オリジナルは全21話ですが、全32話版で視聴しています。
18話
「私が藩陽に来た理由は、世子様の運命が知りたかったのです。耐え抜けぬと思いました。しかし、世子様は立派に耐えておられます」
「私は、王様をお守りできず…」
「子が親を守るのではなく、子を守るのが親の役目です。世子様が清に屈したと世の者が非難し、王様が世子様の忠誠心をお疑うと、どうか耐え抜いてください。そのお姿を目にできれば、恥辱を恐れて〇を選んだ知人を許せそうな気がします」
ジャンヒョンは捕虜の中から年寄りばかり選んできたため、ピョ・オンギョムに責められます。「銀がなくて、若い者は買えなかった」と言いますが、本当の理由は、朝鮮とは気候が違う土地で農業をするため、経験豊富な者を求めての事だったのです。
捕虜の一人は「生まれ育った故郷で〇にたい。田畑を耕せば朝鮮に返してくれますか」と言います。それに対し世子は「私もいつ朝鮮に帰れるかわからないが、私が朝鮮に戻る時は必ずそなたたちを連れて帰る」と約束します。
藩陽に向かう捕虜の列の中にいるチョンジョンイはギルチェに話します。「藩陽でジャンヒョン様に助けを求めましょう」「あの方の話は止めて。あの方に会うのも、助けを求めるのもいけない」
見張りが一瞬離れた隙を盗んで、ギルチェは着物を破り、指を噛み血文字で文を書きます。チョンジョンイも自分の指を噛み手伝います。手紙に指輪を包み、道端にいた親子に向かって投げます。
藩陽に着いたギルチェは清国の役人の前に跪きます。
朝鮮の役人は、逃げた捕虜が連れ戻され罰を受けるところに立ち会うよう皇帝に命じられたため、ジャンヒョンが立ち会います。連れ戻された捕虜の中には、以前ジャンヒョンが逃がした捕虜もおり、もう逃げられないように踵を切られてしまいます。ギルチェは頭を下げていたため、ジャンヒョンとギルチェがお互いに気づくことはありませんでした。
その後、ギルチェは新王の屋敷に連れて行かれ、新王に仕えることになります。捕虜ではないと必死に訴えますが、ここに入ってしまえば、新王が法なので、以前捕虜だったかどうかは関係ないと誰も相手にしてくれません。
それでもギルチェはジャンヒョンに助けを求めることはしないと意地を張ります。
朝鮮出身の下女に助かる方法を聞いたギルチェは、翌日、新王の前に跪き「私は捕虜ではない」と訴えます。しかし、言葉がわからないギルチェが教えられたのは「私は新王の寵愛を受けたい」という言葉でした。新王に媚を売ったとして后の怒りを買い、ギルチェは指を切られそうになりますが、リーダー格の側室が「新王に仕える者を傷物にできない」と庇い、何とか免れます。
ギルチェを探しに藩陽へ向かっていたヨンジュンとリャンウムは、朝鮮の民の惨状を目にします。清に兵と兵糧を送るため国は財政難に陥り、貧しい民は土を食べる有様でした。
ギルチェの肖像画を見せ探し歩く二人に、先ほどの親子がギルチェの文と指輪を見せます。
「ク従事官様。ギルチェは藩陽」
二人は急ぎ従事官の屋敷に戻ります。
世子館では農作業の為に牛を飼うことになり、ジャンヒョンがモンゴルへ赴きます。
