大王世宗(テワンセジョン)の13話、14話のネタバレと感想です。
13話「成均館弾圧」
幽閉されている世子の元に矢文が届きます。“王は見せかけの優しさで民心をなだめ、裏では朝貢と派兵を決定し、世子まで明の人質に送るつもりだ”
それを読んだ世子は幽閉先から逃げ出そうとします。しかし、世子を労おうとやってきた孝寧大君(ヒョニョンテグン)によって正殿に閉じ込められてしまいます。
矢文は世子をおびき寄せるために高麗復興勢力が放ったものでしたが、儒生の仕業と思った王は成均館(ソンギュングァン)に兵を送ります。
.
武力で反対派を制圧するやり方をファン・ヒは嘆きます。
実は、ファン・ヒは高麗王室に仕えた役人でもありました。朝鮮への忠誠を誓い生き延びましたが、朝鮮に希望を見い出せなかった高麗遺臣たちを「生き延びて王から刀を取り上げよう」と説得した過去がありました。しかし、朝鮮王は未だ武力による制圧しかできません。虐げられる儒生たちが高麗の遺臣たちに重なり、ファン・ヒは、自分が生き長らえたことを恥じているようです。
明の勅使は朝鮮王との約束を破り、明皇帝に書状を送り朝鮮の様子を伝えようとします。太平館で密偵をしていたユン・フェが忠寧大君にそのことを伝え、大君は密使を捕まえ、すぐに王に報告します。
「政治に熱中する理由は何だ?権力が欲しいのか?」王は忠寧大君に聞きます。権力、私欲のために奔走していると疑われた忠寧大君は落胆します。
翌日、王は、捕らえた密使を連れて太平館に行きます。
「部下に無礼を働いた」と王を責める勅使に、王は「朝鮮の服を着ていたから朝鮮人だと思った。変装させた目的は?」と言い返します。「将軍から兵士まで貴国の要求に応えるために奔走していて、治安に気を配る余裕がないので気をつけるよう部下に命じてください」
.
上王は孝寧大君に頼まれ王族会議を開きます。「朝鮮は危機を迎えている。断腸の想いで決心した、世子を人質として送るべきです」
「私が代わりに行きます」と孝寧大君。
敬寧君(キョンニョングン)「そのためにはまず世子にならなければ。明の要求は王子ではなく世子なのです」
ミン・ムヒュル「世子様を廃位するということですか」
敬寧君「私はただ明の要求を述べただけです」
キム・ハルロ(世子の義父)「信じられません。目的は何です?世子の座を狙うおつもりですか」
敬寧君「王子なら誰でもいいのなら、当然私が行くべきです。こんな屈辱を直系の王子が受けることはない」
キム・ハルロ「では敬寧君を人質に」
敬寧君「私で良ければ喜んで行きます」
上王「忠寧はなぜ黙っている。敬寧の言葉を聞いて何も感じないのか。直系の王子のくせに全く情けない」「ご決断ください。明の要求は世子です。世子を廃して他の王子を世子にするなど明は許しません」
王「考える時間をください。重臣とも話をします」
上王も王后も敬寧を警戒します。さらに王后は勅使の口を封じようと考えます。
ミン・ムヒュルはオク・ファンから毒薬を入手します。検死しても気づかれない毒をもらいましたが、明と朝鮮の戦を望む高麗復興勢力は、王后が明の勅使を〇したことが公になるよう、検死で気づかれる毒にすり替えます。
14話「暗殺阻止」
王后の尚宮が毒入りの料理を出し、勅使が口をつけようとしたその時、ユン・フェが勅使の希望していた蕎麦粉餅を持って入り、食事を遮ります。
尚宮の様子がおかしいと気づいたユン・フェは、忠寧大君に、太平館に急ぎ尚膳(サンソン)を呼び、蕎麦粉餅も持ってくるように頼んでいたのです。尚宮は太平館を首になりスラッカンに戻されます。
イ・スは王后を告発するよう忠寧大君に強く進言しますが、忠寧大君はそうはしません。
ヨンシルは、高麗復興勢力のワン・アンに「これでは武器が足りない。自分は火薬を作ることができる。火薬を作る代わりに条件がある」と取引を持ち掛けます。
世子は幽閉を解かれ、世子の衣服をまといます。「今回は父に従ってほしい」と言う王に、世子は「人質になる」と言います。
王后は、世子の座を狙う王子が太平館に尚膳を遣わしたと考えます。
尚膳が「大君様に下心はない」と口を滑らせたため、王后はハン尚宮を邪魔したのは忠寧大君で、大君が王座を狙っていると誤解し、「兄を陥れてまで権力を欲しがる人間は、私の息子ではない」と言い放ちます。
妻のシム氏は落ち込む忠寧大君を励まします。「妻としては心配していますが、もし私が民の一人ならこう言います、“正しい道を進む者は時に誤解を受ける。気にせず進みなさい”と。誰が何と言おうとあなたの信念を信じます。あなたの心の中には私欲など全くありません。ひたすら民を想っています。前進してください。反対する人が多いのは、あなたが正しい道を行く証かもしれません」
チョ・マルセンとパク・ウンが「王様が忠寧大君を王材だと確信している。実現する日は近いかもしれない。忠寧大君を世子として育てていただきたい、我々も協力する」と話します。
孝嬪はイ・スクボンに「息子の師になってほしい」と涙を流し訴えます。
国中の高麗復興勢力が都に到着します。今晩、太平館を襲撃し、勅使と明軍を全滅させるつもりです。
高麗復興勢力は、ミン・ムヒュルの兵にすぐに気づかれ大勢が犠牲になりながらも、勅使の誘拐に成功。
しかし、ダヨンの父はワン・アンを逆徒として朝鮮王に差し出します。
感想
キム・ヨンチョルさんは、「強くてもどこか孤独な王様」というイメージです。『イ・バンウォン』では太祖役でしたが、太祖も孤独な王様だったのです。ようやく王位に就けたけれど、一人目の妻は王位に就く前に亡くなってしまって、息子たちは王位を巡って〇し合い…退位してしまって…。『王女の男』では世祖役でした。こちらも娘に理解されず、息子を亡くし、王位に就いたものの、晩年は孤独な王様でした。
ダヨンの父は想像以上の腹黒でしたね(笑)
大王世宗 13話、14話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