大王世宗 23話、24話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の23話、24話のネタバレと感想です。

23話「老臣ハ・リュンの覚悟」

忠寧大君の妻シム氏が楚宮粧(チョグンジャン)を別の場所に匿おうと外に連れ出したその時、内禁衛将(ネグミジャン)カン・サンインが武官を連れて忠寧大君の屋敷にやって来ます。

カン・サンインは、「楚宮粧を引き渡すよう王命が下った」とシム氏に言いますが、「役人も民も見ている前で強引に楚宮粧を連れて行けば、王が不正を隠蔽しようとしていると思われてしまう。王様の名誉のために引き渡すことはできない」とシム氏は答えます。

チョン・イルチは、チョン行首に「楚宮粧の居場所を知りながら伝えなかった」として呼び出されます。チョン行首はイルチの叔父でした。オク・ファンも、イルチの心が忠寧大君に傾いていると気づきながらも、もう一度だけチャンスを与えると言います。

忠寧大君は「楚宮粧の居場所を明らかにしたので、極秘に処刑するなど世論が許さない、審問を開き、世子様の疑惑を晴らし世子様をお守りしましょう」と王に訴えます。

世子と楚宮粧どちらの命も守るため、忠寧大君はやむを得ず「上王の側室とは告げずに、世子に近づいた」と楚宮粧に偽証を頼みます。「この件で世子が廃位されれば、楚宮粧は処刑される」とファン・ヒに説得され、世子もこの偽証を受け入れます。

楚宮粧は悪役を演じるため、審問の席にあえて派手な装いで現れます。

「罪人は上王殿での便射(ピョンサ、組毎に弓術を競うこと)で世子様に初めて会い、誘惑を計画した」

「その後も、自分が上王様の側室であることを隠し、上王様に隠れて世子様の目に留まるよう外出した」

「世子様はお前が上王様の側室であると知らなかった」

楚宮粧は全ての問いに「事実です」と答え、こう言います。「その通りです。そして私を気に入ってくださいました。そうですよね、世子様」

「罪人は上王様に関係を気づかれるのが恐ろしくなり、母親の病気を理由に上王様に暇を願い出た」

「しかし世子様はどうしても会ってくれない。だから世子様を恨み、誹謗も厭わなかった」

「その通りです」

「お聞きの通り、今回の件は全て悪賢い罪人が世子様をたぶらかしたのです」審問官を任されたパク・ウンが王に告げます。

王は世子に聞きます。「世子の意見も聞こう。全て事実か?罪人が上王の側室であると知らなかったのか?」世子は「何も知らなかった」と答えます。

楚宮粧は遠地付処(ウォンジブチョ。都から離れたところに送られる刑罰)に、世子は女官ではない女と密通した罪で、全ての政治活動を中止し謹慎するよう命じられます。

事実を知る(主に忠寧派の)役人は、世子を守るために楚宮粧に全ての罪を着せたことに激怒します。始めに誘惑したのは世子で、世子は全てを知っていながら楚宮粧に近づいたのです。

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領議政(ヨンウィジョン)ハ・リュンは慶尚道(キョンサンド)の莫大な領地に、着服した使用人4000人を働かせていました。これを掴んだ王は、領議政が罪を認め勇退することで、下級役人の怒りを鎮めようとします。領議政は「イ・バンウォンを王にしたのは私だ」「王権を差し上げた報酬として、この程度は当然だ」と開き直り「誰も信じてはなりません。さもなければ、権力の端くれを欲しがる私のような臣下がまた現れるかもしれません」と王に進言し、最後の挨拶をします。

領議政は、自らの罪を誇張し、「慶尚道だけでなく、忠清(チュンジョン)、全羅(チョルラ)の下三道(ハサムド)全域を自らの領土にし、数万の使用人を酷使していた。自らの不正を隠す目的で、政局を乱そうとし、世子に対する誹謗文を貼った」ということにし、上奏を送らせます。そうすれば、世子に対する醜聞が収まるだろうと考えたようです。

王は、また同じような不正が起こらないよう、議政府(ウィジョンブ)署事制を廃止し、六曹(ユクチョ)直啓制(六曹の判書が王に直接業務報告をする制度。議政府を有名無実化し、王権を強化した)に転換することにします。

世子派の一番の重臣が朝廷を去り、忠寧派のパク・ウンが最高権限を与えられた形になりました。世子派は落胆し、パク・ウンはご満悦です。しかし、チョ・マルセンが来て、「パク・ウン様は左議政に任命されました、昇進おめでとうございます」と言います。怪しげな商団まで動かし世子を失脚させようとしたとして、王はパク・ウンの権力を奪いました。王は長子に王位を継がせることを願っています。

