大王世宗 31話 ネタバレと感想

31話「世子の正統性」

「閔氏一族が敬寧君の殺害を命じたのか?」

「違います、王様、殺害を命じたのは、王后様です」

王后はあっさり認めます。「私の女官を側室にするために、信頼を裏切ったあなたが許せなかった!」「許しなど請いません!」

ミン兄弟は投獄されますが、取り調べもなしに世子が勝手に釈放します。しかし、ミン兄弟は、「我々を捨て、王后様をお守りください。廃妃の子になってはいけません。世子様の正統性をお守りください。我々の最期の忠誠心です」と世子に訴えます。

世子は王に会いに行き、「王后と私の忠臣に手を出すなら、孝嬪と敬寧をこの手で斬り捨てる」「孝嬪に警告してください『王様を色仕掛けでたぶらかすな。浅はかな策で、母上と私の臣下に手を出すな』と」それだけ言い、出て行きます。

王后は「母のことで王に逆らい、臣下の信頼を失うべきではない。私は、王と国母の座を捨てるつもりだ。母のために何もするな」と世子に言います。

翌日、王宮を去ろうとする王后を、王は引き止めます。「男としても、子の親としても、そなたを王宮に置くことはできないが、世子のため、国母の務めを果たせ」

王后は、王が弟たちを殺すつもりだと考えます。「弟たちに手を出さないで!」

王「これ以上弟たちを守ろうとすれば、世子は世継ぎの座を失うぞ。それが望みか?」

王后が罰を受けないと聞いた孝嬪は、王を責めますが、言い返されてしまいます。「では、そなたが代償を払うか?我が子の未来のため、国母と世子を陥れた罪だ」「そなたを得てから、余は一度も王后に心を向けたことがない。王后は王宮に残す。妻として余に生涯を捧げ、世子を産んでくれた女人への最後の礼儀だ。これ以上、王后に手を出すな。朝鮮を根本から揺るがすことになる。次はそなたを捨てるぞ。余にとってそなたは大切だが、朝鮮がそれ以上に大切だ」

廃妃の議論を収めるよう命じられたパク・ウンは、私有地を理由にミン兄弟を処罰することにします。ミン兄弟は世子を思い通りに動かすために、私兵を育て、勢力を拡大していたとイ・スクボンは明かします。スクボンは、パク・ウンに付くことにしたのです。世子は信じません。

イ・チョンが国境に大砲を配置したため、女真族は、朝鮮の行動を宣戦布告と見なし怒ります。チェ・ユンドクは「現地の事情や民を顧みずに、戦おうとするな」と諭しますが、イ・チョンには伝わりません。民を守ろうとするチェ・ユンドクを見た忠寧大君は、彼を過去の自分の姿と重ねます。

事態を収拾するため、カン・サンインは、イ・チョンの言う通りチェ・ユンドクを罷免する代わりに、後任の節制使が来るまでは、大砲を配置しないで欲しいとイ・チョンに命じます。

ヨンシルはチェ・ユンドクを助けて欲しいと忠寧大君に願い出ます。「正しいと信じた道は真っ正直に突き進む、己をの身の危険など考えようともしない、ひたすら走り続け後ろを振り返ろうともしない、かつての王子様のようです」「節制使様が抱く希望を私も抱きそうで、助けたくなりそうで、そして絶望し、私も荒れてしまいそうで、不安なのです。あの方が気がかりなのです。本当にいいのですか?後悔しないのですか?」

