眼中になく、臣下の批判も聞き入れない者、何より基本的な道徳に欠ける者は朝鮮の王になれない、そう思います」と言います。

さらに、イ・スは忠寧大君を成均館に連れて行き、絶望する儒生たちの姿を見せます。

ファン・ヒは何者かによって社門洞(トゥムンドン)に呼ばれます。

ミン・ムヒュルは忠寧の別邸に武官を送り、楚宮粧を連れ出そうとします。

シム氏は「探してもいなければ、不敬を働いた罪を死をもって償え」と武官に言いますが、忠寧大君の別邸から逃げる楚宮粧を孝嬪が目撃し…。

20話「真の大儀とは」

王后も忠寧大君の屋敷に来ます。「あの女を私に渡しなさい。そなたの兄と政治の安定のためだ」

「人の命の上に立つ政治など何の価値もありません」

「兄を窮地に追いやるのか」

「過ちを正すのです。戦います。国を苦境に追い込む輩は全力で倒します。勝つためなら、私の持つ切り札を全て使うつもりです」

「その切り札は汚れている」

「人の命を武器にする考えはありません」

「お前の元にいる限り災いの種になるのだ」

「私を信じてお待ちください」

「どうしても母に逆らうと言うのか」

「お許しを」

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楚宮粧はセギ婆のところに匿われていました。孝嬪がそれを見かけます。

孝嬪は「ハン・ヨンノの娘の過去を探れ。欠点がなければ作っても構わない。縁談を潰す証拠を作れ。礼は十分にする」とセギ婆に頼みます。

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ファン・ヒを呼び出したのはオク・ファンでした。「大殿で従事官を〇したのは私たちで、高麗王室復興のために革命を起こす。我々の側につけ」とオク・ファンは言います。

社門洞(トゥムンドン)は高麗の儒者たちが〇された場所で、ファン・ヒにとっても忘れられない場所です。ファン・ヒはどういった選択をするのでしょうか。

ファン・ヒが拉致されたと王にも伝わります。手がかりは一切なく、「腕に覚えのある者の仕業」とだけがわかっています。

高麗復興勢力に一斉に弓矢を向けられ気絶してしまったファン・ヒが目を覚ますと、彼らは既におらず、手紙が残されていました。“賢明な選択を待っている。忘れるな。我々は常にお前のことを見ている”

シム・オンらのいる階級弁正都監に忠寧大君が姿を現し、「階級弁正都監の事業に全力を尽くす。これが私の戦い方だ」と言います。

忠寧大君は、国と世子に失望した儒生たちを味方につけ、階級弁正都監の仕事を手伝ってもらうことにしたのです。

「自暴自棄になるのは私が先輩だ。ひどい世の中は変わらない。しかし関心を断つと決めた以上、国のためにできることはない。酒を飲むしかやることがない。そんなところでしょう。希望がないと文句を言いながら、まだ国に未練があるのか。文句を言う自由はあるが、何もしていないのに絶望する資格はない」と言い、忠寧大君は儒生たちを説き伏せました。

世子のことを暴露するべきだというパク・ウンに、忠寧大君は「あなたは始めから都監に関心がなかった。政敵を倒す道具にしたかっただけだ。そんなことだから、相手もやり返してくるのだ。この仕事を正しく行い、民に権利を与えてこそ、納税や国への献身を要求することができます。その原則を軽く扱えば、吏判殿は政敵に勝てないでしょう。官服を着る資格もない。政策を道具としか考えない者は、誰であれ朝鮮の臣下ではない」と激怒します。

忠寧大君は本人も気づかぬうちに、本物の王材へと成長していました。権力もない忠寧大君が、役人や儒生たちを引きつけている、このままでは再び兄弟間で戦いが起こると王后は心配します。

忠寧大君や儒生の働きを知った世子は、宴をして労おうとします。

「遼東へ行く準備をせよ」と命じる世子に、儒生は「間違った命令には従うな、そう仰ったのは世子様です。遼東へは行きません」「民の苦しい現実や出兵がもたらす被害の大きさを考えていなかった」「学ぶ身分として贅沢は分不相応だ」と言い、出て行ってしまいます。

朝廷に戻って来たファン・ヒは、拉致した犯人に心当たりはないと答えます。王宮内にも高麗復興勢力の手下が潜んでいると聞いたからには、下手な真似をし王を危険に晒すわけにはいきません。

セギ婆は、チョン行首のところに行き、「ハン・ヨンノへの贈り物に朝鮮王室を批判する内容の書を入れてほしい」と頼みます。

しかし、チョン行首は「ハンの娘を陥れたいなら、もっと簡単な方法がある」と言い、ダヨンとヨンシルの関係を暴露します。

セギ婆からダヨンについての情報を聞いた孝嬪は、王と王后、ハン・ヨンノの前で「低い身分の者と通じた娘を王子の妻にできない」と言います。

ダヨンとヨンシルは役所に連行されます。

役人たちも階級弁正都監の仕事を手伝うようになり、世子は酒を煽るようになります。

そんな世子をファン・ヒは「世子の地位を失ってもよいのか」と叱責します。

忠寧大君が政治に関与していると聞いた王の元に王后がやって来ます。王后は跪き「忠寧を遠地へ送ってください。このままでは、子供たちが望まなくても王位を巡る争いが起こるでしょう。兄弟が刃を向けあうなど母親として耐えられません」と訴えます。

感想

チョ・マルセンは、世子派、忠寧派のどちらとも交流していますが、どちら側なのでしょうか?

ファン・ヒが世子派なのは意外です。

大王世宗 19話、20話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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