※左議政は今回権力を奪われた議政府に属するため閑職になります。

領議政ハ・リュンはこれまでの日々を懐かしみ、長い間志を共にしてきたハ・リュンとの別れに王も涙を流します。

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ある日、忠寧大君の前に、自分を買ってほしいという少女が現れます。少女は病気の母親の薬代のために身売りをしようとしていました。

24話「忠寧大君暗殺計画」

忠寧大君は、イソンという少女をセギ婆に預けます。金は欲しいが施しを受けるのは嫌だと言うので、宮女として働き、俸給から金を返せと忠寧大君は提案します。

ユン・フェは「世子を守ったのではなく、兄を守っただけだ。世子は王の器ではない。己の感情と行動すら操れぬ者に国は収められない。王子様は、愚かなことをした、この国がより賢い王を選べる機会を奪ってしまった」「私は王子様と共に朝鮮をより良い国にするために働きたい」と言い、忠寧大君を怒らせてしまいます。

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六曹(ユクチョ)直啓制(六曹の判書が王に直接業務報告をする制度、議政府が有名無実化し王権が強化される)に伴い、人事異動があります。

吏判 シム・オン

礼判 ファン・ヒ留任

兵判 イ・スクボン留任

パク・ウンは左議政になり、気を落とします。後任のシム・オンに「自分自身に警戒しろ」と一言残して、新しい部署へと移動していきます。

ミン・ムヒュルは、右軍同知総制から知敦寧府事(チトンニョンプサ、王族を優遇するための官庁。正2品だが、実際は閑職)になります。

右軍同知総制の後任はキム・ハルロですが、キムは礼曹出身で軍に関しては疎く、お飾りの人事であることは明らかです。王は世子派重臣の力を抑えようとしています。「審問では世子を守ったのではなく、王室を守っただけだ」とミン・ムヒュルは言います。

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王は、謹慎中の世子を除く王子たちを、講武(カンム)に参加させ業務の手伝いもさせよと命じます。

忠寧大君は頑なに講武には参加しないと言います。

忠寧大君の側近は、世子よりも注目されるのを避けるために参加を拒んでいるのだと思いましたが、師匠のイ・スは、忠寧大君が軍事には疎く、兄には敵わないと思われたくないために参加を拒んでいると見抜きます。

「世子のためを思っているのではなく、世子に負けるのが怖いのでしょう。信頼する臣下たちに王材だと言われるのは嫌な気持ちはしない、むしろ喜んでいる。彼らの期待に応えるなら世子に勝つ必要がある。だが講武ではだめだ。軍務では決して世子に勝てない。

欲を持つのは悪いことではない。こんなふうに逃げたら兄上にとっても良くありません。王子様は王材として注目を浴びています。二人の気持ちがどうであれ、世間には世子の座を争っていると映る。ですからより強く成長すべく努力しなさい。優秀な王子に勝ってこそ世間は世子が真の王材だと認めます」

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敬寧君はイ・スクボンを使い、傷心の世子の機嫌を取ろうとします。イ・スクボンはク・ジョンスという男を世子に紹介します。風流を理解し、弓の達人であるというク・ジョンスは、世子の話相手にぴったりです。

ク・ジョンスは世子をチョクソッキ(二つの軍に分かれて、投石で勝負する遊び)の観戦に誘い、世子は、そこでオリというクァク・ソン(前中枢府事)の側室に出逢います。

オリと世子を引き合わせたのはオク・ファンの策略でした。さらに、オリは世子を誹謗する貼り紙の件に関わっていました。

イ・スの助言を受けた忠寧大君は、孝寧君に、弓、兵法、陣法を教えてほしいと願い出ます。孝寧君も日の当たらない庶子の王子として、自分と同じように辛い想いをしていると忠寧大君は見抜いていました。そんな孝寧君の寂しさに寄り添ったのです。

ハン・ヨンノは高麗復興勢力に〇されます。

チョン行首は、ヨンシルを仲間に誘いますが、顔を見られてしまい、ヨンシルに口止め料として千両要求されます。

講武に出発する忠寧大君を妻のシム氏は止めます。侍女は「子どもが生まれそうだから」と言いますが、シム氏は忠寧大君を心配している様子です。

早く帰ると約束したのに、忠寧大君は子どもに渡すおもちゃ作りに夢中でなかなか帰りません。

チョン・イルチは、チョン行首に忠寧大君の帰宅時間と帰宅経路を教えます。

子どもが生まれそうだと知り、急ぎ帰宅する忠寧大君。オク・ファンの刺客のムビが忠寧大君の胸に弓矢を命中させます。

感想

世子は何の反省もなく、早くもオリに目をつけています(^-^;

忠寧大君の葛藤を見抜いたイ・スはさすがです。「兄を想ってではなく、兄に劣っていると失望されたくない」そういう醜い感情は誰でも隠したいもの。全うな理由をつけて避けてしまいますよね。「優秀な弟に勝ってこそ、世間は世子を王材と認めるだろう」そう言っておきながら、忠寧大君を王材へと育てようとしているのだと思います。