新王の目に留まり、ギルチェは共寝の準備をさせられますチョンジョンイは新王の屋敷に来ていた朝鮮の役人に「ジャンヒョン様に“ギルチェ様がいる”とお伝えください」と頼みます。着物を脱がされ「体に傷がないから、新王の寵愛を受けるだろう」と言われたギルチェは花瓶を割り、わざと顔に傷をつけます。リーダー格の側室は怒り、ギルチェとチョンジョンイは捕虜市場に売られることになります。「ダジムを助けなければ連れ去られることはなかった。あの老人を鍛冶場に入れなければ…」
「ダジム」という名前に朝鮮出身の下女が反応しますが、ギルチェたちはすぐに捕虜市場へ連れられてしまいます。市場で牢に入れられるギルチェたち。ある捕虜が疫病に罹ったと偽り、騒ぎを利用し捕虜たちは逃げ出します。ギルチェの鍛冶場にいた老人(ギルチェは金を払い、この老人の孫を助けました)は、ギルチェの牢の鍵を壊し、二人を助けます。
ク・ウォンムはギルチェを連れ戻す為、一人藩陽に向かいます。
モンゴルからの帰路、ジャンヒョンは逃げる捕虜たちを目撃します。
19話
捕虜市場から逃げるもすぐに連れ戻される
捕虜市場から捕虜たちが逃げ出します。捕虜ハンターカックァが捕虜を捕らえようとしますが、モンゴルから帰国途中に通りかかったジャンヒョンが邪魔をします。
チョンジョンイの衣に矢が刺さり捕まりそうになりますが、ギルチェの鍛冶屋にいた老人が、孫を助けてくれてありがとうと囮になり、ギルチェとチョンジョンイが逃げるのを助けます。
女性達の中には、捕まって身を汚されるより良いと崖から身を投げる者もいます。チョンジョンイもそれに続こうとしますが、ギルチェは「私が守ってあげるから大丈夫」と言い、止めます。しかし、直後に捕まり、捕虜市場に連れ戻されます。ギルチェは殴られ、チョンジョンイは別の者に連れて行かれ、二人は別々になってしまいます。
捕虜として捕まれば…
ク従事官は藩陽に行く途中の宿で「捕虜市場に出されたのなら、もう傷物になっているはずだ。それでも良いのか?」と言われてしまいます。
ク従事官は、その夜、同じ宿に泊まった老人に金を盗まれます。老人は「捕虜となった息子を助けるためです。傷物になった奥方を連れ戻してどうするのですか?妻は再び娶ればいいですが、息子の代わりはいません」と必死に頼み込まれます。
漢陽では、ギルチェは「女のくせに出歩くから、こんなのとになった」と噂されます。
心の綺麗なウネは、ギルチェの無事を祈ります。それを聞いたヨンジュンは役所に相談に行きますが「証拠がない」と相手にされません。ヨンジュンはその後、以前投獄された際に助けてくれた儒教者にギルチェの救出を頼みに行きますが「大義名分がない」「捕虜ではないと証明することは難しい」と断られてしまいます。
ユ家の奥様
ジャンヒョンは「モンゴルで良い牛を選んできた」と世子館の皆に褒められます。
「お陰でモンゴルに行かなくて済んだ」と言う同僚に「御礼として紙100巻を譲ってくれ」と要求します。しかし、同僚は「世話になった方の娘が新王の下女になっている。救い出さなければならないので、すぐには容易できぬ」「一月前に新王の屋敷に行った時、ある下女が“ユ家の奥様がここにいる”と言うのが、誰に伝えればよいか聞いておらず、通訳官達に尋ねたところ、この者の知人だったのだ」と言います。
皇女
その時、皇女の輿が現れ、皇女はジャンヒョンの前で輿を降り、顔を上げるようジャンヒョンに言います。皇女はカックァでした!