世子は「政務の代行をしている私に、叔父たちの審問を任せて欲しい」と王に申し出ます。

翌日、パク・ウンは審問官を務めます。

「敬寧君を殺害しようとしたことは事実か?」

「王室を守るための決断です。称賛されても、罪に問われる覚えはない」

「下三道(ハサムド)全域の広大な土地を隠匿し、多くの私兵を集めた、謀反を企てたのか?私兵による反乱を画策し、世子様の即位後に王座まで奪おうとしたのだな」

「違う、謀略だ」

拷問を命じるパク・ウンを世子が止めます。「叔父たちの潔白を信じます。彼らが信じないことが残念です。だからこそ、皆の前で潔白と忠心を証明してください。自害を」

大王世宗 1話~最終話 ネタバレと感想

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大王世宗 29話、30話 ネタバレと感想

30話以降は順次更新予定です。今しばらくお待ちくださいませ。

大王世宗 29話、30話 ネタバレと感想

29話「高麗王室の遺言」

「お前がこれを読むころには、私はきっとこの世にいない。

運が良ければ、お前の父、イ・バンウォンの首を取れるだろう。

権力に目がくらみ、忠心を軽んじれば、反逆者達に道を明け渡すことになる。

高麗革命軍を攻めてきますが、秘密の通路を知ったファン・ヒは、隠し通路に兵を配置していました。

忠寧大君は、王宮を攻めるイルチの前に現れます。「私が謝る。たとえ最期の時を迎えても父は謝らないだろう。そんな父だとわかっていても、放っておけなかった」

その場にムビも現れ忠寧大君を斬ろうとします。イルチは忠寧大君を庇い、剣を受けます。「まだ教えていない明の言葉があるのに…。情けではない、お前が愚かだからだ。敵だと知りながら、私のような者を師匠と呼んでくれた、友と呼んでくれた愚か者だからだ。お前のような愚か者をこの世に一人くらい残しておくのも良いだろう」イルチは命を落とします。

忠寧大君はイルチの手を握り、肩を抱き、泣きます。オム・ジャチも駆けつけ、号泣します。

オク・ファンは独り、王宮に姿を現します。

「死に場所を求めてきた。同志の側で自決させてほしい。負けを認めよう。お前の勝ちだ。だがお前はまだ真の王ではない。ワン氏からイ氏へ、刀で変えられるものは王朝の名前だけだと覚えておけ。20年前、高麗王朝が倒れたのは、イ氏のせいではない。自らの無能と腐敗のせいだ。だが、お前が奪い取った王座で、暴虐な政治を続けるならお前は真の王にはなれぬ、国は破滅の道を進むだろう。かつては高麗王朝の子で、今は朝鮮王朝の子である民の為に願っている。この私がお前の最後の敵であらんことを」オク・ファンは自決します。

オク・ファンはオリに遺言を遺していました。

「我らはこの国を恨み殺戮に走ったのではない。新しい国を作ろうとした同志たちだ。この同志達を覚えておいてほしい」

「この国の王を救い、国を救いたかったのであれば許す」そう言いかけた王に、忠寧大君は「家族を救いたかっただけです」と言います。

2年後、王は体調不良を理由に、ユ・ジョンヒョンを領議政に任命し、要職の人事権を与え、軍事と外交以外の政務を世子に代行させると発表します。

世子は人事権が欲しいと王に申し出ますが、王は受け入れません。さらに「役人達を師として敬え。謙虚に教えに従え」と言われます。世子は「謙虚さの見本がないので不安だが、努力する」と答えます。

ファン・ヒは、領議政に「私欲がないから任命されたのでしょう」と言い、人事の参考にと自分の考えた人事案を渡します。

地方に行っていたメン・サソンが礼曹判書に、シム・オンは留任、ファン・ヒは工曹(コンジョ)に格下げになります。

イ・チョン軍器監正 は、遼東への出兵と領土回復のお手伝いがしたいと世子に言います。

世子派は集まり、国の為世子の為命を捧げると誓いを立てます。

世子は、オリを愛人にしています…。

30話「北三道(プクサムド)の現状」

威吉道(ハムギルド)鏡城(キョンソン)に送られた忠寧大君は、村人と一緒に狩りをして生活しています。女真族との国境に面した鏡城では、女真族とのいざこざが絶えません。

イ・チョン軍器監正は、鏡城を出兵の前哨基地とするため、陣を構えておくよう世子に命じられ、鏡城に派遣されました。派遣されたもう一つの理由は、忠寧大君の様子を監視するためでしたが、忠寧大君は、政治に関心を持たないよう、関わらないよう、心を殺して生きていました。

鏡城節制使のチェ・ユンドクは、国境を越えた罰として、村人から家畜を没収していました。

出兵に向けて資金確保が問題となります。ミン兄弟は、私田京畿の原則(土地の独占を防ぐため、私有地を京畿道に限定した制度)を廃止しようと進言します。私有地を許可する代わりに、税を多く納めさせる、世子にとって良策に思われましたが、これはミン兄弟が密かに所有する土地を合法にし、罪を逃れるために考えた策でした(前領議政ハ・リュンは、私有地を不正に持っていたため、失脚しました)。「万が一、世子が即位後に外戚を排除しようとしても、自分達に権力があればけん制できる」ミン兄弟はそう考えます。