大王世宗 23話、24話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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大王世宗 21話、22話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の21話、22話のネタバレと感想です。

21話「世子に生まれた自覚」

王后は跪き「忠寧を遠地へ送ってください。このままでは、子供たちが望まなくても王位を巡る争いが起こるでしょう。兄弟が刃を向けあうなど母親として耐えられません」と王に訴えます。

王后の話を聞き、階級弁正都監に急ぐ王。

しかし、仕事を手伝っているのは忠寧大君だけではなく、他の王子も一緒でした。忠寧大君だけが注目されないよう、他の王子たちにも都監に来るよう妻のシム氏が説得したのです。

王は「政治に関わったことが理由なら、他の王子たちも遠地送りにしなければならない。幼い誠寧まで遠地送りにするなど、母親にとって耐えられないだろう」と王后に言います。

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ファン・ヒは世子に「忠寧大君が王材だと国中が騒いでいます。役人、儒生だけでなく、王子たちも忠寧大君に加勢しています。敗北を認めるのですか」と言います。

「刀でも突きつけろと?」

「そんな弱気だから忠寧大君に民心が集まるのです。武力でしか弟を制せない者は、王材ではありません」

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領議政は、自分の不正を隠してほしいため忠寧大君に近づきますが、忠寧大君はそんな人間ではありません。

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更に、世子は王にまで「民心が他の者を支持すれば、長子に跡を継がせたいという思いを貫くのは難しくなる」と言われてしまい、ファン・ヒの前に跪き、教えを請います。

ファン・ヒは世子を王宮の外に連れ出し、民の現実を見せます。

講武(カンム。軍事訓練を兼ねた大規模な狩猟大会)の準備のために多くの民が命を落としていることを知った世子は、講武の日程を遅らせようと王に進言します。講武のために働く民は兵士の家族が多く、国が家族を虐げていると思われてしまえば、兵士が国に命を懸けることはなくなると世子は考えました。

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領議政は、自身の庶子の養父が、不正に使用人を得ていたことを理由に「宰相の資格がない」「忠寧大君の苦言に感銘を受けた」と辞職を申し出ます。

世子派は、領議政の罷免に反対し、座り込みをします。

世子は忠寧大君に「階級弁正都監の仕事をいつまで続けるのだ?今より頑張って働け。お前を配下に置くことができれば、世間は私を王材と認める」と言います。

孝嬪はセギ婆に「19年前に消えた乳母(おそらく敬寧君の乳母)を探してほしい。あの時、我が家に放火し私と敬寧を〇そうとしたのは王后だ」と頼みます。

孝嬪は、王后を廃位し、ミン氏一族が失脚することを願っています。

明国の使者が皇帝に捧げる貢女を受け取りにきますが、不美人ばかりのため、使者は怒ります。この仕事を任されている王后は「心が美しい娘たちだ」と言いますが、使者は納得しません。そこへハン・ヨンノが来て「娘を皇帝に捧げる」と王后に言います。

ヨンノは「従えば、ヨンシルの命は助けてやる」とダヨンを説得します。

パク・ウンはオク・ファンを呼び、楚宮粧(チョグンジャン)を探すよう命じます。

領議政派と見せかけ、領議政の策略を聞き出したチョ・マルセンは全てを王に伝え、王は、領議政の故郷・慶尚道高霊(キョンサンド コリョン)を捜索するよう命じます。

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チョン・イルチは、高麗復興勢力のチョン行首に忠寧大君を〇すよう命じられ、毒の塗られたかんざしを受け取ります。

オム・ジャチは、チョン・イルチが怪しい動きをしていることに気づきます。

それを知った忠寧大君は、イルチの心を得るため、イルチの誕生日を祝います。

かんざしを持っていたイルチに「母に贈るつもりだったのか?」と聞く忠寧大君。

しかし、イルチは「両親とは幼い頃に死に別れた。敵に〇された」と言います。

忠寧大君は「明を克服するために、明の言葉を覚えたい、お前に教えて欲しい」「両親の敵も探そう」と続けます。

イルチは、オム・ジャチが部屋に楚宮粧を匿っていることを知ってしまいます。

ジャチは口止めし、自分に何かあれば忠寧大君を頼むと言いますが…。

翌日ファン・ヒが登庁すると “汝王材を守れるか” あの言葉が自分の椅子に掛かっていました。急ぎ世子を探します。

世子は王と共に講武場の視察に行っていました。

王と世子が講武場に着くと、そこには「世子と楚宮粧が密通した」という貼り紙が貼られていました。

22話「高麗復興勢力の罠」

世子と楚宮粧の関係が王に知られたばかりか、民や明の使者もこのことを知ってしまいます。

王后は使者の口止めをするため、多額の賄賂を送ります。

王に事実関係をされた世子は事実だと答えます。

世子派は役人たちに「事実無根、世子を陥れようとする陰謀」だと言いますが、役人たちは信じず、世子に事実確認をしようと言います。

重臣たちの前で事実だと言おうとする世子をファン・ヒが止めます。「地位にしがみつくより潔く差し出す方が男らしい」という世子をファン・ヒは「真の男は屈辱に耐えて戦うものだ」と説得します。