なぜ捕虜を捕らえる?と聞くカックァに、ジャンヒョンは「イングルダイ将軍に命じられたまで」と答えます。さらにカックァは「お前の時が欲しい」と言います。「たいていの男は、私の前では口ごもるか、目も合わせられぬというのに、私を何とも思わぬのか?」と言われ、ジャンヒョンはギルチェを思い出し笑います。
「なぜ皇女が捕虜を捕らえているのか」と聞くと「私は、幼い頃から朝鮮に行き、朝鮮の内情を陛下にお伝えしてきた。しかし、陛下は女人が出歩くのを嫌がるようになった。王府の女人を総べるよう命じられたが、退屈ゆえ捕虜狩をしている。私ならば、我が国が戦に敗れて捕虜になるくらいなら死を選ぶ。捕虜になったのに生きようとあがくのは見苦しくてならぬ」と言います。
ジャンヒョンは「これまで全て意のままになってきたようですね。世の中には意のままにならぬこともあります」と理解を示しません。
「朝鮮の者は、私達を恐れるか、蛮族と見下すかどちらかだが、お前はどちらでもない」と言う皇女に、「かように美しく聡明な方を見下すわけがありません」と答えます。皇女はそんなジャンヒョンにキスしますが、ジャンヒョンは拒否します。「私と共寝せよ」と言う皇女に「私は捕虜でも皇女の下男でもありません。朝鮮の通訳官ごときが皇族に関われば無事では済みません。どうか私の命をお助けください」と頭を下げ、その場を去ります。
捕虜市場
ク従事官は、藩陽の世子館に来ていました。捕虜の名簿にギルチェの名はなく「捕まった捕虜のうち3人は踵を切られ、残りは清国での主に返された。捕虜の引き取りを望む主人はここに届けるが、引き取りを望まぬ場合は名簿には名が載らぬ。手の施しようがない」「捕虜市場に行ってみなさい。先日、ある女人が捕虜市場に送られたそうだ。とても美しいが、自らの額を傷つけたそうだ」と聞き、捕虜市場に行きます。捕虜市場の惨状に驚きながらもギルチェを探し続けますが、捕虜市場で「もう売られた。今頃男と一緒だ」と言われ、一人で漢陽に戻ってしまいます。
朝鮮の民との義理を守る
世子は、清国から毎日のように兵糧を催促され疲弊しています。「恥辱に耐えなければならないのか」と言う世子に、ジャンヒョンは「捕虜市場の捕虜達は、恥辱に耐えているのではなく、生き抜くと決めた者達です。一日生き伸びれば、その一日の戦いに勝利した戦士になれるのです」「儒者達は世子様に明国との義理を守ることを望んでいますが、世子様は朝鮮のお世継ぎです、清国の意を汲むことも義理を守る行いです。世子様のお陰で再び戦が起きずに済んでいます。また、民の負担を少しでも減らそうとなさることは、まさに民との義理を守ることになるのです」「微力ながら兵糧を運ぶ荷車と荷担ぎを確保するために尽力します。私は臣下として世子様との義理を守ります。私は世子様に、世子様は朝鮮の民に義理を果たすのです」と進言します。
皇女の下女は「ジャンヒョンは世子の寵愛を受けている。女性はいない」と報告します。
ウネは自分がギルチェを連れ戻すと屋敷を出ようとしますが、ヨンジュンに止められます。
それを見たリャンウムは、ジャンヒョンのためギルチェを連れ戻すそうと藩陽に発ちます。
ギルチェは清国人に売られますが、耳を噛み、自分の身を守ります。
感想
カックァの正体に驚きです!カックァにはギルチェに似たところがあって、ジャンヒョンがカックァにギルチェの面影を感じて…なんてことがあるのかもとハラハラでしたが、今のところカックァにはなんの感情もない様子(良かった)。
チョンジョンイはどうなったのでしょうか?
ク・ウォンムはプライドが高そうなので、ギルチェが身を守り通したとしても、一度捕虜として捕まった女性を妻としておくのは耐えられないだろうと思います。ジャンヒョンなら、生き抜き耐え抜いたギルチェを誇らしく思ってくれるはずなので、ギルチェにはやはりジャンヒョン様がお似合いなのですよね!ジャンヒョン様、早くギルチェを助けて欲しいです。
リーダー格の側室役の女優さん、どこかで見たことがあるのですが、どのドラマだったでしょう。思い出せません。
恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 18話、19話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