また、私有地を足掛かりに権力を持つ者が現れ、その腐敗により高麗は滅亡しました。王権強化のためにも、重臣たちは反対しますが、世子は聞く耳を持ちません。

さらに世子は、敬寧君と母親を王宮から追い出そうとします。「未婚の弟を追い出すのは兄として間違っている」と王に咎められますが、「王位を狙う弟たちへの見せしめだ。芽は摘んでおかなければ」と世子も譲りません。

「王様のやり方を嫌っていたはずなのに、同じことをしている。臣下の従え方も、政敵の切り捨て方も…。世子様を動かし、利権を得ようとする側近には警戒しなければ」とファン・ヒが諭しますが、「彼らは私に命を懸けると誓ってくれた忠臣だ、下心はない」とミン氏を信じて疑いません。

王も、ミン兄弟が世子を動かしていると考えます。

世子は、世子嬪の実家にオリを住まわせ、逢瀬を重ねていました。オリは「他人の愛人だった私を、世子様が横取りしたと非難されるのは耐えられない」と言い、別れを切り出しますが、世子はオリを引き留めます。高麗復興勢力の一員だったオリが世子を心から愛しているとは思えず、オリの考えには裏があると思えます…。

チェ・ユンドクは、女真族に賄賂を贈っていました。女真族は、賄賂ではなく、貿易を再開しろ、と言いますが、チェ・ユンドクは「辞めたのは俺ではない。お前達が明国側に付いたからだ。もう少し待ってくれ、朝廷に掛け合ってみる」と言います。

チェ・ユンドクが女真族と密会していた現場を見たイ・チョンは、チェ・ユンドクを捕らえようとしますが、搾取されていたはずの村人たちが、チェ・ユンドクの捕縛に反対します。

敵国と密通する悪徳役人だと思われたチェ・ユンドクは、国境に新たな柵を設置したりと、国と村人のために働く一面もありました。忠寧大君にチェ・ユンドクは「誤解ならいつか解ける、騒ぎは解決すればいいだけのこと」と言います。

イ・チョンは、敵国をけん制するために大砲を送ってほしいと世子に書状を書きます。

ミン兄弟は「私たちの忠誠心」と言い、多額の銀を世子に贈り、世子の心を掴みます。

行方不明になっていた孝嬪屋敷の乳母が驪州(ヨジュ)にいると突き止めたセギ婆は、孝嬪にそのことを伝えます。その現場を見ていた、イソン(女官になっていました)は、王后に「よく聞こえませんでしたが『乳母』『驪州』と聞こえた」と王后に報告します。ミン・ムヒュルは急ぎ乳母を始末しようとしますが、王の兵が追いつき、乳母を王の元へ連れて行きます。

「閔氏一族が敬寧君の殺害を命じたのか?」

「違います、王様、殺害を命じたのは、王后様です」

感想

髭になって、ようやく気づいたのですが、忠寧大君役は、『王になった男』の都承旨ですね!『王になった男』も大好きなドラマで複数回視聴したにもかかわらず全く気付かなかったです(^-^; 今回は、王様を補佐する役目ではなく、王様になっていたなんて、都承旨がハソンに助言した数々の言葉が思い出されます。

キム・ジョンソが内官から内禁衛(ネグミ)所属になっていました!(そんな移動ありなのでしょうか?!)

大王世宗 29話、30話のネタバレと感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました☆

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大王世宗 31話 ネタバレと感想

恋人~あの日聞いた花の咲く音~ 1話~最終話 ネタバレと感想

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御史とジョイ ~朝鮮捜査ショー~ 1話~最終話 ネタバレと感想

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大王世宗 27話、28話 ネタバレと感想

27話「革命軍との交渉」

高麗復興勢力から、「次の標的はイ・バンウォン」と文が届きます。

講武を控える中、この問題を一刻も早く解決しなくてはなりません。

この件を任されたパク・ウンは、首謀者をおびき寄せるために明日正午に、オク、チョン姓を持つ者を10名処刑すると言います。

民を助けたい忠寧大君は、イルチに「叔父と民を救う方法を考えよう」と持ち掛け、イルチを通し、高麗復興勢力に交渉しようと文を送ります。高麗復興勢力は交渉に応じると返書し、イルチは高麗復興勢力のアジトに忠寧大君を連れて行きます。

「報復を止めろ」

「処刑を止めるのが先だ」

「武器を捨て投降すれば、これ以上処刑はしない」

「私や革命軍を消すのは処刑ではない?」

「父を説得し、そなたと部下を救う方法を探す。民の命も懸かっている。そなたの部下は、そなたについて、民を想う気持ちは王以上だと言っていた。その部下を失望させないで欲しい」