世子を守るため、ファン・ヒは王に会いに行きます。「何があろうと世子様を守るお覚悟でいらっしゃいますか?」

チョ・マルセンは王に「忠寧大君が楚宮粧を匿っている」と伝えます。

「どんな外圧にも屈せず楚宮粧を守ったなら、忠寧に私心がないと証明される。審問を防げるか見守ろう」と王は言います。

世子派重臣は、貼り紙を描いた絵師を探し出します。絵師は口がきけないため、依頼主の人相書を書かせると、王族または妓生と思われる派手な身なりをした女性で、顔はお面で覆っていました。妓生出身で今は王族でもある楚宮粧が首謀者と考えた領議政は、審問を開くことにします。

オク・ファンがパク・ウンと手を組んでいると睨んだファン・ヒは、オク・ファンの屋敷を捜索しますが、事件との関わりは見つかりません。

忠寧大君は、楚宮粧を〇さず助けたと上王に伝えます。

ダヨンは明皇帝への貢ぎ物として明に旅立ちます。

ハン・ヨンノはヨンシルを〇そうと刺客を放ちますが、高麗復興勢力の兵がヨンシルを助けます。

領議政は王に「楚宮粧を密かに消そう」と進言します。

王は忠寧大君に楚宮粧を引き渡すよう命じますが、忠寧大君は断ります。

「断れば、お前に仕える者に危害が及ぶ」

「そうなれば、私は王室の不祥事を明らかにします。どのような命も軽んじてはなりませぬ」

「世子と朝鮮の命運がかかっている」

「では私と取引なさいますか」

感想

世子の不祥事が後継者問題にまで発展。儒教・礼儀を重んじる国なので、上王を侮辱したことになり、単なる不倫問題ではないですよね(^-^; 

オム・ジャチは、敵である忠寧大君に少しずつ心が動かされている様子。

ダヨンは貢女に…。出世のために娘まで利用するとんでもない父親ですね(>_<)

大王世宗 21話、22話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

大王世宗 19話、20話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の19話、20話のネタバレと感想です。

19話「世子醜聞の波紋」

忠寧大君は、「人〇しで儲けていた」とオク・ファンを叱り、「罪を軽くしたければ、上王には秘密であの者の命を救え」と命じます。

高麗復興勢力のチョン行首は、楚宮粧(チョグンジャン)は今後使えると考えます。

忠寧大君は、オク・ファンを怪しく思い、彼らについて調べるよう内官に命じます。

オク・ファンの間者は、パク・ウンに「世子が上王の愛人と密通していた」と告発文を送ります。忠寧派のパク・ウンは、いなくなった楚宮粧を捕らえ、真実を明らかにしようと考えます。

忠寧大君の別邸に匿われていた楚宮粧は、自〇未遂を起こします。

忠寧大君の妻は「中途半端に助けようとするから悪い結果になる」と夫を責めます。

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両班が奴婢の身分回復に反対し、身分回復手続きが思うように進まない階級弁正都監で、民が暴動を起こします。王は、階級弁正都監が上手く機能しないのは、領議政の進める講武のせいだと分かっていながら、責任をシム・オンに擦りつけます。

オク・ファンは、「楚宮粧を〇して埋葬した」と上王に嘘の報告をします。

上王殿にオク・ファンが出入りしているのを知ったパク・ウンは好機と捉えます。

勉強嫌いの世子は講義をさぼり、軍事強化にばかり心を奪われています。

世子は、講武では倭国を牽制するのではなく、女真族を牽制することに力を入れるべきだと王に進言し、講武場を変更することになります(日本が相手なら海での戦、陸続きの女真族が相手なら陸での戦を想定しなければなりません)。

これに対し、ユン・フェは「民の負担が増えすぎる」と反対します。講武のために立ち退きを強いられた民が何百人もおり、会場が変わればその数はさらに増えるでしょう。

世子は、講武を利用し、遼東の地形調査を儒生に命じます。いずれは遼東に出兵しようと考えます。

イ・スは「現実を見ろ。都から一歩でも出れば現実がわかる」と世子を諭します。

世子が村へ行くと、講武の準備のために、兵士が村人から食料を奪い、暴力を働いていました。講武の準備だけでこの有様では戦などとてもできません。

しかし、世子は「税を納めない者など守る必要がない。国防を軽んじるのは罪だ」「遼東と明に出兵すれば、敵国からの貢物で豊かに暮らせる」「大義には犠牲が必要だ」と考えを譲りません。