オク・ファンはイルチとの約束を破り、イ・バンウォンと直接交渉するために、忠寧大君を人質にします。

忠寧大君がイルチを逃がしたことに、世子が気づき、忠寧大君が反乱軍の首謀者と交渉をしに行ったと世子、そして王に伝わります。交渉の場所がわからないため、目星をつけて兵を送ります。

世子は「王子が命を落としたとしても、一国の王が反乱軍との交渉に応じるべきではない」と、王に進言します。

世子は、反乱軍の居場所を割り出し、忠寧大君を救い出します。反乱軍は退却します。

同士が命を投げ出し、民が虐殺され、叔父が〇されてでも、高麗を取り戻すべきなのか、イルチは疑問を抱き、オク・ファンに怒りをぶつけます。「目的の為なら手段は選ばない、ある程度の犠牲は仕方ない、こんなやり方では、イ・バンウォンと同じではないですか」

敵に利用されるような行動をとった忠寧大君を許せない王は、「お前の手で逆徒チョン・パンソクの処刑を行え」と忠寧大君に命じます。「たとえ逆徒でも、武力で制圧してはならないと、父上はそれをご存じだと信じたかったのです」と言う忠寧大君に、王は「お前は敵をも信じた。交渉の原則は守るはずだ、説得に応じて降伏するかもしれない、そう期待したのだろう。しかし、人質に取られた。これが醜い世の中の現実なのだ」「お前の愚かさを治すにはそれしかない」「できないのなら、お前の前でオクとチョンの姓を持つ者を処刑する」と言います。

これは、罰なのか、後継者としての試験なのか…王后も重臣も、どう行動するべきか苦しみます。

逆徒の処刑を行なうであろう忠寧大君に、ヨンシルは「偽善者」と言います。

忠寧大君も、王命に従うべきか悩みます。

感想

忠寧大君、王子様が一人で敵の巣窟を行けばどうなるか考えて欲しかったです。人が良すぎて、疑う心がないのですね(^-^;

忠寧大君は処刑しないと思います!

だいぶ前から気になっていたことが…内官のキム・ジョンソがいつも同じ表情で、微笑みを浮かべているのが気になってしまって(笑)神妙な場面でも、口角が上がっているんです(笑)

キム・ジョンソは、『王女の男』の「大虎(テホ)」ですよね?端宗を支持していて、世祖に対立し、粛清されました(泣)あんな大物が、内官からのスタートだったなんて、感慨深いです!

28話「王子を辞める」

忠寧大君は処刑の場で「我々に処刑する資格はありません。王様と王室が惨殺された高麗王族に謝罪し、遺族を慰労、補償しなくてはなりません」と言います。

「朝鮮王朝の正統性を否定するのか」とミン兄弟は怒ります。

「恥ずべき過去を清算し、再出発するのです」

すると、処刑を見物していた民や儒生達が忠寧大君を支持します。

「たとえ一つでも民の命を軽んじれば、王室は存続の意味を失います。どうか王様に上奏を。もう一度反乱軍と交渉するのです。王様と王室が心を込めて謝罪しても反乱軍が攻撃を続ければ、その時はこの者を処刑します」

「交渉に応じる奴らなら、王子を人質に取ったりしない。王室と朝廷は逆徒といかなる交渉もしない。王命に背いた王子を片付け、今すぐ逆徒を処刑せよ」

兵が忠寧大君を連れ出そうとした隙に、高麗復興勢力のムビが朝鮮兵に攻撃をし、朝鮮兵と高麗復興勢力軍で騒乱が起こります。イルチは叔父を助けようとしますが、叔父は「なぜ攻撃した、敵の罠かもしれない」「お前には長く生きて欲しい」と言い、イルチを逃がすため、落ちていた刀で自害します。

王に「どうして逆徒の処刑を拒んだのか」と聞かれた忠寧大君は、「死んだ民の数は聞かないのですか。僅か20年前には、高麗を滅ぼし朝鮮を建てようとした者が逆徒でした。チョン・モンジュや杜門洞(トンムンドン)の学者を殺し、高麗王族を惨殺し、反対する革命の同志ですら容赦なく斬る無慈悲な国、それが朝鮮です」「もううんざりです。私はこの時を以て王子の座を降ります」「過去の過ちを顧みず、武力を使って民を制圧するしかない国、これが朝鮮の実態なら、これ以上王子でいたくなりません」と重臣や王族の前で答えます。