目を覚ました楚宮粧に、忠寧大君の妻は「夫の伯母にあたる方だ」と敬語を使い、「価値のない命などない」と言い、手を握ります。

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チョ・マルセンは、領議政、キム・ハルロ、ミン・ムヒュルら世子派の元に行き「世子が、上王の妾の楚宮粧と密通した」と告げます。

領議政は「切り札を使わぬよう忠寧大君を説得しろ。それができれば、世子の参謀になれるぞ」とマルセンに言います。

チョ・マルセンが帰宅し、キム・ハルロは「奴がまだパク・ウン派だったら?」と聞きますが、領議政は「それならなお好都合。やつを信じて油断していると思わせよう」と言います。

領議政、さすがです(^-^;

ムヒュルは世子に「楚宮粧を消すべきだ」と言いに行きますが、世子は「忠寧を信じている、私から世子の座を奪うような男ではない」と余裕です。

世子が動こうとしないので、ミン兄弟は、王后の元に行き、忠寧はどこに匿っていると思うかと聞き出します。

「領議政を倒して、我々の政策を通す機会だ」というシム・オンに、忠寧大君は「鏡でご自分の顔を見てください。権力のために詭計を使う人とは話したくもない」と言います。

イ・スがその場に入ってきて「真実を明かすべきだ。弟としてはつらくても、朝鮮の臣下、民の一人として、国の未来のためにそうするべきだ」「世子様の不義より耐えられないのは、朝鮮の明日を担う儒生たちの失望した姿です。民は眼中になく、臣下の批判も聞き入れない者、何より基本的な道徳に欠ける者は朝鮮の王になれない、そう思います」と言います。

さらに、イ・スは忠寧大君を成均館に連れて行き、絶望する儒生たちの姿を見せます。

ファン・ヒは何者かによって社門洞(トゥムンドン)に呼ばれます。

ミン・ムヒュルは忠寧の別邸に武官を送り、楚宮粧を連れ出そうとします。

シム氏は「探してもいなければ、不敬を働いた罪を死をもって償え」と武官に言いますが、忠寧大君の別邸から逃げる楚宮粧を孝嬪が目撃し…。

20話「真の大儀とは」

王后も忠寧大君の屋敷に来ます。「あの女を私に渡しなさい。そなたの兄と政治の安定のためだ」

「人の命の上に立つ政治など何の価値もありません」

「兄を窮地に追いやるのか」

「過ちを正すのです。戦います。国を苦境に追い込む輩は全力で倒します。勝つためなら、私の持つ切り札を全て使うつもりです」

「その切り札は汚れている」

「人の命を武器にする考えはありません」

「お前の元にいる限り災いの種になるのだ」

「私を信じてお待ちください」

「どうしても母に逆らうと言うのか」

「お許しを」

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楚宮粧はセギ婆のところに匿われていました。孝嬪がそれを見かけます。

孝嬪は「ハン・ヨンノの娘の過去を探れ。欠点がなければ作っても構わない。縁談を潰す証拠を作れ。礼は十分にする」とセギ婆に頼みます。

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ファン・ヒを呼び出したのはオク・ファンでした。「大殿で従事官を〇したのは私たちで、高麗王室復興のために革命を起こす。我々の側につけ」とオク・ファンは言います。

社門洞(トゥムンドン)は高麗の儒者たちが〇された場所で、ファン・ヒにとっても忘れられない場所です。ファン・ヒはどういった選択をするのでしょうか。

ファン・ヒが拉致されたと王にも伝わります。手がかりは一切なく、「腕に覚えのある者の仕業」とだけがわかっています。

高麗復興勢力に一斉に弓矢を向けられ気絶してしまったファン・ヒが目を覚ますと、彼らは既におらず、手紙が残されていました。“賢明な選択を待っている。忘れるな。我々は常にお前のことを見ている”

シム・オンらのいる階級弁正都監に忠寧大君が姿を現し、「階級弁正都監の事業に全力を尽くす。これが私の戦い方だ」と言います。

忠寧大君は、国と世子に失望した儒生たちを味方につけ、階級弁正都監の仕事を手伝ってもらうことにしたのです。

「自暴自棄になるのは私が先輩だ。ひどい世の中は変わらない。しかし関心を断つと決めた以上、国のためにできることはない。酒を飲むしかやることがない。そんなところでしょう。希望がないと文句を言いながら、まだ国に未練があるのか。文句を言う自由はあるが、何もしていないのに絶望する資格はない」と言い、忠寧大君は儒生たちを説き伏せました。