「ならば望み通りにしてやろう」忠寧大君は遠地に送られることになります。

「そなたは杜門洞出身だから、忠寧大君を庇うと思った」と言う世子に、ファン・ヒは、「王様のやり方に賛成できませんが、私はそれを覆す力を持っていません。世子様は建国以来、初めて、王位の奪い合いなく、正統性を持った王になるのです。どうか慈悲深い王におなりください。そうすれば、報復の血に染まった歴史は幕を閉じます」と自らの決意を語ります。

チョン・イルチは、オム・ジャチの前に現れます。「旧友に別れの挨拶がしたかった」「忠寧大君が北方に行ってから、この手紙を渡せ」「本名は、ワン・ヒョンだ。今まで世話になった」それだけ言うと塀を超えて行きました。

翌日、忠寧大君は、内禁衛将カン・サンインと、二人の内官を伴い、遠地へ出発します。

そんな中、市場で「高麗革命軍は来る3月11日に、民の名により、虐殺者イ・バンウォンを〇す」と手紙が貼られた、王を模した首吊り人形が見つかります。

講武のため使臣たちが到着します。革命軍が選んだ日は、講武の前日です。狙いは、太平館か?講武か?重臣たちはそう考えますが、世子は「兵を分散させて、その隙に王宮に忍び込むつもりだ」と推測します。ファン・ヒは、王宮に通じる隠し通路があるのではないかと、調べます。王宮建設の責任者だったキム・サヘンはもう亡くなっています。

オク・ファンは、民衆の支持と歓呼を浴びながら、正門から王宮に入り、高麗王室の旗を掲げたいと計画してきましたが、隠し通路から侵入し王を撃つと最終手段に出ます。

オム・ジャチがイルチに会っていたのを見たイソンは、王子様が危ないと、シム氏に訴えます。シム氏は、忠寧大君の護衛カン・サンインに文を送り、忠寧大君はイルチからの手紙の存在を知ります。

「お前がこれを読むころには、私はきっとこの世にいない。

運が良ければ、お前の父、イ・バンウォンの首を取れるだろう」

手紙を読んだ忠寧大君一行は、王宮に向かい馬を走らせます。

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大王世宗 25話、26話 ネタバレと感想

25話「「賊」という刻印画」

出産を終えたばかりのシム氏は、忠寧大君の胸に刺さった矢を抜き、忠寧大君は意識を取り戻します。そして、子どもの誕生を喜び、また、王室に生まれた我が子を憐れみます。

大事にしたくない忠寧大君は襲われたことを隠します。事を知った王が東宮殿に行きますが、世子は不在です。世子は、ミン・ムヒュルらと共に、チャン・チルサンに貰った新しい銃を試していました。

カン・サンインがミン・ムヒュルの屋敷を捜索すると、忠寧大君に射られた者と同じ矢が出てきます。また、世子も同じものを持っていると報告します。

王は、忠寧大君を霊廟に呼び出し、「お前を撃った武器が世子の手元にある。すぐに世子を捕らえるよう命を出した」と言いますが、忠寧大君は「武器があったとしても私を狙ったとは断定できません。父上が心配しているようなことは起きません。この件は私にお任せください。これまで父上が抱えてきた苦しみがどのようなものか兄上も十分に解っているはずです。解っていると信じたいのです」と父に訴えます。

王は、カン・サンインを忠寧大君の護衛にします。

証拠があるからこそ、世子ではないと忠寧大君は考えます。

ユン・フェは、軍器監 少監のチェ・ヘサンに銃について聞きに行きますが、こんな見事なものを作れる者は軍器監にはいないと言われます。合金に詳しいチャン・チルサンに聞こうとしますが、チルサンは不在でした。

ヨンシルはかんざしを作り、商人に売ります。偶然通りかかったイソンが、「母に贈りたい」と言うのを聞いたヨンシルは、ダヨンを思い出し、イソンにかんざしをプレゼントします。

講武が行われ、忠寧大君は弓の腕を重臣に褒められます。敬寧君に教えてもらったと、兄を立てようとしたところ、重臣が「優れた副将までお抱えだ。(忠寧大君に)しっかりお仕えください。(忠寧)王子様への世の期待は大きい」と言うので、敬寧君は気を悪くします。

謹慎中の世子はますます立場を無くします。

チョ・マルセンは「ミン・ムヒュルが忠寧大君の護衛について不満を漏らしていた。私も、内禁衛将まで王子の護衛に付けるのは行き過ぎだと思う」と王に報告します。

チャン・チルサンの荷物から忠寧大君暗殺に使われた矢じりが出てきたため、チルサンは指名手配されます。それを知った高麗復興勢力のオク・ファンは、チルサン〇害を命じます。忠寧大君がチルサンを見つけた時には、既にチルサンは殺害されており、遺体の側には「閔」という血文字とミン家から発行された手形がありました。

疑われた世子は、腹いせに忠寧大君に銃を向けます。「未遂ではなく、本当に〇してやる」と。ファン・ヒは、「たとえ誰も信じないとしても、私は世子様の潔白を信じます。弟の命を奪ってまで権力を守る方ではない。民の疑心に立ち向かっていきましょう」と世子に寄り添い、世子は銃を下ろします。しかし、「これから先は、兄弟でも家族でもない」と忠寧大君に言い放ちます。

イソンが、ヨンシルに貰ったかんざしと、忠寧大君を撃った矢じりに同じ印があることに気づきます。矢じりと銃を作ったのは、ヨンシルということになります。ヨンシルは忠寧大君の元に連れて来られます。「誰の指示だ?この銃で王族が狙われた」と忠寧大君が聞きますが、「そんなことは俺に関係ない。技術の正当な報酬を受け取っただけだ。命より金が大切だ」とヨンシルは敵意をむき出しにします。忠寧大君は「朝鮮に必要のない手だ」とヨンシルの手首を切り落とそうとします。

26話「ワン氏迫害」

ヨンシの手首を切ろうとする忠寧大君をイ・スが止めます。

その時、高麗復興勢力のムビが、忠寧大君のいる軍器監に侵入し、忠寧大君に向かい矢を投げます。矢は、チェ・へサン肩に刺さります。負傷しながらも、ヘサンは兵を呼びます。

イ・スは、「朝鮮を守るためにヨンシルの技術を使えるかもしれない。王室に反発しているのは、王子様のせいだ。なぜ王室に反感を抱いたか、なぜ金以外を信じようとしないのか、その心を察することができない王子様のような人間が、あのような者を生み出すのです」と諭します。

ユン・フェも、「あの者の自白が無ければ、ミン兄弟と世子は〇ぬ。政敵の静粛をしたいのですか?あの者の自白がなければ、今夜3人の命が失われる」と説得します。

忠寧大君がヨンシルを拷問すると言っても、チェ・へサンは同意せず、「あの者の手と技術が朝鮮にとって必要なものになるかもしれない。才能のある人物だ」と庇います。

忠寧大君はヨンシルに歩み寄ります。「お前の才能を重んじる。今回の罪を不問にし、軍器監に入れてやる。誰に頼まれたか話せるか?お前にも命を懸けて守りたい者はいるのだろう?」

ヨンシルは真犯人の顔を知っているので、絵師を呼んで欲しいと言います。

礼を言う忠寧大君に、ヨンシルは「礼など結構です。これは飯代です」と言います。

真犯人はオク・ファンでした。王宮の軍がオク・ファンの商団に乗り込みます

逃げたムビはオリの屋敷に逃げ込みます。オク・ファンも、オリを使い都から逃げます。チョン・パンソクは、囮となり、ファン・ヒに捕まります。

叔父が拷問にかけられ、チョン・イルチは、オク・ファンに助けを求めに行きますが、オク・ファンは「革命に犠牲はつきものだ」「叔父に会うことがあれば、こう伝えよ。“最期の務めは果たした。心おきなく逝け”」と突き放します。

囮を申し出たのは、チョン行首でした。同士の死にオク・ファンは涙します。

世子は、王(ワン)氏が玉(オク) 全(チョン) 田(チョン)に改名したと気づき、オク氏、チョン氏は皆捕らえられます。高麗に全く関係のない者も〇されました。

世子は、チョクソッキ場で出会った若者を集め、兵を作っていました。

イルチは牢にいる叔父に会いに行きます。

「私を助けようとするな、組織にとっても、お前にとっても良い結果にはならない。船で息子を失ったがお前がいてくれて幸せだった。お前だけは生き延びろ。達者でな。幸せに暮らせよ」チョン・パンソクは別れを言います。