世子のことを暴露するべきだというパク・ウンに、忠寧大君は「あなたは始めから都監に関心がなかった。政敵を倒す道具にしたかっただけだ。そんなことだから、相手もやり返してくるのだ。この仕事を正しく行い、民に権利を与えてこそ、納税や国への献身を要求することができます。その原則を軽く扱えば、吏判殿は政敵に勝てないでしょう。官服を着る資格もない。政策を道具としか考えない者は、誰であれ朝鮮の臣下ではない」と激怒します。

忠寧大君は本人も気づかぬうちに、本物の王材へと成長していました。権力もない忠寧大君が、役人や儒生たちを引きつけている、このままでは再び兄弟間で戦いが起こると王后は心配します。

忠寧大君や儒生の働きを知った世子は、宴をして労おうとします。

「遼東へ行く準備をせよ」と命じる世子に、儒生は「間違った命令には従うな、そう仰ったのは世子様です。遼東へは行きません」「民の苦しい現実や出兵がもたらす被害の大きさを考えていなかった」「学ぶ身分として贅沢は分不相応だ」と言い、出て行ってしまいます。

朝廷に戻って来たファン・ヒは、拉致した犯人に心当たりはないと答えます。王宮内にも高麗復興勢力の手下が潜んでいると聞いたからには、下手な真似をし王を危険に晒すわけにはいきません。

セギ婆は、チョン行首のところに行き、「ハン・ヨンノへの贈り物に朝鮮王室を批判する内容の書を入れてほしい」と頼みます。

しかし、チョン行首は「ハンの娘を陥れたいなら、もっと簡単な方法がある」と言い、ダヨンとヨンシルの関係を暴露します。

セギ婆からダヨンについての情報を聞いた孝嬪は、王と王后、ハン・ヨンノの前で「低い身分の者と通じた娘を王子の妻にできない」と言います。

ダヨンとヨンシルは役所に連行されます。

役人たちも階級弁正都監の仕事を手伝うようになり、世子は酒を煽るようになります。

そんな世子をファン・ヒは「世子の地位を失ってもよいのか」と叱責します。

忠寧大君が政治に関与していると聞いた王の元に王后がやって来ます。王后は跪き「忠寧を遠地へ送ってください。このままでは、子供たちが望まなくても王位を巡る争いが起こるでしょう。兄弟が刃を向けあうなど母親として耐えられません」と訴えます。

感想

チョ・マルセンは、世子派、忠寧派のどちらとも交流していますが、どちら側なのでしょうか?

ファン・ヒが世子派なのは意外です。

大王世宗 19話、20話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

大王世宗 17話、18話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の17話、18話のネタバレと感想です。

17話「先祖への謝罪」

王は世子を改めて任命すると王族を宗廟に集めます。

しかし、世子の姿が見えません。重臣たちは誰につくべきか気を揉みます。

前日、王は忠寧大君に「世子の座に就く自信はあるか」と聞いていました。

また世子には「宗廟の前で先祖に謝罪の文を読め、これが最後の機会だ」と命じていました。

宗廟に遅れて到着した世子は、父王が読めと言った文書を燃やしてしまいます。それを見た王は「父はお前を捨てるしかない」と言います。

世子は袖から巻物を出し「私はオウムにはなりません」と、自分で用意した文書で先祖に謝罪します。

世子が過ちを認め先祖に謝罪したことで、王は「世子は次期王に相応しい」と皆の前で宣言しますが、プライドを傷つけられた世子は王への恨みを募らせ、忠寧大君にも嫉妬心を抱きます。忠寧大君も王に反発してばかりの兄に言い返します。

王はコムンゴを忠寧大君に贈りますが、大君は王の真意をわかりかねます。「風流を嗜み遊び暮らせ」という意味なのでしょうか…。

階級弁正都監を手に入れたい領議政は、「シム氏は提調に相応しくない」と進言し、イ・スクボンを任命しようとしますが、結局シムが階級弁正都監の提調になります。

王はパク・ウンを呼び出し、私欲のために権力を使うことがないよう釘を刺し、加えて、仏教の僧侶の弾圧を命じます。仏教を信仰している上王の力を弱めるためです。

人事が思うように進まなかった領議政は王に反感を強めます。

ダヨンの父は、逆徒を告発したことで官職を得ますが、十分な褒美を貰えないと不満を抱きます。

不満を持つ者同士が出逢い、ダヨンの父を懐柔するため、領議政は彼に提調の役職を与えます。

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オク・ファンから「楚宮粧(チョグンジャン)が世子と関係を持っている」と聞いた上王が様子を見に行き、二人が抱き合っているところを見てしまいます!

18話「上王の怒り」

忠寧大君は世子に上王に謝るよう進言しますが、当然世子は聞く耳を持ちません。

忠寧大君は代わりに上王に謝りに行きますが、「世子の座を狙うためでなく、心から兄を想っての謝罪なら、兄の罪を被れるか?楚宮粧(チョグンジャン)と関係していたのはお前だと王に言っても良いか?」と言われてしまいます。

世子が部屋に戻ると王が待っていました。もう伝わったのかと驚く世子。しかし、そうではなく、王は世子を大砲訓練の視察に誘います。軍器少監が「世子様のお陰で大砲の数が増えた」と王に報告したため、王は機嫌を良くします。

領議政は、パク・ウンに反感を持つハン・ヨンノを自分の勢力に加えるため、ハン氏に進献色(チンホンセク、中国へ貢物を送る部署)の提調の役職を与えます。

領議政は、廊下で顔を合わせた政敵パク・ウンに「物心両面で奉仕する気持ちがあるなら、明皇帝に捧げる娘は、そなたの一族から選べ」と言い捨てるのでした。

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階級弁正都監では、多くの民が身分回復の申請に訪れ、人員が足りません。

パク・ウン、シム・オンは、王に増員を求めますが、領議政が「一年以内に、明、倭国、女真族の使臣を呼んで講武(カンム、軍事訓練を兼ねた大規模な狩猟大会)を開こう、我が国の軍事力を見せつければ明と約束した、3年の間に明を襲う倭寇の数を半数に減らせる」と進言したため、人員は講武の準備に割かれることになり、階級弁正都監には人員を回してもらえませんでした。

パク・ウン、シム・オンは、領議政の不正を暴き、力を奪おうと考えます。

兵曹判書イ・スクボンとイ・ジョンムは「王の狙いは、領議政ではなく、パク・ウンなのか?世子を王にするため、忠寧大君派を排除するつもりか?」と考えます。

ファン・ヒは、重臣たちが政争ばかりに気を取られ、民にしわ寄せがいっている状況を嘆きます。

王は世子に「力ではなく、知恵と徳で重臣たちを動かし統率する王になってほしい。私とは違う包容力のある王になってほしい。聖君になるのだ。悪事は私の代で終わらせる」と助言しますが、世子には響かず、世子は「王は年を取った」と馬鹿にします。世子は太祖のような強い王に憧れているのです。

忠寧大君は、上王に「世子の罪を被る」と言います。自分が遠地を送られることになっても家族である世子を守りたいと忠寧大君は考えます。

上王のお気に入りの孝寧大君は「世子を許すべきではない。告発しましょう。告発して怒りをお静めください」と上王に進言します。

王宮では、世子嬪の懐妊を王に報告し、王后、孝嬪がお祝いを言います。

王后が「敬寧の婚姻を勧めましょう。ハン・ヨンノの娘はどうか。身分は申し分ない」と言うので、自室に戻った孝嬪は「高麗復興勢力の一味だった者で、いつ逆徒に戻るかわからない者だ」と怒りを露にします。

ダヨンはいなくなったヨンシルを探し歩き、ついに彼を見つけます。

上王は王に会いに来ます。「王様に文句を言いに来ました。王様の息子たちが優しすぎるので私は不満です。天は不公平だ。王様にばかり優しい息子がたくさんいます。嫉妬心で夜も眠れません。王子を今より頻繁によこしてください。兄弟が仲良く成長する姿を見ながらのんびりと余生を送りたいのです」

王宮からの帰り道、上王は、世子には王になる資質がないとした上で、「お前にも優秀な弟たちのように私の知らない優れた面があると信じる。だが、今後、お前の態度が変わらず、弟たちの徳までも無駄にするようなら、お前の着ている世子の衣服を切り裂いてやる」と警告します。

忠寧大君は「世子様はあの女が欲しかったのではなく、逃げ場が欲しかったのでしょう。王様からの期待や掟に縛られる生活が息苦しかったのでしょう」と世子に寄り添います。

上王は「楚宮粧(チョグンジャン)を〇せ」とオク・ファンに命じ、オク・ファンは王宮に間者を送ります。

王宮を追われる楚宮粧が命を狙われるだろうと読んでいた忠寧大君は、罠をかけ楚宮粧を守ります。そして、楚宮粧の命を狙っていたのがオク・ファンの手下であるチョン行首だと知り衝撃を受けます。

感想

ついに忠寧大君が世子に!とドキドキしていましたが、まだでしたね(^-^;

大王世宗 17話、18話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

大王世宗 15話、16話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の15話、16話のネタバレと感想です。

15話「勅使ファンの秘密」

高麗の残党が太平館を襲い、勅使が誘拐されたとすぐに王も知ることになります。

オク・ファンらは隠れ家を後にします。捕らわれたワン・アンは主犯格を吐くことなく「逆徒の親玉はイ・バンウォンだ。高麗王族を惨〇し、王座を奪った」と言い、自〇します。

勅使は誘拐されたのではなく、事態に気づいた忠寧大君が連れ去っていました。

忠寧大君は、勅使の話から彼が朝鮮の民で、離れ離れになった妹を今も想っていると気づき、彼のために妹を探し出しました。忠寧大君のお陰で勅使は、何十年ぶりに妹と再会を果たします。