牢を後にしたイルチは、高麗復興勢力の仲間の元へ行こうとしますが、忠寧大君に気づかれてしまいます。

感想

ヨンシルは可愛くないですね~。

一応、敵勢力ではありますが、イルチとチョン行首の別れが悲しかったです。

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大王世宗 23話、24話 ネタバレと感想

大王世宗(テワンセジョン)の23話、24話のネタバレと感想です。

23話「老臣ハ・リュンの覚悟」

忠寧大君の妻シム氏が楚宮粧を別の場所に匿おうと外に連れ出したその時、内禁衛将カン・サンインが兵を武官を連れて忠寧大君の屋敷にやって来ました。

カン・サンインは王命として楚宮粧を引き渡すようシム氏に言いますが、役人も民も見ている前で強引に楚宮粧を連れて行けば「王が不正を隠蔽しようとしている」と思われしまうと、シム氏は「王様の名誉のために引き渡すことはできない」と言います。

チョン・イルチはチョン行首に「楚宮粧の居場所を知りながら伝えなかった」として呼び出されます。チョン行首はチョン・イルチの叔父でした。オク・ファンも、イルチの心が忠寧大君に傾いていると気づきながらも、もう一度だけチャンスを与えると言います。

忠寧大君は「楚宮粧の居場所を明らかにしたから、極秘に処刑するなど世論が許さない、審問を開き、世子様の疑惑を晴らし世子様をお守りしましょう」と王に訴えます。世子と楚宮粧どちらの命も守る為、忠寧大君はやむを得ず「上王の側室とは告げずに、世子に近づいた」と楚宮粧に偽証を頼みます。この件で世子が廃位されれば、楚宮粧は処刑されるとファン・ヒに説得され、世子もこの偽証を承諾します。

楚宮粧は悪者を演じるため、審問の席にあえて派手な装いで現れます。

「罪人は上王殿での便射(ピョンサ、組毎に弓術を競うこと)で世子様に初めて会い、誘惑を計画した」

「その後も、自分が上王様の側室であることを隠し、上王様に隠れて世子様の目に留まるよう外出した」

「世子様はお前が上王様の側室であると知らなかった」

楚宮粧は全ての問いに「事実です」と答え、こう言います。

「その通りです。そして私を気に入ってくださいました。そうですよね、世子様」

「罪人は上王様に関係を気づかれるのが恐ろしくなり、母親の病気を理由に上王様に暇を願い出た」

「しかし世子様はどうしても会ってくれない。だから世子様を恨み誹謗もいとわなかった」

「その通りです」

「お聞きの通り、今回の件は全て悪賢い罪人が世子様をたぶらかしたのです」審問官を任されたパク・ウンが王に告げます。

王は世子に聞きます。「世子の意見も聞こう。全て事実か?罪人が上王の側室であると知らなかったのか?」世子は「何も知らなかった」と答えます。

楚宮粧は遠地付処(ウォンジブチョ、都から離れた所に送られる刑罰)に、世子は女官ではない女と密通した罪で、全ての政治活動を中止し謹慎するよう命じられます。

事実を知る(主に忠寧派の)役人は、世子を守るために楚宮粧に全ての罪を着せたことに激怒します。始めに誘惑したのは世子で、世子は全てを知っていながら楚宮粧に近づきました。

領議政は慶尚道(キョンサンド)の莫大な領地に、着服した使用人4000人を働かせていました。これを掴んだ王は、領議政が罪を認め勇退することで、下級役人の怒りを鎮めようとします。領議政は「イ・バンウォンを王にしたのは私だ」「王権を差し上げた報酬として、この程度は当然だ」と開き直り「誰も信じてはなりません。さもなければ、権力の端くれを欲しがる私のような臣下がまた現れるかもしれません」と王に進言し、最後の挨拶をします。

領議政は、自分の罪を誇張し、慶尚道だけでなく、忠清、全羅の下三道(ハサムド)全域を自らの領土にし。数万の使用人を酷使していた。自らの不正を隠す目的で、政局を乱そうとし、世子に対する誹謗文を貼ったという事にして、自分の罪を告発され、上奏を送らせます。そうすれば、世子に対する醜聞が収まるだろうと。

王は、また同じように不正が起こらないよう、議政府に権力を削減し、議政府署事制を廃止し、六曹(ユクチョ)直啓制(六曹の判書が王に直接業務報告をする制度。議政府を有名無実化し、王権を強化した)に転換することにします。

世子派の一番の重臣が朝廷を去り、忠寧派のパク・ウンが最高権限を与えられた形になりました。世子派は落胆し、パク・ウンはご満悦です。しかし、チョ・マルセンが来て、「パク・ウン様は左議政に任命された、昇進おめでとうございます」と言います。怪しげな商団まで動かし世子を失脚させようとしたとして、王はパク・ウンの権力を奪います。王は長子に王位を継がせることを願っています。※左議政は今回権力を奪われた議政府に属するのだと思います。

領議政ハ・リュンはこれまでの日々を懐かしみ、長い間志を共にしてきたハ・リュンとの別れに王も涙を流します。

ある日、忠寧大君の前に、自分を買って欲しいという少女が現れます。少女は病気の母親の薬代の為に身売りをしようとしていました。

24話「忠寧大君暗殺計画」

忠寧大君は、イソンという少女をセギ婆に預けます。金は欲しいが施しを受けるのは嫌だというので、宮女として働き、俸給から金を返せと忠寧大君は提案します。

ユン・フェは忠寧大君に「世子を守ったのではなく、兄を守っただけだ。世子は王の器ではない。己の感情と行動すら操れぬ者に国は収められない。王子様は、愚かなことをした、この国がより賢い王を選べる機会を奪ってしまった」「私は王子様と共に朝鮮をより良い国にするために働きたい」というので忠寧大君を怒らせてしまいます。

六曹(ユクチョ)直啓制(六曹の判書が王に直接業務報告をする制度、議政府が有名無実化し王権が強化される)人事異動があります。

吏判 シム・オン

礼判 ファン・ヒ留任

兵判 イ・スクボン留任

パク・ウン左議政になり、気を落とします。後任のシム・オンに「自分自身に警戒しろ」と一言残して、新しい部署へと移動していきます。

ミン・ムヒュル 右軍同知総制から知敦寧府事(チトンニョンプサ、王族を優遇するための官庁。正2品だが、実際は閑職)になります。後任はキム・ハルロですが、キムは礼曹出身で軍に関しては疎く、お飾りの人事であることは明らかです。王は世子派重臣の力を抑えようとしています。審問では世子を守ったのではなく、王室を守っただけだとミン・ムヒュルは言います。

王は、講武に謹慎中の世子を除く王子達を参加させ、業務の手伝いもさせよと命じます。

忠寧大君は頑なに講武には参加しないと言います。忠寧大君の側近は、世子よりも注目させるのを避けるために参加を拒んでいるのかと思いましたが、師匠のイ・スは、忠寧大君が軍事には疎く兄には敵わないと思われたくないために参加を拒んでいると見抜きます。「世子のためを思っているのではなく、世子に負けるのが怖いのでしょう。信頼する臣下達に王材だと言われるのは嫌な気持ちはしない、むしろ喜んでいる。彼らの期待に応えるなら世子に勝つ必要がある。だが講武ではだめだ。軍務では決して世子に勝てない。欲を持つのは悪い事ではない。こんなふうに逃げたら兄上にとっても良くありません。王子様は王材として注目を浴びています。二人の気持ちがどうであれ、世間には世子の座を争っていると映る。ですからより強く成長すべく努力しなさい。優秀な王子に勝ってこそ世間は世子が真の王材だと認めます」

敬寧君はイ・スクボンを使い、傷心の世子の機嫌を取ろうとします。イ・スクボンはク・ジョンスという男を世子に紹介します。風流を理解し、弓の達人であるというク・ジョンスは、世子の話相手にぴったりです。

ク・ジョンスは世子をチョクソッキ(二つの軍に分かれて、投石で勝負する遊び)の観賞に案内します。そこでオリというクァク・ソン(前中枢府事)の側室に出逢います。オリと世子を引き合わせたのはオク・ファンの策略でした。さらに、オリは世子を誹謗する貼り紙の件に関わっていました。

イ・スの助言を受けた忠寧大君は、孝寧君に、弓、兵法、陣法を教えて欲しいと願い出ます。孝寧君も庶子の王子として、自分と同じようにこっそり学んでおり辛い想いをしていると忠寧大君は見抜いていました。そんな孝寧君の寂しさに寄り添ったのです。

ハン・ヨンノは高麗復興勢力に〇されます。

チョン行首は、ヨンシルを仲間に誘いますが、顔を見られてしまい、ヨンシルに口止め料として千両要求されます。

講に出発する忠寧大君をシム氏は止めます。侍女は「子どもが生まれそうだから」と言いますが、シム氏は忠寧大君を心配している様子です。早く帰ると約束したのに、忠寧大君は子供に渡すおもちゃ作りに夢中でなかなか帰りません。チョン・イルチは、チョン行首に忠寧大君の帰宅時間を教えます。子供が生まれそうだと知り、急ぎ帰宅する忠寧大君。オク・ファンの刺客のムビが忠寧大君の胸に弓矢を命中させます。

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大王世宗 25話、26話 ネタバレと感想