勅使は、忠寧大君の真心に触れ、朝鮮重臣の前で「昨夜は物見遊山をしていた、交渉を再開しよう」と言います。

交渉役を任されたファン・ヒは、「最高の軍馬500頭を献上する。明と朝鮮は敵対国ではない。敵対国でないのなら人質も必要ない。我々の共通の敵は倭国だ。倭国を攻める気はないが、あちらが攻めてきたら国力を総動員して成敗する所存。3年のうちに水軍を作って、火筒軍もまもなくできる予定だ。3年のうちに、明を攻撃する倭寇を半数まで減らす」と宣言します。

勅使は「軍馬の他にも皇帝に捧げる若い娘を納めてもらいたい。朝鮮と血縁関係ができなければ、皇帝は貴国を信用しないだろう」と要求します。

妹と会った後に、勅使は忠寧大君から「明の要求する兵と軍馬を揃えると、朝鮮の平和は崩れるだろう。民に労役と兵役がのしかかる、あなたの妹も例外ではない」「あなたの正体は誰にも告げる気はない。高麗から明に渡ったとはいえ、あなたも元は朝鮮の民。私にはあなたを守る義務がある」と聞き、朝鮮に譲歩することにしたのです。

忠寧大君は王に呼び出されます。「やりすぎたとは思わんか」

しかし、王は怒った様子ではありません。

「勅使に心を開いてもらうためにしたことでした」

「ユン・フェの復職を命じておいた。他に望みはあるか」

王に褒美を聞かれた忠寧大君は、この件に関わった内官の昇進と昇級を願い出ます。忠寧大君の願いで、キム・ジョンソも釈放されます。

父を責めるダヨンに、父は「一人娘の幸せのためには権力が必要だった。そのためなら悪者にもなれる」と言い放ちます。

ユン・フェは芸文館の応教(ウンギョ)になり、上機嫌です。

忠寧大君はユン・フェに筆を贈ります。「あなたは大切な私の師匠です。その筆が世のために使われることを祈ります」

勅使の送別の宴の日、王は勅使の決断に感謝を伝えます。

「礼を言われるのは私ではありません。王様、もしも世子を人質として明に引き渡しても、朝鮮の未来は心配ありません。世子に代わる立派な王子がいますから」勅使は満面の笑みですが、その場にいる誰もが戸惑います。

16話「王材は誰か」

次の王は忠寧大君になると、勅使は確信しているようです。

王は「勅使が帰国後に妙な報告をさせるな」とチョ・マルセンに命じますが、チョ氏は「勅使の言葉は間違っていない」と王を諭します。

勅使の心を動かした王子は誰なのか重臣たちは臆測を広げます。

あくまでも明に屈服したくない世子は、王や忠寧大君のせいで屈辱を味わったと言いますが、強国を相手に戦っても勝ち目はなかったと忠寧大君は言います。

世子派重臣たちは、王の心が忠寧大君に傾いているなど寝耳に水。さらに、パク・ウンが領議政の座を狙っていると気づきます。

世子派重臣と反発するパク・ウンは、階級弁正都監を設置し、シム氏を提調(チェジョ)に推すと言います。これにより忠寧大君を攻撃する者を一掃できるとパク氏は話しますが、パク氏は忠寧大君を推したいのではなく、政敵を排除したいのだと、シム氏は気づきます。

王后は忠寧大君を呼び、先日の言葉を詫びます。

世子が上王の妾と関係しているとミン・ムヒュル、ミン・ムフェも知るところとなり、王后に知らせます。

王后が王の元へ行くと、確かに王の気持ちは忠寧大君に傾いている様子です。「世子には困ったものだ。全く目を掛けなかった下の子の中に王材と呼ばれる息子がいたとは」

上王は、オク・ファンから「楚宮粧(チョグンジャン)がミン家と何か企んでいる」と情報を得ます。

忠寧大君が王材だと改めて感じたシム氏は、階級弁正都監の設置を王に進言します。

ファン・ヒは、これが政争に繋がると恐れます。

シム氏は「誰が後継者になろうと都監の仕事に政治生命を懸ける。一人の役人として良い国を作りたい」とパク氏に宣言します。シム氏もこれから起こることに恐れをなしています。

王もこの提案が後継者争いの始まりだと気づいています。

感想

王后はなぜ世子を寵愛するのでしょうか。 民を想い、明国とも上手く関係を築けそうな忠寧大君が適任ですよね。今の世子を廃位することでの混乱を避けたい、長男が継ぐことで兄弟間の争いが起こらないよう、というのはごもっともですが、それは長男に統治能力がある場合に言えることで、もうそんな話をできるレベルではないのに(^-^; 短気で自尊心ばかり高い世子は王には向いていない!一方で、大国の勅使はさすが見る目があります!

大王世宗 15話、16話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